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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 第3戦 ワイルドネイチャープラザ

いろいろ都合が重なって、東海シクロクロス第2戦の「ふれあいパークほうらい」はDNS、今シーズン2戦目となった東海シクロクロス第3戦「ワイルドネイチャープラザ」。日本一の砂区間が自転車と身体を苛み、人間としての総合力が問われる大好きなコースです。さらに自転車が走る事で砂丘保全になっていると聞きます。

憧れのチューブラータイヤセットを組み、ついに過去最高の装備となった愛車と、過去最低の身体を引っさげて挑んだ愛するコースは、トレーニングしていない私を容赦なく叩きのめすのでした。

 

 

■事前の準備~トレーニン

これまた何もできていない。

「全然練習していない」、これは人によって全然とらえ方が違うわけですが、私は本当にトレーニングできていません。全く。ゼロ。自転車に乗れているのは通勤の往復12kmだけ。どうしてこうなってしまったのか。仕事から帰ると意識朦朧でトレーニングする、という気が全く湧きません。風呂に入るのが限界。40代、衰えを感じます。しかしちょこちょこリムセメントを塗ったりするのは意識朦朧でも出来たので、力の掛けようなんだと思います。マインドセットの入れ替えが必要ですね。中年と呼ばれる年になって、衰える体力と精神力。特に精神力が削られるとマズい。

 

■事前の準備~メンテナンス

チューブラータイヤを導入した

前回のエントリで書いた、自身初のチューブラータイヤを導入しました。

tkcx3110.hatenablog.com

貼り終わったあとにエアをしっかり入れて保管していたのですが、妙に前輪のエア抜けが早い気がします。不安になりますが「個体差あり」との事。1日で一気に抜けるわけではないので、「こんなもん」と捉える事にしました。しかし割引で買ったとはいえ高価なものですから、ドキドキしますね。いずれはシーラントを入れたほうが良いのでしょうか。シーラント選びも悩みます。

 

■レース前日 

前日試走

今回は前日試走ができました。昼食後13:30くらいに家を出たのですが、道路が混んでいて会場に到着した時には15:15でした。土曜日の昼間は名古屋市内は道路が混むので、名古屋市から抜けるだけで結構な時間がかかります。

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翌日のレースで使うシューズは使わずに、別のシューズを使います。一通り走ってみてタイヤが剥がれる気配がない事に安心しましたが、空気圧がイマイチ合いません。Panasonicの低圧用エアゲージの値よりタイヤが固く感じる。どうやら壊れてしまったようです。帰りにCirclesでエアゲージを買い直す事にして、レース当日の朝の試走で空気圧を決める事にしました。

前日試走が終わったくらいから小雨が降り出しました。「明日の砂は締まるかな?」とか考えながら帰路に。Circlesでエアゲージと、たまたまタイミングよく届いたチェーンリングボルトを買い、帰宅してから翌日の準備をして22:30には就寝。寝る前に少しでも回復を帰宅して「金グリ」を飲みます。最近は布団に入るとすぐに意識が無くなります。

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金グリ。

 

■レース当日

 朝の試走

4:30起床、5:00出発です。息子は眠たそうでしたが、親の趣味について来てくれてありがたい事です。5:00の名古屋市内の道路はさすがに空いていて、1時間半かかりませんでした。受付近くの駐車場に車を止めて、受付開始まで仮眠です。試走の時は、靴下、シューズともレースに使わないものを履き、コースを確かめる事とタイヤのエア圧を確認する事に集中しました。コーナーで後輪タイヤがよじれる感覚が把握できて、かつ走りに困らなそうな空気圧は前後とも1.45barでした。体重80kgもある私にとってはここまで空気圧を下げられたのは初めてです。チューブラータイヤ恐るべし。

 

アップ

ミノウラのFG-220を使ってアップをします。スポーツドリンクとアミノバイタルゼリーを食べてアップ開始です。STAGES POWERのパワーメータを実装しているので、タイヤを交換せずそのままアップです。アップを始めてから、全然心拍が上がらないことに驚きました。最近全然走っていなかったせいで、体が反応せず、心拍も上がらないのです。どんどん不安になってきました。結局300W付近でモガくのを繰り返してなんとか心拍180bpm付近まで持っていきました。 これ全然アカンやつや。アップの後はいつも通りお通じがあり、お腹周りの不安はなし。この辺りはルーティンがハマっています。

 

■実際のレース

第2戦の「ふれあいパークほうらい」が諸所の事情によりDNSだったので、ゼッケンNo.は37。後列スタートなので少し気が楽になりました。招集を受けてスターティンググリッドに入ると4列目左から2番目。スタート直後のコース中央部にはいやな思い出があるので悪くない位置です。 

tkcx3110.hatenablog.com かつてのいやな思い出。

 

スタート2分前にジャケットとウォーミングアップタイツを脱ぎ、スターティンググリッドまで来てくれた息子に手渡します。レースそのものに興味は無いのに親に付き合ってくれて出来た息子です。スタート15秒前にGarminのスタートボタンを押し、その時計を目安にスタートのタイミングを計ります。

 

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Photo by youkan_0045 おとなしめのスタート 

ホイッスルでスタート。昨シーズンに全力で第1コーナーに突っ込んで、前走者とまさに「絡んだ」一件と、そもそもトレーニングしていないから最初から頑張ってもどうせ持たない、という諦めから静かなスタートになりました。第一コーナーに入る前に「左通るよ!」の声で二人くらいに抜かれます。

tkcx3110.hatenablog.com 過去に「絡んだ」一件。

 

第一コーナーで前走者にぶつかるのが嫌だった私はゆっくり侵入、そのまま減速して進めなくなり、早速押して走ります。しかしこうやって写真を見ると改めて太ったな。

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Photo by Masatsugu Kaneko 早速押して走ります。

 

第1コーナーの砂は乗れませんでしたが、第2コーナーの砂は乗れました。前日試走で練習していた通りのイメージです。砂のコーナーで曲がるのは実際難しいので、可能な限り直線的に抜ける。第3コーナーは渋滞していたので諦めて降りて自転車を押します。この時点でアップのときに感じなかった高い心拍数を感じました。砂区間で降りて走るとあっという間に心拍が上がります。個人的な名物と言えるピット前の180°ターンは、前日試走でNAGARA BICYCLE GarageのHASEさんから攻略法を聞いていましたが、もはや心拍MAXの私には捌く余裕はありませんでした。

 

 

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Photo by Youkan_oo45 森区間を抜けて苦悶の表情。

 

区間に入ると、チューブラータイヤのグリップの良さを改めて感じました。なんというか、タイヤのよじれ具合がわかるのに、リムから剥がれない限りエア抜けの心配が無い。(パンクは別ですが)そのため思い切ってコーナーに飛び込めるため、安心感がありました。苦悶の表情ですが、いつもより曲がりやすい。

 

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Photo by Kikuzo この地味な砂の上りがきつい

乗れるところは頑張って、

 

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Photo by Kikuzo 担ぐ。

乗れないところは諦めて担いで走ります。担いで走ると感じるのは、砂の上で自転車を押して走るのと別の付加を感じることです。砂の上で自転車を押すと、疲れてハンドルを下に押してしまい、前輪が沈んで負荷が上がります。担いだ場合は負荷は自転車と自分の体重だけになるので、場合により付加が下がります。やはり砂で体力を残すには、パワーを下げずに体重を落とす工夫がいると感じました。

 

あとは声掛けです。

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Photo by youkan_0045 ゾンビ坂の担ぎ

最も過酷な「ゾンビ坂」の担ぎ。友人のハットリさんからの「腕を振れ!前を見ろ!胸を張れ!」や、OGPボスのヒロセさんの声援が体を前に進ませます。メチャクチャきつい砂の担ぎは、声援なしでは走れません。担いでいる真っ最中なのに「チューブラータイヤの調子どう?」と聞いてくれる方も。ブログ読んでくれてありがとうございます。私の回答は「チューブラーの良さを味わい切る前に足が終わった」です。2周めのゾンビ坂で後ろからHASEさんの「サイトー!!」の声が。追いつかれてたまるものかと全力で走りました。やはり限界では声援が効くんですね。しかし不甲斐ない走りのままゴールしました。

 

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Photo by ミックさん

レースが終わった後でもカメラを向けられたらポーズをキメるライバル「テンチョー」に対して疲れ切った表情のママのワタクシ。テンチョーには順位では勝ちましたが、シクロクロッサーとしては敗北です。

 

■リザルト

カテゴリ:C3

順位:36/44位(81%)

タイム:30:57.6(+6:13)

Lap1:9:56.1

Lap2:10:29.8 

Lap3:10:32.7

 

 砂の乗車率が上がった後半につれて、タイムが落ちていることがポイントです。へばってしまって乗車区間のタイムが落ちていることに他なりません。太った上にトレーニング不足で落ちた体力を痛感する結果でした。 

 

■まとめ

・太った、かつ体力が落ちた。

・チューブラータイヤのグリップは良かった。継続してテスト。

・つくづく太ったな。

 

大好きなワイルドネイチャープラザで不甲斐ない走りをし、太って体力が落ちた私を痛感しました。年齢を重ねるごとに仕事もプライベートも忙しくなっていきます。そんな中でトレーニングの時間を確保し、良い成績で走っている方々に尊敬を感じますし、自分の不甲斐なさを痛感します。シクロクロス愛好家であり、かつC2への昇格を目指しているのだから、自分の中のトレーニングの優先度を上げて、何とか走る時間を今後確保したいものです。

タイムマネジメント」。仕事でもプライベートでも問われるこの言葉が、トレーニングをしていない自分に重く響きます。チューブラータイヤも履いて機材としては文句の言いようがない状態、結果の全ては自分の身体能力によるものになってしまいました。体の状態はすぐには改善できないので、結果が出るのは随分先になると思われますが、流石に頑張り方を変える年齢になったと思います。何かを始めるのに遅すぎることはないはず。不惑のワタクシ、これから減量に挑みたいと思います。

 

 

…しかしこれを書きながら発泡酒を飲んでしまうのである。この脆弱な精神が憎い。