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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス2018-2019 第1戦 平田リバーサイドプラザ C3

ついに私にとって2018-2019年シーズン開幕戦にあたる東海シクロクロス第1戦がやってきました。結論から言うと、「色々準備不足」という残念な結果になってしまいました。しかし、人一倍失敗の多い私としては、気合いを入れ直す良い機会となりました。

 

◼︎事前の準備

レーニングについては昨シーズンの東海シクロクロス新城ステージ後から、ほぼ毎週56Cyclesに通い、パワーに関しては過去最高の脚に成長しました。食事制限が猛烈に苦手な私は体重も大いに成長してしまいましたが…

また、成長したパワーを活かすべく、ペダルを更新しました。ごく一部で話題のXTRショートアクスルです。

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これが思った以上に調子よく、踏面が広く、かつQファクター(自転車の中心軸からペダルまでの距離)が狭いため、まっすぐ脚を下ろしやすく、大変踏みやすいのです。

過去最高に成長したパワーと、それを伝えるペダル。それを備えながらまだ考えが甘いのが私。重要なタイヤの準備まで頭が回っていなかったのでした。

 

◼︎レース前日

体重以外のコンディションは最高の状態で挑みたかったので、レース3日前に56Cycleでトレーニングした後は高負荷はかけずサイクリング程度。食事はしっかり補給をしました。

レース前日の晩御飯は妻の実家からもらった里芋をたっぷり使って芋煮(私の父方の実家は山形県のため、醤油だしに牛肉がメインです。味噌と豚肉は認めない)を作り、

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これまた山形県名産の傑作漬物「晩菊」

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をおかずにご飯をしっかり食べ、しっかりカーボローディングして22時に眠りに着きました。

「晩菊」があると息子共々あっという間に白米がなくなります。

 

◼︎レース当日の朝

5時に起床、5時20分に自宅を出ました。雨がぱらついていて、少し憂鬱です。木曽川が近づいてきたところでコンビニに入り、ビニール傘を買いました。コンビニの駐車場で荷物を確認して気がつきました。「着替えのパンツが無い」

ズボンの下は着替えの手間を省くためにビブショーツ。外は雨。ずぶ濡れになるのは確定なのに着替えのパンツが無い。着替えを持たないシクロクロッサーは幸せになれません。さらに荷物を弄ると心拍計がありません。靴下だけ余分に3足も入っています。準備不足にほどがあります。気を取り直して6時45分には会場入りして、受付を待ちました。小雨がぱらついています。

朝食は、固形食をとりません。味の素のアミノバイタルゼリー2個とスポーツドリンク1リットルをちびちび摂取します。さらに水を補給するとこの後決まって便通があるので、胃に固形物を溜めず、空腹感も無い状態がキープできます。今回もうまくいきました。

 

◼︎朝の試走

今回、タイヤはIRC SERAC CX EDGE。センターヤスリ目のハードパック向けのタイヤです。試走を始めてすぐにタイヤチョイスが失敗だった事に気がつきました。

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今シーズンの東海シクロクロス第1戦は、東海地方の自転車競技者にとっては聖地とも言える「平田リバーサイドプラザ」。昨シーズンは台風、昨々シーズンは積雪で中止になったこの会場は、芝生に隠れた凸凹が大変バンピーで、かつ水分を含むと猛烈にスリッピーな路面に変化していくのです。凸凹を走ると衝撃が激しく、必要以上に増大した上腕二頭筋がブルブル震え猛烈な疲労感です。さらに、朝の小雨で泥が浮き始めていた路面は路面抵抗が低下し猛烈に滑りやすくなっていました。体重が重い私は、空気圧を1.9に設定しました。周りでは1.5気圧とか話しているのが聞こえますが、そんな低圧だと私の場合はタイヤが外れます。チューブラータイヤが使ってみたい…

でも実際どこまで空気圧を下げられるのかしっかり検証したことはないですね。これは実験が必要かな。

 

◼︎ウォーミングアップ

朝の試走は時間をフルに使って路面を確認しましたが、全然うまく乗れる気配がありません。自分のタイヤチョイスのミスとテクニック不足を痛感しました。公園で8の字走行の練習をしても、レーシングスピードで追い込まないとタイヤの限界がわからないのです。

試走時間が終わって、CL3、U15のレースが始まりました。私が出走するC3まで随分時間があります。とりあえず応援に集中する事にしました。応援の合間に激しい雨が降ってきます。体を冷やさないように適宜車に退散、10:30頃からウォーミングアップに備えてアロマオイルを脚に擦り込みました。

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すっかりお気に入りのイナーメのCXオイルです。たっぷり使いたいので今シーズンは100mlを注文しました。脹脛、太腿、尻、背中にたっぷり塗り込みます。香りがとても良い。車の中がフローラルな香りでいっぱいになります。

ローラー台アップの前後に、今回は味の素の「アミノバイタルショット」を食べてみました。

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昨シーズンは東海シクロクロスではおなじみの「アスリチューン」を食べていましたが、今回は入手性が良いものにしてみました。結論なかなか調子良かったです。

 

◼︎レース本番

降ったり止んだりの変わりやすい天候。C3のレース前から、また雨足が激しくなってきました。体を冷やさないように気をつけていたのですが、ローラー台アップの効果はあり、体は十分あったまっています。今回防寒具としてユニクロのウインンドブレーカーを使ったのですが、中々調子がいい。薄手で撥水ですし。

補給もうまくいっているようで、空腹感は全くなく、鼻っ柱に血が集まる感覚があります。血糖値もしっかり高まっている気配です。昨シーズン後半でC3に昇格した私のボディNo.は25で4列目。前に並ぶ選手は層が厚く、さらに第1コーナーに目を向けると土が浮いています。

 

ビビリが入りました。

スタート直後に前走者に絡んで落車、第1コーナーをオーバースピードで侵入して落車のイメージが頭に浮かびます。本当に久しぶりのシクロクロスに恐怖を覚えました。号砲から一斉スタート。C3は勝ち上がってきた選手ばかりだけに、スタートミスはほとんどなく、集団でホームストレートを進みます。「ここで落車したら…」密集度に恐れをなした私は、ズルズル後ろに下がってしまいます。おそらく最後尾で第1コーナーに侵入しました。

 

平田リバーサイドプラザのコースは、芝生に隠れた微妙な凸凹がライダーを消耗させるなかなかハードなコースです。第1コーナー進入後から激しく体が揺さぶられます。第2コーナーに入ると前後輪とも滑り出し、私のテクニックでは制御不能になってしまいました。前後に隊列が長く伸び、後続集団から脱出できなくなっていきます。直線に入ると踏めるのですが、コーナーに進入する度に前後輪が滑り、その度に体が反応して、歩くより遅いスピードでコーナーを曲がります。まるで止まっているかのようです。時が止まっているのではない。俺が止まっているんだ。

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Photo by Kikuzo ライバルの庄司店長が後ろに迫る。

 

さらに平田リバーサイドプラザの鬼門であるコース中央部の舗装路。猛烈に砂利が浮いており、どこで滑るのか全くわかりません。本当に「コワイ!」と叫びながら走りました。タイヤには全く接地感がありません。氷の上をスニーカーで歩いている感覚です。この間に一度抜いた選手からもズバズバ抜かれます。長く伸びた隊列では、後ろに下がると私の走力では全く前に出れません。少なくともスタートダッシュは決めて、前の方に出ておくべきでした。

 

雨は降っていますが気温は高く、全く寒くありません。脚も疲労感はなく、しっかり動きます。しかし踏み込むと後輪が滑り、トラクションが全くかからず、ブレーキをかけると前輪が滑ります。滑る度に体が硬直し、もうなんというかてんでダメな状態になってしまいました。

 

追い上げてきたM2の選手に抜かされ始めたところで前輪が滑り左側に落車。「マジかよ!」と言いながら避けてくれたM2の選手に感謝です。ホント申し訳ない。

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見事に擦りむきました。

結局その後もペースを上げられず、ゴールスプリントだけ頑張ってゴール。全くパッとしないレースになってしまいました。走り終わってみると背中と腰は痛いけど脚が全く疲れていません。喉の奥に血の味もしない。高まってきた己のパワーを全く出しきれないモヤモヤしたレースになってしまいました。

 

◼︎レース後

着替えのパンツを忘れてきた事を思い出しました。持ってきていたフェイスタオルを越中褌的に股に挟んでパンツ代わりに。歩くと股間がそよぐ粋な爽快感。ダメな大人感が自分を苛みます。

レース後は定番のBUCYO COFFEEで昼食です。トマトクリームパスタはアップデートされ、標準でウインナーが添付されました。脚を使い切っていなくても飯は美味い。

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雨に濡れた身体にBUCYO COFFEEの愛が沁みます。

今回は妻子を置いてレースに来ていたので、自分のレースが終わったら早々に帰宅する予定だったのですが、結局全部のレースを観戦してしまいました。全てのレースの展開が面白く、自分のミスが何だったのか考えさせられました。次のレースにこの反省を活かしたいです。

 

帰宅後は晩御飯に舞茸をたっぷり入れた豚コマの生姜焼きを作りました。

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レースのモヤモヤをフライパンにぶつけて気持ちを落ち着ける作戦です。美味しくできました。

 

◼︎リザルト

カテゴリ:C3

順位:34/38位(89%)

タイム:28:03(+2:57)

 

◼︎まとめ

・タイヤチョイスは完全に失敗。ノブが高いタイヤもあらかじめ用意しておくべきだった。ホイールセットとしての用意がベスト。

・レーシングスピードでのコーナー進入の感覚が無くなっている。回数を重ねるしかない。

・脚は疲れなかったことから 、走力は上がっている。走力を路面に伝えるテクニックが必要。

・着替えのパンツを忘れるな。

 

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Photo by Youkan_0045 脚は育ってきている。

私にとってもはやライフワークとなってきたシクロクロス

今シーズンは諸所の事情から東海シクロクロスのみに絞っていますが、今シーズンも何らかの成果を出したい。まだ始まったばかりなので、ここで腐らず次の各務原アウトドアフィールドにつなげたいと思います。