【レースレポート】東海シクロクロス第4戦 エディ・メルクスCup(ワイルドネイチャープラザ)C4C
12/19追記
公開当初記事内に「Green Cogの庄司店長」と記載していましたが、後ほど庄司さんのニックネームが「店長」である事が明らかになり、Green Cog代表の山本様に大変な無礼を働いていた事が明らかになりました。深くお詫び申し上げますとともに、Green Cogのライダーはキャラが立ちすぎで面白すぎるので記事の訂正はしない事にしました。重ねてお詫び申し上げます。
東海シクロクロス第3戦の「ふれあいパークほうらい」から2週間。待ちに待った「ワイルドネイチャープラザ」がやってきました。
Photo by Kikuzo この深い砂をどう乗り越えるかが勝負の分かれ目。
かつては3位表彰台だったり、フロントローからのスタート直後に前転をメイクするなど私にとって大変思い出深いステージで、ある意味一番楽しみにしているコースです。そして、良い1日になりました。
前回の「ふれあいパークほうらい」でイマイチな結果だった私ですが、妻がCL3で3位入賞した事と、筧五郎さんにハッパをかけてもらった事もあって、可能な限り練習して鼻息荒く挑みました。
◼レースの前日まで
「ふれあいパークほうらい」まで、約5ヶ月の間56cycleに通えてず、レースも全然出ていないし、ろくなトレーニングもできていなかったのですが、筧五郎さんに再会し練習のやる気が俄然上がってきました。師と仰げる人がいる、というありがたさを今更実感しました。
2週間の間で、
夜に実走行が計2回、
土曜日の朝に操作感覚を意識したクロス練、
Circles主催のシクロクロスクリニック、
そして56cycleでのローラー教室2回。
という感じで、自分的にはこれまでになく練習できた感じです。仕事の都合もあって56cycleに木曜日に行けたのですが、レースを日曜日に控えて木曜日に限界まで追い込めるのは曜日周りが良かったです。筧五郎さんのアドバイスを練習とポジション見直しに活かせたのも大きいです。
さらに、「どんどん乗ったれ」と思いレース前日の土曜日は、前日試走の前に104cycleの児玉さん主催の「sfiDARE CRIT」というピストクリテリウムの練習会にも参加しました。
集団で周回練習をした後にタイムトライアルです。
この後盛大に前転・・・
1回目はスタート後にクリートが嵌ったと勘違いしたまま踏み込んでしまい、盛大に前転をメイク。2回目はビビリながら走って完走。スピードとバランスのコントロールが問われるので、シクロクロスにも共通する事が多くあり大変楽しめました。コレはまた行きたい。
ピストクリテ練習会の後に前日試走に向かいます。練習会を行った平田リバーサイドプラザからワイルドネイチャープラザまでは車で20分程度。すぐ着きました。試走で低圧を試してみようと1.3barに設定したのですが、1回目の試走のコーナー失敗で前輪のビードとビードフックの間に砂が入り込み、そこからエアが漏れてしまいました。こんな時に限ってリムテープもシーラントもエアタンクも持ってきていない。1周もできないまま前日試走が終わるのか、と思っていたら、設営に来ていた深谷産業の牧さんが見かねてタイヤをはめ直してくれました。お陰でその後もしっかり試走ができて、空気圧は前後1.5barに設定。牧さんのアドバイスどおり帰宅後タイヤを再点検して、レースに備えました。本当に感謝です。
◼︎レース当日
前日に22:00に寝た事もあって4:00にバッチリ目覚めて準備をし、6:30には会場に到着しました。会場に近づくにつれ風は強くなり、雪がチラつく猛烈に寒いコンディション。午前中は陽射しが見え隠れしながら雪が舞う状態で、砂のコンディションも前日試走と全く違いました。
湿り気を帯びた砂が絡みつくとチェーンの洗浄が大変です。綺麗な状態でレースに挑みたかったので、当日の試走はやめて、Raphaのウインターエンブロケーションを脚にすり込みローラーでアップのみに。かわりに試走をじっくり観察して、どこでつまづくライダーが多いのか確認しました。相変わらずレース前の便通はしっかりあり、胃も腸も空っぽ、水分はしっかりのコンディションです。このルーチンは確率されてきました。
◼実際のレース
ワイルドネイチャープラザは、昨シーズンにスタート直後の前転落車をメイクしているので、スタートにはとにかく気を遣いました。「右側のラインが良い」と聞いていたので確認してみると右側のコーステープ付近は確かに掘れていない。ボディNo.5でフロントローなので、可能な限り右のグリッドに入ろうと決めました。結果右から2番目。いい位置です。しかしフロントローの他のライダーは私と違って「シュッと」した方ばかり。緊張感が高まります。
落車が怖いので、スタート直後は慎重に加速しました。極端に離されずに7番手くらいで第1コーナーの砂に進入。目の前の方が落車し、そこで降車、次の砂が締まっている区間まで自転車を押します。前日試走をなぜか見に来ていた筧五郎さんの「轍に乗せる」というアドバイスに従って、砂が掘れている区間で押す時はとにかく轍に乗せる事に集中しました。
「轍に乗せる」は乗車中も重要で、上手く乗ると私のように体重が重たいライダーでも砂区間を乗れる距離が増えます。遠くの轍を目視して、あとはクランクに360°トルクをかけ続けることをイメージして漕ぎます。
相変わらずキツいゾンビ坂。走って登りたいのにどうしても徒歩のスピードに。家族や友人の応援で脚を動かします。
Photo by Kikuzo 頂上を見ると気が遠くなる・・・
今回は担ぐのはやめて押すことにしました。担いだ時の負荷と押した時の負荷の違いがわからなかったので、持ち上げる手間がロスになると考えたからです。
Photo by Kikuzo 心臓が爆発しそう・・・
2週目のゾンビ坂後の下りで前の走者を捕まえて4番手に。15秒くらい先に昨シーズンの愛知牧場でやられたGreenCogの庄司店長の背中が見えます。宿敵発見とあっては心臓は爆発しそうですが俄然燃えて来ます。なんとか庄司さんに追いつきたい!
しかし相手はタイヤが太いドロップハンドルのMTB、砂では断然有利です。結局私の脚では追い付けず、逆に差を広げられてしまいました。最後の林区間で興奮のあまり「庄司さーん!」と叫んでしまいました。
そのまま4番手でゴール。気がついたら前の3人はMTBで、クロスバイクでは私が先頭でした。表彰台に上れなかったのは悔しかったですが、フロントローの「シュッと」した方々に負けなかった点では自分の進化を感じました。
◼︎良かった点
・ウェアリングが良かった
気温は低いし風も強かったのですが、インナーはメッシュのノースリーブ、腕はウインドストッパータイプのアームカバー、脚はウインターエンブロケーションでレース中は全く寒くありませんでした。特にウインターエンブロケーション。アップからレースまで脚が冷えませんでした。
・経験(アドバイス)が生きた
これまでの経験から、乗車と降車の判断が早くなった気がします。砂区間を全て乗車で超える地脚がない私としては、乗れる限り乗って、かつ速やかな降車と乗車がキモです。あとは速いライダーに教えて貰ってきたアドバイスがようやく身に着き始めてきた感じです。みんな言葉は違うのですが意味が同じの場合が多くあり、そのアドバイスは間違いなく効きました。もっと意識して練習したいと思います。
・ポジション調整後何かいい感じ
前回のレースの反省からポジションを見直し、結果的にサドル高さが12mmアップしました。ロードバイクとほぼ同じBB⇔サドル長になってしまいました。これが意外にも調子よく、ダートでもペダリングしやすいのです。「シクロクロスはアップライトなポジション」と意識が凝り固まっていましたが、だんだん前傾が深く、サドルは高くなってきました。「ロードバイクより気持ちアップライト」という印象です。本当に効果があったのか、次の第5戦「大野極楽寺公園」でも確かめたいと思います。
◼︎悪かった点
・無駄なブレーキング
コースの後半の林区間で、ライン取りを誤り無駄なブレーキングでぎこちないコーナリングになってしまった箇所が何回もありました。観戦中にみた美しいコーナリングのライダーは、ほとんどブレーキを使っていませんでした。すべてのコースに影響する話なので、今後も練習が必要です。ただ、砂区間は無意識にブレーキを握らないようバートップを掴んで走りました。これは良かったと思っています。
■まとめ
リザルト
出走:C4C
順位:4/28位(14%)
タイム:28:39(+3:48)
・コーナリングは常に課題。
・前回より順位が上がっている。
◼後記
この日最大のハイライトは、何と言っても妻がCL3で優勝したことです。
寒くても半袖ジャージにショートパンツが妻のスタイル。
前日に「なんとなく上位に食い込める気がする」と言っていたのですが、勝ってしまいました。レース序盤はもたついて遅れていたのですが、後半に大きく追い上げ、最後のシケインで1位をパスしてそのままゴール。シケイン付近で観戦していた私は大興奮でした。妻のワイルドネイチャープラザの戦績は、初回はDNF、2回目は最下位。それが前回の「ふれあいパークほうらい」で3位になった勢いで優勝です。「CL2はCL3で一位になってから」の約束どおり、次回からはCL2に挑戦です。
帰宅後レースの事を振り返りながら2人で飲んだビールは最高でした。お酒はこんな飲み方が最高ですね。
しかし妻がCL2に出走となると、私がC4Cの場合同時にコースインになってしまいます。こんな日が来ようとは。。。夫婦揃ってシクロクロスを楽しむようになって、予想していなかった事がどんどん起きています。次のレースでも何が起きるのか、今から楽しみです。