【自転車実験室】カングーにヒッチキャリアを着けた話
PDWなど気の利いた自転車用品の問屋さんであるTKCプロダクションのブログを読んでから約4年近く経った今、最近東海シクロクロスの駐車場を見渡すと、結構ヒッチキャリアの着用率が高いのです。
2017年の各種イベント等を我慢して貯めた私のヒッチキャリア購入積立がついに火を噴き、我が家もついにヒッチキャリア導入に至りました。
シクロクロスやMTBなどダートライドを楽しむようになると、自転車の車での輸送が問題になります。
我が家の車はRenaultのカングー(2010年式)。
後席を倒すと荷室が広がるので自転車もまあ積みやすく、現状運転手込み3人+3台の輸送が可能です。
しかし悪天候のレースの後だと車内はドロドロになるし、頑張ると4人+4台の輸送ができるのですが、全ての自転車の前後輪を外すことになるのと、荷物が積みにくくなるので大変面倒なのです。
名古屋から東海シクロクロスへの参戦なら荷物も少ないので大した問題にはならず、「まぁなんとかなるか」で過ごしてきたのですが、2017年の白州の森バイクロアに参加した時に猛烈にヒッチキャリアが欲しくなりました。バイクロアのようにレースとキャンプを両方楽しむイベントになると荷物が多すぎて、あの手この手でパズルのように積み込むのですが、正直疲れました。
家庭平和の(主に私が楽をする)ために憧れのヒッチキャリアの導入です!
◼キャリアの選定
欲しいのはヒッチキャリアだったのですが、なにぶん高い買い物。それなりに悩みました。
車の外に自転車を積載するとなると、手段はルーフキャリアかリアハッチにベルトで留めるタイプのキャリア。カングーは全高が1830mmと高いため、いつかトンネルの天井に自転車をぶつけると思いルーフキャリアは却下。
リアハッチにベルトで固定するタイプは、カングーのリアは観音開きのため取り付けが超面倒。やはり理想はヒッチキャリアでした。
ヒッチキャリアにもいろいろありまして、TKCプロダクションのブログで紹介されているのはKuat の NV2.0。基本2台積載で、オプション装着で4台の積載が可能です。
多機能でかっこいいのですが、それ故キャリア本体が重たいし高価なのです。我が家は3人家族なので、基本3台積載できれば充分です。
・比較的軽い
・3台積載可能
・タイヤ固定タイプ(トップチューブ固定タイプはキッズバイクが載せにくい)
の条件で検討の結果KuatのTransfer3に決定!
(2台タイプのTransfer2もあります)
機能が絞られているためお値段もNV2.0の$629に対して$389と安価です。購入はアメリカのBackcountry.comでした。
年末の12/27に注文して、翌年の1/6に届きました。早い!送料は$100。高いと思いましたが20kg以上ある荷物をアメリカから送ってもらうんだから当然です。
輸送はUPSですが、UPSは土日が休みで平日しか配達してくれません。あらかじめUPSの日本法人にメールで追跡番号込みで連絡しておくとヤマト運輸に引き継いで、土日の配達に対応してくれます。これで土日の受け取りが可能になります。
◼ヒッチメンバの購入
ヒッチキャリアの取り付けで最大の問題は、キャリアを取り付ける「ヒッチメンバ」です。SUVなどには純正オプションがある場合もありますが、車種によっては車体に穴を開けたり、バンパの加工が必要だったり、そもそもワンオフの場合があったりとなかなか大変です。
そんな中、ほぼ無加工ボルトオンで装着可能なヒッチメンバを製造している会社が名古屋市の隣の大府市にあるではないですか!
ルノーカングー ビボップ ヒッチメンバー SUNROCKY 福伸工業
昭和を感じるホームページですが、注目はFAQです。情報量が多く凝り性な印象を受けます。同じ匂いを感じる…
すでに取り付け実績のある商品があるのがありがたい。何回かのメールのやり取りで、持ち込みで取り付けをお願いすることにしました。
ホームページに書いてある価格は、トウバータイプのトレーラに対応するためのヒッチボールと電源カプラ込みの値段です。今回の目的では不要だったので削ってもらいました。
また、通常は亜鉛メッキ(銀色になる)仕上げですが、バンパーの色に合わせて黒色塗装にしてもらいました。
◼ヒッチロックの購入
Kuat Transfer3に付いていたヒッチピン(ヒッチメンバからヒッチキャリアの脱落防止用のピン)は、ネジ締めしてコッタピンで脱落防止するタイプ。アーレンキー1本で取り外せてしまいます。
そこで、盗難防止のため鍵で止められるタイプを購入しました。
メーカーが違うのですが、Kuat純正は輸入しないと手に入りません。国内で流通しているものを探した結果これにしました。
注意したいのが、Transfer3はヒッチメンバの口金1.25インチと2インチ兼用になっているため、ヒッチピンを通す穴が、1.25インチ用に多くある3/8インチ用の穴になっています。
外側の角形パイプを外すと1.25インチ角に対応できる仕組みです。公式には「3台積載時は2インチ角で使用すること」、とあります。
そのため、ヒッチロックは「2インチ角対応、ピンの直径は1.25インチ角用の3/8インチ」の物を買う必要があるはず。
新たに購入したのはAmazonで調達可能な1.25インチ角と2インチ角兼用のタイプ。軸にパイプを被せることで2サイズに対応しています。
¥3,000でした。これで盗難防止のロックが…
入らんやないかい!
仕方がない気もするのですが、なんと別のメーカの3/8インチのヒッチピンは入りませんでした。甘かった…
採寸するとTransfer3に付属のヒッチピンのネジ山部の方が、新たに購入したヒッチピンの直径より小さい…しかしKuat純正はアメリカからだと送料が結構かかるし頭を抱えてしまいました。
・・・よく見ると先端部のコッタピンを付ける部分の形状が似ていますね…
付きました!
新たに買ったヒッチロックの鍵部のみ付属のヒッチピンに取り付ける事で目的達成です!
マジで焦った。
新たにKuatのTransferシリーズを購入される方は、純正の"Lock kit"を合わせて購入される事をオススメします。
◼かかった費用
1.ヒッチキャリア本体:$389
2.ヒッチキャリア送料:$100
3.UPSの消費税:¥2,000
4.ヒッチロック:¥3,000
5.ヒッチメンバ:¥72,360
ヒッチメンバ代内訳
5-1.ヒッチメンバ牽引部品レス¥52,920
5-2.黒色塗装¥8,640
5-3.取付工賃(配線無し)¥10,800
合計するとシクロクロスのレースに使える自転車が新車で買える金額ですね…
しかし今乗れる自転車はありますし、新しく自転車を増やすより、自転車に乗ることを楽しむ装備に投資したかったので後悔はありません。
◼Kuat Transfer3のレビュー
3台用なので流石にデカく、カングーに取り付けて3台積載するとこんな感じになります。
まあまあ高めに設置できるので、アプローチアングルは稼げる感じです。実際まだコンビニ等のスロープで底打ちはしていません。
後ろから見るとこんな感じ。
700cの私のクロスバイクとロードバイク、息子の20インチBMXを積載しています。
NV2.0では20インチの積載にはオプションが必要とのことですが、Transferではオプション無しで20インチが積載可能です。
積載の作業はとても簡単で、
後輪を台に乗せてベルトで留め、
前輪をこのアームで固定するだけです。慣れればあっという間にできます。
自転車を下ろして本体を立てるとこうなり、
後部のはみ出し量も少ないです。この状態で走行してキャリアが揺れてもリアドアに当たることは無かったです。しかしキャリアが揺れてカタカタいうので、そこが心理的に慣れるまで時間がかかりそうです。
購入してからわかった最大の問題がこちら。
ヒンジが干渉してリアドアが開かないのです!
観音開きゆえの宿命ですね・・・ハッチバック車なら問題ないと思います。
実際に東海シクロクロス第5戦大野極楽寺公園と、第6戦、7戦の愛知牧場で使用しましたが、汚れた自転車をそのまま載せられるので片付けが大変楽なうえ、車内をフルに使えるので荷物の片付けや、着替えがしやすい!「カングーの車内って広いんや・・・」と今更ながら実感しました。
リアドアが開かない問題はありますが、車内の後部座席を倒すことでトランク部の荷物は取り出せるし、トノボードの上に着替え類を置けば十分な量が積載できます。
さらに車内に1台積む事が可能なので、4人4台の遠征も容易になりました。
こうやってヒッチメンバを付けると、他のキャリアも試してみたくなってきました。この1台だけで終わらなそうな予感がしています。
先日のレースで知ったのですが、知人がカングーにこのキャリアをつけていました。
トップチューブ保持タイプなのでキッズバイクの積載は厳しいのですが、何とギリギリリアドアが開くのです!
これは、ちょっと試してみたい。
欲は尽きませんが、とにかくレース後の片付けが楽になり、大変有意義な買い物でした。 ご家族連れのシクロクロッサーの皆様、ニューバイクやニューホイールセットの購入を検討されているのなら、先にヒッチキャリアはいかがでしょうか。片付けが楽になって、レース会場で遊べる時間が増えること請け合いです。大いにオススメします!
【レースレポート】東海シクロクロス第6戦 愛知牧場Day1 C4A
東海シクロクロス第5戦大野極楽寺公園が終わった後、私の元にアメリカから荷物が届きました。
私のシクロクロスフレームを作ってくれたフレームビルダーJeremy Sycipのオリジナルステムです。
100mm 、0° 。
自転車が完成してから丸4年経った今、私の中でポジションに解が見出され、ENVEのカーボンフォークをツライチでコラムカットするに至ったのです。フレームと同色でペイントしてもらったステムは、4年間乗り込んで退色したフレームと微妙に色が合わず、それがまた自分とこの自転車の歴史を感じて感慨深くなりました。
ニューステムで挑む初めてのレースは東海シクロクロス第6戦愛知牧場Day1。その日息子は小学校であるイベントへの参加を希望したため、久々の単独参戦。私のボディNo.はC4Aの2。
出かける時の妻の言葉は、「キッズレースの後すぐC4Aだから、このままだとDay2の段取り忙しくなるから昇格してね」でした。
前日の突発の残業で帰宅が24時付近になってしまい、普段しっかり眠らないとしっくりこない私としては、かなり重たい身体と頭を引きずって会場に向かいました。
Photo by kikuzo
この上ない快晴。今シーズンの第1戦は台風のためあいにく中止となりましたが、東海シクロクロスは全体的に天候が良い印象です。関西シクロクロスへ遠征していた時代は雨も多かったので、随分と印象が違います。
会場である愛知牧場までは我が家の最寄駅から乗り換えなしで行けるほど近く、自走、輪行で参戦が可能なほど。車でも早朝なら信号の繋がりが良く、一般道で30分弱で到着しました。
会場入りしてからの段取りは流石に慣れたもので、受付から準備を段取り良く進めます。試走して感じたのは「路面が重い」。愛知牧場は東海シクロクロス随一の高低差を誇るコースで、受付やBUCYO COFFEEブースがある位置から下側のコースはちょうど午前中太陽が当たらない区間です。水曜日に降った雨が柔らかい土壌にしっかり染み込み、適度な泥の登りが出来上がっていました。
招集直前の尿意でトイレからスタートラインに戻るともう招集は始まっており、ボディNo.2にも関わらずギリギリフロントロー右端に位置取りました。危ないところでしたがツイている。太陽が背中に当たり、C4Aとしては気温が高い。グローブは着用しましたがアームカバーはせず、インナーは夏用メッシュ。
いつの頃からか、スタート前は右のペダルに脚を乗せた後、貧乏ゆすりをするようになりました。スタート時のクランクの角度は私の中ではほぼ決まっており、角度を合わせてからはスタートを待つ間の貧乏ゆすりは何ともいえない気持ちになります。
ホイッスルと同時にスタート。
Photo by Kikuzo
スタート直後は緩やかな砂利の登り。スムーズにクリートキャッチできて、第1コーナー付近までは先頭で進みます。
ぶっちゃけ路面がルーズなコーナーは苦手です。ビビリが入って大幅に減速し、4番手で第1コーナーに進入、4番手のままバームとパンプセクションをクリア、下って鉄塔下のターンで登り返します。朽ちたトラクター脇を越え、コース最高地点まで4番手のまま離されず着いて行けました。
「行けるかもしれない」
体重が重く、登りが苦手な私にとっては登りで離される距離を減らすのは重要な課題。
でもわずかに距離が縮まり、離されませんでした。脚が回っている"脚ごたえ"を感じました。木曜日に行った56Cycleのローラー教室で過去最高の仕上がりを感じたのですが、果たして今まで以上に脚が回っていました。
下りも、朝イチのレースで路面が乾ききっていないことが幸いしました。表面が乾いて砂が浮いた状態と違いタイヤが滑りにくく、むしろ離されるでもなく距離が詰められる。通称「ゴルゴダの丘」を越えて下側のセクションに入ったところで1〜3位パックでの争いになってきました。
photo by Kikuzo 2位にいる・・・
後続から追い上げてきた選手が3番手、私が2番手で少し離れたところに先頭の選手がいます。ここから、3人での抜きつ抜かれつの戦いになりました。
2周めで私が先頭に。前に誰もいない状態でレースを運ぶのは初めての経験です。不思議な感覚でした。しかし体重の重たい私。「ゴルゴダの丘」の階段での消耗が激しく、一気に詰められてしまいます。またもコース下側で抜きつ抜かれつの展開に。
Photo by Chiho Imai
苦しい「モーモー坂」の登り。シクロクロスで背中に相手の熱気を感じたのはこれが初めてでした。
Photo by Chiho Imai
相手の呼吸を感じる本当に僅差の駆け合い。後ろを振り向いている余裕は全くありません。ブラケット上部を握る鬼ハン状態で姿勢を低く、トラクションが抜けないように必死にペダルを回しました。yko氏のMCでこれほど自分の名前が呼ばれた瞬間はないでしょう。自分にこんな戦いができる時が来ようとは…
Photo by KIkuzo まさかのAJOCCリザルト入りの写真
東海シクロクロスは、本当に声援がスゴイのです。友人達の声援が響きます。私には、正直答えている余裕はありません。でも、本当に響くのです。
しかし最終周回、私にはもう脚は残っていませんでした。「ゴルゴダの丘」手前で抜かれ、その後追いつきそうにもなりましたが、泥状態に近かった登りで離されてしまいました。
photo by Kikuzo
必死の形相で漕ぐ最後のホームストレート。そのまま2位でゴール。後ろを振り向いている余裕は無かったのでその時はわかりませんでしたが、結果として3位とは25秒離れていました。
出走38名 。2位5% 。念願だったC3への昇格が決まった瞬間でした。
ゴールしてから表彰台へ向かう途中、友人たちから祝福を受けました。
Photo by Yuki Nishihara
すでにロードーレースやMTBで実績のある選手ならまだしも、一般のシクロクロッサーなら誰もが、自分が今いるカテゴリーで表彰台に登ることが、どれだけ難しいか知っています。
私の場合は4年かかりましたが、この4年間で得たものが噛み合ってきて、やっと形になったレースでした。思うにシクロクロスは、やはり運良く昇格できるものではなく、昇格できる時が来た時に昇格できるものだと感じました。
トレーニングがまともにできないシーズンもありましたが、辞めずに続けていて本当に良かった。これからもずっとシクロクロスを続ける事になるんだろうな、と思っています。
一つ悔いが残るとしたら、妻子にこの姿を見てもらえなかったこと。C3のレースでそれを見せるという課題が残りました。
◼Bike Spec
フレーム:Sycip Bikes "ALL around CX"
フロントフォーク:Enve Composite CX
ステム:Sycip Bikes Original Stem 100m , 0deg
ヘッドセット:Chris King NTS 1-1/8"
ハンドルバー:SimWorks Misirlou Bar 430mm
デュアルコントロールレバー:Shimano ST-5700(105)
ブレーキ:Paul Component MINIMOTO & Touring Cantilever
千鳥(リアのみ):Tomii cycles Cable Hanger "Magic Beans"
サドル:Fizik Gobi
シートポスト:SimWorks Beatnik
ハブ:HB-9100/FH-9100(DuraAce) 共に28h
リム:Velocity A23/A23OC
スポーク:PhilWood Straight Gage #14
ニップル:PhilWood Brass
※ホイールは自作の手組み
フロントタイヤ:IRC SERAC CX Tubeless MUDセンターノブ磨り減り過ぎ
リアタイヤ:IRC SERAC CX Tubeless X-Guard
ボトムブラケット:Chris King ThreadFit 24
クランク:Shimano FC-5700(105)
ペダル:Shimano PD-M970(XTR)
チェーンリング:Wickwerks Z-RING 38t フロントシングル仕様
カセットスプロケット:Shimano CS-HG81-10(SLX) 11t-32t
リアディレーラー:Shimano RD-M670(SLX) with Wolftooth Tanpan 10s
4年掛けて、自分の試行錯誤の塊が詰まった自転車になりました。
はっきり申し上げて、全く最新のスペックとは言い難い自転車ですが、本当に自分のために作られた、自分の自転車になってきました。いまだ全く飽きることはなく、ずっと乗り続けていたい気持ちになる大事な自転車です。いつかC2に昇格して、C2上位に食い込むようなことがあったらシリアスCXレーサーを組む気がしますが、それでも私はこの自転車にずっと乗り続けるでしょう。
決して最新ではないが、自分が「好きだ」と思える自転車に乗って得られたシクロクロスでの表彰台は格別なもので、これがあるから辞められない、辞めたくないのです。さらに今回昇格までできたのは得難い経験でした。しかしある意味で悔しかった。次は、表彰台の真ん中でC2に昇格したい。今シーズンは最終戦を残すのみとなりましたが、来シーズンへ向けて更に工夫を続けたいと思います。
See you next stage!!
【レースレポート】東海シクロクロス第5戦 大野極楽寺公園 C4A
「色々やらかした」というのにふさわしい、年明け最初のレースになりました。
◼︎レースの準備
前日の1月13日(土)の夜は猛烈に眠くなってしまい、ウェアの準備がやりきれないまま22時位に寝てしまいました。早めに寝付いたので4:30にスッキリ目覚めるつもりだったのですが、どうにも起きれず4:45に。そこから大急ぎでウェアの準備をして出発です。
全く初めての会場なので、いまいち駐車場の入り口がよくわかっていなかったのですが、ナビ頼りで無事6:30に到着できました。
到着してから気がついたのですが、心拍計は持ってきているのにGarminが無い。
さらに、とりあえずグローブをまとめて掴んで持ってきたはずなのですが、鞄を探して出てきたグローブを見てみると、すべて右手側で全部違う!両手とも右手の男(J・ガイル)になってしまう・・・
今回見つかったグローブ達・・・全部右手・・・
とりあえず試走の時は左手に右側のグローブをはめて走ったのですが、指先が冷たい!
というか突き刺す寒さで、グローブなしでのレースは考えられませんでした。
このまま両手とも右手で走るのか・・・と思っていたところに友人から救いの手があり、グローブを貸してもらえることになりました。本当に感謝。
今回から妻がCL2で走るため、レースは午前中。そのため会場での準備の余裕が少なくなりました。今回私はC4Aだったため招集は8:20。それに合わせてアップを済せたいところ。まずは私から試走に出かけます。
今回の大野極楽寺公園は東海シクロクロス初のステージで、誰もが初見のコースです。
さらに普段は一般客が多く訪れる公園との事で前日試走はできないため、コースが全くわからない状態でした。これが走ってみると面白い!キャンバーなども工夫をすると抜き所があり、多めに走っておきたくなりましたが、妻の試走も必要なため2周で終了。妻と交代してアップを開始しました。
やはりローラーアップはいい。回し始めは脚が重くて、筋肉の芯が固まっている感じがするのですが、徐々に芯が取れていく感じがします。
7:45から20分アップして、その後ゼッケンをつけて、汗を吸ったウェアを着替えていたら8:15。そうすると猛烈な尿意が。大急ぎでトイレに向かい、順番を譲ってもらってスタート地点に戻るとちょうど私のボディNoを呼ぶところ。遠くから声を出してなんとか招集に滑り込みました。
久しぶりのC4Aだった事と、妻のレースの準備に気を取られてすっかり時間の感覚が狂ってしまいました。完全にバタバタです。改めてタイムマネジメントを考え直さなくては。
◼実際のレース
ボディNo.4で招集に間に合ったのでフロントロー。今回は真ん中を選びました。土の路面はまだ水分が凍っているためか固く締まっていて、問題なくスタートできそうでした。ホイッスルと同時にスタート。
上手く行きました。直線は完全に前に出ることができました。スタート時のギアの選択、クランクの角度、姿勢は自分の中で決まってきた感じです。しかし第1コーナー進入で滑るのが怖かったので減速しすぎた結果、3人に抜かれて4番手で進入。そのまま舗装路区間を抜けて、未舗装路に入って3回目の右コーナーに入った直後、ペダルからトルクが抜けた感覚が。
「チェーン落ちた」と気づいた時点でトルクの抜けた感覚から2周くらいクランクを回していて、足元を見るとクランクアームにチェーンが絡まっています。外側にチェーンが落ちてしまいました。私のクロスバイクはフロントシングルの設定で、フロントディレイラーが無いためチェーンが落ちきってしまい、クランクアームに絡まってしまったのでした。未舗装路に入った下りでほぼトップギアに掛けていたためチェーンのテンションが下がり、そのまま段差を上手くいなせ無かったせいでチェーンを落としてしまったようです。きちんとギアを選択していればしないトラブルでした。
落ちたチェーンを直している間にズバズバ抜かれて、顔を上げたときにはもうC4Aの選手はだれもおらず、CM3Aの選手の姿が見え始めていました。
焦って再スタートし少し走ると違和感が。未舗装路開始場所に戻ってきています。フォトグラファーKikuzo氏が「逆走!逆走!」と言いながら走ってきます。
切れたコーステープに気づかずミスコースし逆走してしまっていました。戻るにも混乱してしまってコーステープの切れ目に戻れず、結局未舗装路を最初からやり直すことに。さらに気が焦ってスリップダウンし落車。右肘が痛い。
状態で走り出したら猛烈にテンションが上ってきました。
Photo by Kikuzo :この時点で最後尾・・・
最後尾から、とにかく前に追いつこうと猛然と走りました。走ってみると少しずつ追い抜かせました。もはや順位がどうなっているのかは全くわからない。とにかく前の人を抜かす。それだけ考えて走りました。
Photo by Kikuzo :ほぼ一人旅。
予想以上に脚は回って、何人か抜かせると更にテンションが上ってきて、いつもより脚が回っている気がしました。多少腰が痛むけど気にならない。その頃には単純に走ることが楽しくなってきて、少し笑えてきました。
Photo by Kikuzo :右側に落車しました。
2周目後半くらいで、年始の休みに教えてもらった「ダートで足を伸ばして乗る」という事を思い出し、乗り方を変えてみると1周目よりコーナーが曲がりやすい事に気がつきました。チェーン落ちした箇所でもチェーンステーがカチャカチャ言っていないし、運が悪かったのではなく、完全に乗り方が悪かったと納得。
走っていくとメカトラで止まっている人が意外といて、「自分だけじゃないな」と思いました。これ以降のレースでも結構パンクなどのメカトラが発生していたようです。なれないコースなのはみんな同じだったという事ですね。
4周回目位でSimWorksのもんじゃ氏を捉えました。「今何位!」と聞かれましたが「分かんない!」と返事してそのままパス。最終の5周回中盤過ぎた位で、1位がゴールしたアナウンスが聞こえました。もう勝てないのはわかっていたのですが、タレるまで走りきろうと脚は休めませんでした。
結局何位かわからないままゴール。全く勝ちに絡めないレースになりました。でも、コースは楽しかったし、追い上げられている自分の走力がアップしていることを感じて、かなり楽しかったのです。絶対速度が速いかは別にして、タレる感じはありませんでした。
借り物のきれいだったグローブは、私の落車とチェーン落ちの修正でドロドロになってしまいました。さらには妻もそのままこのグローブを借りて夫婦揃ってお世話になってしまいました。これはさすがに洗っても返せない・・・いつか別の形で借りを返したい。
なお、帰宅してから荷物をひっくり返すと、私と妻のグローブの左手側がそれぞれ別のかばんから出てきました。すまんアキノリ…
妻のレースも終わってリザルトを確認すると、DNF含めて10/29位(34%)。最下位から19人抜かせていた事がわかりました。トップとの差は1:49。あのチェーン落ちとミスコースが無ければ先頭集団に絡めていたのに・・・と悔しくなりましたが、チェーン落ちしたのは私の責任。この経験を次の愛知牧場に活かしたいと思います。
■まとめ
リザルト
出走:C4A
順位:10/29位(34%)
タイム:31:03(+1:49)
・前日のうちにウェアが準備できるように次は気をつける。グローブ注意!
・リアがトップ側の時はチェーンテンションが落ちているので、チェーンが落ちる
場合あり。今後要注意。
・追い上げできたから地脚は上がってきたことにする。
なんだか毎回やらかしている気もしますが、結局これが実力ということですね。とにかく練習しかありません。でも、今回の追い上げのペースで走れたら、次回の愛知牧場はトップ集団に絡める可能性があると思いたい。次こそ、次こそは・・・
【雑記】特定小電力トランシーバーを導入した
夫婦揃ってシクロクロッサーとなってしまった我が家の場合、親の我々は全カテゴリ観戦したいのですが、8歳の息子は観戦以外にも友達と遊んだり好きに過ごしています。この年頃の男の子は、ちょっと目を離すとすぐ行方不明になってしまうもの(息子からしたら私もですね)。ついつい観戦に夢中になって息子の姿が見えなくなり、焦ってしまう事があります。すぐに連絡が取れるように携帯電話を持たせるのも、月々の基本使用料や壊した場合を考えるとまだ早い気がする。
考えたあげく、スマホ全盛のこの時代に、「トランシーバー」を導入しました。4級アマチュア無線技士の免許を持つ私が中学生以来超久々に触れるリグ(無線機の事)は、Amazonで2個¥4,000強の超格安「特定小電力トランシーバー(以下特小)」となりました。
◼特定小電力トランシーバーとは
超ざっくり言うと、「パワーが弱いから無許可で電波を使っていいトランシーバー」です。定義としては空中線電力(アンテナから出る電波の強さ)が10mW以下の製品の事です。最近1番生活で身近な特小は「無線LANルーター」でしょうか。「無線LANルーター」はアンテナのパワーが十分に弱いので、個人が買ってきて無許可で設置できるのです。
なお、一般的なスマホの空中線電力は0.25W(250mW)以下。特小のパワーはスマホと比べると1/25のパワー、比較するとゴミみたいなものです。ここに、弱いパワー故のメリットがあります。
http://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/equ/mra/pdf/n02.pdf
◼買ったもの
BLUE CENTURY ブルーセンチュリー 特定小電力トランシーバー BC-20 2台セット&イヤホンマイク/ベルトクリップ付属【1年保証あり】
- 出版社/メーカー: BLUE CENTURY
- メディア: エレクトロニクス
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私が買った時でAmazonで¥4,190。付属品としてイヤホンマイクとベルトクリップがありますが、電池は付属しておらず、単4アルカリ電池が4本/1台必要です。なお、製品仕様によると電池の持ちは22時間。1回の交換でレース丸1日問題なく使えそうです。
本当は国産メーカーのものが欲しくて、テストのためにレンタルしようと思ったのですが、レンタル費も¥4,000くらいするので格安機を買うことにしました。
単4アルカリを入れて1台の重さはこんなもの。
手に持つと思ったより軽く感じます。
iPhone6s(ケース有り)と比較するとサイズはこのくらいです。
◼メリットとデメリット
そもそも通話オンリーの「トランシーバー」を使った事がある人が少ない時代なのでざっくりメリットとデメリットを上げると、
●メリット
・端末が無線機の中では安い
・基本使用料とかがない
・チャンネルが合っていれば無線機のメーカーは問わない
●デメリット
・長距離通信は出来ない
・メールやショートメッセージは送れない
・チャンネルが合っていたら知らない人に通話を聞かれる
デメリットの3つ目は問題かも知れませんが、今時特小を使っている人がほとんどいないので、シクロクロス会場程度では問題ないと考えています。
むしろ大きなメリットは「電波が届けばボタンを押したらすぐ音声を送れる」ことと、「チャンネルを合わせている相手に一斉に送信」にあります。
通話時のアクションを考えると、私が使っているiPhone6sの場合、
電話をかける:ロックを解除して電話アプリを立ち上げ、連絡先から相手を選んで発信、相手が呼び出しに気づくのを待つ
電話を受ける:電話がかかってきているのに気がついたら画面の「通話」ボタンを押して、電話を耳に当てて話す
という感じでしょうか。
これが無線機になると、
話す:PTT(Push To Talk)ボタンを押して、一呼吸置いて話す
受ける:無線機から出てくる音声を聞くだけ
というだけで至ってシンプルです。
無線機を使ったことが有る方のほうが少ない現代、このメリットは使ってみないとわからないと思われますが、フェス会場の警備員さんなどが無線を使っている事を考えると、電話では得られないメリットがあることも想像できるかと思います。
◼実際に使ってみる
今回の目的はトランシーバーを買うことではなく、シクロクロス会場で息子と連絡が取れるかどうかということ。
というわけで、シクロクロス会場でどれほど通信が可能か確認してみました。
テスト会場は2017-2018シーズンの東海シクロクロス第6戦、第7戦の「愛知牧場」。
昨シーズンの私の願いが通じたのか、今シーズンは何と1月20日と1月21日の2day開催です!
名古屋近郊の愛知県民なら誰もが知っている観光牧場で、東海シクロクロス随一のアップダウンと階段がある楽しいコースです。何とレース開催までの期間にコースの一部を開放している期間があり、試走がてらテストに行ってきました。
テストの方針としては、受付とBUCYO COFFEEブースが設置されるであろう東屋付近(下図中央の"受付"部です)から、コース内の応援しやすいポイントと思われる箇所と通信を試みました。コース図は東海シクロクロスホームページより引用しました。
引用元:東海シクロクロス
結果は以下の通りです。
・・・なんの問題も無いやないか。
表の「CALLボタン」は無線機についている呼び出しボタンで、少しでも電波が通じると相手側の無線機に呼び出し音を鳴らすことができるボタンです。通話がろくにできない電波の届き方でも、「CALLボタン」に反応があれば相手側になんらか意思を伝えることができます。
特筆すべきはポイントEの「ジェラートが売っている建屋」です。レース会場の受付からはパターゴルフ場に隠れて直線的に見通すことができません。ですが、問題なく通話できました。無線機の常として、「問題なく通話」は「たまにぷつっと切れるときもある」ですが。
これなら、レース会場での息子と連絡に全く問題なく使えます。実際に使う時はイヤホンマイクをして、息子からの呼び出しがあった時にすぐに気付ける状態にする予定です。
今回購入したのは2台セットなので、もう1台購入して家族3名で運用を考えています。
追加の1台は子供の頃憧れだったicom製にしたい。
まだ携帯電話を持たせるには早い、と思われるお子様をお持ちのシクロクロッサーの皆様、お子様との連絡手段に「特定小電力無線機」はいかがでしょうか。
チャンネルさえ合っていれば機種問わず通話ができるので、子ども達同士の遊びにも使えるのではと思います。シクロクロス会場でコミッセールでも無いのに無線機をぶら下げていたら恐らく私ですので、質問があれば気軽にお声掛け下さい。
◼余談
ここからは完全に余談で、最近のアマチュア無線局免許なしで使える無線機について久々に調べて、いろいろ変わってきている事を知った事についてです。興味の無い方には全く役に立たない話です。
最近は局免許なしで使える無線機として、前述の「特定小電力無線機」以外に、「デジタル簡易無線機」と「IP無線機」の2種類が主流になってきているようです。
●デジタル簡易無線機
空中線電力(出力)5Wまでの無線機で、総務省へ届け出と、年間600円程度の電波利用料を支払えば使える無線機です。出力5Wと言うと携帯電話の約20倍の出力。高地など携帯電話の電波が通じない地域での通信にもってこいです。登山を趣味にする方は、パーティ内の連絡手段として有効なのではないでしょうか。
問題は無線機が高いこと。Amazonで確認しただけでも1台¥30,000近くします。
無線機は1台では運用できないので、まともに使おうと思ったら最低でも¥60,000は覚悟しないといけなくなります。ガチユーザー向けですね。
しかし出力5Wになってくると、複雑な建屋の中でも通信が可能になってきます。
以下のような記事を読むと機材好きには欲しくなってきてしまう・・・
●IP無線機
携帯電話キャリアの通信網を利用した無線機です。
IP網を利用することになるので、携帯電話の電波が通じる地域であれば、チャンネルを合わせていたら全国(!)で通話ができることになります。問題は月額利用料がかかること。これもガチユーザー向けですね。
無線機の特徴は同報性、即時性ですので、オリンピックなど複数会場が分散するイベントなどで、主催者が使うのにベストな選択肢のような気がします。
これは買うより期間限定でレンタルするのが良さそうですね。
アマチュア無線を知っている身としては、国民の殆どが「携帯電話」という無線機を持ち歩く時代になったのは、普段から感慨深いのです。そしてこんな時代に、一方通行な通話に特化した無線機が無くならない理由を考えてみるのも、ガジェット好きには一興ではないでしょうか。
【ライドルート】和歌山市から和泉葛城山、龍門山ループを走る。
私の妻の実家は和歌山県和歌山市にあり、帰省の度に時間をもらって走りに行く山があります。今回は年始の休みの2日間で走ったライドルートを2箇所紹介したいと思います。
◼2018年1月4日 和泉葛城山
和歌山市から国道24号を東へ走り、「京奈和道 紀の川IC」がある県道62号を北上すると「神通温泉」があり、その脇に葛城山への分岐があります。
「神通温泉」正面の道を東へ入ると「和泉葛城山」への登り口になります。
こんな雰囲気の2車線分の登りが約10km続きます。勾配は最大で12%程度。交通量がほとんど無いため落ち着いて走れます。
途中1箇所分岐がありますが、この看板で左へ進みます。
山頂には東屋があり、周辺にはトイレ、自販機もあります。
東屋の脇を覗くと、竹藪に繋がる轍が3本ほど見えました。これはひょっとして・・・
ここまで約10kmの登りはなかなかキツいので、その時はe-bikeが欲しい。
山頂の看板の写真を見ると、東側の下りが4km弱。登りに対して猛烈な下りです。
過去にロードバイクで下った時に懲りたので、この日は山の東側には下りませんでしたが、夏に走った時はこんな雰囲気でした。みかん畑を下る急坂の農道で、まさにディープ和歌山。
ガードレールが無い上に勾配は急で、シクロクロスバイクのカンティブレーキだと猛烈に握力を消耗します。
私のような小デブにはディスクブレーキが欲しいです。
ここまでのルートは和歌山市内の妻の実家から山頂まで往復して60km弱、900mアップ程度。私の脚でも休憩を取らなければ3時間あれば往復できます。短時間のトレーニングに持ってこいです。
この日はライドの締めに、最近和歌山市内に移転した「Kualis Cycles」の工房を訪ねました。妻の実家から近い、とは聞いていたのですが、果たして妻の実家から約10km。住所は公式には公開されていないので多少探しましたが、住宅街の一角に見つけました。アポ無しの訪問だったのですが、ビルダーの西川氏はホームページのリニューアルのため工房に出ていました。突然の訪問にも関わらず工房をじっくり見せていただいて、色々貴重なお話を聞かせていただけました。Kualisのチタンフレームを間近でじっくり見たのは初めてだったのですが、リアエンドの溶接部の輝きと変色範囲の狭さに衝撃を受けました。遠目に見ても輝きが目立ったので、思わず鼻息が荒くなりました。
私は専門が電子工学で、半田付けには多少の心得があるのですが、半田付けも溶接の一種。半田の輝きは上手い作業かどうかの評価基準の一つで、まず注目するポイントです。西川氏の溶接は噂には聞いていましたが、言葉が選べない感覚でした。
また注文したいフレームが増えてしまった…全く高いと思えなかったのですが、資金が無いのだけが問題ですね…
写真はビルダーの西川氏が撮ってくれました。
注文したい注文したい注文したい。
◼2018年1月5日 龍門山ループ
私が勝手に名付けているのが、紀の川の南側にある「龍門山ループ」です。
龍門山へ登るわけではなく、龍門山を囲む県道のルートで、序盤にハードな登りが楽しめます。
国道24号を東へ走り、JR名手駅とJR西笠田駅の中間に県道120号があります。
和泉葛城山の東側を下ってくると県道127号につながり、そのままこのルートに入る事ができます。2つのルートをつなぐと120kmオーバー、1700mアップは可能になるハードコースになります。
国道24号を東向きに見て、この看板が目印の交差点「小島」を右折します。交差点の奥にはホームセンター「コメリ」が見えます。
交差点を曲がると橋が見え、その奥がこの後登る山になります。前日の快晴とは変わってこの日は曇り空だったのですが、この辺りから雪がチラチラ降ってきました・・・
先程の橋を渡って右折、「ヘアーサロンハヤシ」を左折です。下の写真の奥側が県道120号の続きです。
ここからは斜面の果樹園の間を抜けるつづら折りの登りになります。序盤はそれほど傾斜はきつく無いのですが、徐々に傾斜がきつくなってきます。途中何箇所か分岐がありますが、とにかく登り方向に進みます。
「ここからが本当の地獄だ・・・」県道120号の登りは、終盤にかなりの斜度を体験できます。「Strava」の結果によると最大28.8%(!)。今回は38×32のギア比1.188というスーパーローを用意していたので初めて脚を付かずに登れました。ブラケット上部を握る鬼ハン状態で、捲れないように最大限伏せてクランクを回しました。個人的な感想としては、東海地方では一部で有名な、知多半島の「花ちゃん坂」よりキツいです。
坂を登りきると観音像を祀った小さなお社があります。ハードな登りはここまで。この日は雪が徐々に強くなり、うっすら積もってきていました。
観音像のお社前に「上柄那賀線」の看板があり、そのまま進むみます。
杉林の間を進みます。
途中分岐があります。以下の写真の右手から進んできました。「飯盛山荘」の方向(進行方向右)に進みます。
先程の写真の分岐を進行方向左へ進むと国道480号につながります。この交差点から18km登ると高野山です。この日は「高野山まで行くと倒れるな・・・」と思ったので断念しました。
先程の分岐を「飯盛山荘」方向に進むとさらに分岐があり、今度は左へ進みます。
「飯盛山荘」へはまだ行ったことがありません。
ちょっとした集落を抜けるとまた分岐です。以下の写真の場所を右に進むと県道4号につながります。
複雑ですが、とりあえず分岐は下り方向へ進めば問題ないです。
県道4号を下ると県道3号へつながります。以下の看板の写真で右に進むと和歌山市の方向です。
県道3号はアップダウンが多少ありますが平坦路と言ってもいい快走路で、天気さえ良ければかなりノッて走れるのですが、この日は雪。ペースは上がりませんでしたが、気分は上がりました。雪の振るライドって何でこんなに気分が上がるのでしょうか。
山の上で雪ということは、下界は当然雨ですよね・・・寒かったです。
このまま県道3号を下りきると、国道424号につながります。国道424号からは海南方面にも岩出方面にも道がわかりやすいため、迷うことは無いと思います。
こちらも和歌山市内から走ってトータル70km弱、800mアップ程度です。
県道3号の終着付近には「藤桃庵」という農家が経営しているジェラート屋さんがあるのですが、ずぶ濡れと寒さでさすがに寄る気にはなれませんでした。
テレビで紹介されたせいか大変な人気店です。確かに美味しいのですが、オペレーションが朴訥な感じで少し待たされてしまうのが難点。バイクラックはあります。
和歌山県は、高い山はありませんが山と山をつなぐことでかなりの獲得標高を稼ぐ事ができるルートがたくさんあると感じています。
更にはハンドメイドバイク愛好家には、世界最高峰のビルダーに直接採寸してもらってオーダーが可能な地域でもあります。アドベンチャーライドを求めるサイクリストにとっては通年で走りを楽しめる地域です。次はお盆休みに帰省予定。そのときには新しいルートを開拓したいと思います。その時は友人も誘って走れると最高だろうな、とか妄想しています。
【雑記】C4シクロクロッサーのぼくの1日
シクロクロスはとっても楽しくて、自転車が好きなら色んな人にオススメしたいのですが、なんというか「少し忙しい」のです。あとは楽しくて1日中動きっぱなしなので、あっという間に1日が終わります。妻子ありC4シクロクロッサーの参考になるかもしれない、多分参考になるんじゃないかな的な私の1日を記録してみました。
4:00 起床、着替え、妻子の朝食準備
起きてすぐ試走とアップ用のビブショーツと長袖インナーを着込みます。ビブの肩紐は掛けずにズボンと上着を着て妻子の朝食準備を始めます。
定番の超手抜きサンドイッチです。この日はスクランブルエッグとトマトチーズとブルーベリージャム。私はレースまで固形物を食べないので私の分はありません。低コストだし、移動中に食べられるので会場までの道中でコンビニストップが要らないのでスムーズに会場入りできます。
4:30 妻を起こす
5:15 出発
荷物は前日までに車に積んで、着替えたらすぐに飛び出せるように準備してあります。まだ寝ている息子にダウンジャケットを着せて車に押し込み出発です。今回の会場であるワイルドネイチャープラザまでは一般道で1時間強。東海シクロクロスのありがたみを感じます。
名古屋市内から雪がチラついていました。
道中でチビチビとスポーツドリンクを1Lと、ゼリー飲料を飲み、さらに水をチビチビ飲みながら会場を目指します。C4のレースは30分なので、固形物を食べなくてもエネルギーは持つ感じです。水分を沢山摂っているので会場入りした後必ず便通があります。水分たっぷり、胃も腸もカラッポ、でも空腹感無しのコンディショニングです。
6:30 会場入り
可能な限りスタートに近い所に車を停めたいので早めの到着を狙います。会場の開門直後に到着できました。今回の私のレースはC4Cなので少し余裕があります。受付開始まで仮眠を取りました。
7:00 受付
あらかじめスタートリストでゼッケンNo.を確認し、受付に並びます。妻の分も含めてゼッケンと安全ピンを受け取ります。安全ピンは毎度貰っていましたが、貯めて流用するようになりました。
7:15 ゼッケン着け、機材の準備、試走開始
車に戻ってレース用のジャージにゼッケンを付けます。身体を冷やしたくないので、レース用と試走・アップ用のジャージを分けてあります。ゼッケンを付けたら落ち着いて自転車を準備し、試走を開始します。
8:00 妻が試走
実際この日は当日試走はせずに、身体を温めるためにローラーを回して、あとはコースの観察に時間を使いました。
普段は妻と交代で試走に行っています。
9:20 アップ開始
召集40分くらい前からアップを始めます。この日はC4Cなので10:00招集なので9:20頃から。これまで色々試しましたが、最終的にローラー台で軽いギアを回すのが身体に合っていました。
Raphaのウインターエンブロケーションを脚に擦り込み、ゼリー飲料や水を飲みながらクランクを回して、身体を温めほぐします。
9:45 アップ終了、着替え
アップでしっかり汗をかくので、その後身体を冷やさないようにウェアを全て着替えます。
着替えたらすぐにダウンジャケットを着て召集に備えます。
10:00 召集
この日のゼッケンNo.は「5」。フロントローに並べるので遅れないように召集エリアに向かいます。
10:10 レーススタート
レース開始2分前にジャケットを脱いで妻に渡し、いざレース開始です。家族と一緒に参戦だとこういう時にすぐ預かってもらえるので本当に助かります。息子(小学2年生)も最近は慣れてきて、レースの苦しいポイントがわかっているのか、へばりそうなタイミングで応援してきます。かと思ったらレースが終わると友達と遊んでいたりとピクニック感覚で楽しんでいるようです。
11:00 朝食兼昼食
レースが終わってやっと朝食兼昼食です!
BUCYO COFFEEブースでプロテインとカレーうどん1.5玉を買います。計¥1,100です。レースの直後は意外にお腹が空かないのですが、ちょっと食べないと後でガクッとくるのですぐ食べます。この日は寒かったのでカレーうどんは本当に有り難かった。レース会場で安価にお腹いっぱい食べられるのが東海シクロクロスのいいところ。全日本マスターズチャンプのお店は常にシクロクロッサーに(もちろんそうでなくても)優しいのです。
12:10 妻の召集
召集まで念入りにアップ中の妻に付き添って時間を待ちます。レースが見える位置にローラー台を置けたのはテンション上がってよかったです。
12:20 妻のレース
スターティンググリッドの横で妻のジャケットを受け取ります。寒くても半袖ジャージにショートパンツのスタイルが定着している妻はスタートギリギリまでジャケットを脱がないので、ジャケットを持ったまま応援で会場内を走ります。
12:40 妻子の昼食を買いにBUCYO COFFEEブースに並ぶ
1日に3、4回は買いに行くBUCYO COFFEEブース。レースが終わった妻に「何玉?」と確認してから妻子の昼食を買いに並びます。
〜15:30レース観戦、合間で洗車、片付け
友人の応援でレースを楽しみます。ワイルドネイチャープラザはどうしても降車で押す区間があるので伴走しながら声援を送れるメリットがあります。この「応援」も本当に楽しいのがシクロクロスのいいところ。
軽く水洗いした自転車をフクピカで拭き上げて簡易洗車し、車に積み込みます。車はRenaultのkangoo(2010年式)で、自転車の固定は前輪だけ外してフォークを固定するMINOURAのVERGO(旧型)を使っています。VERGOは10年以上使っていますが全然壊れません。我が家のホイールがQRである限り使い続ける事になりそうです。速やかに帰宅できるようにこまめに積み込みをするようにしています。
16:00 帰路に着く
全てのレースを観戦してから帰宅します。夕方で一般道でも2時間かからず帰宅できます。本当に会場が近い。
18:00 帰宅、洗濯、夕食の準備
帰宅して荷下ろししたら最初にするのが「洗濯」です。この日は砂まみれの靴下の砂を可能な限り払ってから風呂場で踏み洗いです。土などがついたジャージも同様に踏み洗いして洗濯機に放り込みます。晴れている場合はそのまま夜から外に干してしまい、雨のレースの後は倉庫状態になっている部屋に干して、部屋を密閉し除湿機をフルパワーで回します。
使っている除湿機はコレです。
梅雨の時期と雨のシクロクロスや雨のキャンプの後大活躍のアイテムで、満足しています。
19:00 夕食
洗濯が終わったら晩御飯です。手を抜くために前日からカレーを作っておきました。ルーは日高昆布の出汁に「S&Bゴールデンカレー甘口」と「横浜舶来亭カレーフレークこだわりの中辛」のミックス。冷蔵庫にウインナーがあったのでトッピング。妻の祝勝会なのでビールを開けましたが、夕食は貧相なモノです(笑)。でも、ビールを飲みながら家族で今日のレースを振り返るのは楽しい時間です。
〜21:00 息子の宿題を見る、一緒にマインクラフト
夕食が終わったら息子の宿題を見て、その後「マインクラフト」です。「よゐこのマイクラでサバイバル生活」を見てマルチプレイに息子が興味を持ってから、時間があると2人でプレイしています。「2人で掘ると仕事が早いね!」とは息子の談。
〜21:30 入浴、息子就寝
22:00 kikuzo氏がアップし始めているレースの写真を眺めながらセルフマッサージしたり、レースレポートを書いたりする
東海シクロクロス公式フォトグラファーKikuzo氏は大変仕事が早く、22:00位にはFlickrに写真のアップが始まります。写真を眺めながらブログを書きます。
ブログを書きながらリカバリーのためセルフマッサージです。手前の低周波治療器と、黄色い「イナーメボール」を使います。「イナーメボール」は本当に気に入っていて、身体のアチコチに使っています。昨年1個買ったら妻が返してくれなくなったのでもう1個買いました。文句なくオススメします。
23:30 就寝
次の日は月曜日。身体は疲れていても気分スッキリで仕事に向かうためにも日をまたぐ前に就寝します。シクロクロスのあった日は布団に入ると一瞬で寝入ってしまいます。
こんな感じで充実した楽しい休日が過ごせるのも、運営、スポンサー、そして一緒に走ってくれるシクロクロッサーのお陰です。我が家は夫婦(たまに息子も)でシクロクロスに参戦していますが、これだけ楽しめるのは家族で参加しやすい土壌が育っているからだと思っています。自転車やスポーツが好きな方であれば、観戦だけでも気軽にできるので、休日の過ごし方が決まっていない方にぜひおすすめしたい。ご検討下さい!
【レースレポート】東海シクロクロス第4戦 エディ・メルクスCup(ワイルドネイチャープラザ)C4C
12/19追記
公開当初記事内に「Green Cogの庄司店長」と記載していましたが、後ほど庄司さんのニックネームが「店長」である事が明らかになり、Green Cog代表の山本様に大変な無礼を働いていた事が明らかになりました。深くお詫び申し上げますとともに、Green Cogのライダーはキャラが立ちすぎで面白すぎるので記事の訂正はしない事にしました。重ねてお詫び申し上げます。
東海シクロクロス第3戦の「ふれあいパークほうらい」から2週間。待ちに待った「ワイルドネイチャープラザ」がやってきました。
Photo by Kikuzo この深い砂をどう乗り越えるかが勝負の分かれ目。
かつては3位表彰台だったり、フロントローからのスタート直後に前転をメイクするなど私にとって大変思い出深いステージで、ある意味一番楽しみにしているコースです。そして、良い1日になりました。
前回の「ふれあいパークほうらい」でイマイチな結果だった私ですが、妻がCL3で3位入賞した事と、筧五郎さんにハッパをかけてもらった事もあって、可能な限り練習して鼻息荒く挑みました。
◼レースの前日まで
「ふれあいパークほうらい」まで、約5ヶ月の間56cycleに通えてず、レースも全然出ていないし、ろくなトレーニングもできていなかったのですが、筧五郎さんに再会し練習のやる気が俄然上がってきました。師と仰げる人がいる、というありがたさを今更実感しました。
2週間の間で、
夜に実走行が計2回、
土曜日の朝に操作感覚を意識したクロス練、
Circles主催のシクロクロスクリニック、
そして56cycleでのローラー教室2回。
という感じで、自分的にはこれまでになく練習できた感じです。仕事の都合もあって56cycleに木曜日に行けたのですが、レースを日曜日に控えて木曜日に限界まで追い込めるのは曜日周りが良かったです。筧五郎さんのアドバイスを練習とポジション見直しに活かせたのも大きいです。
さらに、「どんどん乗ったれ」と思いレース前日の土曜日は、前日試走の前に104cycleの児玉さん主催の「sfiDARE CRIT」というピストクリテリウムの練習会にも参加しました。
集団で周回練習をした後にタイムトライアルです。
この後盛大に前転・・・
1回目はスタート後にクリートが嵌ったと勘違いしたまま踏み込んでしまい、盛大に前転をメイク。2回目はビビリながら走って完走。スピードとバランスのコントロールが問われるので、シクロクロスにも共通する事が多くあり大変楽しめました。コレはまた行きたい。
ピストクリテ練習会の後に前日試走に向かいます。練習会を行った平田リバーサイドプラザからワイルドネイチャープラザまでは車で20分程度。すぐ着きました。試走で低圧を試してみようと1.3barに設定したのですが、1回目の試走のコーナー失敗で前輪のビードとビードフックの間に砂が入り込み、そこからエアが漏れてしまいました。こんな時に限ってリムテープもシーラントもエアタンクも持ってきていない。1周もできないまま前日試走が終わるのか、と思っていたら、設営に来ていた深谷産業の牧さんが見かねてタイヤをはめ直してくれました。お陰でその後もしっかり試走ができて、空気圧は前後1.5barに設定。牧さんのアドバイスどおり帰宅後タイヤを再点検して、レースに備えました。本当に感謝です。
◼︎レース当日
前日に22:00に寝た事もあって4:00にバッチリ目覚めて準備をし、6:30には会場に到着しました。会場に近づくにつれ風は強くなり、雪がチラつく猛烈に寒いコンディション。午前中は陽射しが見え隠れしながら雪が舞う状態で、砂のコンディションも前日試走と全く違いました。
湿り気を帯びた砂が絡みつくとチェーンの洗浄が大変です。綺麗な状態でレースに挑みたかったので、当日の試走はやめて、Raphaのウインターエンブロケーションを脚にすり込みローラーでアップのみに。かわりに試走をじっくり観察して、どこでつまづくライダーが多いのか確認しました。相変わらずレース前の便通はしっかりあり、胃も腸も空っぽ、水分はしっかりのコンディションです。このルーチンは確率されてきました。
◼実際のレース
ワイルドネイチャープラザは、昨シーズンにスタート直後の前転落車をメイクしているので、スタートにはとにかく気を遣いました。「右側のラインが良い」と聞いていたので確認してみると右側のコーステープ付近は確かに掘れていない。ボディNo.5でフロントローなので、可能な限り右のグリッドに入ろうと決めました。結果右から2番目。いい位置です。しかしフロントローの他のライダーは私と違って「シュッと」した方ばかり。緊張感が高まります。
落車が怖いので、スタート直後は慎重に加速しました。極端に離されずに7番手くらいで第1コーナーの砂に進入。目の前の方が落車し、そこで降車、次の砂が締まっている区間まで自転車を押します。前日試走をなぜか見に来ていた筧五郎さんの「轍に乗せる」というアドバイスに従って、砂が掘れている区間で押す時はとにかく轍に乗せる事に集中しました。
「轍に乗せる」は乗車中も重要で、上手く乗ると私のように体重が重たいライダーでも砂区間を乗れる距離が増えます。遠くの轍を目視して、あとはクランクに360°トルクをかけ続けることをイメージして漕ぎます。
相変わらずキツいゾンビ坂。走って登りたいのにどうしても徒歩のスピードに。家族や友人の応援で脚を動かします。
Photo by Kikuzo 頂上を見ると気が遠くなる・・・
今回は担ぐのはやめて押すことにしました。担いだ時の負荷と押した時の負荷の違いがわからなかったので、持ち上げる手間がロスになると考えたからです。
Photo by Kikuzo 心臓が爆発しそう・・・
2週目のゾンビ坂後の下りで前の走者を捕まえて4番手に。15秒くらい先に昨シーズンの愛知牧場でやられたGreenCogの庄司店長の背中が見えます。宿敵発見とあっては心臓は爆発しそうですが俄然燃えて来ます。なんとか庄司さんに追いつきたい!
しかし相手はタイヤが太いドロップハンドルのMTB、砂では断然有利です。結局私の脚では追い付けず、逆に差を広げられてしまいました。最後の林区間で興奮のあまり「庄司さーん!」と叫んでしまいました。
そのまま4番手でゴール。気がついたら前の3人はMTBで、クロスバイクでは私が先頭でした。表彰台に上れなかったのは悔しかったですが、フロントローの「シュッと」した方々に負けなかった点では自分の進化を感じました。
◼︎良かった点
・ウェアリングが良かった
気温は低いし風も強かったのですが、インナーはメッシュのノースリーブ、腕はウインドストッパータイプのアームカバー、脚はウインターエンブロケーションでレース中は全く寒くありませんでした。特にウインターエンブロケーション。アップからレースまで脚が冷えませんでした。
・経験(アドバイス)が生きた
これまでの経験から、乗車と降車の判断が早くなった気がします。砂区間を全て乗車で超える地脚がない私としては、乗れる限り乗って、かつ速やかな降車と乗車がキモです。あとは速いライダーに教えて貰ってきたアドバイスがようやく身に着き始めてきた感じです。みんな言葉は違うのですが意味が同じの場合が多くあり、そのアドバイスは間違いなく効きました。もっと意識して練習したいと思います。
・ポジション調整後何かいい感じ
前回のレースの反省からポジションを見直し、結果的にサドル高さが12mmアップしました。ロードバイクとほぼ同じBB⇔サドル長になってしまいました。これが意外にも調子よく、ダートでもペダリングしやすいのです。「シクロクロスはアップライトなポジション」と意識が凝り固まっていましたが、だんだん前傾が深く、サドルは高くなってきました。「ロードバイクより気持ちアップライト」という印象です。本当に効果があったのか、次の第5戦「大野極楽寺公園」でも確かめたいと思います。
◼︎悪かった点
・無駄なブレーキング
コースの後半の林区間で、ライン取りを誤り無駄なブレーキングでぎこちないコーナリングになってしまった箇所が何回もありました。観戦中にみた美しいコーナリングのライダーは、ほとんどブレーキを使っていませんでした。すべてのコースに影響する話なので、今後も練習が必要です。ただ、砂区間は無意識にブレーキを握らないようバートップを掴んで走りました。これは良かったと思っています。
■まとめ
リザルト
出走:C4C
順位:4/28位(14%)
タイム:28:39(+3:48)
・コーナリングは常に課題。
・前回より順位が上がっている。
◼後記
この日最大のハイライトは、何と言っても妻がCL3で優勝したことです。
寒くても半袖ジャージにショートパンツが妻のスタイル。
前日に「なんとなく上位に食い込める気がする」と言っていたのですが、勝ってしまいました。レース序盤はもたついて遅れていたのですが、後半に大きく追い上げ、最後のシケインで1位をパスしてそのままゴール。シケイン付近で観戦していた私は大興奮でした。妻のワイルドネイチャープラザの戦績は、初回はDNF、2回目は最下位。それが前回の「ふれあいパークほうらい」で3位になった勢いで優勝です。「CL2はCL3で一位になってから」の約束どおり、次回からはCL2に挑戦です。
帰宅後レースの事を振り返りながら2人で飲んだビールは最高でした。お酒はこんな飲み方が最高ですね。
しかし妻がCL2に出走となると、私がC4Cの場合同時にコースインになってしまいます。こんな日が来ようとは。。。夫婦揃ってシクロクロスを楽しむようになって、予想していなかった事がどんどん起きています。次のレースでも何が起きるのか、今から楽しみです。