I'm curious about... -コレが気になる-

技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス2017第2戦 各務原アウトドアフィールド C4B

「天高く我肥ゆる秋」を実感したレースとなりました。何かを得るためには、何かを支払わないといけない。表彰台に登って昇格の権利を獲得するためには、売れるくらいある体脂肪を断捨離しなければ、と今更ながらに思うのでした。これ毎回ボヤいている気がする・・・

 

◼︎事前準備

東海シクロクロス第1戦の「平田リバーサイドプラザ」が台風で中止になり、5月に参戦した「白州の森バイクロア」以来半年ぶりのレースとなりました。色々あってここ最近レースに出れず、何だか休日も朝早く起きれずですっかり腑抜けになってしまっていました。前週の日曜にちょっとだけ練習したのと、

f:id:tkcx3110:20171112205501j:image

前日に友人の練習会に参加し、さらに昨年のDVDを見てやっとテンションが上がってきました。土曜日の夜は夜更かしせず早々に床に着きました。

 

◼︎レース当日のコンディション

前回の第1戦の朝もそうだったのですが、ここ最近の日曜日は全然起きれないのに、「よしクロス行くぞー!」とテンション高く4:30に目覚めました。外の気温と天気予報をチェックして、少し寒くなるかと思ったので、長袖インナーを着込んだのが失敗でした。妻を起こして寝ている息子をそのまま車に押し込み、5:40頃出発。名古屋市内の自宅からレース会場までは全て一般道で1時間ちょい。7:00には到着。後述しますが、「各務原アウトドアフィールド」は東海シクロクロスの中でも特にアクセスの良い会場で、落ち着いて会場入りが可能です。

昨年の経験から、朝から固形物は食べず、しっかり水分を摂ったおかげで便通もあり、レース前には胃も腸もカラッポ。日常と比較すると体調は良い状態です。

 

前日試走が出来なかったので、アップを兼ねてコースを確かめるように試走しました。今回感じたのは「コースを覚えやすくなって来ている」という事。ロワークラスとはいえ数年の経験値は馬鹿にならないのか、シクロクロス的なコースが頭に入りやすくなったのでしょうか。1年目は何周しても頭に入らなかったのに。

 

◼︎実際のレース

・スタートでビビる

今回はボディNo.3(!)で嬉しいはずのフロントローなのですが、猛烈な不安に駆られました。スタート直後の砂利道での落車、昨シーズン失敗した第1コーナーが頭をよぎり、ホールショットのイメージが湧きませんでした。でも時間は待ってくれないので姿勢を決めてスタートしました。 

f:id:tkcx3110:20171112225233j:plain

スタートは悪くない・・・ Phot by kikuzo

 

kikuzo氏の写真を見ると、スタート直後は前に出れています。私の中でスタート時のペダルの位置とギア比はだいぶ決まって来ていて、スタートミスの確率は減って来ました。 特に昨シーズンこのコースはスタートでギア比が重すぎて出遅れた事を考えると進歩しています。でも、ビビりが入ってスピードが伸ばせません。今考えると、全力で踏むべきでした。第1コーナーに7番手で進入。ペースを落としたせいか、落ち着いて乗り切りましたが、先頭集団から離されています。 舗装路区間はハッキリ苦手です。上手くスピードを乗せられず、詰められ抜かされやすい区間。必死で漕いでいるつもりなのですが、心臓は着いてこないし、トルクが掛かっている感覚も乏しい。ズルズル離されながら未舗装路区間に突入です。

 

f:id:tkcx3110:20171112225406j:plain

自転車は水平に。 Photo by kikuzo

 

慣れて来たのと腕力は多少あるので、シケイン超えの姿勢は良くなってきたと思っています。シケインを越えた後はすぐに乗ろうとせず、身体のバランスが整ってから乗車するようにしています。早く乗れたほうが良いのでしょうが、無理に飛び乗ってミスするより私には向いていると思っています。

 

・暑い!

f:id:tkcx3110:20171112225500j:plain

日差しが厳しく暑い・・・ Photo by kikuzo

しっかり水分を摂っていたのに、2周目くらいから猛烈に喉が渇いてきました。私の唯一のRaphaウェアである長袖のメリノウールインナーが暑くてたまらない。久々のシクロクロスで完全にウェアの選択を誤りました。この熱気、長袖は小デブな私には必要ありませんでした。

 

f:id:tkcx3110:20171112225446j:plain

タレてきて口が全開。喉が乾く・・・ Photo by kikuzo

全然ペースが上がらず、ズルズル順位を下げます。なんでもないところで杭に前輪をヒットさせる始末。

今更気付いたのですが、私は舗装路区間でそんなに早くないので、一度離されると追い越すのは至難の技です。喉が熱い、心臓は苦しいでどうにも足に力が入らない感じ。モガくつもりでもすぐにサドルに尻をつけてしまいます。

 

・ズルズルと順位を下げる

f:id:tkcx3110:20171112225425j:plain

最終周回に入る手前で抜かれた・・・ Photo by kikuzo

少しでも前の走者についていこうと追いすがりますが、着いていけませんでした。

イメージ通りに曲がれたコーナーもありましたが、直線で着いて行けないと離される一方。結局ズルズル順位を下げて16/28位と不甲斐ない結果に終わってしまいました。

 

レース後、上の写真で抜かれた方に話しかけたのですが、「シングルナンバー背負ってるんだったらもっと前に行かないと」と突っ込まれたのが響きました。シクロクロスでは前に出るのは難しい。昨シーズン走っているから得られたフロントローだったのだから、後でタレるのは別にして、ビビらずもっと突っ込んで行くべきでした。反省です。

何回走っても毎回発見と反省があります。昨シーズンより結果が悪いことも含め色々残念なのですが、友人から「シーズンは始まったばかりだよ」と声を掛けられて気を取り直したのでした。

 

◼反省点

・身体が重い←単純に練習不足

今年は夏場から時間的にも体力的にも通勤以外で自転車に乗れず、走力を落としてしまいました。というか腹や尻に余計な脂肪が増えて単純に重くなったということです。走っていないくせにストレスで過食してしまったり、パワーウエイトレシオが低下しています。

昨シーズンに悔しい思いをしていてもオフシーズンにしっかり乗れなかったら身体もたるむし結局レベルが上がらない。来シーズンこそオフトレーニングを計画的にこなしたいです。

・ウェア選択

朝が寒かったので長袖インナーしか持ってきていなかったのが失敗でした。シクロクロスでは急な天候の変化に対応できるよう、各種インナーを用意しておくべきだったのを忘れていました。

 

◼良かった点

・イメージ通りに曲がれたコーナーがあった

後半は殆ど身体のバランスが取れない走りでしたが、一部のコーナーはイメージ通りに曲がれたのが嬉しかったです。特にバックストレート手前の右180°でインベタにつけたのは気分が良かったです。

 

・レースはアガる

会場の雰囲気、他のレーサーの走り、レース後のプロテインの美味さ、久々の再会、新しい発見など、普段では得られないものがたくさんあります。そして走っている私を応援してくれる友人がいる。ここ最近色々モチベーションが上がらなかったのですが、月曜の朝激しい筋肉痛でもスッキリ目覚められたのは、何かスイッチが入った感じがします。やはりレース、シクロクロスはいい。

 

■まとめ

リザルト

出走:C4B

順位:16/28位(57%)

タイム:32:53(+2:47)

 

各務原アウトドアフィールドという会場は、名古屋市内からだと国道22号を経由できるので交通の便が良く、下図の通りスタート地点から駐車場が近いので便利です。

f:id:tkcx3110:20171112230602p:plain

引用元:東海シクロクロス公式


子供の遊び場もしっかりあるし、家族で参加するのにピッタリで、結果は出ていませんが好きな会場です。来シーズンこそはビビらず、そして前に出れる身体でこのコースを走りたいと思います。




 

【書評】最後の不良 著:小川 哲 Pen2017/11/1号掲載

泣ける。そんなお話でした。

別に、実際に涙を流すわけではないのです。が、心にしんみりとくる何かを感じ取る瞬間があると思います。そういう時を「泣ける」と表現してもよいのではないでしょうか。

 

Pen (ペン) 2017年 11/1号 [映画・小説・マンガの名作から最新作まで SF絶対主義。]
 

 雑誌「Pen」の2017/11/1号の特集は、「SF絶対主義」。この秋には「ブレードランナー2049」も公開される事ですし、少しはSFが流行る機運が高まってもいい時期です。もちろん「SFそのものが流行る」時期なんて永遠に来ないのですが。

 

本作は雑誌「Pen」の特集「SF絶対主義」のために書き下ろされた短編小説で、ハヤカワSFコンテスト受賞歴のある小川 哲氏の作品です。流行りをあまり気にしていない私なので、著者の作品は知らなかったのですが、まさに「流行りをあまり気にしない」などとヌカす私のような人間を撃ち抜く作品でした。

 

人は流行りを求めることで人と差別化したいと望み、それによって型にハマり普通になっていく。アチコチで延々繰り返されているこの話題で、数多くの作品が生み出されるわけですが、なんでこの手の話はこんなに面白いんでしょうか。ある種自虐的な笑いを誘うのか、読んでいて何回もニヤニヤできました。

 

雑誌はごくたまにしか買いませんが、Webメディアで出会えなかった特集が読めると、価値があるな、と感じます。雑誌の価値って、特集の面白さもありますが、「想定外の情報に出会える」ということだと思っています。今回の短編小説集「最後の不良」以外にも、読もうかな、と思っていたけどまだ読んでいない作品の紹介や、見れていない映画の話など、刺激がありました。

 

申し訳ないけど、多分この号はあまり売れないでしょう。でも、私は「読者が新しい情報に触れることが重要なんです」というメッセージを確かに受け取りました。この受け取り方がそもそもジョークだったのか?そう考えさせてくれる良作でした。

 

私は書店で買いましたが、書店に行かなくてもKindle版なら雑誌まるごとで¥500。次に読むSFを決めかねている人に是非オススメします。

 

 

【逸品紹介】【下ネタ注意】Panasonic ボディトリマー ER-GK60

久々に感動する家電製品に出会い、恥を忍んで同様の悩みを抱えている方に届け!という思いで紹介する事にしました。

 

panasonic.jp

 

男性のムダ毛処理のための「トリマー」です。

その最大の特徴が、「V・I・Oゾーン対応」で、これだけで相当なインパクトのある製品であると言えます。

 

ここから先は私の「V・I・Oゾーン」についての悩みを公開する事になりますので、読みたくない方が不用意に開かないように初めて「続きを読む」を導入する事にしました。

念のため書いておきますが、私の「V・I・Oゾーン」の写真はありません。

以上をご理解頂いた上で読みたい方は続きを読んで下さい。

 

 

続きを読む

【書評】鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ 著:川上 和人

HONZ」などの書評でオススメされていた本書。知的好奇心をグイグイ刺激してくる、大変面白い書籍でした。今回の書評はある意味で大きなネタバレを含んでいます。ネタバレ無しで本書を読みたい方はご注意下さい。

 

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

 

 

世間一般には謎が多い鳥類学者。その生態を明らかにした職業解説書、というか著者の自分語り(武勇伝)な書籍なのですが、猛烈に面白いのです。おじさんの武勇伝は酒の席でなくても(恐らく)1番ウザがられる種類のネタだという認識なのですが、これはお金を払う価値のある武勇伝でした。

 

著者の川上和人氏は、東京農業大学卒業の農業・自然科学のエリートである農学博士。小笠原諸島を専門とする研究者です。果たしてそんな著者から一般書としてどんな話が語られるのかと読み始めたのですが、前書きの段階で嫌な予感、というか違和感、というより親近感?を感じ始めました。

 

地方の三流工業大学卒業の私がエリート相手に勝手な親近感を抱くのも失礼な感じですが、本書の比喩表現は、漫画、アニメ、バイク、映画等、猛烈なオタク臭を感じさせるものでした。

 

著者は1973年生まれ、「少年ジャンプ黄金期」と呼ばれた1980年代に少年時代を過ごしており、モロに影響を受けた作品へ、執着とも言える愛を感じます。元ネタがわかる表現もあれば、流し読みしてるとスルーしてしまうようなネタもあり、個人的には著者の挑戦を感じてしまいました。

 

というわけで、本書についての個人的な調査結果が以下の通りです。

私に検出できるかぎりなので、大いに不足があると思われます。これ以降の調査は有志に任せたいと思います。

 

◼「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ」作品別のネタ元

・検出数

出展作品 引用回数 分類
黄桜のCM 1 CM
アルプスの少女ハイジ 1 アニメ
ガンバの冒険 1 アニメ
機動戦士ガンダム 1 アニメ
けいおん! 1 アニメ
ゲゲゲの鬼太郎 1 アニメ
サザエさん 1 アニメ
トムとジェリー 1 アニメ
ドラえもん 7 アニメ
ハクション大魔王 1 アニメ
美少女戦士セーラームーン 1 アニメ
妖怪ウォッチ 1 アニメ
ルパン三世 2 アニメ
フォレスト・ガンプ 1 映画
プレデター 1 映画
マーズ・アタック 1 映画
007 1 映画
13日の金曜日 1 映画
エイリアン 1 映画
オデッセイ(火星の人) 1 映画
スーパーマン 1 映画
大脱走 1 映画
時をかける少女原田知世 1 映画
トランスフォーマー 1 映画
バイオハザード(劇場版) 2 映画
バック・トゥ・ザ・フューチャー 1 映画
羊たちの沈黙 1 映画
マッドマックス 1 映画
ミッションインポッシブル 1 映画
ランボー 1 映画
キノピオ 1 絵本
ちびくろサンボ 1 絵本
イロトリドリノセカイ(JUDY AND MARY 1 音楽
小麦色のマーメイド 1 音楽
スーパーマリオブラザーズ 1 ゲーム
天空の城ラピュタ 2 ジブリ作品
風の谷のナウシカ 1 ジブリ作品
千と千尋の神隠し 1 ジブリ作品
1Q84 1 小説
吸血鬼カーミラ 1 小説
ウルトラマン 1 特撮
恐竜戦隊コセイドン 1 特撮
ゴジラ(初代) 1 特撮
ONE PIECE 1 漫画
ゴルゴ13 1 漫画
ジョジョの奇妙な冒険(第5部) 1 漫画
ジョジョの奇妙な冒険(第3部) 1 漫画
スラムダンク 1 漫画
デビルマン 3 漫画
天才バカボン 1 漫画
ドラゴンボール 2 漫画
北斗の拳 2 漫画

 

・分類別検出数

 

・作品別検出数トップ

ドラえもん 7回

 

ネタ探しをしてたら付箋紙がこんな事に…

f:id:tkcx3110:20170806110415j:image

ネタ元としてジャンプ作品が印象的でしたが、ドラえもんネタが1番多かったです。でも、「ジョジョの奇妙な冒険」は第5部派である事はヒシヒシと感じました。

 

一度読むだけではなく、2度3度と大変楽しめました。オタク心のある現在40歳付近の方にはドンピシャでしょう。¥1,400+taxでこれだけ楽しめるのは、私にとって本当に価値がある書籍でした。オススメします!

【書評】マイナス・ゼロ 著:広瀬 正

1970年に刊行された本書。国産のSFとして大変評価が高いと知ってはいたのですが、読んでみて納得。休む間も無く一気に読んでしまいました。もっと早く出会っていたらと思わせる傑作でした。

 

マイナス・ゼロ (集英社文庫)

マイナス・ゼロ (集英社文庫)

 

 

主人公の浜田俊夫は、中学2年生だった昭和20年に、空襲に巻き込まれた隣家の伊沢先生に、「18年後にまたここへ来て欲しい」と遺言を受け取ります。18年後の昭和38年に旧伊沢邸を訪ねた主人公は、タイムマシンで空襲を逃れて来た伊沢先生の娘と再会します。

 

主人公は伊沢先生の遺したノートから、先生を助けるために昭和9年にタイムトラベルするはずが、手違いで昭和7年に飛んでしまい、さらに手違いでタイムマシンを失う事態に。

 

舞台は昭和38年から昭和7年へのタイムトラベルで、タイムトラベル物で発生する矛盾(パラドックス)に突っ込みを入れながらも、それを良しとして話を構築しているので、細かいことを気にせず楽しく読めました。特に注目したいのが時代考証で、昭和7年当時の風景が想像できる細かい描写です。著作中は1960年代で、インターネットがある今よりも資料を集めるのは大変なはず。相当な情熱で取材されたと思われます。特に電子工学を専門とする私には、オーディオの描写の細かさに驚かされました。

 

本当に面白いんですよ。ただ、何が面白いのかよく考えてみると、これはリアリティを感じる、という考えに行きつきました。作中で描かれる昭和7年の風景は、色付きで想像できるような細かい描写。読んでいてもっと上手い方法があるはずなのに、と読者に歯がゆい思いをさせる展開。主人公は用意周到にタイムトラベルをしたわけではないので、行動にアラがでてしまうのです。そこにリアリティを感じてしまうからこそ、物語をはっきり感じ取ることができ、面白みを感じるのです。

 

不用意に過去にタイムトラベルをしてしまったら、誰でも未来人として上手く振る舞えるとは思えません。そして、時を超えて「あの時こうしていれば」という思いはいつまでも残るんですね。

 

主人公の浜田俊夫は飛ばされた過去からどうやって現代(昭和38年)に戻ってくるのか、空襲を避けて過去から送られて来た伊沢先生の娘はどうやって生きていくのか。

 

タイムトラベル物を読むと、人間の「生きている」という感覚は記憶の連続性で出来ていている事を感じます。日々の記憶を大事に生きたいです。

【ライドルート】Rapha Women's 100 Ibi リトライ

去る7/23に、全世界で"Rapha Women's 100"というイベントが開催されました。自転車アパレルのハイブランド"Rapha"が主催する、女性ライダーが同じ日に自転車で100km走る事を目標にしたイベントです。

 

RaphaアンバサダーであるTeam Rueda Nagoya代表の落合氏が主催となり、東海地方で開催されたのが"Rapha Women's 100 Ibi"です。舞台は岐阜県揖斐郡。昨年の愛知県新城市を舞台とした"Rapha Women's 100 Okumikawa"を妻が走っており、今年も妻が走って、私と息子はサポートカーとして参加する事にしました。

 

時折豪雨となる終始雨のコンディションの中、結論としては大変素晴らしいイベントとなり、20名を超える参加者がそれぞれのライドを楽しんだようでした。

 

完走した妻の満足気な顔を見て私も嬉しかったのですが、ずっと妻のお尻をにらみながらサポートカーに徹した結果、コースの風景をさっぱり覚えていないのです!

 

「俺も走りたい!」というわけでその翌週の7/30に、友人と連れ立って"Rapha Women's 100 Ibi"のコースを走ってきたのでした。

 

◼アクセス

f:id:tkcx3110:20170730202215j:image

名古屋市から名神高速を経由して60km強。スタートは岐阜県揖斐郡の「道の駅池田温泉」です。朝7:00台であれば名古屋から1時間程度で到着できます。帰りの名古屋方面は名神高速一宮の付近で渋滞しやすいので、2時間見ておいたほうがよさそうです。

 

◼ライドルート

f:id:tkcx3110:20170730212658j:image

「道の駅池田温泉」から山沿いを北上、揖斐川沿いに徳山ダムを目指して登り、時計回りで走ります。注意すべきは複数あるトンネルで、前後ライトが必須です。今回私は前に「CATEYE VOLT800」、後ろに「CATEYE RAPID3」を装着しました。

 

◼実際に走ってみた

・スタートから第1チェックポイント

"Rapha Women's 100 Ibi "と同じく、8:00頃に「道の駅池田温泉」を出発しました。7/23と同じく雨です。空は一面雲に覆われ、雨脚は強くなってきました。濡れたグレーチングに注意して走ります。走り出して気付いたのですが、「暑くない」のです。目に雨が入ってこなければ、日焼けする事もないし、身体が濡れても寒過ぎない。むしろミストシャワーのようで快適でした。

f:id:tkcx3110:20170730214917j:image

揖斐川の橋の上からは山の上が何も見えませんでした。

 

平地かと思われる位の軽いアップダウンを繰り返して、最初のチェックポイントである「道の駅藤橋」に到着です。全体を通して、スタートからのこの区間が1番交通量が多かったです。が、それでも少ないほうだと思います。ここはトイレが綺麗でした。トイレ入り口が自動ドアで珍しいなと感じました。

f:id:tkcx3110:20170730215211j:image

雨です。

ここも温泉併設の道の駅で、足湯としっかり入れそうな温泉施設があります。

f:id:tkcx3110:20170731080035j:image

まだ9時過ぎだったので開いていませんでした。

 

・藤橋城へ

道の駅藤橋」を出て国道303号を北上します。しばらく走ると右手に「藤橋城」の看板が見えてきます。気になっていたので今回は立ち寄りました。

f:id:tkcx3110:20170731130407j:image

お城が建っていますが、プラネタリウムの外装だそうです。隣に小さな天文台があり、プラネタリウムで予習して夜に天体観測するイベントとかがありそうです。近くにキャンプ場があればぜひ利用してみたいのですが、それらしいものは見つかりませんでした。

 

f:id:tkcx3110:20170731211732j:image

駐車場には意外と車が多く、隣に御食事処もあります。夏休みの親子連れと思われる家族を何組か見かけました。

 

徳山ダム

藤橋城」を出てさらに北上します。

f:id:tkcx3110:20170731211804j:image

7/30にもかかわらず気温は24℃!ものすごく快適です。小雨は降っていましたが、全然気になりません。

 

藤橋城」から約5km登ると貯水許容量日本一の「徳山ダム」につながります。

f:id:tkcx3110:20170731211650j:image

デカい。

 

f:id:tkcx3110:20170731225718j:image

ダム湖が広く、先が見えません。

ダムの管理事務所でもらえる、一部で話題の「ダムカード」ですが、徳山ダムの管理事務所は日曜日も昼間は開いていて、入り口すぐの受付でもらえます。 

 

 ・ダムカレーを食す

"Rapha Women's 100 Ibi"の時は食べられなかった「ダムカレー」をお昼に食べることに。「徳山ダムカレー」が食べられる「徳山会館」は、ダムを出てすぐの「漆原乙女隧道」を通ってすぐ左折です。

f:id:tkcx3110:20170731212015j:image

トンネル出口に小さくオレンジ色の看板があります。ここを左折です。

f:id:tkcx3110:20170731212256j:image

建物が立派なのですが、驚いたのが建物内が土足禁止です。

サイズが充実したスリッパがたくさんあります。思い切って靴下も脱いだのですが、お陰で食事中爽快でした。

f:id:tkcx3110:20170731212341j:image

徳山ダムカレー(¥900)は米の「ダム」の間を「放流」するタイプでした。中辛でんまい。

f:id:tkcx3110:20170731212422j:image

 ぺろりと平らげました。

メニューに「地獄」と名がついた定食がありました。気になるので次回はこれにしたいと思います。

 

・ピークから折り返し

昼食を終えると雨は止んでいました。

「徳山会館」を出て橋を渡り、トンネルを抜けると写真の場所に出ます。

小さく写っている看板の通り、「根尾」方面に右折します。

f:id:tkcx3110:20170731212822j:image

 

ここから先はピークまでこんなのや、f:id:tkcx3110:20170731212907j:image

 

こんな登りが続きます。

f:id:tkcx3110:20170731213033j:image

私はこういう登りが一番好きです。緑が濃厚で、路面が濡れていたこともあり空気の粘度が高い感じがしました。斜度はきつくなく、グイグイ登れます。

 

これは"Rapha Women's 100 Ibi"で撮って頂いた写真ですが、このトンネルがコースのピークになります。

f:id:tkcx3110:20170731231726j:plain

 このトンネル内は照明がありません。「徳山会館」を出る当たりからライトを点けっぱなしでも良いかもしれません。

 

・第2チェックポイント

トンネルを抜けると第2チェックポイントまではほぼ下りです。気分のいい下りが続きます。

f:id:tkcx3110:20170731213209j:image

 

しばらく道なりに進んで、「根尾谷断層」の看板が見えたらもうすぐ右折です。

f:id:tkcx3110:20170731213440j:image

 

この看板の県道255号線へ進みます。かなり気持ちよく下れるので、よく見ていないとスルーしそうです。

f:id:tkcx3110:20170731213459j:image

県道255号線に入ってすぐの「地震断層観察館」の駐車場が第2チェックポイントです。

 

駐車場に、「喫茶マグニチュード8.0」という恐ろしい名前の喫茶店があります。

f:id:tkcx3110:20170731213519j:image

ナマズの絵の看板の小数点が消えており、 "Rapha Women's 100 Ibi"当日に息子が「マグニチュード80になっとる!」と激しくツッコんでいました。営業中みたいなのですが、怖くて入れませんでした・・・・

 

ちなみに、"Rapha Women's 100 Ibi"当日の私と息子の昼食は、この「喫茶マグニチュード8.0」からほど近い「天狗そば・樅の木」で食べました。 

f:id:tkcx3110:20170731234030j:image

 天ぷらそばです。地元の人と思われるお客さんでいっぱいでした。女性店主1人で営業されているそうで、店主本人が手打ちした蕎麦だそうです。「天ぷらが野菜だけですけどいいですか?」と聞かれましたが、満足の味でした。

 

・県道255号線から県道40号線へ進む

 第2チェックポイントを出て南下します。途中のこの三叉路が少しわかりにくかったです。ここを右に進みます。

f:id:tkcx3110:20170731213553j:image

しばらく山間の快走路です。ところどころ「樽見鉄道」の線路とニアミスしながら進みます。この日、遠目に電車が走っているところが見えました。樽見鉄道」は1時間に1本のダイヤ。見れたらラッキーなのかも。

県道255号線は、県道40号線につながります。この突き当りを右折します。

f:id:tkcx3110:20170731213928j:image

 

・立ち寄りスポット「谷汲山華厳寺

"Rapha Women's 100 Ibi"当日は大雨だった事と、妻を追いかけていたこともあり全然気が付かなかったのですが、県道40号沿いにこんな山門を発見しました。

f:id:tkcx3110:20170731214146j:image

山門を抜けて進むこと約1km。

 

そこは「西国三十三所」の終着である「谷汲山華厳寺」でした。

f:id:tkcx3110:20170731214202j:image

全然知らなかったのですが、かなり由緒ある観音寺で、山門から本堂までの参道にはお店が並び、駐車場もやたらとデカかったです。時期が時期なら相当な賑わいになると思われます。山門から南にすぐのところに温泉もあり、ここをスタート・ゴールにしたルートを組むのも楽しそうだと思いました。ここもまた来たい。

 

・「乙原トンネル」を抜けて池田温泉を目指す

谷汲山華厳寺」からさらに県道40号線を西に進み、「乙原トンネル」を抜けると、コースの周回は終わりです。ここから「道の駅池田温泉」を目指します。

何気にこの序盤と終盤で走るこの区間が絶妙なアップダウンで、終盤意外と脚を削られます。

f:id:tkcx3110:20170731214346j:image

こんな茶畑の間を通ります。左手には茶畑の先に池田町の町並みが見え、なんとも言えない風景が広がります。走り出した時は雨だったのですが、すっかり雨も上がってテンション高くゴールを目指せました。

 

◼走り終わったら風呂!

すっかり気が抜けて写真を撮るのを忘れていましたが、道の駅池田温泉」のすぐとなりに「池田温泉新館」があります。泉質はアルカリ泉で、入泉料が¥500と安くぬるめの露天風呂が気持ちいい。

雨のライドの直後に温泉に入れるのは控えめに言って「最高」でした。

サイクリングのスタート・ゴールを温泉地にするのは今後のテーマになりそうです。

 

◼コース全体の感想

一通り走ってみて、初心者から少なくとも私のような中級と呼べるレベルの方まで幅広く楽しめる見事なコース設定と感じました。

コース内に公衆トイレも確保しやすく、補給食さえしっかり持っていれば困ることはないと思います。かといって楽なルートではなく、しっかり負荷がかかりました。

見どころが多く、イベントのためにほぼ100kmとなるコース設定は、入念な調査によるものだと思います。改めてコース設定をした"Team Rueda Nagoya"と、イベントを設定してくれている"Rapha"に感謝したいと思います。

 

また、コース内のほとんどの施設にバイクラックがありました。

f:id:tkcx3110:20170731214409j:image

 「西美濃サイクルツーリズム」のステッカーが貼ってあります。地域全体にこういう設備が整っていて、スポーツサイクリングを楽しむ方には大変快適に楽しめる地域だと思います。

交通量も徳山ダム付近は少なく、舗装もしっかりしていて余裕を持って走れます。

 

寄り道もしてトータル110kmの1,000mアップ。歯応えのあるサイクリングコースとしてぜひオススメします。紅葉の季節にまた行きたいと思います。

 

・・・帰宅後、GPSのログをSTRAVAにアップして気がついたのですが、何箇所かの登りのセグメントで妻のほうが早かった事が発覚しました。サイクリングペースで走っていたとはいえ(言い訳)、場所によっては10秒以上の差をつけられていた事に驚きました。昨年の"Rapha Women's 100 Okumikawa"では制限時間ギリギリのゴールだったのが、1年で強烈な伸びを見せつけてくれました。このままだと小デブな私は登坂では妻に置いていかれるということか・・・

夏は雨でも準備さえしっかりしていれば楽しいサイクリングができることを知った今、妻に置いて行かれないように精進したいと思います。

 

 

【雑記】子供の(大人も)プログラミング学習に「マインクラフト」が良さそう、という話

将来の夢は「八百屋さん」だった小学2年生の息子が、最近「早く大学に行ってロボットの勉強がしたい」と言い出しました。技術系の仕事をしている私としては黙っていられない話題。しかし、家庭でロボットのハードウェアで遊ぼうとなると、それなりの場所と、工具の取扱いが必要になります。

場所の確保は別問題として、下手に扱うと後遺症が残る可能性があるのが工具類。小学2年生の時に刃物の取扱いを誤って左手に若干後遺症の残る深い傷を負った私としては、当分の間私の監督無しで使わせることはしたくありません。

 

何らか関係するネタを求めて書店に行った結果、こんな教科書を発見しました。

f:id:tkcx3110:20170619225658j:image

親子で楽しく学ぶ! マインクラフトプログラミング (ぼうけんキッズ)

親子で楽しく学ぶ! マインクラフトプログラミング (ぼうけんキッズ)

 

 

パソコン用の「マインクラフト」であれば、Mod(拡張ソフト)を導入する事でプログラミング学習が出来るという触れ込みです。

ロボット製作はハードウェアだけではなく、ソフトウェアも重要。これなら私が不在の時でも、妻の監督で続ける事が出来そうです。調べると他にもマインクラフトでプログラム学習ができる方法はあるようですが、とりあえず最初に目についたこれから始める事にしました。

 

リリースされてから約6年、ついに我が家も「マインクラフト」を導入する事に。

今回のエントリは、「マインクラフト」で「ComputerCraftEdu」というModを利用したプログラミング学習についての私の経験談です。

 

◼︎導入した事で良かった点

・見た目がわかりやすい

詳細は別途記しますが、「マインクラフト」でプログラムを組む際の画面が以下の写真です。

f:id:tkcx3110:20170619235435p:plain

この左側のマス目に、右上にあるタイルを並べるようにしてプログラムを組みます。プログラムを組む上で重要な「関数」に当たるものは全てタイルで表現されるので、何が出来て何が出来ないのか明確です。

 

タイルを置くと、次のタイルを置く場所の色が変わり、作業を促してくれます。

f:id:tkcx3110:20170619235519p:plain

この場合10回ループのfor分を組もうとしています。

条件分岐であるif文や、ループ処理のfor文の場合は「インデント」された場所の色が変わり、プログラムを実際に組む方なら納得できる作りになっています。

f:id:tkcx3110:20170619235406p:plainタイルで組んだプログラムのコードを見る事も出来ますが、この場合はあまり必要無いでしょう。実際プログラムをキーボードで打つ「コーディング」で拒否反応が出てしまう方もいると思います。コーディングは根気がいるので、その要素を排除できるだけでも子供には導入しやすいと感じています。

 

・プログラムを組んだ実感が得やすい

私は元々ハードウェアが専門で、ソフトウェアの知識はC言語の最低限程度。普段プログラミングする事があるのは仕事用のツールを作るExcel VBAで、パッケージソフトの開発経験はありません。プログラマとしてはレベルが低い部類です。

レベルが低い私が考える、C言語等のプログラミング言語を学ぶ際のハードルは「出来ている実感が得にくい」事だと思います。

よくC言語の教科書の最初にあるのが「Printf」で「Hello World」と表示させるもの。

確かにプログラミングの基礎ですが、ぶっちゃけ出来たところで「で?」という感じです。正直この程度では面白さなんか分からないと思うのです。1行だけ文字がピロッと出てくるだけですし。

 

さて、「マインクラフト」で「ComputerCraftEdu」を使用した場合は、組んだプログラムでこの

f:id:tkcx3110:20170619235814p:plain「タートル」が実際に動きます。

プログラムを組むことでこの「タートル」を動かしたり、穴を掘らせたり、ブロックを置かせたりできます。

例えば、

「ブロックを置いて前に進む、を10回繰り返す」というような事です。

「タートル」をプログラム通りに動かせる事がわかると、積木が自分の指示で動くような感覚というか、ビジュアルイメージがわかりやすいので実感が得やすいと感じました。実際自分が組んだプログラムで「タートル」が動くと息子は大喜びでした。

 

また、ComputerCraftEdu」が「インタプリタ型」であることも重要だと思います。

いわゆるC言語のような「コンパイラ型」と比較して、速度は遅くても即プログラムの動きが確認できるのは、子供や私のような飽きっぽい大人に向いていると思います。

 

・参考文献が多い

導入に当たっては、インターネットでちょっと調べるだけですぐに資料が見つかりました。大人気のゲームだけあって、情報も豊富です。Googleで普通に調べれば問題なく導入できると感じました。

 

・プログラミングに飽きても普通に遊べる

ComputerCraftEdu」を使用するためには、「クリエイティブモード」で遊ぶ事になります。この時、使用するブロックは無制限になるので、根気さえあれば作りたい物に制限がない状態になります。

プログラミングに飽きたら、そのまま思い通りに作る遊びに切り替えればよいのです。

実際息子も1週間位で、プログラムに飽きたら自分でせっせと建物を作り、建物を作っている最中に「ココはタートルに作らせよう」とプログラムを組み、タートルが動いている最中に自分もブロックを積み上げるという並行作業をこなすようになりました。

今はfor文とif文を使い分けていますし、やはり「遊んで楽しい」というのは学習効果が高いと感じました。

 

◼導入に当たっての不満

・ペアレンタルコントロールがうまく行かなかった

マインクラフト」はゲームの履歴をクラウドに保存する仕組みになっているので、インターネット接続されたPCである必要があります。

我が家のパソコンはMAC mini(Late2012)で、息子のインターネット利用に制限を設けるためこれまでペアレンタルコントロールを設定していましたが、マインクラフト」を導入してみると、アプリケーション起動の度にゲームサーバーへの接続許可を求めてきます。ゲームサーバーへの常時接続許可を設定しても、何故か起動の度に接続許可を求めてきて、これでは私が不在の時に遊べません。

残念ですが自分の技術不足を認めて、現在はペアレンタルコントロールを外しています。今後の追跡調査が必要ですね。

結果、

・デスクトップにはマインクラフト」以外のアイコンが表示されない

・私が不在の際は必ず妻の監督のもと遊ぶ

という条件で稼働することにしました。

 

・少しインストールが難しかった

マインクラフト」のインストール後、「ComputerCraftEdu」のModインストール前に、「FRRGE」という「Modを導入するためのMod」をインストールする必要があります。

FRRGE」をインストールした後に、「ComputerCraftEdu」のインストールが、通常は隠しフォルダになっているフォルダにインストールする必要があり、少し手こずりました。ただ、インターネット上に参考文献はあるので、ある程度の知識がある方であれば問題ないと思います。

 

 

◼使用環境

・使っているPC

我が家のパソコンは現在Mac mini(Late2012)しかなく、決して目新しい環境ではありません(むしろ時代遅れ)。具体的に記しますと、

 

本体     :Mac mini (Late 2012)

OS       :OS X El Capitan(Ver.10.11.6)

プロセッサ  :2.3 GHz Intel Core i7

メモリ    :4 GB 1600 MHz DDR3

グラフィックス:Intel HD Graphics 4000 1536 MB

 

です。

この環境で全く問題なく動いています。ただ、マインクラフト」を遊ぶ場合、Apple 純正である「Magic Mouse」では、

・息子の手では右クリックが上手く反応してくれなかった

・スクロールが過敏すぎて上手く操作できない

という問題点がありました。

 

というわけで、

f:id:tkcx3110:20170620004346j:image

マウスを買いました。

名古屋のヨドバシカメラで税込み¥2,480。Logicoolのm558です。Mac対応とうたってあるBluetoothマウスです。導入の結果左と右のクリックの違いがわかりやすくなり、適度にクリック感のあるスクロールホイールで、ゲーム中の作業がしやすくなりました。安いし入手性も良くオススメです。

 

・費用

前述のマウスを買ったことを除けば、アカウント購入費用の¥3,000のみです。

データはクラウドに保存されるため、マインクラフト」がインストールされているPCでであればどこでも遊ぶ事ができます。

これを高いと取るか安いと取るかは人次第だと思いますが、私は安いと感じました。

パソコンはもともと家にありましたし、新たにゲーム専用機を買う必要も無い。子供と

遊べる準備資金としては十分安い部類に入ると思います。

 

◼実際に遊んでみると

では、実際に「土を3マス掘って3マス進む」をプログラムしているところを動画にしてみました。収録が上手くいかず音声はありません。


マインクラフト 土を掘る

動画の作業フローとしては

1.タートルを置く

2.タートルを置く向きが間違っていたので左に90°向きを変える

3.新しいプログラムを選択

4.forループで「土を3マス掘って3マス進む」を並べる

5.「Run」ボタンで動かす

6.「タートル」が動いて土を掘る

という流れになっています。

「ツルハシ」のタイルが「掘る」で、緑の矢印が「前に進む」です。

 

以上のように簡単にプログラムが組め、動作の確認もしやすいです。

もちろん、こんなプログラムでは実際には役に立たないのですが、息子には「実際に動く」という事が響くようで、「スゴイ!」となりました。

 

実際に大人がやってみせることで、子供も「やれそう」という気になりますし、大人自信も自分が思ったように「タートル」が動くかどうか、頭の体操になります。

 

◼結局プログラミング学習に良さそうなのか?

結論としては、「かなり良さそう」でした。

プログラムを組むことの成果物がわかりやすく、もともと積木やレゴが好きな息子にはぴったりでした。飽きずに遊んでいて、教科書に書いてある事も自分で読んで進めているようです。私が小学生の時にファミコンソフトの攻略本に興奮したような感覚なんでしょうか。

 

マインクラフト」の情報は、検索すればいくらでも出てくるので、情報を集めるのには困ることは無いと思います。純粋に遊ぶだけでも面白いですし、気が向いたらプログラムを組むこともできます。個人的に遊んでみて大いに楽しめています。一緒に遊べる時間が作れたら、「こんなの作ってみたらどうだろう」と息子と相談しながら遊んでいます。

 

プログラマとして低級な私が言うのも何ですが、プログラムを学ぶ上で言語の記述方法を学ぶことは確かに重要です。が、本質は「やりたいことへの筋道の立て方を考える力」と「与えられた材料で目的を達成する力」だと考えています。逆に言語の文法を理解したとしても、そもそも作りたいモノ、作る必要が有るものが無ければプログラムは組まない(組めない)ですし、筋道(ストーリー)を考えられなければバグの元になってしまいます。また、おそらくどのプログラム言語でも仕様上の制約があると思います。その制約を理解した上で目的を達成する「工夫する力」を鍛えないと高度なプログラミングはできないし、逆に何をしたらいいか分からなくなると思います。例えるなら、サッカーでハンドが許可されたら(ルールが無視されたら)絶対意味不明なスポーツになるはずです。

 

それに、息子が将来自分でロボットを作り、プログラムを組む道を選ばなかったとしても、プログラムを組んで遊んだ、という経験自体が他の分野にも生きると信じています。人生の可能性を広げる一助としてゲームソフトが使えるなんて、なんていい時代だろうと感じます。

 

家にパソコンがある前提になりますが、マインクラフト」でのプログラミング学習は、すでに遊んでいる方には新しい遊びになると思いますし、まだの方にはきっと遊べる要素が盛りだくさんです。ぜひオススメします!