【イベントレポート】白州の森バイクロア3に行ってきた
シクロクロススタイルのレースを主とした自転車イベント、「白州の森バイクロア」にキャンプインで参加してきました。
控えめに言って「最高」。これがもうとにかく楽しいイベントで、来年も是非行きたい、行かざるを得ない楽しさでした。
◼︎意外と名古屋から行きやすかった開催地
山梨県北杜市白州町のキャンプ場、「べるが尾白の森キャンプ場」です。ウイスキーが好きなら気になるサントリーの白州蒸留所が近くにあります。私が住んでいる名古屋市からは230km程度。朝5:30に出発して、途中トイレ休憩を入れても9:00までに到着しました。
会場は中央道の小淵沢出口からすぐなので、アクセス良しです。
◼︎快適なキャンプ場
バンガロー、オートキャンプサイト、テントサイト大小があります。駐車場(¥1,000)からキャンプサイトまで少し歩くので、オートキャンプサイト以外の場合は台車があった方が良いと思います。後から気がつきましたが、荷物を運ぶのにリヤカーを借りる事ができるようです。
我が家はキャンプサイト大(¥9,000)を選びました。約5m×5mとの事でしたが、キャンプ場の1区画(約10m×5m)を2グループで共有する形です。でも、十分な広さで、Mont-bellのムーンライト7型テントと、Hillebergのタープ20XPが問題なく張れました。
区画は丸太で分けてあるので分かりやすかったです。
トイレも綺麗で、水場も近く快適です。特筆はごみステーションがあるという事。分別してあればビン、缶もOKなので、片付けが大変楽でした。これはありがたい!
10:30位に設営が終わって早速ビールであります。私が出るレースは19:15スタートなので1杯ならまぁエエやろ、という感じです。
バイクロアでは酒類の販売をしているブースがありますが、ビールが目立つのです。甲州ワインとかが多いのかな、と思いきやクラフトビールを扱うお店が出店していて目移りします。
しかし、このせいでコースの試走をせずじまいなのでした…
◼︎イベントと出店ブース
我が家はレースに出るつもりで来たので、その他のイベントはノーマークだったのですが、キャンプサイトの中でYBP ProjectのBMXショーが!コレが猛烈に盛り上がりました。間近で見れたのは初めてなのですが、興奮度が高すぎて語彙力が下がります。
ライダー6名の中にシクロクロスアイドルのコッシーこと腰山雅大氏がいます。本人は謙遜していましたが、凄まじいパフォーマンスでシビれました。日本のトップライダーとトレインを組んで飛べるのは本人もトップライダーだからこそ。夜にレースでもぶっちぎりの優勝だったのでちょっと超人過ぎとちゃうかな。
出店ブースも楽しくて、特に楽しんだのが伊那の自転車店CLAMPさんの「森の自転車ゲームセンター」。楽しすぎて写真を撮っていないのですが、¥100で障害物を試乗車のMTBで越えていくゲームが楽しめる太っ腹企画です。5〜6回トライしましたが完走できず。来年も開いて欲しいです。
◼︎レース
・サンセットレース 5/27 19:15〜19:45
今回、5/27は憧れていたサンセットレースにエントリーしました。「スターライト幕張」はカッコよくて憧れますが、日が落ちてからののレースはC1のため、C4の私は走れません。夜のシクロクロスというスリリングな体験を普段のカテゴリを問わず経験できるとは、これを走らずして、と言う感じでした。
勝手が分からないので、手持ちのライトで1番明るいライトであるCatEyeのVolt800をフロント、リアにCatEyeのRapid3、さらに息子から渡された劇場版ドラえもんの光るオマケをサドルレールにぶら下げてスタートです。ヘッドライトはPetzlのジプカプラスを着けました。
エントリーが遅かったせいでほぼ最後尾スタート。怪我をしない様に安全に走り出す事にしました。
トップ集団は結構ハイペースであっという間に文字通り「見えなく」なりました。緩やかなS字の舗装路をちょっと走ったら林間のダブルトラックが始まります。ここからシクロクロスの基本である「試走の必要性」を味わう事になります。
1周目、想像以上の視界の悪さに驚きます。前のライダーのライトもあるのに視界の処理が追いつかない。コーステープが見えてきても、そこでどちらに曲がるか分からないのです。抜かされた人に「右だよ」とか教えてもらう始末。更に倒木がトンネル状になった箇所やシケインになっている箇所があり、見えてからビビる事になりました。さらに、切株や木の根を気付かずに踏んで何回も落車しそうになりました。切株や大きめの石を踏むたびタイヤがブリブリと悲鳴を上げて、リムがコツコツ言う音が聞こえます。私のテクニックではチューブレスじゃないと何回パンクしていたか分からないくらいです。
バイクに着けていたライトで進行方向は見えても、小さなヘッドライトではコーナーの先が見えないので、ある程度強力なヘッドライトの必要性を感じました。
1周走って「残り5周」のコール。ろくにアップしていないので心臓は爆発しそうです。バイクロアではローラーアップしている人を全く見かけませんでした。みんな心拍の上昇とどう付き合っているのでしょうか。
周回が多かったので少しずつコースに慣れてきて、パックになっていた人と抜きつ抜かれつでゴール。出し切った感がありました。
翌日確認したリザルトでは11/30位。C4の私がが試走しないで走った割には上出来ではないでしょうか。
レースが終わって、テントに戻ってから流し込んだビールの美味いこと!こういう楽しみはシーズン中のシクロクロスでは出来ないので特別感がありました。
その日最後のレースである「ミッドナイトファイアーレース」の前に、キャンプ場の隣にある天然温泉「尾白の湯」で汗を流します。20:30締め切りなので急ぎました。来年も注意しておかないと。
・ミッドナイトファイアーレース 5/27 21:30〜22:00
染みわたるインペリアル・スタウト。これを最高と言わずして何と言うのか。
これは出走はしなかったのですが、是非観戦したかったレース。「ファイアーシケイン」というクレイジーな障害物有りのショートコースのレース。写真は観戦しながら飲みたかったMikkeller Tokyoのインペリアル・スタウト「Black Hole」。Alc13.1%の濃厚で沁みわたるビールです。こいつをちびちび飲みながら観戦するレースの楽しさといったら!
ちょっとだけレースの様子を。
これは走るより見る側がいいかな。
・チームラリーファミリークラス 5/28 13:00〜14:30
翌日のレースは、チームラリーに出走しました。 今回の白州の森バイクロアでは、妻子は「ちょっとだけ走れたらいい」というスタンスだったので、ファミリークラスのチームラリーにエントリーすることに。私が走る時間が長くなるので、他のレースにはエントリーせずこれに絞りました。我が家にとって初のファミリーリレーです。
作戦としては、90分間で最初に私が4周走り、小学2年生の息子が1周、次に妻が2周走り残り時間は私が走るというもの。
家族3人で試走をすると、林道サイクリングの気分でそれだけで楽しかったです。ただ、試走してみて息子には階段のセクションと急な坂2箇所の計3箇所が越えられない事がわかりました。そこで、息子が走るときは私が先回りしてサポートすることに。運営にも確認をとると小学生へのサポートは可とのことだったのでそうすることにしました。
走り出してみると、前日に会場で会った友人が、「うまい棒をたくさん持ってきた」と言っていた理由がわかりました。
Photo by lilukitchen 勢い良くかぶりつき過ぎでしょ・・・
喉が乾くお菓子を抱えたエイドステーションにするためだったんですね・・・
シクロクロスでは観客のガヤが楽しみの一つでもありますが、これは口がパッサパサになるしキツい。でもだんだん楽しくなってきてついつい食べにいってしまうのです。
Photo by lilukitchen テンションが上ってきて吠えながら坂を駆け上がる
違う意味の苦しさがありましたが、これが楽しい!もっと余裕を持って食べてもよかったかな・・・
4周走って息子に交代です。計測チップの交換やバイクの交換はスムーズに出来、去年参加したシマノバイカーズフェスティバルの経験が生きました。
走り出した息子をランニングで追いかけます。が、めっぽう速い。ついていけなくなり、全力で走って追いかけ、階段と坂に先回りしてアシストします。でもそれ以外は放っておいてもグイグイ走っていきました。4周走ったあとのトレランだったので、私の心臓も限界に近かったです。
途中で落車したらしく、ピットに帰ってきた息子もヘロヘロになっていました。
そして妻に交代。
スローペースだけど落車せずに走れて楽しかったそうです。妻が1周走ったくらいで「そろそろ準備か」と思っていると息子から「もう1周走りたい」とのお言葉が。
というわけで再び息子を追いかけトレラン状態に。落車して嫌になったかな、と思いきや本当に楽しそうに走っていました。去年より若干簡単になったというコース設定が良いのでしょう。でも追いかける私は本当に苦しかった・・・
私に交代したところで残り時間は10分弱。私のペースでは後1周ちょっとしか走れないので、最後は全力を出し切りました。
順位が全くわからないままのゴールでしたが、たっぷり走れたし、息子の熱い走りが見れて本当に楽しかったです。
表彰式では入賞していなくても抽選でプライズが当たる可能性があると聞いていたので、表彰式に言ったところ我が家が3位のコール!5チーム中の3位ですが、正直期待はしていなかったので、初のファミリーリレーで表彰台に登れて本当に嬉しかった。
こんな楽しい思い出ができたら、来年もどうしても参加したくなります。
頼むから小学校の運動会と日程が被らないでくれ・・・
◼まとめ
昨年、バイクロア主催の1人であるもんじゃ氏から、我が家にピッタリのイベントだと聞いて参加することを決めましたが、果たしてドンピシャでした。
会場の平和な空気や、遠方の友人との再会や、新しい出会いもあり、そしてみんな楽しそう。
天気が良かった事もあり雨にも降られず、森の中で日差しが遮られて気温もちょうどいい。
緊張感のあるレースも好きですが、気負わず楽しくダートコースを走れるイベントは、貴重な気がします。
主催の皆様、運営スタッフに出店者、そして参加者の皆様に感謝して、来年も遊びに行けることを祈りたいと思います。
また来年!