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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス2018-2019 第6戦 愛知牧場Day2 C3

東海シクロクロスの 愛知牧場は土日の2Day開催です。

インフルエンザA型発症から10日ぶりに自転車に乗った前日のレースから開けて一夜。JCX戦に組み込まれている東海シクロクロス第6戦ももちろん出走です。

 

 

■Day1のレース後

病み上がりということもあり、体のダメージがハンパない感じでした。レース後に定番のBUCYO COFFEEのプロテインドリンクとカレーきしめんを食べていたのですが、後から猛烈な空腹感を感じドテ煮とドテ串セットを平らげる。

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カレーきしめんにしっかりネギを盛る。んまい。

帰宅してからも肉を食べ、21:30に就寝、あっという間に意識を失いました。

 

■レース当日

・レース前

前日21:30に就寝した後、夢でうなされて1:00に目が覚めました。会場は定かではないが、雪が降り続くシクロクロス会場の駐車場で車が動かなくなり、視界がどんどん失われていく恐ろしい夢です。家族3人川の字で寝ている我が家。隣の息子を確認すると布団から飛び出しているので布団をかけなおし、再び就寝。5:30まで眠りました。

起床後妻と息子を起こし出発。自宅から会場までは車で30分。つくづく近いコースで大変助かります。毎回愛知牧場でもいいくらいです。

6:30には駐車場に入り、少し仮眠したあとに受付を済ませました。前日はヘルメットを忘れましたが、この日はさすがに忘れませんでした。前日にしっかり走っているので試走はせず、気持ちを落ち着けます。体は疲れますが2dayレースの良さはコースを把握できることですね。

 

この日は妻も出走だったので、準備は少し忙しかったです。ほかのシクロクロス会場と比べると恵まれているほうですが、東海シクロクロスの会場の中では愛知牧場は駐車場からコースまで若干離れています。荷物を運ぶのが面倒なのです。周りを見渡すとコールマンの台車を使っている人が結構います。来シーズンこそは自分も使いたくなってきました。C4の応援をして、CL2で出走する妻を見送った後からアップを開始します。

 

 

相変わらず呼吸が苦しい。心拍系で胸を締め付けられる感覚が嫌だったので、この日も心拍系はあきらめました。足回りにたっぷりイナーメのCXオイルを刷り込み、短時間でアップをします。食事はゼリー飲料のみ、便通も予定通りあり、ウォーミングアップの段取りは確立されてきました。スターティンググリッドに移動し、妻のレースの終盤を見届けて招集開始です。

 

・実際のレース

前日と打って変わって快晴のDay2。ゼッケンNo.は28と前日より下がりましたが、それでも3列目の右から2番目に並べました。C4で落車による怪我人が発生したこともあり、パンプセクション前のコースが若干変更になっているアナウンスがありました。変更箇所を自分で確認できていないので不安を感じます。

ホイッスルでスタート。前日に走っていることもあり、第1コーナーは路面が締まっているインから進入することは決めていました。愛知牧場はホームストレートの道幅が広いこともあり、レーサーがばらけてインに入りやすかったです。密集状態でコーナーの真ん中に侵入すると砂利を踏んで滑りやすいのが予測できていたのでここは及第点。第2コーナーまでの坂を駆け上がります。

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Photo by Kikuzo ゼッケンNo.7の後ろが私。インから第2コーナーへ侵入。

10番手付近で第2コーナーへ進入。シクロクロスでライダーの列が伸びると、よっぽどの走力がない限りは後ろに沈んでしまいます。 私としてはこのスタートダッシュ必死のパッチ。第3コーナーのバームを越えたあたりから、心臓に違和感を感じ始めます。

「ハッヒ、ハッヒ!」自分の呼吸の音がおかしい。一気に限界に追い込まれた感覚です。ライダーの隊列はどんどん縦に伸びます。ペダリングの度に呼吸は苦しくなり、自分の呼吸音が激しく耳に響きます。おそらく前日よりペースが速いのかどんどん呼吸が苦しくなります。

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Photo by Kikuzo 鉄塔裏の登り返しまではなんとか踏ん張るが・・・

鉄塔の登り返しまでは何とか踏ん張って走るのですが、このあたりから後続にズバズバ抜かれ始めます。今写真を見返すとよくわかるのですが、ただでさえダートでのダンシングが下手なのに、砂利が浮いたラインを走ってしまっています。トラクションが効かず、全然前に進む感覚が無い。しかし走っているときはそこまで意識が回りませんでした。余裕がない証拠ですね。

 

落車しないようにラインは考えていましたが、とにかく呼吸に余裕がない。相変わらず自分の呼吸音が激しく聞こえます。 

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 Photo by Kikuzo バーム走行中も全く表情に余裕がない。

 2周目でシングルギアで走っている友人に腰を叩かれ抜かれてしまいます。しかし体に余裕がない。登りはヘロヘロで少しずつ後退していきます。下りは集中力が切れてきて、ラインの選択が甘くなってきます。タイヤがめげる感じが怖い。今回前後ともタイヤの空気圧は1.8barに設定したのですが、コンディションと私の体重を考えると2.0barでも良かったと感じました。試走が足りなかったです。

 

3周目くらいから走力が近いライダーと固まってきます。抜きつ抜かれつの攻防が楽しいが苦しい。

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Photo by Kikuzo ずっと苦悶の表情・・・

 

 いつも勝てないU17のライバルにも刺されます。

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Photo by Circles これが倍以上の年齢の差か・・・

 

昨シーズンより短くなったとは言え相変わらず苦しい通称「モーモー坂」。写真をみるとこれまたライン取りを失敗しています。激しい声援が聞こえるのに前に進んでいる感覚が無い。これは消耗する・・・

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Photo by Igami ラインが砂利の上。これは登り辛い・・・

 

前日のDay1で会話を交わした同じC3のライダーにも抜かれました。しかしこのあたりから少しずつ心臓が回復してきます。抜かれたライダーとの距離はあまり離れていない。追いついて「腰ポン」してやる!、と心を決めました。

 

4週目のシケインを越えた後に追いつき、「腰ポン」を決めました。そのまま「ゴルゴタの丘」の階段に侵入。最後の「モーモー坂」の上りに入るまで彼の前を走っていました。「抜かれてたまるか」の気持ちで「モーモー坂」の上りに進入。ここで初めて上半身と下半身の感覚が一致し、「登れてる」感覚が脚に響いてきました。疲れ果てた足が、やっと路面とペダリングに釣り合ったようです。「このまま登り切りたい!」と思ったところで刺されてしまい最終コーナーへ。

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Photo by Igami フィニッシュラインがはるか遠くに見える・・・

空は綺麗。ライバルとフィニッシュラインは遥か彼方。もはやもがいても順位は上げられないのですが、最後の意地でもがき切りゴール。走力の無さ、ダートの登りの下手さを思い知ったレースでした。

 

しかしレース直後に私が「腰ポン」したライダーと会話を交わすと、レース後ならではの友情を感じました。お互い限界で走っているので、その中で争ったライダーはみんな私にとっては大事なライバルです。はっきり中年と呼べる年齢になって、こういう戦いができることを本当に幸せに思っています。これだからシクロクロスはやめられない。

 

 レース後のタイムを確認すると、

1周目 8:05.7

2周目 8:09.8

3周目 8:08.4

4周目 8:02.7

と、「腰ポン」してやる!と決めた4周目だけタイムが大幅に向上しています。コースに慣れたこともあると思うのですが、やはりライバルに追いつこうとする気持ちがタイムを向上させてるのですね。しかし伸び悩むタイムが示している通り、正月休みにトレーニングできなかったことがモロに響いています。もっと上位で争えるようにトレーニングを積みたいところです。

 

■リザルト

カテゴリ:C3

順位:36/64位(45%)

タイム:32:26(+3:17)

 

■まとめ

・登りでラインを選べておらず、トラクションコントロールがうまくいっていない。

・ペースは安定しているようだが、まだ向上の余地が大いにあり。

・「勝手にライバル認定」は楽しい!

 

■余談

2日間に渡った愛知牧場ステージ。前日のC3のレースでC2に昇格したライダーの一人は、私が昇格を決めた昨シーズンの愛知牧場で戦い、1位となった人物でした。帰宅前に会話をする時間があり、「いつか追いついて見せる」と声をかけることができました。「待ってます!」と言われて本当にうれしかった。

今回のレースでは、妻が誘ったことで自転車に全く乗らない友人が子連れで2組も観戦に来てくれました。愛知牧場が立地的に誘いやすかった事が大きいです。2組とも結構楽しんでくれたようでした。もっと「走らない人」に観戦に来てもらえる環境作りに自分も貢献したいと感じました。

そして新たなライバルとの出会い。私は「勝手にライバル認定」を心がけているのですが、そんな私に声を掛けてくれる方が増えてきている印象です。これが本当に張り合いになります。

 

レースを終えて帰宅後は、あらかじめ買っておいた冷凍餃子で晩御飯です。

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帰りに外食をするのもよいと思いますが、そうすると帰宅後何もする気力がなくなってしまいます。しかし手間はかけたくないので冷凍食品という手段は気楽でいいです。おそらく次のレース後も晩御飯は冷凍餃子で決まりでしょう。

 

次は2週間後の大野極楽寺公園。少しでも上位に絡めるように対策をして挑みたいと思います。