【ライドルート】Rapha Women's 100 Ibi リトライ
去る7/23に、全世界で"Rapha Women's 100"というイベントが開催されました。自転車アパレルのハイブランド"Rapha"が主催する、女性ライダーが同じ日に自転車で100km走る事を目標にしたイベントです。
RaphaアンバサダーであるTeam Rueda Nagoya代表の落合氏が主催となり、東海地方で開催されたのが"Rapha Women's 100 Ibi"です。舞台は岐阜県揖斐郡。昨年の愛知県新城市を舞台とした"Rapha Women's 100 Okumikawa"を妻が走っており、今年も妻が走って、私と息子はサポートカーとして参加する事にしました。
時折豪雨となる終始雨のコンディションの中、結論としては大変素晴らしいイベントとなり、20名を超える参加者がそれぞれのライドを楽しんだようでした。
完走した妻の満足気な顔を見て私も嬉しかったのですが、ずっと妻のお尻をにらみながらサポートカーに徹した結果、コースの風景をさっぱり覚えていないのです!
「俺も走りたい!」というわけでその翌週の7/30に、友人と連れ立って"Rapha Women's 100 Ibi"のコースを走ってきたのでした。
◼アクセス
名古屋市から名神高速を経由して60km強。スタートは岐阜県揖斐郡の「道の駅池田温泉」です。朝7:00台であれば名古屋から1時間程度で到着できます。帰りの名古屋方面は名神高速一宮の付近で渋滞しやすいので、2時間見ておいたほうがよさそうです。
◼ライドルート
「道の駅池田温泉」から山沿いを北上、揖斐川沿いに徳山ダムを目指して登り、時計回りで走ります。注意すべきは複数あるトンネルで、前後ライトが必須です。今回私は前に「CATEYE VOLT800」、後ろに「CATEYE RAPID3」を装着しました。
◼実際に走ってみた
・スタートから第1チェックポイント
"Rapha Women's 100 Ibi "と同じく、8:00頃に「道の駅池田温泉」を出発しました。7/23と同じく雨です。空は一面雲に覆われ、雨脚は強くなってきました。濡れたグレーチングに注意して走ります。走り出して気付いたのですが、「暑くない」のです。目に雨が入ってこなければ、日焼けする事もないし、身体が濡れても寒過ぎない。むしろミストシャワーのようで快適でした。
揖斐川の橋の上からは山の上が何も見えませんでした。
平地かと思われる位の軽いアップダウンを繰り返して、最初のチェックポイントである「道の駅藤橋」に到着です。全体を通して、スタートからのこの区間が1番交通量が多かったです。が、それでも少ないほうだと思います。ここはトイレが綺麗でした。トイレ入り口が自動ドアで珍しいなと感じました。
雨です。
ここも温泉併設の道の駅で、足湯としっかり入れそうな温泉施設があります。
まだ9時過ぎだったので開いていませんでした。
・藤橋城へ
「道の駅藤橋」を出て国道303号を北上します。しばらく走ると右手に「藤橋城」の看板が見えてきます。気になっていたので今回は立ち寄りました。
お城が建っていますが、プラネタリウムの外装だそうです。隣に小さな天文台があり、プラネタリウムで予習して夜に天体観測するイベントとかがありそうです。近くにキャンプ場があればぜひ利用してみたいのですが、それらしいものは見つかりませんでした。
駐車場には意外と車が多く、隣に御食事処もあります。夏休みの親子連れと思われる家族を何組か見かけました。
・徳山ダムへ
「藤橋城」を出てさらに北上します。
7/30にもかかわらず気温は24℃!ものすごく快適です。小雨は降っていましたが、全然気になりません。
「藤橋城」から約5km登ると貯水許容量日本一の「徳山ダム」につながります。
デカい。
ダム湖が広く、先が見えません。
ダムの管理事務所でもらえる、一部で話題の「ダムカード」ですが、徳山ダムの管理事務所は日曜日も昼間は開いていて、入り口すぐの受付でもらえます。
・ダムカレーを食す
"Rapha Women's 100 Ibi"の時は食べられなかった「ダムカレー」をお昼に食べることに。「徳山ダムカレー」が食べられる「徳山会館」は、ダムを出てすぐの「漆原乙女隧道」を通ってすぐ左折です。
トンネル出口に小さくオレンジ色の看板があります。ここを左折です。
建物が立派なのですが、驚いたのが建物内が土足禁止です。
サイズが充実したスリッパがたくさんあります。思い切って靴下も脱いだのですが、お陰で食事中爽快でした。
徳山ダムカレー(¥900)は米の「ダム」の間を「放流」するタイプでした。中辛でんまい。
ぺろりと平らげました。
メニューに「地獄」と名がついた定食がありました。気になるので次回はこれにしたいと思います。
・ピークから折り返し
昼食を終えると雨は止んでいました。
「徳山会館」を出て橋を渡り、トンネルを抜けると写真の場所に出ます。
小さく写っている看板の通り、「根尾」方面に右折します。
ここから先はピークまでこんなのや、
こんな登りが続きます。
私はこういう登りが一番好きです。緑が濃厚で、路面が濡れていたこともあり空気の粘度が高い感じがしました。斜度はきつくなく、グイグイ登れます。
これは"Rapha Women's 100 Ibi"で撮って頂いた写真ですが、このトンネルがコースのピークになります。
このトンネル内は照明がありません。「徳山会館」を出る当たりからライトを点けっぱなしでも良いかもしれません。
・第2チェックポイント
トンネルを抜けると第2チェックポイントまではほぼ下りです。気分のいい下りが続きます。
しばらく道なりに進んで、「根尾谷断層」の看板が見えたらもうすぐ右折です。
この看板の県道255号線へ進みます。かなり気持ちよく下れるので、よく見ていないとスルーしそうです。
県道255号線に入ってすぐの「地震断層観察館」の駐車場が第2チェックポイントです。
駐車場に、「喫茶マグニチュード8.0」という恐ろしい名前の喫茶店があります。
ナマズの絵の看板の小数点が消えており、 "Rapha Women's 100 Ibi"当日に息子が「マグニチュード80になっとる!」と激しくツッコんでいました。営業中みたいなのですが、怖くて入れませんでした・・・・
ちなみに、"Rapha Women's 100 Ibi"当日の私と息子の昼食は、この「喫茶マグニチュード8.0」からほど近い「天狗そば・樅の木」で食べました。
天ぷらそばです。地元の人と思われるお客さんでいっぱいでした。女性店主1人で営業されているそうで、店主本人が手打ちした蕎麦だそうです。「天ぷらが野菜だけですけどいいですか?」と聞かれましたが、満足の味でした。
・県道255号線から県道40号線へ進む
第2チェックポイントを出て南下します。途中のこの三叉路が少しわかりにくかったです。ここを右に進みます。
しばらく山間の快走路です。ところどころ「樽見鉄道」の線路とニアミスしながら進みます。この日、遠目に電車が走っているところが見えました。「樽見鉄道」は1時間に1本のダイヤ。見れたらラッキーなのかも。
県道255号線は、県道40号線につながります。この突き当りを右折します。
・立ち寄りスポット「谷汲山華厳寺」
"Rapha Women's 100 Ibi"当日は大雨だった事と、妻を追いかけていたこともあり全然気が付かなかったのですが、県道40号沿いにこんな山門を発見しました。
山門を抜けて進むこと約1km。
全然知らなかったのですが、かなり由緒ある観音寺で、山門から本堂までの参道にはお店が並び、駐車場もやたらとデカかったです。時期が時期なら相当な賑わいになると思われます。山門から南にすぐのところに温泉もあり、ここをスタート・ゴールにしたルートを組むのも楽しそうだと思いました。ここもまた来たい。
・「乙原トンネル」を抜けて池田温泉を目指す
「谷汲山華厳寺」からさらに県道40号線を西に進み、「乙原トンネル」を抜けると、コースの周回は終わりです。ここから「道の駅池田温泉」を目指します。
何気にこの序盤と終盤で走るこの区間が絶妙なアップダウンで、終盤意外と脚を削られます。
こんな茶畑の間を通ります。左手には茶畑の先に池田町の町並みが見え、なんとも言えない風景が広がります。走り出した時は雨だったのですが、すっかり雨も上がってテンション高くゴールを目指せました。
◼走り終わったら風呂!
すっかり気が抜けて写真を撮るのを忘れていましたが、「道の駅池田温泉」のすぐとなりに「池田温泉新館」があります。泉質はアルカリ泉で、入泉料が¥500と安くぬるめの露天風呂が気持ちいい。
雨のライドの直後に温泉に入れるのは控えめに言って「最高」でした。
サイクリングのスタート・ゴールを温泉地にするのは今後のテーマになりそうです。
◼コース全体の感想
一通り走ってみて、初心者から少なくとも私のような中級と呼べるレベルの方まで幅広く楽しめる見事なコース設定と感じました。
コース内に公衆トイレも確保しやすく、補給食さえしっかり持っていれば困ることはないと思います。かといって楽なルートではなく、しっかり負荷がかかりました。
見どころが多く、イベントのためにほぼ100kmとなるコース設定は、入念な調査によるものだと思います。改めてコース設定をした"Team Rueda Nagoya"と、イベントを設定してくれている"Rapha"に感謝したいと思います。
また、コース内のほとんどの施設にバイクラックがありました。
「西美濃サイクルツーリズム」のステッカーが貼ってあります。地域全体にこういう設備が整っていて、スポーツサイクリングを楽しむ方には大変快適に楽しめる地域だと思います。
交通量も徳山ダム付近は少なく、舗装もしっかりしていて余裕を持って走れます。
寄り道もしてトータル110kmの1,000mアップ。歯応えのあるサイクリングコースとしてぜひオススメします。紅葉の季節にまた行きたいと思います。
・・・帰宅後、GPSのログをSTRAVAにアップして気がついたのですが、何箇所かの登りのセグメントで妻のほうが早かった事が発覚しました。サイクリングペースで走っていたとはいえ(言い訳)、場所によっては10秒以上の差をつけられていた事に驚きました。昨年の"Rapha Women's 100 Okumikawa"では制限時間ギリギリのゴールだったのが、1年で強烈な伸びを見せつけてくれました。このままだと小デブな私は登坂では妻に置いていかれるということか・・・
夏は雨でも準備さえしっかりしていれば楽しいサイクリングができることを知った今、妻に置いて行かれないように精進したいと思います。
【雑記】子供の(大人も)プログラミング学習に「マインクラフト」が良さそう、という話
将来の夢は「八百屋さん」だった小学2年生の息子が、最近「早く大学に行ってロボットの勉強がしたい」と言い出しました。技術系の仕事をしている私としては黙っていられない話題。しかし、家庭でロボットのハードウェアで遊ぼうとなると、それなりの場所と、工具の取扱いが必要になります。
場所の確保は別問題として、下手に扱うと後遺症が残る可能性があるのが工具類。小学2年生の時に刃物の取扱いを誤って左手に若干後遺症の残る深い傷を負った私としては、当分の間私の監督無しで使わせることはしたくありません。
何らか関係するネタを求めて書店に行った結果、こんな教科書を発見しました。
親子で楽しく学ぶ! マインクラフトプログラミング (ぼうけんキッズ)
- 作者: Tech Kids School,株式会社キャデック
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2017/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
パソコン用の「マインクラフト」であれば、Mod(拡張ソフト)を導入する事でプログラミング学習が出来るという触れ込みです。
ロボット製作はハードウェアだけではなく、ソフトウェアも重要。これなら私が不在の時でも、妻の監督で続ける事が出来そうです。調べると他にもマインクラフトでプログラム学習ができる方法はあるようですが、とりあえず最初に目についたこれから始める事にしました。
リリースされてから約6年、ついに我が家も「マインクラフト」を導入する事に。
今回のエントリは、「マインクラフト」で「ComputerCraftEdu」というModを利用したプログラミング学習についての私の経験談です。
◼︎導入した事で良かった点
・見た目がわかりやすい
詳細は別途記しますが、「マインクラフト」でプログラムを組む際の画面が以下の写真です。
この左側のマス目に、右上にあるタイルを並べるようにしてプログラムを組みます。プログラムを組む上で重要な「関数」に当たるものは全てタイルで表現されるので、何が出来て何が出来ないのか明確です。
タイルを置くと、次のタイルを置く場所の色が変わり、作業を促してくれます。
この場合10回ループのfor分を組もうとしています。
条件分岐であるif文や、ループ処理のfor文の場合は「インデント」された場所の色が変わり、プログラムを実際に組む方なら納得できる作りになっています。
タイルで組んだプログラムのコードを見る事も出来ますが、この場合はあまり必要無いでしょう。実際プログラムをキーボードで打つ「コーディング」で拒否反応が出てしまう方もいると思います。コーディングは根気がいるので、その要素を排除できるだけでも子供には導入しやすいと感じています。
・プログラムを組んだ実感が得やすい
私は元々ハードウェアが専門で、ソフトウェアの知識はC言語の最低限程度。普段プログラミングする事があるのは仕事用のツールを作るExcel VBAで、パッケージソフトの開発経験はありません。プログラマとしてはレベルが低い部類です。
レベルが低い私が考える、C言語等のプログラミング言語を学ぶ際のハードルは「出来ている実感が得にくい」事だと思います。
よくC言語の教科書の最初にあるのが「Printf」で「Hello World」と表示させるもの。
確かにプログラミングの基礎ですが、ぶっちゃけ出来たところで「で?」という感じです。正直この程度では面白さなんか分からないと思うのです。1行だけ文字がピロッと出てくるだけですし。
さて、「マインクラフト」で「ComputerCraftEdu」を使用した場合は、組んだプログラムでこの
「タートル」が実際に動きます。
プログラムを組むことでこの「タートル」を動かしたり、穴を掘らせたり、ブロックを置かせたりできます。
例えば、
「ブロックを置いて前に進む、を10回繰り返す」というような事です。
「タートル」をプログラム通りに動かせる事がわかると、積木が自分の指示で動くような感覚というか、ビジュアルイメージがわかりやすいので実感が得やすいと感じました。実際自分が組んだプログラムで「タートル」が動くと息子は大喜びでした。
また、「ComputerCraftEdu」が「インタプリタ型」であることも重要だと思います。
いわゆるC言語のような「コンパイラ型」と比較して、速度は遅くても即プログラムの動きが確認できるのは、子供や私のような飽きっぽい大人に向いていると思います。
・参考文献が多い
導入に当たっては、インターネットでちょっと調べるだけですぐに資料が見つかりました。大人気のゲームだけあって、情報も豊富です。Googleで普通に調べれば問題なく導入できると感じました。
・プログラミングに飽きても普通に遊べる
「ComputerCraftEdu」を使用するためには、「クリエイティブモード」で遊ぶ事になります。この時、使用するブロックは無制限になるので、根気さえあれば作りたい物に制限がない状態になります。
プログラミングに飽きたら、そのまま思い通りに作る遊びに切り替えればよいのです。
実際息子も1週間位で、プログラムに飽きたら自分でせっせと建物を作り、建物を作っている最中に「ココはタートルに作らせよう」とプログラムを組み、タートルが動いている最中に自分もブロックを積み上げるという並行作業をこなすようになりました。
今はfor文とif文を使い分けていますし、やはり「遊んで楽しい」というのは学習効果が高いと感じました。
◼導入に当たっての不満
・ペアレンタルコントロールがうまく行かなかった
「マインクラフト」はゲームの履歴をクラウドに保存する仕組みになっているので、インターネット接続されたPCである必要があります。
我が家のパソコンはMAC mini(Late2012)で、息子のインターネット利用に制限を設けるためこれまでペアレンタルコントロールを設定していましたが、「マインクラフト」を導入してみると、アプリケーション起動の度にゲームサーバーへの接続許可を求めてきます。ゲームサーバーへの常時接続許可を設定しても、何故か起動の度に接続許可を求めてきて、これでは私が不在の時に遊べません。
残念ですが自分の技術不足を認めて、現在はペアレンタルコントロールを外しています。今後の追跡調査が必要ですね。
結果、
・デスクトップには「マインクラフト」以外のアイコンが表示されない
・私が不在の際は必ず妻の監督のもと遊ぶ
という条件で稼働することにしました。
・少しインストールが難しかった
「マインクラフト」のインストール後、「ComputerCraftEdu」のModインストール前に、「FRRGE」という「Modを導入するためのMod」をインストールする必要があります。
「FRRGE」をインストールした後に、「ComputerCraftEdu」のインストールが、通常は隠しフォルダになっているフォルダにインストールする必要があり、少し手こずりました。ただ、インターネット上に参考文献はあるので、ある程度の知識がある方であれば問題ないと思います。
◼使用環境
・使っているPC
我が家のパソコンは現在Mac mini(Late2012)しかなく、決して目新しい環境ではありません(むしろ時代遅れ)。具体的に記しますと、
本体 :Mac mini (Late 2012)
OS :OS X El Capitan(Ver.10.11.6)
メモリ :4 GB 1600 MHz DDR3
グラフィックス:Intel HD Graphics 4000 1536 MB
です。
この環境で全く問題なく動いています。ただ、「マインクラフト」を遊ぶ場合、Apple 純正である「Magic Mouse」では、
・息子の手では右クリックが上手く反応してくれなかった
・スクロールが過敏すぎて上手く操作できない
という問題点がありました。
というわけで、
マウスを買いました。
名古屋のヨドバシカメラで税込み¥2,480。Logicoolのm558です。Mac対応とうたってあるBluetoothマウスです。導入の結果左と右のクリックの違いがわかりやすくなり、適度にクリック感のあるスクロールホイールで、ゲーム中の作業がしやすくなりました。安いし入手性も良くオススメです。
・費用
前述のマウスを買ったことを除けば、アカウント購入費用の¥3,000のみです。
データはクラウドに保存されるため、「マインクラフト」がインストールされているPCでであればどこでも遊ぶ事ができます。
これを高いと取るか安いと取るかは人次第だと思いますが、私は安いと感じました。
パソコンはもともと家にありましたし、新たにゲーム専用機を買う必要も無い。子供と
遊べる準備資金としては十分安い部類に入ると思います。
◼実際に遊んでみると
では、実際に「土を3マス掘って3マス進む」をプログラムしているところを動画にしてみました。収録が上手くいかず音声はありません。
動画の作業フローとしては
1.タートルを置く
2.タートルを置く向きが間違っていたので左に90°向きを変える
3.新しいプログラムを選択
4.forループで「土を3マス掘って3マス進む」を並べる
5.「Run」ボタンで動かす
6.「タートル」が動いて土を掘る
という流れになっています。
「ツルハシ」のタイルが「掘る」で、緑の矢印が「前に進む」です。
以上のように簡単にプログラムが組め、動作の確認もしやすいです。
もちろん、こんなプログラムでは実際には役に立たないのですが、息子には「実際に動く」という事が響くようで、「スゴイ!」となりました。
実際に大人がやってみせることで、子供も「やれそう」という気になりますし、大人自信も自分が思ったように「タートル」が動くかどうか、頭の体操になります。
◼結局プログラミング学習に良さそうなのか?
結論としては、「かなり良さそう」でした。
プログラムを組むことの成果物がわかりやすく、もともと積木やレゴが好きな息子にはぴったりでした。飽きずに遊んでいて、教科書に書いてある事も自分で読んで進めているようです。私が小学生の時にファミコンソフトの攻略本に興奮したような感覚なんでしょうか。
「マインクラフト」の情報は、検索すればいくらでも出てくるので、情報を集めるのには困ることは無いと思います。純粋に遊ぶだけでも面白いですし、気が向いたらプログラムを組むこともできます。個人的に遊んでみて大いに楽しめています。一緒に遊べる時間が作れたら、「こんなの作ってみたらどうだろう」と息子と相談しながら遊んでいます。
プログラマとして低級な私が言うのも何ですが、プログラムを学ぶ上で言語の記述方法を学ぶことは確かに重要です。が、本質は「やりたいことへの筋道の立て方を考える力」と「与えられた材料で目的を達成する力」だと考えています。逆に言語の文法を理解したとしても、そもそも作りたいモノ、作る必要が有るものが無ければプログラムは組まない(組めない)ですし、筋道(ストーリー)を考えられなければバグの元になってしまいます。また、おそらくどのプログラム言語でも仕様上の制約があると思います。その制約を理解した上で目的を達成する「工夫する力」を鍛えないと高度なプログラミングはできないし、逆に何をしたらいいか分からなくなると思います。例えるなら、サッカーでハンドが許可されたら(ルールが無視されたら)絶対意味不明なスポーツになるはずです。
それに、息子が将来自分でロボットを作り、プログラムを組む道を選ばなかったとしても、プログラムを組んで遊んだ、という経験自体が他の分野にも生きると信じています。人生の可能性を広げる一助としてゲームソフトが使えるなんて、なんていい時代だろうと感じます。
家にパソコンがある前提になりますが、「マインクラフト」でのプログラミング学習は、すでに遊んでいる方には新しい遊びになると思いますし、まだの方にはきっと遊べる要素が盛りだくさんです。ぜひオススメします!
【書評】後は野となれ大和撫子 著:宮内 悠介
日本SF大賞の受賞暦がある宮内悠介の著書は初めてです。Facebookのタイムラインで本書を知り、Kindle版ならすぐに買えるので購入。その日のうちに読んでしまいました。
中央アジアの架空の小国アラルスタン。後宮(ハレム)の制度があり、初代大統領は文字通りの後宮と、大統領諮問機関としての役割を担わせ、さらに女性を囲うことに興味がなかった二代目大統領が、戦火等で行き場を失った女性を出身国問わず受け入れ、高等教育機関としてそれを発展、国力を養う場としている設定です。
2代目大統領が暗殺され、国の危機であるのに政治の中核を担っていた男たちは逃げ出し、まさに国が倒れようとするその時、後宮の女性達は自分達の居場所を守るため臨時内閣を組閣し、国を守るための戦いを始めます。
正直私は中央アジアの歴史や情勢に疎く、作中の設定は馴染みがない物ばかりなので、設定に細かく突っ込みを入れずに純粋な娯楽作品として読む事ができました。冒険活劇というべきなんでしょうか。戦い、駆け引き、窮地に追い込まれる主人公、運命的な出会い、など盛り沢山です。
と、ここまでは安っぽい紹介しかできないのですが、私なりの本書の面白さを考えた時、「ニヤニヤしてしまう」だと思います。
正直いろんなものを詰め込み過ぎだと思うんです。でも、作中に詰め込まれたものが多いため、どれかが引っかかってニヤニヤしてしまう、そんな感じです。アマゾン等の紹介文を読んで本書を「読んでみようかな」と考える方は、何らかの「オタク気質」を抱えていると思います。それがどんな方向性であっても、作中の何かがその「オタク気質」に引っかかると感じました。私は「オタク気質」を「マイナなものを愛する心」と捉えているのですが、そもそも読書自体がマイナな趣味なので、つまり本書は読書が好きならきっと楽しめるはずです。
「オタク気質」を抱えすぎている私にはニヤニヤしてしまうシーンが多かったと同時に、唸るシーンもありました。特に「三権分立」の下りはしびれました。ここはぜひ実際に読んでいただきたいと思います。
相当綿密な取材に基づいたと思われる情報量で、重たいテーマながら勢いよく、明るく物語が進んでいきます。
自分の中に何らかの「オタク気質」を抱えている方に、本書を強くオススメします!
・・・そんなに「オタク気質」」を抱えていない人にも、きっとオススメできると思います。多分。
【自転車実験室】スポークを1本だけ交換する
大変楽しんだ「白州の森バイクロア3」で、前輪のスポークをキャンプ用の椅子にぶつけてしまい、曲げてしまいました。
見ての通りバッチリ曲がっています。このため、ホイールは振れてしまい、さらに一度テンションをかけたスポークを曲げてしまったので、ここからニップルを回して振れ取りしたらスポークかリムを破壊してしまいます。
という訳で修理です。
◼︎スポークは1本なら安い
計算したスポーク長は全て記録を残してあるので、それを元にスポークを買いに行きます。よく行く自転車店CirclesとCulture Clubはどちらも1本から売ってくれるのでこういう時に大変助かります。
Philwoodの#14ストレートスポーク1本と真鍮ニップル1個で¥90でした。
◼︎スポークの交換
今回、スポークの交換にあたり1つ試したい事がありました。
「チューブレスリムテープを交換しないで出来ないか?」という事です。現実的には無理なので、対象のスポーク穴のみリムテープに穴を開けて、パッチを当てる様に出来ないか?という事です。完全に推奨外でケチ臭い作戦ですが、とりあえずやってみます。
タイヤを外して対象のスポーク穴のリムテープをカッターでくり抜きます。
穴が空きました。
実はすでにこの時点で思惑に対しては失敗の予感です。以前に後輪の交換の際、タイヤのビードが乗っかる丘の部分(ハンプと言うそうです)にスポーク穴が被って、そこで変形したリムテープからエアが漏れることに確信を抱いたのですが、前輪もわずかに穴がハンプに被っています。
OC(オフセンター)ではない前輪も、スポークが可能な限りハブに直線的に伸びる様に、角度がつけてあります。これを「穴振り」と呼ぶそうです。
この影響でリムの外周側の穴が中心からズレて、ハンプに被ってしまう事になります。
しかし被っている量はわずか。淡い期待を抱きながら作業を進めます。
取り外したスポーク(右)と新品のスポーク(左)を比べると、「これでもか」というぐらい曲がっているのがわかります。テンションを抜いて初めてこれくらい変形していた事がわかりました。
ホイールを組む時、良くニップルをリムの中に落として取り出すのに難儀したので、余ったスポークでニップルの呼び込み工具を作りました。
以下の写真のように使います。
新しいスポークをハブ穴に通して、うまいこと目的の穴まで持ってきて、ニップルを軽く回して仮組みです。ラジアル組みならスポークを通すのに悩む必要はありませんが、いわゆるタンジェント組ではスポークを通すのに若干難儀します。
仮組みできました。
組み直す度に感じるのですが、シマノのDULA-ACE9000系のハブはハブ穴が小さく、#14のスポークを通すのがギリギリです。スポークのネジ山が引っかかって本当に通しづらい。本来は#15を通す前提の設計なのかもしれません。果たして現在77kgある私の体重で、#15のスポークがシクロクロスで耐えうるのかは別途計算してみたいところです。
スポークが通せたので、振れ取り台にセットして本締め、振れ取りです。
我が家の振れ取り台はミノウラのFT-1なのですが、安価故に支柱を閉じる機構がなく、振れ取り中にグラグラします。なので、クイックレバーで締めて作業をしています。
これが微妙に面倒で、ParkToolsの振れ取り台のような剛性の高い振れ取り台が欲しい...
交換するスポークが1本だから1本だけ締め上げれば良い、というわけではなく、経年劣化したスポークの中に1本だけ新品のスポークを混ぜるので、全体のバランスが狂います。全体を少しずつ締めて振れを取り、ホイールをしごいてまた振れを取り、これを繰り返してセンターを出します。
振れも取れ、センターもバッチリ出ました。
以前はミノウラのFT-1についていたセンターゲージを使用していましたが、今はCulture Clubで取り扱っているUNIORのセンターゲージを使っています。
メリットとしては、
・タイヤが付いた状態でセンターが確認できる
チューブレスレディリムはタイヤの付け外しが面倒ですし、未だ使ったことが無いチューブラーなら言わずもがなです。
・私の作業方法である「クイックレバーをつけたまま振れ取りする」場合に使いやすい
ホイールセンターを確認するために、ハブ軸に当てる金具に切り欠きがあり、クイックレバーをつけたままでもしっかりハブ軸に当てる事ができます。
という以上2点から結構気に入って使っています。
◼タイヤを嵌め直す
タイヤを嵌め直す際に面倒なのが、固まったシーラントを取り除く作業です。
私はまず水洗いしてヌメリを取り、その後手のひらで擦って落としています。もっと楽な作業方法が無いものか、今後研究の価値がありそうな作業です。
さて、今回のケチ臭い作戦です。リムテープを、穴が隠せる程度に小さく切りました。
チューブのパッチ当てのイメージです。
周辺をきれいに拭き取り、テープをしっかり張ります。
ちゃんと穴が塞げているように見えます。
で、この後タイヤを嵌め直して、シーラントを入れてエアを入れます。
・・・失敗です。エアを入れるのはGIANTのCONTROL TANKを使用しています。
何回か試して、リムテープのパッチ当ての箇所以外からエアが漏れている音がします。
当初の予想通り変形したリムテープからエアが漏れていると考えられます。リムにもよると思うのですが、やはりA23でチューブレス運用の場合、リムテープはタイヤ交換のたびに張り替えるのが理想のようです。
古いリムテープを剥がして、新しいリムテープを1周張って、再びエアを入れます。
今度はパチパチとビードが上がる音がします。ピューという高い音はバルブの組み付けけが甘かったせいでバルブの根本からエアが漏れていた音でした。後からバルブの根本を締め直して、追加でエアを入れ直して完了です。新品のタイヤの様に気持ちよくビードが上がってはくれませんでしたが、すでに2シーズン使っている上に5、6回付け外ししたチューブレスタイヤのビードが上がってくれるのはタイヤの耐久性設計が良いからだと思います。
というわけで、修理した箇所はきれいにまっすぐなスポークになりました。
が、この後のブレーキ調整の途中にもう1本曲がっているスポークを発見してしまうのでした・・・
1本目の曲がり方が分かりやすかったせいで見落としていました・・・これだってよく見ていたらすぐに気付けたはず。「あっスポーク曲がってる修理しなきゃ」で短絡的に1本だけだと思い込んだマヌケっぷりです。
1本曲げたら他にも曲がっている可能性があるのは当然なのに、チェックが甘かったです。作業前の丁寧な点検は仕事も趣味も一緒ですね。恥ずかしい。
とりあえず振れは取れているし、センターも出ているから直近の使用では大した問題では無いのですが、このままでは気持ち悪いので近いうちにこれも修理します。
◼まとめ
最後に私のマヌケっぷりが露呈したのですが、自作の手組みホイールの利点として、スポーク1本だけの修理が自分でできる事が上げられると思います。面倒な作業の部類に入ると思うのですが、私は大好きです。ただ、それなりの時間が必要なので失敗すると更に時間がかかってしまうので、それが一番面倒です。
・チューブレスレディリムのリムテープは毎度交換したほうが良い
・スポークを曲げてしまったら、他にも曲げていると考えよ
・趣味でも(趣味こそ?)作業前点検は大事
まあ面倒なのは私だけなので、また作業ができて練度が上がる、と前向きに捉えてしまうことにします。 今度はミスなく作業を進めたいな。
【レジャースポット】乳岩峡に行ってきた
豊橋在住の友人のお誘いで、愛知県新城市の乳岩峡にハイキングに行ってきました。大変な景勝地で、短時間ですが冒険感たっぷりな大変楽しいハイキングになりました。また行きたい。
◼︎アクセス
JR豊橋駅から約50km。新城市の温泉地である湯谷温泉を通過してさらに奥地に入った所にあります。
峡谷の登山道入り口付近に車を停めることができるのですが、そこまでの道幅が細くUターン用のスペース以外ではすれ違う事が出来ません。
今回12:30頃に現地に着いたのですが、Uターン用のゼブラゾーンに駐車している車があったせいで駐車、Uターンに難儀しました。
ちょうど車に戻ってきた登山客がいたので駐車できましたが、時間帯によっては注意しないとバックで戻る羽目になりそうです。それにしても車が多い。なかなか人気のスポットのようです。
◼︎どんな所?
予備知識無しで行ったのですが、国の「名勝天然記念物」だそうです。石灰質の白い岩が目立ちます。
登山道入り口横がすぐ川です。
川の水が本当に美しい!もうちょっと暑い時期に水着を持って来たいです。
写真の川の付近は少し開けていて、ここなら落ち着いてお弁当が食べられそうです。
この後登山道を登ってわかったのですが、道が細く、落ち着いてお弁当を食べる場所が途中の東屋しかありません。軽く腹ごしらえをして、軽食を持って登るのが良さそうです。
なお、私はDocomo回線を使用した格安Simである「U-mobile」をiPhone6sで利用しています。格安SimとはいえDocomo回線なので、圏外になったことは少ないのですが、登山道入り口から山頂まで、ほぼ圏外でした。
登山道は全長2kmも無いそうですが、なかなか険しいので複数人で行くのが良さそうです。
◼︎険しい登山道
子供達は平気な顔でグイグイ登っていくのですが、岩と木の根が突き出していて段差も大きく、なかなか険しいです。 段差を登るたびに大腿直筋にしっかり負荷が掛かるのがわかります。しばらく写真のような風景が続きます。所々で清流が見え、その美しさが素晴らしい。
iPhoneのカメラではその奥行きが撮れなかったです。いいカメラを抱えている登山客も多くいたのですが、なるほど納得です。
◼︎さらに厳しくなる登山道
ものすごい岩壁です。木の根の階段を越えて進みます。とにかく子供達の動きが速いので、妻と友人夫婦を置いて子供達を追いかけます。
写真の箇所を過ぎると、
急な階段の始まりです。
階段というより梯子に近い角度です。子供達はヒャーヒャー言いながら大喜びで登って行きます。この後は本当に梯子もあります。
それにしても険しい。
この階段の先は岩を潜るように通る必要があり、アドベンチャー感が高すぎです。どうやってこんな所に階段使ったんや。
先ほどの階段を抜けると岩場から空が見えます。途中に見える手すりまでは岩を登ります。
コレ登山というよりロッククライミングやで。
下を見ると岩の隙間に大穴が。
コレは落ちたら助からない。
先ほどの岩場を抜けると、シダ植物が目立つシングルトラックになります。
子供達の足が速すぎて写真がしっかり撮れなかったのですが、ちょうどこの辺りが「通天門」と呼ばれる石門で、壮大な景色です。実際に訪れて景色を眺めるのが一番だと思います。
◼︎少し下って「乳岩」へ
「乳岩」と書いて「ちいわ」と読むそうです。
「通天門」をくぐって少し下り、登り返した所に「乳岩」への登り口があります。私は岩の上に出れるものだと思っていたのですが、道は岩の中(!)に続いていました。
登ってくるのは高所恐怖症気味の妻です。
私が写真を撮った位置が頂上で、洞窟の中です。綺麗なドーム状になっていて、どういう経緯でこんな形状になったのか想像がつきません。洞窟の中から見える景色が本当に美しくて、タケコプターとかがあったらそのまま飛んで行きたい気持ちになりました。
洞窟の中には弘法大師にまつわるらしい地蔵尊が複数あり、御賽銭を置いて行く人が多いようです。
「乳岩」からの下りは鉄の階段のルートとは別に下れるようになっています。段差が大きいので膝を痛めないように注意して下山しました。
登り始めてから下山するまで約2時間。しっかり登山した感覚がありました。
山頂でコーヒーを飲もうと思ってコーヒーセットを持っていったのですが、そんな場所なかったので下山してから川辺でコーヒーを入れておやつタイムにしました。
お湯を沸かしている間にも登山客が結構通ります。
鳳来湖からのルートも有るようで、ガチな雰囲気の登山客を複数名見かけました。中には新城のトレイルランニングイベント「DAMONDE TRAIL」のTシャツを来たいかにもな方も見えたので、トレーニングコースでもあるのかもしれません。
登山道入り口にある看板です。
距離は短くても道が険しいので、登山初心者の我が家にはたっぷり登山感が味わえました。駐車場には何台か自転車が停まっていたので、自称サイクリストな私としては、豊橋駅から自転車で乳岩峡の駐車場まで来て登山、帰りは飯田線「三河川合」から輪行帰宅という「Bike to 乳岩峡」というのも面白そうだなと思いました。
登山を終えて、名古屋への帰路は国道301号で山を越えて豊田市へ抜けるルートを使いました。最近妙に新城市に縁があるのですが、車なら高速道路を使わなくても2時間弱で新城から名古屋へ戻れるルートとして気に入っています。信号が少ないし、作手を越えたらほぼ下り基調で、意外と早いです。
時間が許すなら、帰りに湯谷温泉で汗を流して行くのも良いと思います。泊りならなお良しかな。
◼終わりに
写真に撮りきれない美しい峡谷で、まさに景勝地と呼べる素晴らしい場所でした。ただ、「ハイキングコース」というより「トレッキングコース」ですね。短時間でしっかり登山が楽しめて、私のような登山初心者には十分なコースでした。家族連れも多く見かけたので、地域の人にとってはメジャーな登山道なのかもしれません。私は兵庫県西宮市の出身で、登山道が近い六甲山は険しいが気軽な登山としてよく家族で登りました。そんな印象です。今度はもっとゆっくり登りたい、そんな場所でした。おそらく登山愛好家にもオススメできると思います。また行きたい。
【イベントレポート】白州の森バイクロア3に行ってきた
シクロクロススタイルのレースを主とした自転車イベント、「白州の森バイクロア」にキャンプインで参加してきました。
控えめに言って「最高」。これがもうとにかく楽しいイベントで、来年も是非行きたい、行かざるを得ない楽しさでした。
◼︎意外と名古屋から行きやすかった開催地
山梨県北杜市白州町のキャンプ場、「べるが尾白の森キャンプ場」です。ウイスキーが好きなら気になるサントリーの白州蒸留所が近くにあります。私が住んでいる名古屋市からは230km程度。朝5:30に出発して、途中トイレ休憩を入れても9:00までに到着しました。
会場は中央道の小淵沢出口からすぐなので、アクセス良しです。
◼︎快適なキャンプ場
バンガロー、オートキャンプサイト、テントサイト大小があります。駐車場(¥1,000)からキャンプサイトまで少し歩くので、オートキャンプサイト以外の場合は台車があった方が良いと思います。後から気がつきましたが、荷物を運ぶのにリヤカーを借りる事ができるようです。
我が家はキャンプサイト大(¥9,000)を選びました。約5m×5mとの事でしたが、キャンプ場の1区画(約10m×5m)を2グループで共有する形です。でも、十分な広さで、Mont-bellのムーンライト7型テントと、Hillebergのタープ20XPが問題なく張れました。
区画は丸太で分けてあるので分かりやすかったです。
トイレも綺麗で、水場も近く快適です。特筆はごみステーションがあるという事。分別してあればビン、缶もOKなので、片付けが大変楽でした。これはありがたい!
10:30位に設営が終わって早速ビールであります。私が出るレースは19:15スタートなので1杯ならまぁエエやろ、という感じです。
バイクロアでは酒類の販売をしているブースがありますが、ビールが目立つのです。甲州ワインとかが多いのかな、と思いきやクラフトビールを扱うお店が出店していて目移りします。
しかし、このせいでコースの試走をせずじまいなのでした…
◼︎イベントと出店ブース
我が家はレースに出るつもりで来たので、その他のイベントはノーマークだったのですが、キャンプサイトの中でYBP ProjectのBMXショーが!コレが猛烈に盛り上がりました。間近で見れたのは初めてなのですが、興奮度が高すぎて語彙力が下がります。
ライダー6名の中にシクロクロスアイドルのコッシーこと腰山雅大氏がいます。本人は謙遜していましたが、凄まじいパフォーマンスでシビれました。日本のトップライダーとトレインを組んで飛べるのは本人もトップライダーだからこそ。夜にレースでもぶっちぎりの優勝だったのでちょっと超人過ぎとちゃうかな。
出店ブースも楽しくて、特に楽しんだのが伊那の自転車店CLAMPさんの「森の自転車ゲームセンター」。楽しすぎて写真を撮っていないのですが、¥100で障害物を試乗車のMTBで越えていくゲームが楽しめる太っ腹企画です。5〜6回トライしましたが完走できず。来年も開いて欲しいです。
◼︎レース
・サンセットレース 5/27 19:15〜19:45
今回、5/27は憧れていたサンセットレースにエントリーしました。「スターライト幕張」はカッコよくて憧れますが、日が落ちてからののレースはC1のため、C4の私は走れません。夜のシクロクロスというスリリングな体験を普段のカテゴリを問わず経験できるとは、これを走らずして、と言う感じでした。
勝手が分からないので、手持ちのライトで1番明るいライトであるCatEyeのVolt800をフロント、リアにCatEyeのRapid3、さらに息子から渡された劇場版ドラえもんの光るオマケをサドルレールにぶら下げてスタートです。ヘッドライトはPetzlのジプカプラスを着けました。
エントリーが遅かったせいでほぼ最後尾スタート。怪我をしない様に安全に走り出す事にしました。
トップ集団は結構ハイペースであっという間に文字通り「見えなく」なりました。緩やかなS字の舗装路をちょっと走ったら林間のダブルトラックが始まります。ここからシクロクロスの基本である「試走の必要性」を味わう事になります。
1周目、想像以上の視界の悪さに驚きます。前のライダーのライトもあるのに視界の処理が追いつかない。コーステープが見えてきても、そこでどちらに曲がるか分からないのです。抜かされた人に「右だよ」とか教えてもらう始末。更に倒木がトンネル状になった箇所やシケインになっている箇所があり、見えてからビビる事になりました。さらに、切株や木の根を気付かずに踏んで何回も落車しそうになりました。切株や大きめの石を踏むたびタイヤがブリブリと悲鳴を上げて、リムがコツコツ言う音が聞こえます。私のテクニックではチューブレスじゃないと何回パンクしていたか分からないくらいです。
バイクに着けていたライトで進行方向は見えても、小さなヘッドライトではコーナーの先が見えないので、ある程度強力なヘッドライトの必要性を感じました。
1周走って「残り5周」のコール。ろくにアップしていないので心臓は爆発しそうです。バイクロアではローラーアップしている人を全く見かけませんでした。みんな心拍の上昇とどう付き合っているのでしょうか。
周回が多かったので少しずつコースに慣れてきて、パックになっていた人と抜きつ抜かれつでゴール。出し切った感がありました。
翌日確認したリザルトでは11/30位。C4の私がが試走しないで走った割には上出来ではないでしょうか。
レースが終わって、テントに戻ってから流し込んだビールの美味いこと!こういう楽しみはシーズン中のシクロクロスでは出来ないので特別感がありました。
その日最後のレースである「ミッドナイトファイアーレース」の前に、キャンプ場の隣にある天然温泉「尾白の湯」で汗を流します。20:30締め切りなので急ぎました。来年も注意しておかないと。
・ミッドナイトファイアーレース 5/27 21:30〜22:00
染みわたるインペリアル・スタウト。これを最高と言わずして何と言うのか。
これは出走はしなかったのですが、是非観戦したかったレース。「ファイアーシケイン」というクレイジーな障害物有りのショートコースのレース。写真は観戦しながら飲みたかったMikkeller Tokyoのインペリアル・スタウト「Black Hole」。Alc13.1%の濃厚で沁みわたるビールです。こいつをちびちび飲みながら観戦するレースの楽しさといったら!
ちょっとだけレースの様子を。
これは走るより見る側がいいかな。
・チームラリーファミリークラス 5/28 13:00〜14:30
翌日のレースは、チームラリーに出走しました。 今回の白州の森バイクロアでは、妻子は「ちょっとだけ走れたらいい」というスタンスだったので、ファミリークラスのチームラリーにエントリーすることに。私が走る時間が長くなるので、他のレースにはエントリーせずこれに絞りました。我が家にとって初のファミリーリレーです。
作戦としては、90分間で最初に私が4周走り、小学2年生の息子が1周、次に妻が2周走り残り時間は私が走るというもの。
家族3人で試走をすると、林道サイクリングの気分でそれだけで楽しかったです。ただ、試走してみて息子には階段のセクションと急な坂2箇所の計3箇所が越えられない事がわかりました。そこで、息子が走るときは私が先回りしてサポートすることに。運営にも確認をとると小学生へのサポートは可とのことだったのでそうすることにしました。
走り出してみると、前日に会場で会った友人が、「うまい棒をたくさん持ってきた」と言っていた理由がわかりました。
Photo by lilukitchen 勢い良くかぶりつき過ぎでしょ・・・
喉が乾くお菓子を抱えたエイドステーションにするためだったんですね・・・
シクロクロスでは観客のガヤが楽しみの一つでもありますが、これは口がパッサパサになるしキツい。でもだんだん楽しくなってきてついつい食べにいってしまうのです。
Photo by lilukitchen テンションが上ってきて吠えながら坂を駆け上がる
違う意味の苦しさがありましたが、これが楽しい!もっと余裕を持って食べてもよかったかな・・・
4周走って息子に交代です。計測チップの交換やバイクの交換はスムーズに出来、去年参加したシマノバイカーズフェスティバルの経験が生きました。
走り出した息子をランニングで追いかけます。が、めっぽう速い。ついていけなくなり、全力で走って追いかけ、階段と坂に先回りしてアシストします。でもそれ以外は放っておいてもグイグイ走っていきました。4周走ったあとのトレランだったので、私の心臓も限界に近かったです。
途中で落車したらしく、ピットに帰ってきた息子もヘロヘロになっていました。
そして妻に交代。
スローペースだけど落車せずに走れて楽しかったそうです。妻が1周走ったくらいで「そろそろ準備か」と思っていると息子から「もう1周走りたい」とのお言葉が。
というわけで再び息子を追いかけトレラン状態に。落車して嫌になったかな、と思いきや本当に楽しそうに走っていました。去年より若干簡単になったというコース設定が良いのでしょう。でも追いかける私は本当に苦しかった・・・
私に交代したところで残り時間は10分弱。私のペースでは後1周ちょっとしか走れないので、最後は全力を出し切りました。
順位が全くわからないままのゴールでしたが、たっぷり走れたし、息子の熱い走りが見れて本当に楽しかったです。
表彰式では入賞していなくても抽選でプライズが当たる可能性があると聞いていたので、表彰式に言ったところ我が家が3位のコール!5チーム中の3位ですが、正直期待はしていなかったので、初のファミリーリレーで表彰台に登れて本当に嬉しかった。
こんな楽しい思い出ができたら、来年もどうしても参加したくなります。
頼むから小学校の運動会と日程が被らないでくれ・・・
◼まとめ
昨年、バイクロア主催の1人であるもんじゃ氏から、我が家にピッタリのイベントだと聞いて参加することを決めましたが、果たしてドンピシャでした。
会場の平和な空気や、遠方の友人との再会や、新しい出会いもあり、そしてみんな楽しそう。
天気が良かった事もあり雨にも降られず、森の中で日差しが遮られて気温もちょうどいい。
緊張感のあるレースも好きですが、気負わず楽しくダートコースを走れるイベントは、貴重な気がします。
主催の皆様、運営スタッフに出店者、そして参加者の皆様に感謝して、来年も遊びに行けることを祈りたいと思います。
また来年!
【自転車実験室】チューブレスレディOC(オフセンター)リムの弱点
今年は、前から興味があった「白州の森バイクロア」に参加する事にしました。キャンプとシクロクロスを組み合わせたようなイベントで、シクロクロスで走りたい上にキャンプイベントも楽しめそうで、我が家にとっては家族で遊びに行くのにちょうど良さそうなのです。
公開されている昨年までの写真を見ると、林間のコース設定。昨シーズンの最後に後輪のタイヤをチューブレスのSUNDタイヤに切り替えてからそのままだったので、イベントを控えた1週間前にノーマルチューブレスCXタイヤに切り替える事にしました。
で、早速タイヤを交換しようとしたのですが、ある程度予測していた通りビードを上げられません。これが表題の「チューブレスレディOC(オフセンター:以下OC)リムの弱点」であります。
◼︎チューブレスレディOCリムの弱点
タイヤ装着後、ある程度の期間が経つとリムテープを交換しないとビードが上げられない。
です。
OCリムは、その名の通りスポーク穴がリムのセンターからズレたリムで、10〜11速等多段のリアホイールを組むのに最適なリムです。ズレはセンターからせいぜい2〜3mmなのですが、ホイールを組む上ではこれが絶大な効果を発揮します。しかし、このオフセットがチューブレスレディリムとして運用する時の弱点になって来るのです。
以下の写真が問題の箇所です。
これは私がシクロクロス用として使用しているホイールの後輪で、VelcityのA23OCというリムを使って組んでいます。
リムテープはNotubesの19mm幅を使用しており、貼ってから約5ヶ月が経過しています。写真中央部のテープが丸くくぼんでいるのがわかるでしょうか。
チューブレスレディリムは、気密性の高いテープでリムの穴を塞ぐ事でチューブレスタイヤの装着を可能とします。そして、OCゆえの穴の位置が弱点になってきます。
むちゃくちゃ雑ですが、絵を描くとこんな感じです。
OCリムはスポークを通す穴がオフセットしているため、穴がリムの段差、つまりタイヤ装着状態でビードが乗っかる部分に重なっています。
リムテープが劣化して、この穴の箇所がくぼんでくると隙間からエアが漏れ、ビードが上がってくれません。
というわけでリムテープの貼り直しです。
まずはテープを剥がして清掃です。
この穴ですね。OCリムだと穴がセンターからオフセットしているため、完全にビードがかかる段差に穴が重なっています。
経年劣化でテープが穴に潜るように変形し、段差に隙間ができてしまうのです。
テープを貼りました。流派が色々あると思うのですが、私はバルブ穴にテープが重なるように1周させています。ロード用のタイヤは高圧なので二重三重に巻くと聞いたことがありますが、シクロクロスは低圧なので1周分で十分だと思います。
貼り方が雑ですが、目的はリムの穴を塞ぐ事なので、段差の部分に密着していれば良しとしています。チューブレスレディ用のリムテープは固く、ピッタリ貼ろうとすると私の腕前ではシワが寄ってしまい上手く貼れません。
バルブ穴部分のテープにカッターでちょっと傷を着け、
#2のプラスドライバーでズブリ!とやってしまいます。穴が空いたらバルブを突っ込みます。バルブ固定用のナットをしっかり締めて完了です。
バルブはVelocity純正のものですが、固定用のナットを閉める時に、写真に写っている四角いゴムパッキンが回りやすくタイヤが嵌めにくくなるため、個人的にはイマイチです。寿命がきたらNoTubesに切り替えたいと思います。
この後は急用ができて急いで作業をしたため写真がありませんが、シーラントを適量入れ、GIANTのControl tankを使って空気を入れました。ビードは1発で上がり、2日経ってもエアの漏れは無く、何も問題無い印象です。
チューブレスタイヤの組み付けでは、よく「中性洗剤を使う」という記事を見かけますが、私は使ったことがありません。中性洗剤の目的はビードを滑りやすくして上げやすくするためのものなので、私は代替品としてシーラントをごく薄くビードに塗るようにしています。乾燥するまではシーラントは結構滑ります。
レース会場でリアタイヤ交換の時にこの現象が起きていたら走れなくなるので、予備のリムテープとシーラントは常備しておいた方が良さそうです。
◼︎まとめ
・OCリムでチューブレスタイヤ使用の場合、タイヤを外した際にリムテープがスポーク穴に沈んでいたらリムテープを交換した方が良い。
・チューブレスレディ用リムテープとシーラントは常備。レースにも持って行く。
自分でホイールを組むようになってから、私にとっては10〜11速の後輪にはOCリムがベストという結論になりましたが、頻繁にタイヤを交換する場合にはリムテープがコスト高になります。シクロクロスシーズン中にノーマルとSUNDで最低2回はタイヤをスイッチしたいので、ここは必須コストとして組み込んだ方が良いのかもしれません。
ただ、シーズン中にタイヤを組み替えないのであれば1シーズンしっかりチューブレスとして機能しますし、何と言ってもその組みやすさ、手組みホイールとしての完成度の上げやすさから、後輪は可能な限り今後もOCリムを使いたいです。(ディスクブレーキ車ではその限りではありませんが)
◼︎今後の課題というか妄想
・OCリムの穴を安価に塞いで、リムテープの寿命を延ばす方法は無いか?
・カンパニョーロのホイールように、穴のないリムを手組用として入手出来ないか?
・そもそも自分の考える手組み用の最高のリムって何だろう?
最後はどうでもいいですね。
さて、週末は楽しみにしている白州の森バイクロア。早く週末にな〜れ!