I'm curious about... -コレが気になる-

技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス第3戦 平田リバーサイドプラザ C4B

今回のレースを終えて、「立ち漕ぎ」のトレーニングを強化する事にしました。

 

東海シクロクロス発祥の地、平田リバーサイドプラザ。毎度お世話になっている岐阜県自転車競技連盟の本拠地と言ってもいい位、東海地方で自転車競技をする人には馴染みの深い会場です。コースはど平坦の芝、という印象を覚える会場ですが、昨シーズンでは全く走れなかった印象がありました。とにかく私の技量ではスピードを乗せられない印象が残っています。それは何故だったのか。今回のレースでやっと合点がいきました。

 

■事前の練習

 

 

Takeshi Saitoさん(@tkcx3110)が投稿した写真 -

芝で走れない自覚があったので、前回のワイルドネイチャープラザから、週一ですが最寄りの河川敷の芝で練習をしていました。自宅から往復1時間、準備と片付け20分、練習40分の計2時間の練習です。走行時間はタイマーをセットして、40分間休まず全力で走ります。速度を上げてコーナーに進入する練習と、必ず担ぎで走る事を取り入れ、心拍が高い状態で走る事を心がけました。写真の左手に見えるキャンバーを担ぎで登ったり、結構密度が高い練習ができた気がします。平日は自転車通勤しかトレーニングらしいことができないので、休日の僅かな時間が本当に貴重です。

 

■前日試走

今回は妻の後押しもあり、前日試走の時間を作ってもらえました。今まで試走の時はコーナーに重点を置いて、曲がりにくいコーナーを何回も練習していたのですが、今回はとにかくレースの速度を意識して全力で走る事にしました。遠くに見える人を全力で追うイメージです。

f:id:tkcx3110:20161205233421j:plain

最初の連続Uターンの区間が特に厳しい路面でした。

Photo by Kikuzo

全力で走ってみてわかった事は「振動がスゴい」という事です。芝の平坦路に見えるのですが、固く締まった土が凸凹しており、速度を上げると視界がブレる振動です。長袖インナーが腕に擦れて痒くなりました。とくに写真にある第1コーナー進入直後からシケインまでの区間が強烈でした。あっという間に首と腰が痛くなり、まともに走れなくなってしまいました。これが前述した「まともにスピードを乗せられない」理由でした。当時、今よりベーススピードが低かった私は、振動が少なかったため芝に隠れている凸凹に気付かず「何でこんなに進まないんだ」と感じていたのです。

 

■レース当日

今回試してみたかった事として、「まともにアップをしない」というのがありました。

前回のワイルドネイチャープラザでアップの仕方がよくわからなくなってしまった私は、まず1回アップをやめて走ってみることにしました。今回のレースはAM9:00にはかなり気温が上がっており、寒い感じはありませんでした。厳冬期のレースなら身体が固まってしまうのでアップが必要だと思いますが、今回は暑かったのでナシとしました。結果、スタートまで身体は冷えず、気分良くスタートまで過ごせました。

ゼッケンNo.7でセカンドロー。スタート後の舗装路は接触して落車するのが怖いので、無理に前に出ようとせず先頭集団にピッタリくっついて、落ち着いて第1コーナーへ侵入しました。

f:id:tkcx3110:20161205234914j:plain

この時点で6〜7番手で進入。

Photo by Kikuzo

ここからが苦しい凸凹路面ですが、前日の試走で尻をサドルからわずかに浮かして中腰状態で漕ぐと少しマシに進むと感じていたので、それを意識しつつ走りました。シケイン後に2人ほど抜かれましたが、ペースを崩さないように走りました。

前を走っている方を抜かすチャンスがあり、2周目の中頃で6位くらいだったでしょうか。前に、ライバル視している佐藤氏の姿が見えるではないですか。後で知ったのですが、シケインで落車して順位を落としていたようです。勝てないと思っていたのに目の前にいるので、必死に追いすがりました。ですが彼のほうが上手、コーナーの進入までは距離を詰めれても、脱出で逃げられてしまいます。

私は小さいターンが苦手なので、道幅が狭いUターン区間は降車して走り、少しでも距離を離されないように走りました。ですが4週目位で1人に抜かされ、さらに距離は広がり、その後は追いつけず。追いつけなかった理由は、心肺機能ではなく太ももと腰の痛みでした。今回アップをしていませんでしたが、以外に心肺機能はもったのです。

 

C2ライダーの友人から、「ダンシングはしないの?」と聞かれたことがあります。渡しの場合は「ダンシング」ではなく「立ち漕ぎ」です。下手なので基本的に避けて来ましたが、今回のレースは振動が激しく、中腰で漕がざるをえない状況でした。結果、まず太ももの前側が痛くなり、続いて腰が痛くなりました。私の脚には、中腰でペダリングを続ける力が備わっていないのを思い知らされる事になりました。そのままゼッケンNo.と同じ7番手でゴール。前には追いつけませんでした。

 

■反省点

・振動に耐える太腿の筋力が無い

その日4位だったライバル佐藤氏はレース後スッカスカだったのに対し、私は太腿の前側と腰の痛みが酷いかわりに心拍はすぐに回復しました。コレは出し切れていない。振動をいなすために中腰で走ると太腿の前側が痛み、腰周りが力んで痛くなってしまいました。痛みが無ければもっと出し切れていたはず。以前から立ち漕ぎするとすぐに前側の筋肉が疲れてしまっていたので、体重に対して弱いのが明らかになりました。筋トレします。

 

・グローブ無しが自分に向いていない

暑かったのでグローブ無しだったのですが、振動がモロに腕に来て力んでしまいました。少しでもグローブのグリップに頼ればもう少しましだったのでは。夏用のグローブは今年ストックの2着とも破れてしまい、その後買っていませんでした。平田リバーサイドプラザはもう一度あるので準備しておきたいと思います。

 

 

■良かった点

シケインを一定のペースでこなすことができた

f:id:tkcx3110:20161206003455j:plain

Photo by Kikuzo 

過去に左足がペダルから離れず前転したことがあるので、今回は

1.シケイン前で左足を先に外して土踏まずでペダルに乗る

2.右足を外して降りる

という手順で降りました。結果足がもつれず毎回同じ歩数で越えることができました。

写真では躍動感が全くありませんが、背筋も伸びているし、自分としては上出来です。マウントも焦らず、気を落ち着けて乗れました。

 

・順位を大幅に落とさなかった

スタートは良くてもその後ズルズル順位を落とす場合が多いのですが、今回は抜かれたけれど抜き返す事もあり、少しレベルアップした感じがあります。ライバルに追いすがろうとする気持ちも後押ししたと思います。「負けへんで」のメンタルが肝心ですね。

 

・アップ無しでも意外と走れた

アップ無しにしたのは、子連れでレースに来ているので、子供の様子を見ながらレースまでに効率よく準備をするのが私には難しいためです。アップをするとスタートまでバタバタで心理的に余裕がありませんが、今回は余裕を持ってスタートに立てました。20分〜30分のこの時間が大きい。それでもまあまあ走れたという事は、若干は先週までのトレーニング効果があったと考えています。短時間でもキツめのトレーニングをすると少しは向上する事を実感しました。

 

■まとめ

リザルト

出走:C4B

順位:7/30位(23%)

タイム:28:38(+1:18)

 

・太ももの前側を意識してトレーニングする

・短時間でもいいからトレーニングする

・ライバルを意識するのは大事

 

次回は2週間後の第4戦、各務原アウトドアフィールドです。滑りやすい丸石がゴロゴロ転がっている走りにくいコース。次こそ表彰台に絡む走りをしたいです。