【ライドルート】六甲山を走る
夏季休暇を利用して、実家のある兵庫県西宮市に帰省してきました。帰省の間に2日間走る機会があったので、その事について記したいと思います。
■六甲山の登り口
六甲山の登り口は、私が知る限りでは
・逆瀬川駅からの東ルート
・神戸大学横から六甲山ケーブル下駅を経由し、表六甲ドライブウェイを走る南ルート
・JR神戸駅付近から国道428号線を北上し、西六甲ドライブウェイを走る西ルート
・神戸電鉄有馬線側から裏六甲ドライブウェイを走る北ルート
の4ルートがあります。東ルートは、JRさくら夙川駅から北上する事も出来ますが、交通量が多いのであまりおすすめできません。
今回は逆瀬川駅から東ルートを起点に走ってみました。
■1日目
逆瀬川駅→一軒茶屋→西ルートを下る→表六甲
久しぶりに走って気づいたのですが、阪神競馬場から小林までの短い区間ですが、自転車専用レーンが設定されていました。それ以外の区間も路肩が広く、早朝ということもあり逆瀬川駅までは快適にアプローチできました。
体重が重たく登りが苦手な私には、途中写真を撮る余裕は全くありません。必死の思いで「一軒茶屋」にたどり着きました。
逆瀬川駅から一軒茶屋までは11.2km、843m up、平均斜度7.5%、恥を忍んで晒しますが、私のこの日のタイムは1:05:51でした。
AM6時台のこの日はずっと濃霧で視界は悪かったのですが、山頂の気温は21°C。涼しくて走りやすかったです。
ここから、西六甲ドライブウェイを下ってJR神戸駅付近に下りました。ふと思い立ち、そのまま神戸南京町へ。
さすがにAM6:54ではコンビニしか開いていませんでした。ちょっと補給して再び走り出します。
今度は、神戸大学の横を走って六甲山ケーブル下駅を目指します。
実はここまでの登りがそれなりにキツいのです。日差しを遮るものが無く、平均斜度も7.8%がほぼ一定で続くので休みどころが無い。正直ここへたどり着いた時点でヘロヘロです。
ここからが丁字ケ辻の交差点まで、4.7km、414m up、平均斜度8.8%の表六甲ドライブウェイの登りです。正直かなりキツいです。斜度だけではなく日差しを浴びるので暑い。容赦なくスタミナが削られます。なお、私の足で30:19でした。
登りきってフラフラの状態で地図を確認しながら自販機へ歩いていたら、新聞配達のお兄さんに「ポケモンGoですか?」と声をかけられました。そんな余裕ありません。
この後逆瀬川駅に戻って帰宅。Total86.3km走って、1922m upでした。
逆瀬川駅から一軒茶屋までの登りは人気のルートのようで、盆休みの時期とはいえ早朝にも関わらず結構な数のライダーを見かけました。
■2日目
逆瀬川駅→一軒茶屋→六甲山最高地点→下ってから有馬へ→シュラインロード→裏六甲
中1日空けて、再び逆瀬川駅から一軒茶屋まで走り出しました。足に若干ダメージが残っている割には、1:03:39で少しタイムが縮みました。
実は、一軒茶屋から道路を挟んで反対側に六甲山最高地点への道があり、自転車で上ることが可能です。距離は300m程度ですが、平均斜度は14.4%です。
ここから、大阪湾が一望できます。この日は晴れていたので、清々しい景色で心に響きました。こんな短時間でこんなに登りがこなせるなんて、なんて恵まれた環境なんだ。
山頂からの景色を堪能して、来た道を下りました。東ルートの途中にある県道82号線の分岐まで戻って、そこから有馬温泉を目指すためです。途中、通称「ハニー坂」と呼ばれる斜度15%を超えて、県道51号線に合流し、そこから西を目指します。県道51号線沿いに西に向かうと有馬温泉に到着します。
有馬温泉の名物といえば「金の湯」で、錆びた鉄による濁った泉質が特徴です。建物の外に足湯があり、この日も数名地元の方がいらっしゃいました。軽く談笑して出発です。
県道51号をさらに西に進むと、県道15号に合流する手前神戸電鉄有馬線の有馬口駅があります。写真を撮っていませんでしたが、有馬口駅の西側から踏切を超えて進むと、「シュラインロード」と呼ばれる登りに入ります。
ここが本当に気持ちのいい道で、木陰のため涼しいし、斜度もキツくアドベンチャー感満載です。何箇所か分岐があるので迷う可能性もあります。
この先は行き止まりでした。
荒れたコンクリートの路面だけではなく、シクロクロッサーには大好物であろうグラベルも多少あり、本当に楽しく走れました。
テンションが上がってバイクの写真を撮ったグラベルを抜けると、裏六甲ドライブウェイに合流します。3kmほど登ると六甲山サンセットドライブウェイに合流します。ここから東ルート方面に走り、県道82号で南下して帰路につきました。
この日は68.3km、2013m upで、1日目よりも距離は短いですが登りは多く、ガッツリ走った感で大満足です。
■総評
4日間の滞在の間に2日も走れて、普段では出来ない密度でライドを堪能できたのは本当にラッキーでした。改めて走ると、阪神間のライダーは本当に環境に恵まれているなと感じました。
私の実家からも、速い人なら2時間あれば40km 900m upをこなして帰宅する事が出来るでしょう。都市部に住みながらそれが出来るのは大きな魅力です。
また、ロードバイクに乗りはじめた時にはシュラインロードを走るのは考えられませんでした。シクロクロスを始めて、流行りのグラベルライドを知り、一気にコースの選択肢が増えました。奥の深い六甲山の楽しみ方がより増えて、帰省の楽しみが増えました。
しかし、この2日間でTotal154.7km、3935m upです。憧れのRapha Prestigeではコレと同レベルを1日でこなさないといけない事に気付き、私の足ではまだ遠い事を実感しました。まだまだトレーニングが必要ですね。