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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】TXWC2019に参戦しました。~本番編

TXWC2019の開催地は山梨県のキャンプ場「PICA富士西湖」。

www.pica-resort.jp

どうやらもともとMTBコースのあるキャンプ場のようです。

本番は2019/8/31(土)。開始時間はAM10:00~なので比較的のんびりスタートなのですが、名古屋からは高速道路経由で3時間以上かかります。最近仕事が立て込んでいて金曜日までに体力を使い果たし、土曜日の朝起きれない中年のワタクシ。金曜日の夜から仮眠をとりつつ夜間移動することにしました。

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仕事の名目上は「みんな定時で帰宅しなさい」という日である8/29(金)にガッツリ残業でフラフラ帰宅。ここで布団に入ってしまったら間違いなく起きれない。風呂に入ってから勢いで準備して23:00過ぎに自宅を出発。結局前の週に自転車を準備してから一度も練習できないまま出発となりました。

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いきなり寝落ちは嫌なので、水なしで飲めるカフェイン錠剤「トメルミン」をキメて出発です。途中SAで何回か仮眠&軽食しながら超のんびり移動。結局AM7:00まで時間をかけて移動しました。

 

■会場到着から試走まで

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看板。

 

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会場に無事到着。すでにChromeIRCのテントは張ってありました。

写真右の女性は段ボールに駄菓子をいっぱい詰めて配っていました。チーズあられをもらう。

 

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当日は楽しすぎて写真を撮り忘れたゼッケン

ゼッケン番号は「自分で決めて」というもの。年齢と同じにしました。

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ゼッケン番号から抽選でレースを振り分けたようです。私は予選最終レースで12:00から。のんびり待つことになります。

時間があるので会場を回ってみると普段のシクロクロスとは空気が違います。

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サインにこたえるMASHのチェズ。

 

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Chromeのブースには当日配るクージー用のシルクスクリーンが。
 

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ヘッドマウントディスプレイをしたドローンパイロット。

 

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メンテ中のSquid Bikesのクルー。

 

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一番びっくりしたFIXED。6ボルトのディスクハブのディスクマウントに固定されたコグ。チェーン引きがないので「チェーンはピッタリで切る」とのこと。こんなん見たことない。

 

時間が来たので試走してみると、コースは結構ゴツゴツした岩と木の根で、パンクの恐れがだいぶありました。前後クリンチャーで来ている私としてはパンクは避けたいので、グリップを捨ててタイヤのエア圧は2.0barにセット。心配していた雨は全然降らず、路面は締まっていたので何とかなるやろという判断です。しかしコースは難しい。しばらく自転車に乗っていなくて走行感覚がわからないし、固定ギアだからペダルの位置が決められず、何度も地面にペダルがヒットします。試走してみて「サドルが高いな・・・」と感じたのでシートポストクランプのボルトを締めなおすと「パキ」と嫌な音が・・・・

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ネジをなめました・・・ 5年くらい交換してなかったけどこのタイミングでなめるとは・・・ さすがに予備のシートポストクランプボルトなんか持ってきていません。途方に暮れているとSOMAのRUSHを予備でもってきていた方がボルトを貸してくれました。まさかの天の助け!こんな幸運なかなか無いはず。ツイてる!

 

■レース予選

レース予選はル・マン式でスタート。

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全部個性的なバイクばっかり。

 

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森の中は結構タイト。

 

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倒木のシケイン

 

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 Photo by Kossy Tシャツに短パンで走りました。ジャージのライダーのほうが少ない。

かろうじて私が写っている写真は上の1枚だけですが、とにかくコースはテクニカルで難しかったです。2周目の下りで自転車が跳ねたときにチェーンが外れた時は死ぬかと思いました。ブレーキが無いからチェーンが外れたら止める手段がなくなります。うまい具合に茂みに突っ込んで助かりました。チェーンを戻している間にズバズバ抜かれます。どのみち勝ちには絡めないので楽しんで走るだけでした。

気温はぐんぐん上がり猛烈な暑さの中、何とか完走。出し切りました。

 

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出し切ってフラフラのまま休憩しているとリザルトが発表。予選10位までが決勝進出なのですが、4レース目9位で通過しています!まさかの決勝進出。走りは別にして「ワールドカップ決勝進出」の実績ができました。

 

■レース決勝

まずはWomen'sのレース。

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タンクトップ率が高い。みんなめっちゃ速くて、「勝てない・・」と思いました。

さすがのワールドクラスで、唸る走りでした。無茶苦茶盛り上がる。

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優勝したMeesh。どう見ても私よりビッグギアです。乗車率も超高い。憧れるぜ・・・

Women'sのレースは結構接戦で、めちゃ見応えがありました。しかし終始力強く安定な走りをしていたMeeshが優勝。

 

日が落ち始めてから男子決勝です。

写真には残っていないので完全に思い出の中ですが、まさかの決勝進出でスタートに並んだ気持ちは忘れられないものです。全然緊張感もなく、和やかなで賑やかなスタートでした。

結局2周でラップアウト。世界の異次元の速さを知りました。ラップアウトした後の観戦は無茶苦茶面白くて、写真を撮るどころではありませんでした。夢のような時間とはまさにこのこと。たまたまキャンプに来ていたトラッククロスを知らない家族が観戦で盛り上がっていたのが印象的でした。

レースの詳細はKossyが書いた以下の記事を参照されたい。文書うまいなぁ。

cyclist.sanspo.com

 

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2019年ワールドチャンピオンのKAZZ。マジで熱い走りでした。

 この体験は、私の表現力では伝えきれないのが悔しいです。

 

■レース以外

トラッククロスは、レース以外でも結構イベントがあって、本当にいろいろ楽しめました。

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これはロングスキッド大会。BlackSoxBicycleClubのチャンサダが圧倒的な長さで優勝。

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脚をつかないようにする競技ダービー。

こんな感じでとりあえず自転車があれば楽しめちゃう感じが最高。

 

表彰式までずっとパーティ感が続きました。キャンプインできるならビールが飲みたかった。

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表彰式前はパーティの気配。

 

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Women's表彰。

 

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オープンクラス表彰。

 

表彰式が終わってから、ゆっくり帰宅しました。

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 会場で貰ったクージー。「悪路固定」、深いわ。左は表彰式で「手裏剣」されてもらったもの、右は大会オリジナル。

帰宅したのはAM1:00頃。会場で貰ったクージー発泡酒を入れて思い出に浸りました。今回山梨で開催されたTXWC2019、来年2020年はカリフォルニア、再来年の2021年はバルセロナ開催ということを考えると、勢いでエントリした時はどうなるかと思いましたが、今年参加しておいて本当に良かった。

つくづく、大会を運営してくれた皆さんと、海外からやってきたライダー皆さんに最大限の感謝を評したいです。

 

シクロクロスを固定ギアで走るという無茶ぶりがトラッククロスなのですが、会場でSimworksのもんじゃさんと話していて思ったのが「トラッククロスは"上がり"の自転車かも」ということ。太いタイヤが入るからどこでも走れて、フリーコグでも走れるし、トラッククロスみたいな無茶な遊びもできるし、内装ギアのハブで多段化もできる。ディスクブレーキ対応ならリムも選ばずにホイールが組める。何でもできるくせして尖がっている、それがトラッククロス、そんな印象です。

 

今は自転車を増やせないですが、正直トラッククロス専用車両が欲しくなってきました。会場で来月発売と聞いた、SquidBikesのトラッククロス専用車両「So-Ez(ソーイージー)」がめっちゃ気になります。私、実は寿司ネタではSquid(イカ)が一番好きなんです・・・