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技術系サラリーマンの生活実験

【自転車実験室】携帯工具を絞り込む

いつも楽しく読んでいる、京都は空井戸サイクルのブログに、携帯工具の話がありました。

 
全く納得の内容で、ロングライドでのメカトラで怖いのは「チェーン切れ」だと思います。私も経験上、パンクはスペアチューブとパッチと布粘着テープがあればなんとか乗りきれる自信がありますが、チェーンが切れたらどうにもなりません。
また、以前に一緒に走った方がチェーン落ちして、落ちかたが悪かったせいかリンクが歪んでまともに駆動できなくなったことがありました。めったに無い気がしますが、起きるときには起きる。そんな時に役立つのが、「チェーンカッター付きの携帯工具」です。
 
私はこれの旧版である「TOPEAK Mini 18」を使っています。
 
ただ、チェーンカッター付きの携帯工具はどうしても重たくなります。
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サドルバッグにこれが入っていると、サドルバッグとチューブの重さを足したらサドルが2倍の重量になったのとほぼ同じになってしまいます。
 
そこでヒントになったのが、前述の空井戸サイクルのブログにあった「使わなそうなビットを外しておけば、もっと軽くなりますし、」の下りです。
 
というわけで、重たい携帯工具を分解して、必要なビットに絞ることにしました。
 
「解散!」
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分解してみたところこんな感じでした。この中から必要な物を選定します。
 
・チェーンカッター
 今回の主役です。実際に何回か使う機会があったのですが、ちゃんと使えます。
本体から取り外して、4mmのアーレンキーをハンドルにして使います。
・栓抜き
 何故か携帯用自転車用工具に付属されていることが多い栓抜き。
私の場合は、その先に付いている#14用のニップルレンチがお目当てです。
自分で手組ホイールを作成する身としては、自作ホイールのトラブルに出先でも対応できるようにしておきたいので、ニップルレンチは必須です。
・+ドライバー
 ディレーラーのアジャストボルトに使えます。
・6mmアーレンキー
 私が使っているSimWorksのシートポストは、サドルレールの固定ボルトが6mmです。
・5mmアーレンキー
 シートポストクランプ、ヘッドキャップボルト、ディレーラー固定ボルトなど使用範囲が広い。
・4mmアーレンキー
 ステムやシマノSPDクリート固定ボルトで使用。
・3mmアーレンキー
 Garminマウントやボトルケージ台座のボルト等で使用。
 
以上に絞って、さらにサイドプレートまで外して、ツールを片側にまとめたのが以下の物です。
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ツールを固定しているボルトが少しはみ出していますが気にしない。固定ボルトにはねじロック剤を塗布して緩みを防止します。
 
重量を測ってみると、
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114gとなり、初期状態から重量比37%ダウン。軽量タイヤチューブ1本分程度削減にになりました。
 
試しにチェーンカッターのみをコンパクトなツールセット「TOPEAK Mini 9」と組み合わせた重量と比較しても、
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重量比8.6%は軽量であることがわかりました。
 
正直ここまでする意味はあんまりないと思います。でも、私が本当に欲しい工具が多すぎず満足されている携帯工具は全然ありませんし、大事だけどチェーンカッターはあまり使わないので、大型のモノは持ちたくありません。
 
願わくば「使える」チェーンカッター付きで、ビットの本数を絞った細身の携帯工具があれば、サドルバッグをより小さくすることができます。私が憧れるRapha Prestigeでもチェーン切れが発生しているようなので、極一部の需要があると思うんです。どこか作ってくれないかな、それとも自分が作るか、妄想が膨らむ今日このごろです。