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技術系サラリーマンの生活実験

【自転車実験室】YAKIMAのヒッチキャリア"FullTilt5"を導入しました

約2年前に購入し,我が家のオフロード自転車生活を支えてくれていたヒッチキャリア"Kuat Transfer3"。自転車の積載が大変簡単で,家族3人の自転車が1分もあれば積める逸品です。

tkcx3110.hatenablog.com

 

しかし我が家のRenault Kangooとの組み合わせでの最大の弱点が,「観音開きのリアハッチがヒッチキャリアに干渉して開かない」ということ。車内からアプローチすれば荷台の荷物も取れるのですが,そのたびに後部座席を倒したり,奥まった荷物が取り出しにくい等のデメリットがありました。

「どうしてもキャリアを着けた状態でリアハッチを使いたい」。実はそれにはすでに解があり,シクロクロスで私が勝手にライバル認定していたオーニシさんがKangooでYakimaのFullTilt4を使っており,観音開きが使えることは伺っていました。しかしオーニシさんのKangooと私のKangooではヒッチメンバのメーカが違うため,本当に観音開きが使えるか不明。それを先日の東海シクロクロス第3戦ワイルドネイチャープラザにて無理を言ってテストさせてもらいました。

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結論「使える」。速攻で注文したのでした。

これ以降の内容は,すべて私が先駆者のオーニシさんに教えてもらったことです。オーニシさんに感謝を表しつつ,今後Kangooにヒッチキャリアを導入したい方のために記録を残します。

※このエントリを書いていて写真が不足しているな,と感じたので今後改めて写真を撮り更新したいと思います。

■サイズ

細かい寸法を記したところで検索すればわかる話のため省略します。それよりも,以下の写真をご覧ください。

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車が汚れているのは置いておいて,この通り,たたむと荷台に収まります。KuatのTransfer3は荷台に収まらず,後部座席をすべて倒すと辛うじて詰める大きさだったため,キャリアを使わないときの収納に問題がありましたが,これなら使わないときに荷台にしまっておくことができます。

 

■車への取り付け

先ほどの写真で右側に赤い部品が見えたと思います。これがヒッチキャリアの固定用ダイヤルです。緩めておいて,取り付け部をヒッチメンバに突っ込みます。

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上記の写真で緑色のマークの右側のグレーのボタンを押し込むと,ヒッチメンバの穴に引っかかっている突起がへこむようになります。グレーのボタンを押し込みながら突起が穴に来るように装着し,先ほどの赤いダイヤルを時計回りで締め込みます。赤いダイヤルには鍵穴があり,鍵をかけると赤いダイヤルが空回りし,キャリアが取れなくなります。

 

そして肝心なのがここ!

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ヒッチキャリアを最大限倒すと,この通り約5㎜のクリアランスをもってKangooのリアハッチのドアが開きます!ギリギリに見えるけど開くのです!感動。このクリアランスがずっと心配だったので,オーニシさんにテストさせてもらえて本当に良かったです。重ね重ね感謝しています。

 

■自転車の取り付け

アームを立てて,自転車の前三角を通します。以下のとおり専用のバンドでトップチューブ2ヵ所,シートチューブ1ヵ所を止めます。

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私の自転車はワイヤがトップルーティンのため,バンドの圧迫でワイヤがフレームに擦れ,フレームに傷がつきます。すでに傷だらけの自転車なので私は気にしませんが,気になる方は何らかの対策が必要です。

 

前輪をキャリアそのもので固定できないため,何らかのベルトで前輪とダウンチューブを留めて,前輪が動かないように固定します。

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キャリア本体の裏にはセキュリティワイヤが装備されており,

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このように取り出して,

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前三角を通してロックをかけることができます。鍵はキャリア固定用ダイヤルのものと共用です。

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■取り付け具合の比較写真

横から見たTransfer3。

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同じく横から見たFullTilt5。

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平均した搭載高さは変わらない印象。しかしこうやってみるとヒッチメンバにつながっている部分のアームが妙に細く感じますね。

 

続いて後から見たTransfer3。

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同じく後から見たFullTilt5。

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スローピングがきついと自転車がだいぶ傾きます。個人的には気にならないレベル。極端にスローピングしているか,子供用の自転車等前三角が小さい自転車の場合はステムとシートポストをつなぐトップチューブサポートが必要になります。息子の24インチには使いました。

 

続いて車両からの突き出し量です。

Transfer3は1200㎜超え,

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FullTilt5は1200㎜を切りました。

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私の身長が低いため,うまく写真が撮れませんでしたが,確実に1200㎜を切っており,突き出し量は30㎜程度短くなりました。

 

自転車の固定が若干不安定というところは気になるのですが,観音開きが使えるというメリットが大きすぎるため思い切って導入しました。実際に使用しての走行は次回の東海シクロクロス第6戦大野極楽寺公園にて。今後のシクロクロスでの荷物の積載がどう変わっていくか,今から楽しみです!