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技術系サラリーマンの生活実験

【書評】老人と宇宙(そら) 著:ジョン・スコルジー

面白かったので2度、3度と読んでしまう小説ってあると思います。最近また読み返して大変楽しめたのが、この「老人と宇宙」です。シリーズ4部作(一応5巻もあるのですが、それは別にいいかなという感じです)のSF戦争小説シリーズで、分別のついた大人向けの娯楽作品です。

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世界観は、75歳以上の老人(!)だけが入隊を許される宇宙軍に主人公「ジョン・ペリー」が入隊し、エイリアンと戦うという物ですが、そのブッとんだ設定からも想像できる通り固さは無く、ご都合主義の読みやすい作品になっていると感じています。

 

私はSF小説が好きですが、いわゆるハードSFと呼ばれる「科学的に正しい」小説は、知識が無いと理解が追いつかず、なかなか読み進むのが難しい所があります。最近読んだ「順列都市」も大変面白かったのですが、コンピュータサイエンスの概念が膨大で、イメージをつかむまでかなり時間がかかりました。

 

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対してこの「老人と宇宙(そら)」は、科学的な設定をあまり意識しなくても読める、単純な娯楽作品です。どこが面白いのか、という事を語るとネタバレになりやすいのですが、この著者の作品は、「エイリアンの描写が妙に細かい」という特徴があります。映画「MIB」シリーズをイメージしていただけると良いかもしれません。

 

著者であるジョン・スコルジーの作品は気に入っていて、「レッドスーツ」、「アンドロイドの夢の羊」と読んできましたが、作品の魅力としてはユーモアやジョークが目立つ所と、「上手くパクっている」という所では無いかと感じています。あとがきでもパクっている事は明言している著者ですが、元ネタを知っているならニヤニヤできる種類のパクりかたで好感が持てます。「オマージュ」とか「リスペクト」と言われる種類の物ですね。

 

戦争物としては、今でも年1回は見るスタンリー・キューブリックの名作「フルメタルジャケット」でも新兵の訓練パートが有名ですが、本作でも75歳とはいえ主人公は新兵ですから、訓練パートが存在します。私はちょっと「ほほぅ」となった内容でした。

 

4部作読んでみると、主人公の「ジョン・ペリー」という名前にも、日本人としては含みがあったのかな?とか感じてしまいます。著者は東洋文化にも詳しいようですし、意識していたのかもしれません。

 

長編で4部作ですので、たっぷり楽しめます。単純な娯楽作品として、本書はオススメします。

 

【レースレポート】東海シクロクロス第3戦 平田リバーサイドプラザ C4B

今回のレースを終えて、「立ち漕ぎ」のトレーニングを強化する事にしました。

 

東海シクロクロス発祥の地、平田リバーサイドプラザ。毎度お世話になっている岐阜県自転車競技連盟の本拠地と言ってもいい位、東海地方で自転車競技をする人には馴染みの深い会場です。コースはど平坦の芝、という印象を覚える会場ですが、昨シーズンでは全く走れなかった印象がありました。とにかく私の技量ではスピードを乗せられない印象が残っています。それは何故だったのか。今回のレースでやっと合点がいきました。

 

■事前の練習

 

 

Takeshi Saitoさん(@tkcx3110)が投稿した写真 -

芝で走れない自覚があったので、前回のワイルドネイチャープラザから、週一ですが最寄りの河川敷の芝で練習をしていました。自宅から往復1時間、準備と片付け20分、練習40分の計2時間の練習です。走行時間はタイマーをセットして、40分間休まず全力で走ります。速度を上げてコーナーに進入する練習と、必ず担ぎで走る事を取り入れ、心拍が高い状態で走る事を心がけました。写真の左手に見えるキャンバーを担ぎで登ったり、結構密度が高い練習ができた気がします。平日は自転車通勤しかトレーニングらしいことができないので、休日の僅かな時間が本当に貴重です。

 

■前日試走

今回は妻の後押しもあり、前日試走の時間を作ってもらえました。今まで試走の時はコーナーに重点を置いて、曲がりにくいコーナーを何回も練習していたのですが、今回はとにかくレースの速度を意識して全力で走る事にしました。遠くに見える人を全力で追うイメージです。

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最初の連続Uターンの区間が特に厳しい路面でした。

Photo by Kikuzo

全力で走ってみてわかった事は「振動がスゴい」という事です。芝の平坦路に見えるのですが、固く締まった土が凸凹しており、速度を上げると視界がブレる振動です。長袖インナーが腕に擦れて痒くなりました。とくに写真にある第1コーナー進入直後からシケインまでの区間が強烈でした。あっという間に首と腰が痛くなり、まともに走れなくなってしまいました。これが前述した「まともにスピードを乗せられない」理由でした。当時、今よりベーススピードが低かった私は、振動が少なかったため芝に隠れている凸凹に気付かず「何でこんなに進まないんだ」と感じていたのです。

 

■レース当日

今回試してみたかった事として、「まともにアップをしない」というのがありました。

前回のワイルドネイチャープラザでアップの仕方がよくわからなくなってしまった私は、まず1回アップをやめて走ってみることにしました。今回のレースはAM9:00にはかなり気温が上がっており、寒い感じはありませんでした。厳冬期のレースなら身体が固まってしまうのでアップが必要だと思いますが、今回は暑かったのでナシとしました。結果、スタートまで身体は冷えず、気分良くスタートまで過ごせました。

ゼッケンNo.7でセカンドロー。スタート後の舗装路は接触して落車するのが怖いので、無理に前に出ようとせず先頭集団にピッタリくっついて、落ち着いて第1コーナーへ侵入しました。

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この時点で6〜7番手で進入。

Photo by Kikuzo

ここからが苦しい凸凹路面ですが、前日の試走で尻をサドルからわずかに浮かして中腰状態で漕ぐと少しマシに進むと感じていたので、それを意識しつつ走りました。シケイン後に2人ほど抜かれましたが、ペースを崩さないように走りました。

前を走っている方を抜かすチャンスがあり、2周目の中頃で6位くらいだったでしょうか。前に、ライバル視している佐藤氏の姿が見えるではないですか。後で知ったのですが、シケインで落車して順位を落としていたようです。勝てないと思っていたのに目の前にいるので、必死に追いすがりました。ですが彼のほうが上手、コーナーの進入までは距離を詰めれても、脱出で逃げられてしまいます。

私は小さいターンが苦手なので、道幅が狭いUターン区間は降車して走り、少しでも距離を離されないように走りました。ですが4週目位で1人に抜かされ、さらに距離は広がり、その後は追いつけず。追いつけなかった理由は、心肺機能ではなく太ももと腰の痛みでした。今回アップをしていませんでしたが、以外に心肺機能はもったのです。

 

C2ライダーの友人から、「ダンシングはしないの?」と聞かれたことがあります。渡しの場合は「ダンシング」ではなく「立ち漕ぎ」です。下手なので基本的に避けて来ましたが、今回のレースは振動が激しく、中腰で漕がざるをえない状況でした。結果、まず太ももの前側が痛くなり、続いて腰が痛くなりました。私の脚には、中腰でペダリングを続ける力が備わっていないのを思い知らされる事になりました。そのままゼッケンNo.と同じ7番手でゴール。前には追いつけませんでした。

 

■反省点

・振動に耐える太腿の筋力が無い

その日4位だったライバル佐藤氏はレース後スッカスカだったのに対し、私は太腿の前側と腰の痛みが酷いかわりに心拍はすぐに回復しました。コレは出し切れていない。振動をいなすために中腰で走ると太腿の前側が痛み、腰周りが力んで痛くなってしまいました。痛みが無ければもっと出し切れていたはず。以前から立ち漕ぎするとすぐに前側の筋肉が疲れてしまっていたので、体重に対して弱いのが明らかになりました。筋トレします。

 

・グローブ無しが自分に向いていない

暑かったのでグローブ無しだったのですが、振動がモロに腕に来て力んでしまいました。少しでもグローブのグリップに頼ればもう少しましだったのでは。夏用のグローブは今年ストックの2着とも破れてしまい、その後買っていませんでした。平田リバーサイドプラザはもう一度あるので準備しておきたいと思います。

 

 

■良かった点

シケインを一定のペースでこなすことができた

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Photo by Kikuzo 

過去に左足がペダルから離れず前転したことがあるので、今回は

1.シケイン前で左足を先に外して土踏まずでペダルに乗る

2.右足を外して降りる

という手順で降りました。結果足がもつれず毎回同じ歩数で越えることができました。

写真では躍動感が全くありませんが、背筋も伸びているし、自分としては上出来です。マウントも焦らず、気を落ち着けて乗れました。

 

・順位を大幅に落とさなかった

スタートは良くてもその後ズルズル順位を落とす場合が多いのですが、今回は抜かれたけれど抜き返す事もあり、少しレベルアップした感じがあります。ライバルに追いすがろうとする気持ちも後押ししたと思います。「負けへんで」のメンタルが肝心ですね。

 

・アップ無しでも意外と走れた

アップ無しにしたのは、子連れでレースに来ているので、子供の様子を見ながらレースまでに効率よく準備をするのが私には難しいためです。アップをするとスタートまでバタバタで心理的に余裕がありませんが、今回は余裕を持ってスタートに立てました。20分〜30分のこの時間が大きい。それでもまあまあ走れたという事は、若干は先週までのトレーニング効果があったと考えています。短時間でもキツめのトレーニングをすると少しは向上する事を実感しました。

 

■まとめ

リザルト

出走:C4B

順位:7/30位(23%)

タイム:28:38(+1:18)

 

・太ももの前側を意識してトレーニングする

・短時間でもいいからトレーニングする

・ライバルを意識するのは大事

 

次回は2週間後の第4戦、各務原アウトドアフィールドです。滑りやすい丸石がゴロゴロ転がっている走りにくいコース。次こそ表彰台に絡む走りをしたいです。

 

【レースレポート】東海シクロクロス第2戦 ワイルドネイチャープラザ C4A

結論から申しますと、「惨敗」でした。

JCXシリーズにも組み込まれているワイルドネイチャープラザ。長い砂区間が容赦なく足を削るハードかつテクニカルなコースです。昨シーズン表彰台に登れた事もあり意気込んでいたのですが、とにかく練習不足でした。練習不足を補うため、何とか前日試走だけは時間を作りコースを走ってみて、感想は「思ったより砂を乗っていける」という事でした。あくまで主観ですよ。後から考えるとこれが大甘でした。

 

■レース当日

レース当日は4:30に起きて、妻子の朝食用のサンドイッチを作りながら朝食を取り、まだ寝ている息子をパジャマのまま車に押し込んで出発です。

 

Takeshi Saitoさん(@tkcx3110)が投稿した写真 -

 自宅から会場までは1時間半弱。ちびちび水を飲みながら現地を目指します。起床時からレースまで、細かく分けて約2Lの水を飲んでいます。私の場合これでレース前に必ずお通じがあり、渇いた感覚もなくスッキリした状態でレースに挑めています。

 

7時には会場に到着。前日に試走をしているので落ち着いて準備をして、SimWorksブースでローラー台を借りてアップをしました。今回C4Aなので9:00スタート。私は前回の成績もありゼッケンNo.4でフロントローに並べました。いいスタートを切りたいので、スタート直後の砂を避けて進行方向右から3番目のグリッドに入りました。フロントローは6名という指示があったので余裕があります。

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Photo by Kikuzo

スタートはいつも緊張します。

 

舗装路スタートという事もあり、なかなかスムーズに飛び出して、最初の直線はスピードに乗って進めました。最初の砂区間に2番手で進入です。

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Photo by Kikuzo

もっとスピードを乗せても良かったと今は思います。

 

問題は砂区間に突入してからです。最初の砂区間は何とか乗車で越え、次の砂のUターンは降りて舗装路区間へ。舗装路を終えたあたりで3位でした。

 

良かったのはここまで。松林のコーナーを抜けて緩やかな砂の登りに突入した時点で、心肺が持たなくなってしまいました。砂のダウンヒルに突入する頃には息が上がってしまい、足が動かない。普段の歩きよりも遅いんではないかというくらいになってしまいました。ここからズルズル順位を下げて、2週目の中盤でやっと回復。それまでは目がチカチカして「早く終わってくれ」という感じで気持ちがグラグラ揺れました。混走していたCM3Aのライダーに飲み込まれつつ19/47位、40%でフィニッシュ。

 

■反省点

・思ったより砂区間を乗れる人が多い

私が「思ったより砂を乗っていける」という事は、他にも乗っていける人が多いという事です。本当に大甘でした。ただ、屋根がある区間の細かい砂も乗車で越えれたり、昨シーズンより乗れる区間が増えていたのは単純に嬉しかったです。砂は乗れないと苦しいだけですが、乗れると本当に楽しいです。今シーズンはもう1回あるので、今から楽しみです!

 

・ウォーミングアップに問題あり?

ウォーミングアップでしっかり心拍を上げたつもりだったのですが、レース序盤は心拍音がはっきり聞こえる位追い込まれてしまいました。レベルは低いにしても、中盤に回復してきたのでアップの仕方次第でもう少しコンディションが変わらないものか。アップ不足と、やり方がマズい可能性があります。やり方を考え直さなくては。

 

・心肺機能が弱い。

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Photo by Kikuzo

太ましい身体です。。。

ここでお恥ずかしながら私の体型を公開すると、

身長:170cm

体重:75.8kg(BMI26.2)

体脂肪率:15.3%

と、見たまんま体重が重たいのです。体脂肪率だけ見ると標準的ですが、同じ身長のサイクリストと比較する(するまでも無いか)とはっきり言って「デブ」であります。体重に対して心肺機能が追い付いていないのは明白です。痩せろよ、という話ですが、意思が弱く減量には今まで成功していません。なので、心肺機能を高めるトレーニングを何とかこなして、あわよくば痩せる、というという方向に持って行きたい。言うだけではなく実施しないと…

これを書いている今、足の筋肉痛はあまり無いのです。心肺機能が追いつかなかった証拠だと思います。

 

・ちょっとした段差に弱い

最初の砂区間から次の砂区間までの砂が締まった区間などに細かい段差が隠れていました。この段差を上手くいなせずペダリングが止まってしまいました。結果スピードが落ち、砂を乗り切る勢いが無くなってしまいます。身体が重たいため、上下の動きに速く反応できずペダルが回せないのです。単純な話ですが普段から未舗装路の練習が要りますね。

 

■良かった点

・トレーニングのモチベーションが上がった

ここ最近仕事も忙しく、土日も色々と用事が重なってトレーニングをする気力がわかず、ほとんど何もできませんでした。でも、レースに出ると今の自分の力が浮き彫りになるので、意思の弱い自分の尻を叩く力になります。

他のレーサーと運営のおかげで、自分の中に火が灯るのです。生活にも張りが出ます。

 

・やっぱり観戦は楽しい

今回のワイルドネイチャープラザは、JCXシリーズに組み込まれているため国内のトップレーサーが数多く参戦しています。天気も良かったし観戦は本当に楽しかった。家族で会場を練り歩き、その走りを間近で観戦できるのが純粋に楽しいのです。我が家は今回夫婦共に出走しているので、「あの区間をあんな走りでクリアするのか!」という驚きを夫婦で共有できるのも、門戸が広いシクロクロスの楽しみだと思います。

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Photo by Kikuzo

観戦中の我が家。こうやって知らない間に家族写真まで押さえてもらっているのです。

 

■まとめ

リザルト

出走:C4A

順位:19/47位(40%)

タイム:31:42(+5:06)

 

・スタートは悪くない気がする。今後も継続。

・心肺機能の向上と減量が課題。

・悪路走行の経験を増やす工夫が必要。

 

次回は東海シクロクロス第3戦、平田リバーサイドプラザに参戦予定です。平地の芝コースですが、パワーもテクニックも要求される厳しいコースになるはずです。今回の反省点を少しでも活かせるように行動して、次回のレースも楽しみたいと思います!

【自転車実験室】リアホイール組み直し 〜組み立て編〜

さて、スポークも買ってきたところで早速組み直しです。まずはホイールをバラすわけですが、ここでスプロケットを忘れずにはずしておかないと、後で泣く事になります。

 

■パターン図を描く

 今回は初めて組むパターンのドライブ側4本組、反ドライブ側6本組の「ヨンロク組」です。また、前みたいに逆イタリアンにならないように、事前にパターン図を描きました。

 

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バルブホールと、ハブのロゴの位置が合う事と、スポークのアヤ(スポークの交差点)の部分がバルブホールに重ならないようにパターンを決めます。クロス組の場合スポークを交差させるため、ハブへのスポークの通し方が4通り発生します。ここでは

赤:ドライブ側の内から外に通す

橙:ドライブ側の外から内に通す

青:反ドライブ側の内から外に通す

緑:反ドライブ側の外でから内に通す

と色分けしました。

この絵ですが、Excelで描いています。CADを使うこともなく、これ位なら意外と簡単に描けるので重宝してます。線の前後の配置を変えられるので、実際に組んでいるのと同様の雰囲気の絵が描けます。ハブとスポークの穴位置が少しずつズレていますが、分かればよしとします。

 

■スポークを通す

パターン図を基に、ハブにスポークを通していきます。

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FH-9000のスポーク穴は、私の実測ではφ2.2mm。#14のスポークはφ2.0で結構ギリギリです。実際に通してみると、ハブの内から外に通す場合、スポークのねじ切り部がフランジに引っかかって通しにくいです。#15だとスルッと通せると思います。

残り半分を通します。

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ハブを立てて通していくと、すでに通したスポークが外れそうになるので、横にして通していきます。写真の状態まで通してから、反ドライブ側の通し方が逆である事に気がつきました。通し直しです。パターン図を描いていても間違えた訳ですが、逆に描いていなかったら組み付けるまで気付かなかったと思います。

今回一度にスポークをハブに通しましたが、1本ずつ通してリムに組み付けるのと、全て通してからリムに組み付けるかは好みの問題だと思います。ただ、スポークを1本ずつ通すと、最後の方のスポークは結構大胆に曲げないと通せなくなってくるので、私は心理的にスポークを全て通してからリムに組み付けるようにしています。

 

■リムを組み付ける

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リムとハブを床に置いて、最初の2本を仮組します。ドライブ側から見て、バルブホールの左側を組みました。この時ニップルは外れない程度に締めるだけです。これを起点にドライブ側を仮組していきます。

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組めました。

同様にして反ドライブ側も組んでいきます。組みあがったら振れ取り台にセットして、ニップルを均等に締めていきます。

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仮組の段階ではこの通りスポークのネジ山が見えているので、私はネジ山が隠れる位に締めてから、テンションの調整に入るようにしています。

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この段階ではまだスポークもフニャフニャですし、ホイールもブレブレです。

スポークの本締めに入る前に、ハブとリムのスポーク穴にラスペネを少しずつ注します。負荷がかかる箇所のスベリを良くして、テンションの調整をしやすくするのが目的です。テンションが上がってきたら、スポークの交差点にも注します。

帰宅後や、朝早く起きた時にぼちぼち振れ取りして、組み上がりました。

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レースで激しくリム打ちさせたためリムが歪んでおり、振れ取りには限界があります。歪んだところ以外はだいたい振れが取れているので良しとします。諦めも肝心です。

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スポーク穴の左側が歪んでいるのがわかるでしょうか?これは修正後で、最初はもっと歪んでいました。リムが歪むくらい激しくリム打ちしたのに、IRC SERAC CXはパンクもせず 、リムから外れもせずしっかり働いてくれました。これまで使ってきて、かなり信頼度が上がっています。

 

■タイヤを組み付ける

振れも取れたので、タイヤを組み付けます。チューブレス運用なので、専用のテープをリムに貼って、バルブを取り付けます。今回のタイヤは11/6の東海シクロクロス第2戦、ワイルドネイチャープラザに備えて「IRC SERAC CX SAND」です。

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タイヤを組み付ける前に下準備として、ビード直近の「ヒゲ」を切り落とします。

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最初は切っていなかったのですが、外した時にリムに「ヒゲ」が巻き込まれていたのを発見して、それ以来切り落としています。リムへの密着度が高くなって欲しいというおまじないです。

タイヤの組み付けは、リムの相性がいいのか石鹸水を使うことも、専用タイヤレバーを使うことも無く、手だけでアッサリ組み付きます。シーラントが石鹸水の代わりになるように感じます。シーラントを約40ml入れて、フロアポンプで空気を入れると、CO2ボンベを使うことも無くビードが上がりました。

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ここから規定空気圧最大まで空気を入れて、シーラントが行き渡るようにホイールをクルクル回して、一晩寝かせて完了です。

2、3回付け外ししたSERACはフロアポンプではビードが上がりませんでしたが、新品は余裕です。IRCの山田さんもフロアポンプでビードが上がりやすいように設計しているとおっしゃっていましたが、偽り無しです。

 

これでワイルドネイチャープラザへ向けた足回りの準備は整いました。昨年より上の順位を目指して、あとは練習有るのみですね!

 

■まとめ

・スポークパターンは間違えやすいので、事前に図を描く。

・スポークは全てハブに通してからリムに組み付けると、曲げる量が少なくて済む。

IRC SERAC CXの新品は、フロアポンプでビードが上がりやすい(今の所失敗無し)。

【自転車実験室】リアホイールを組み直す 〜設計見直し編〜

これは私が初めて自分で組んだホイールセットで、リアホイールはリムをVelocity A23 OC、ハブをシマノ FH-9000(11速DURA-ACE)を使用し、#14のストレートスポーク28本で組んだ、シクロクロスのレースを想定したものです。
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お店で組まれたDiscブレーキ用のホイールを参考にした結果、Disc側に注目したせいで逆イタリアンで組んでしまっています。組んでから半年近く経って、すでに振れてきてしまいました。もともとシマノが11速化した時に、ドライブ側のフランジが10速よりもセンターに寄ってしまい、より組みにくくなったと言われています。オフセットリムを使っているにもかかわらずです。確かにFH-5600(10速105)で組んだリアホイールの方が組みやすかったですし、組んですぐの時もスポークが緩んでブレブレになったりと、明らかに設計と製造に問題があります。今回はそこに注目したエントリです。
 

■センターが出ない!

ホイールを組んだ当初から感じていたのですが、想定したテンションで組み上げると、リムが反ドライブ側に寄ってしまい、センターが出るように組み上げると、ドライブ側のテンションは想定より高く、反ドライブ側は低くなってしまいました。先日のIRC TIRE 90th Annivesary Cupの時も前の週にチェックしたら振れていて、振れを取ったらリムが反ドライブ側に寄ってしまいました。タイヤを装着した状態で使えるセンターゲージを持っていないため、タイヤを装着し直すのが面倒になり、レースはブレーキを調整してそのまま走りました。

 

■センターが出ないとはどういうことか?

仮説としては、

「スポークの長さが合っていない」

ということでは無いかと考えました。想定したテンションでリムが半ドライブ側に寄ってしまうということは、ドライブ側のスポークが長過ぎる、という事ではないか?ということです。

 

①スポークテンションを見直す

このホイールを組んだ当初の設計値が以下の通りです。

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ここで注目したいのが、赤枠で囲った「スポークテンション」です。

この時、ドライブ側のスポークテンションを「107kgf」に設定しました。これは使用しているテンションメータの換算表で出しやすい値だからです。

私が使用しているParkToolのテンションメータでは直接kgf単位でスポークテンションを出すことができません。ここで思うところあり、テンションメータの目盛りとスポークテンションの関係をグラフにしてみました。

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テンションメータの目盛りとスポークテンションの関係が二次曲線です!

つまりこのグラフから、

 

目盛りとテンションは正比例しない事を理解していないと、狙いに対する誤差が大きくなる。

 

という事が言えます。

テンションが低いときにニップルを回すのを慎重になり過ぎると、テンションメータの読み方次第で思ったよりテンションが低くなってしまったり、テンションが高い時に大胆に回すと、テンションメータの目盛りはあまり変化がなくても、実際のテンションは大きく変動している可能性があります。 

これで当初疑問に思っていた、「ドライブ側のテンションは想定より高く、反ドライブ側は低くなってしまう」ということの説明がつきます。ドライブ側に対して反ドライブ側のテンションは、

68.57 / 107 * 100 = 64.08(%)

で、大きな開きがあります。少しでもテンションの差が小さくなるように工夫して、反ドライブ側のテンションを高くできればこの問題は解決に近づきそうです。

 

②組み方を変える

 スポークテンションは、構成部品の寸法で決まってきます。ハブやリムの寸法は変えられませんが、スポーク長だけは組み方で変えることができます。ネットで調べたところ、「ヨンロク組み」という組み方を発見しました。

pass13.blog.fc2.com

大阪のホイール組みを得意とする自転車店のようです。行ったことはありませんが、ブログの情報量が凄まじく、読み込んでしまいました。かなり有名なようで、あちこちで関連情報を見かけました。

「ヨンロク組み」は、ドライブ側を4本組、反ドライブ側を6本組とする組み方です。

実際にExcelで計算してみると、

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68.57kgfから70.68kgfで約3%テンションを上げることができる計算になりました。

たかだか3%と思われるかも知れませんが、関係するスポークはこの場合14本あります。

14本すべてが3%ずつテンションが上がると考えると馬鹿にならない数字です。

「のむラボ」の「ヨンロク組み」の目的は左右のテンション差是正の工夫と書いてあります。尊敬です。

 

③各部寸法の見直し

先程の「のむラボ」のブログを読んでいると、目を疑うエントリがありました。

pass13.blog.fc2.com

エントリの中身に、私が使用しているFH-9000の寸法が書かれており、フランジ⇔センター間の寸法が私が設計に使用した値と違います!

慌てて私もシマノの製品仕様書の情報を探しに行きました。

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私が使っている28hはフランジ間が56.5mm、オチョコ率と呼ばれるフランジオフセットが9.95mmとなっています。計算すると、

ドライブ側:56.5 / 2 + 9.95 = 18.3(mm)

反ドライブ側:56.5 / 2 - 9.95 = 38.2(mm)

となり、のむラボのエントリとも値が合致します。

私が当初実測から出していた寸法は、

ドライブ側:17.1mm

反ドライブ側:36.05mm

だったので、センターが1mm程度ずれていた事になります。これで想定したテンションで組むとリムが反ドライブ側に寄ってしまうことの説明が付きます。結局採寸ミスかよ!工業製品を使うときは、現物の実測は必須ですが、仕様書を読み込むのも必須です。仕様書の読み込みが足りないとは、お恥ずかしい限りです。

 

以上の3点から設計を見直し、スポーク長を再計算して、以下の通りとしました。

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ちなみに、フランジ⇔センター間の寸法を修正した後でも、スポーク長は小数点以下しか変化しませんでした。確かに300mm程度あるスポーク長に対して1mm程度の横ずれでは、スポーク長の整数部が変化しないのは納得です。ですが、これでも想定したスポークテンションで組めなかったわけですから、まだ検討が足りない部分が有るということです。今後も組み続けて経験値をためていきたいですね。

 

スポーク長が決まったので、早速お馴染みの自転車店Circlesにスポークとニップルを買いに行きました。

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スポークがPhilWoodの#14ストレートで¥80/本、ニップルはPhilWoodが在庫切れだったので、DT Swissのブラスニップル¥20/個、スポークカットとプレップ塗布で工賃¥1,000。プレップは長さが違うスポークで色違いを塗布してあり、工賃は正直安いと思います。合計で¥3780(tax in)でした。リムは¥10,000近くするし、ハブも高いですが、スポークとニップルだけならそんなに高くないので組み直しに踏み切ります。

 

次回は実際に組み立てていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【レースレポート】IRC TIRE 90th Anniversary Cup:C4A

2週間続く長雨でまともに練習できないまま、その日はやってきました。東海シクロクロス第1戦、IRC TIRE 90th Annivesary Cupに参戦してきました。

www.irctire90thanniversarycup.com

昨シーズンの東海シクロクロスの最終戦から使い始めたIRCのチューブレスCXタイヤ。練習中のリム打ちでも今までパンクせず、しっかり足下を支えてくれていて、クリンチャーの時にたくさんやらかしていたパンクの不安が減りました。乗るのが下手な分機材は大事ですね。そんなIRC主催のイベント。ましてやシクロクロスとなれば参戦しない訳には行きません。

 

事前情報から平坦コースというのはわかっていましたが、前日までの雨で芝区間が完全に泥区間になってしまうという、乗車テクニックの差がはっきりするレースとなりました。

 

昨シーズンの最終戦のC4で3位だった私は、C4AのゼッケンNo.1!シクロクロスでのスタートは重要なので、フロントローには並びたいわけですが、それにしてもNo.1て。恥ずかしいレースは出来ない。凄い緊張感です。

スタートリストが発表された時点で今回の第1目標は決まりました。

「ホールショット」

です。

 

■第1目標:ホールショット

ホールショットをキメるにはどうしたらよいか。フロントローですので、前を気にぜずいかにスムーズにスタートして、スピードを乗せるかにかかっています。スムーズなスタートのため、練習したのがスタート時の「姿勢」です。

 

昨シーズンの関西シクロクロスのマキノ(UCI)の前から来日したChrisKing のワークスライダー、Josh Kelleyに教えてもらった事を思い出しました。各種実験してみた結果、私の場合はクランク位置を2時、尻を少し後ろに引き気味の前傾でスタートすると、トラクションをかけてスタートし、左足のクリートキャッチも比較的スムーズである事がわかりました。

 スタート時のギア比は路面に合わせて変える必要がありますが、姿勢はほぼこれで問題なさそうでした。

 

そして本番です。スターティンググリッドに入ると、いつもと視界が違います。前に誰もいない!すでに何レースか行われているため、グリッドは泥でぬかるんでいます。グリッド内に残っている僅かな芝の上に後輪を乗せ、スタート時のスリップを防ぎました。ギア比は36/19に合わせて待機。号砲に注意してスタート。猛然とクランクを回しました。

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Photo by Kikuzo

前に出れてる...!

 

MCの声でいいスタートが切れた事が分かりました。第1コーナーまでぬかるみが2箇所程ありましたが、あまりタイヤも取られずに進めました。写真が無いのと振り返る余裕が無かったので、正直ホールショットだったかはわからないのですが、視界に誰もいない状態で第1コーナーに進入することができました。ですが、少しオーバースピードでした。ブレーキが遅れてしまい、脱出速度を稼げずに曲がることになりました。ホールショットを狙うなら、その後の脱出速度まで考えた組み立てが必要でした。

 

■第2目標:上手い人の走りを参考にする

シクロクロスで上手い人、と言えば何と言ってもC1ライダーの皆さんです。

今回は朝イチのレースがC1という、自分が走る前にC1ライダーの走りが観察できるまたとないチャンスでした。一般であっても申請すればコースを横断して写真とビデオを取っても良いとのことでしたので、迷わず申請しました。

息子と一緒なので長時間ビデオ撮影にかまけているわけには行かず、要所にカメラを設置して録画、回収して移動を繰り返しました。

特に参考になったのがこの2箇所。

1箇所目がキャンバーセクションの進入から脱出です。

試走のときに下りは怖いと感じていたので、コース右端を下っているのを参考に走りました。段差が潜んでいたのでパンクが怖かったですが、IRCチューブレスタイヤはパンクせず、スピードを乗せて下ることができました。

 

2箇所目が泥区間のコーナーです。

しっかりとインベタで走っています。

自分で走るとこのライン取りは難しいのがわかりましたが、この泥ではアウトでもインでもスピードが変わらないので、インベタで走ると走行距離が短くなり、速いということがよくわかりました。また、フロントタイヤがしっかり向きを変えています。私はバランスを崩すのが怖くてハンドルを上手く切れませんでした。でも、何回かはトレースできたので、大いに参考になりました。

 

反省としては、自分が走る時にビデオをセットできなかった事です。これで比較をしていたら、もっと得るものは大きかったでしょう。次回は比較検証をしてみたいと思います。

 

■第3目標:ペースを保つ

All-Cityライダー腰山氏のコラムで、気になっていたエントリがあります。

www.cycloch.net

 「なるべく出力を平均化させて走る」というのは、個人的にはピンと来るものがありました。今までは離されるとがむしゃらに追いつこうとしてしまい、足が売り切れる場合が多かった印象です。今回は自分の中で85%〜90%位の出力を保ち、最後で使い切るイメージで走る事にしました。

実際にはどうだったのでしょうか。

Stravaの記録では、2周目が7:25、4週目が7:27でほぼ同じタイムです。速くはありませんが、へばってきている最終周でタイムが落ちず、ゴール後は出し切った感があったので、狙いは悪くなかったのではないかと感じています。

レース中は常に苦悶の表情の私ですが、今回頭の中は意外と冷静でした。

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Photo by Kikuzo 

こんな表情ですが今までより頭が回るようになってきました。後ろにいる方には最後に抜かされ追いつけなかった...        

 ペースを保つためにコース内に自分でセクションを決めて、その間のタイムを考えながら走りました。泥区間で周回ごとにペースが落ちるのは目に見えていたので、それ以外の区間で少しでもペースを上げられるように配分しました。抜かされ追いつけず、心理的には苦しかったのですが、今はこれが実力なんだと自分に言い聞かせて走りました。今後の課題は、まず30分で使い切る出力で、走れる距離を伸ばして行くことだと感じました。

 

■まとめ

リザルト

出走:C4A

順位:6/31位(19%)

タイム:29:36(+1:37) ←初めて30分切りました!

 

・ホールショットを狙うなら、それを想定した試走が必要。

・上手い人の走りはいつでも参考になる。よく観察する。

・自分のペース配分を考える。焦りすぎない。

 

開催が待ち遠しかった東海シクロクロス。運営に感謝して今年もめいいっぱい楽しみたいと思います!

【レジャースポット】川湯温泉に行ってきた

妻の実家のある和歌山市から車で2時間程度、和歌山県田辺市にある川湯温泉に日帰りで行ってきました。楽しかったのですが、妻が幼少期に一度行ったきりで、ほぼ初めての場所で何かと準備不足。来年もまた来たくなったので、忘備録を残したいと思います。

 

■アクセス

和歌山駅からだと、阪和道和歌山ICから南下、上富田ICで降りて国道42号を経由し、後は国道311号をひた走るのみです。迷う要素はゼロでした。

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阪和道は途中から1車線になるので、渋滞の可能性があります。9/19(金)の朝9時頃の南向きは渋滞無し、17:30頃の北向きは御坊の付近で5kmの渋滞でした。

 

■どんな所?

大き目の石が転がる川原を掘ると、お湯が出てくるという珍しい温泉です。公式によると源泉は73℃で、川の水と混ぜて調整せよ、との事です。12月〜2月は「仙人風呂」と言って、川を大幅に堰き止め、大人数で入れるスペシャルな温泉になるようです。

 

川湯温泉|熊野本宮観光協会

 

■実際に行ってみた

川の下流にスロープがあり、約50台分の無料駐車場になっています。

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馴らされてはいますが、大き目の石を敷き詰めただけなので慎重な運転が必要です。

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見ての通りゴツゴツの川原です。歩くときは踵にストラップがあるタイプのサンダルが良いでしょう。裸足で歩いてみましたが、熱すぎる&痛すぎるでとても歩けません。

川原に穴を掘ると、明らかに水温が上がるスポットがあります。ただ、どこでもいいわけでは無く、ポイントがあるようです。私は3箇所目で掘り当てました。なお、掘るのには畑仕事に使う大型の剣先シャベルがベストだと思います。この日は義父の畑仕事用のシャベルを借りて行ったので問題無しでした。

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こんな感じで川原に湯船を作ります。モロに川なので、川遊びをして身体が冷えたらすぐにあったまれるのが良いです。

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川幅も広く、十分川遊びが堪能できます。大き目の浮輪でも余裕です。ただ、水深は浅めなので飛び込みは避けた方が賢明です。この日は盆過ぎの平日のためか人も少なく快適でした。なお、バーベキューは禁止となっていました。

 

川遊びが終わったあと、1kmしか離れていない「わたらせ温泉」に行きました。

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川湯温泉にも公衆浴場はありますが、食事処も完備のこちらにしました。脱衣所のロッカーは¥100の払い戻し無しです。ここはとにかく露天風呂がデカかった。どうやら近くにキャンプ場があるらしく、レトルトカレーとかがやたらと売ってました。キャンププランも良さそうです。

 

■今回失敗した点

・日除けを忘れた

川原には日を避ける場所が全くありませんでした。自立式のタープかポップアップテントのような日除けが無いと日差しがキツ過ぎます。長袖のラッシュガードもフード付きが良さそうです。今回は傘で凌ぎました。

 

・座布団を忘れた

川原はゴツゴツです。ゴザをひいても尻が痛いです。座布団必須。椅子は安定して置きづらいです。

 

・売店が無い

弁当をしっかり持って行ったので食事は問題なかったですが、自販機まで随分歩く必要があります。また、行ってから浮輪を忘れている事に気付きましたが、これも売ってない。川辺にホテルも民宿もあるのですが、全然商売っ気がありませんでした。

 

■次回の持ち物

□:簡易タープもしくはポップアップテント

□:大型剣先シャベル

□:水着

□:フード付き長袖ラッシュガード

□:座布団、ゴザ

□:踵にストラップのあるサンダル

□:浮輪やゴムボート

□:弁当、水筒、オヤツ

□:携帯電話を入れる防水ケース

□:雨具(雨宿りできる場所が無いので)

 

海もいいのですが、塩気にやられないという点では川遊びも良いものだと実感しました。キャンププランであればより楽しめそうです。近畿地方の夏のレジャーとして十分選択肢に入ると思います。また来年!