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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス第7戦 ワイルドネイチャープラザ C4B

昇格の意気込みで挑んだワイルドネイチャープラザ。結果は10/35位(28%)で、全く勝ちに絡めない走りでした。悔しいのはもちろんですが、それでもある意味、来シーズンの昇格の希望が持てたレースだったのでした。

 

◼レース当日

・食事

今回前日に夜に白米をしっかり食べ、起床から出走まで、固形物を取りませんでした。空腹感はスポーツドリンクで押さえ、とにかく水分をしっかり取る事を意識しました。そのせいかしっかりお通じもあり、胃も腸も空っぽ、喉の渇き無しの自分としてはベストのコンディションでした。

 

・試走をせずにアップ

前回の愛知牧場に続き今回も前日試走をして、コースをビデオに収めました。


東海シクロクロス2017-2018 第7戦ワイルドネイチャープラザ 前日試走

下手に試走するとチェーンもシューズも砂まみれになるので当日試走はせず、アップ中もずっとビデオを見てコースをイメージしました。アップは出店していたSimWorksでローラーを借り、レース30分前に心拍を最大まで上げる事だけにしました。アップ後アスリチューン赤を食べてスタートグリッドへ。

 

・スタート直後に落車

ゼッケンNo.9でしたが、DNSの選手がいたためかフロントローの真ん中に並べました。スタートグリッドは舗装路で、好条件です。

スタート前にMCのYKO氏から「スタート直後の砂で落車しないように」とアナウンスがありました。言霊だったのか、正にその通りになってしまいました。

号砲とともにスタート、間違いなく一番手で飛び出しました。そしてシフトアップした直後、前輪が砂に沈みました。

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Photo by kikuzo

写真中央でまさに転倒しようとしているのが私。

そのまま前転。盛大に落車しました。気負いとテクニック不足がまとめて現れた瞬間でした。後続が上手かったおかげで大事故には至りませんでした。「落車〜」の声を聞きながら何とか立ち上がって乗車します。既にほとんどのライダーに抜かれているため急いでペダルを踏みましたが空転。フロントのチェーンが落ちていました。

 

大急ぎでチェーンを戻し走り出します。この時点で最下位。今度はフロントブレーキが鳴っています。どこかがイカれたのかフロントブレーキが片効き状態になってしまいました。

後からわかったのですが、右ブレーキブラケットがズレたのと、落車の衝撃でフロントホイールが振れたためでした…

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正面から見た時にタイヤが左にズレているのがお分かりいただけるでしょうか。

 

・追い上げる

既に集団は遥か向こう、ただでさえ走行抵抗が高いコースでブレーキを引きずった状態、

 

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という気持ちで何だか笑えてきました。

もうこうなったら言い訳抜きで走るだけです。必死に走りました。砂区間は無理に乗ろうとせず速やかに降車し、森区間は真剣に重いギアを踏みました。砂で手間取っている人をまとめてパスし、少しずつ順位を上げました。

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Photo by kikuzo

最後尾から必死で追い上げます。ヘルメットのズレが直せるわけもなく。

こう見るとゼッケンの位置高いな...

 

それにしても今回の砂の登りは地獄でした。足が本当に止まりそうで、呼吸音が明石家さんまの笑い声みたいに「ヒーヒー」言いました。苦しいのは他のライダーも同じ。足が止まらない事だけを良しとして登りました。

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Photo by kikuzo

それにしてもゼッケンの位置高いな...

3周走って結果は10/35位。最下位から25人パスした事になります。酷いスタートでしたが、第2戦でズルズル順位を下げて19/47位だった事を考えると進歩がありました。

 

昇格したくて挑んだレース、勝てないのがわかっても腐らず楽しく走れたのは、少し前進した自分を感じたからかもしれません。未来を信じる中年なので。

それにしてもブレーキ引きずりながらはキツかった...

 

◼事前の練習

・トレーニング方法を教えてもらう事にした。

前回の愛知牧場で、WAKO'sの洗車サービス・レクチャを受けて感動し、人に教えてもらう事の重要性を再認識した私は、自転車のトレーニングについても専門家に教わろうと考え、レースの翌日に友人に教えてもらったこのお店を訪ねました。

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もちろんヒルクライマーとして有名ですが、東海地方のシクロクロッサーならば知らぬ者はいないと思われる偉大なM1ライダー、筧五郎氏の自転車店、「56CYCLE」です。

 

56CYCLE」では「ローラー教室」というローラー台でのトレーニング指導を行っており、各人の能力に合わせてメニューを組んでもらい、1時間半程度、黙々とローラー台を回します。ここで愛知牧場からの一月で計4回、トレーニング指導を受けました。

リンク先の料金表より現在は安いです。気になる方はお問い合せください。

 

たかだか4回で何が変わる、といったところかも知れませんが、まずトレーニング密度が高いこと、質問すると何でも答えてくれる事が本当にありがたかったです。

・ハンドル、サドルのポジション

ペダリング

・セルフマッサージの方法

・アップの仕方

等、色々教わったことを全部今回のレースに突っ込みました。実際、落車した後追い上げられたのは、「ローラー教室」効果があったと感じています。

筧五郎氏は言語化が大変上手く、私のような理屈っぽい人間が納得できるようにしっかり説明してくれました。特に響いたのが「変えてみて、その効果を確かめろ」という事です。自分で考えてトレーニングをしていたつもりですが、イマイチ成果につながっていなかったので、トレーニング方法を変えるために「56CYCLE」を訪ねたのでまさに我が意を得たりでした。

 

私の2016-2017クロスシーズンが終わったので、妻から「通う回数は減らして欲しい」と要請がありましたが、少なくとも来シーズンまでは今後も月1以上で通いたいと思います。

 

・夜の炭水化物を減らした

何かと話題に上がる「低炭水化物ダイエット」です。朝と昼はご飯も食べますが、夜はプロセスチーズや豆腐+ごま油+塩とかで可能な限り1ヶ月弱我慢してみました。

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 お徳用プロセスチーズ¥399。もう手放せない。

結果体重は78kgから75.5kgまで2.5kgダウンし、効果があったように感じます。

これでもまだ私の身長170cmに対しては重たいので、今後も継続してみます。

 

■まとめ

リザルト

出走:C4B

順位:10/35位(28%)

タイム:28:36(+2:30)

 

・食事の取り方が上手くいった。

・「追い上げ」ができた。密度の高いローラー台トレーニングは短期間でも効果あり。

・テクニックは単純に練習不足。

 

今回のワイルドネイチャープラザでは、友人が3名もC3昇格を果たす事になり、嬉しい半面自分と比較すると悔しいのもまた確か。来シーズンこそは私もC3への昇格を果たします。ここからが私の2017-2018シーズンの始まり。パワー、テクニック、体重、改善すべき箇所がたくさんあるので、これから良くなるばかり、のはず。自分に希望を持って挑戦したいと思います。

 

そしてAJOCC加入2年目の東海シクロクロス、今シーズンも大変楽しませていただきました。運営の皆様に深く感謝します。来シーズンが待ち遠しいです!

 

 

【書評】ハイペリオン、ハイペリオンの没落 著:ダン・シモンズ

俺は傑作を読んだ!確信させてくれる作品でした。

 

 

  

 

 

あまりの面白さに一気に連続で4冊読んでしまいました。28世紀辺境惑星「ハイペリオン」を舞台に綴られる物語。あまりの情報密度に脳が震える感覚を味わいました。早く続きが読みたくて、Kindle本として購入しましたが、文庫版で買い揃えて常備しておきたい傑作です。

 

私は知識がありませんでしたが、「ハイペリオン」と「ハイペリオンの没落」は18世紀に早逝したイギリスの詩人、ジョン・キーツの未完の作品名と同じもので、ジョン・キーツをモチーフにしたと思われる箇所が要所にあります。

 

本書の初版は1989年で、作中にはそれ以前に出版されたSF小説を読んでいるとニヤニヤさせられてしまうシーンや、逆にそれ以降に出版されたSF小説や、SF映画がモチーフとしたであろうシーンが多く見受けられます。SFだけではなく、影響を与えた作品も少なく無いのではないでしょうか。

 

内容は長く、猛烈に濃く、著者の熱量を感じました。「ハイペリオン」の上下巻だけでも猛烈に楽しめますが、エンディングで残された謎が気になってしまうので、「ハイペリオン」上巻で面白さを感じた場合は「ハイペリオンの没落」下巻まで買ってしまう事をおすすめしたい。

 

本書のテーマは各種あると思うのですが、宗教についての批判と思想も素晴らしかった。旧約聖書に描かれる、ノアの洪水後に最初に神に祝福される預言者、「アブラハム」のジレンマについて描かれていたのは強烈な印象がありました。私は、旧約聖書ではアブラハムの活躍が最も面白い(とかいったらカトリックに何と言われるかわかりませんが)と思っていて、本書でもそれに関わるストーリーが本当に面白かった。結末に救いはあるのかハラハラしながら読みました。

 

 アブラハムの活躍についてはぜひ旧約聖書をお読みいただくと良いと思います。Kindle版で¥99です。全能の神にも交渉を挑み成果を出すアブラハムは、西洋史最初の根越エータでありプロジェクトマネージャであると思います。

 

あと、サイバーパンク好きならば納得の章もあります。

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

 

 「攻殻機動隊」が好きなら楽しめるであろう「ニューロマンサー」を読んでいるとニヤニヤできてしまうシーンも。攻殻機動隊の電脳空間をイメージしながら読むと想像力が膨らむシーンも盛り沢山でした。

 

 「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」に散りばめられたストーリーは、他書も読んで再び帰ってくることができる情報量でした。おそらく今後も折に触れて読み返すことになる傑作です。読めてよかったと心底感じています。

 

「もっと早く読んでおけば良かった」と思える作品もあると思うのですが、「この歳になってから読んで良かった」と思える作品です。他の作品を知ったことでより楽しめたからです。本作を読んで「ジョン・キーツ」にも興味がわきました。

 

SFを読む最大の楽しみである「センス・オブ・ワンダー」を体験できる本作。強烈な読書体験をしたい方にぜひおすすめします。

【レースレポート】東海シクロクロス第6戦 愛知牧場 C4D

教わる、という事の重要性を再確認しました。レースの結果はまたか、という感じでイマイチでした…

 

◼事前の練習

久しぶりの雪で1/15の東海シクロクロス第5戦が流れてしまい、1レース逃してしまった事と、それ以降に予定が立て込み、正月休みに走ったきりまたも練習不足になってしまいました。コレ何とかならんもんか、という感じです。

 

ただ、家から近い会場なので前日試走は必ず行こうと決めていました。一般道を車で40分。本当に近いです。これは来年も開催して欲しい。1シーズンで2回くらい開催して欲しい。

 

今回は、義弟から「旧式やし手ブレが結構あるからあげる」とSonyのアクションカムHDR-AS15を譲ってもらったので、ハンドルバーにマウントして前日試走の撮影をしてみました。私としては十分な撮影クオリティで大満足でした。

 


東海シクロクロス2016-17 第6戦 愛知牧場 前日試走

 

後に予定があったので3週ほど走って早々に帰宅、合間で取ったビデオを見てコースの予習をしました。これは次回も使ってみます。

 

◼レース当日

今回はC4Dに割り当てられていたので、出走は10:42から。こんなに遅くにスタートするのは初めてです。7:00までに会場に到着し、準備を始めました。第6戦は愛知県民にとってお馴染みの「愛知牧場」、保育園の遠足で行った事がある息子は「今回は走る」と意気込み、妻も含めて家族3人で出走する事になりました。

駐車場からスタートラインまで少し離れているので、3人分の荷物を運ぶのが少し大変でした。

 

今回はアップしようと思い、9:20分頃からSimWorksブースでローラー台を借りてアップしてみました。が、イマイチアップの仕方がよくわからない。心拍は上げられても太腿の内側に感じる重たさは取り切れない感じです。

 

陽射しが強く気温も高くて、あっという間に汗だくになりました。身体を冷やさないように全着替えして、太腿にRaphaのウインターエンブロケーションを塗り込み、会場でキャンペーンをしていたアスリチューンを食べてスタートラインへ向かいました。ツルッと口に入って食べやすかったです。

 

◼レース本番

・スタートから第3コーナーまで

コース幅が広いこともあり、8番手でフロントロー右端に並べました。スタート後は砂利の登りになっているのですが、右端だけ5m程舗装された区間があり、スタートには有利な位置です。みんな探りながらのスタートだったのか前に出られて、1〜2番手で第1コーナーへ進入、砂利が怖くて大外に膨らんでしまいました。

その後の登りがキツい。スピードが乗らず6番手で第2コーナー。さらに抜かれて9番手で第3コーナー。

前日試走で第3コーナーまでが勝負所、と感じていましたが我慢しきれず(というか単純に登りが遅い)せっかくの好スタートをフイにしてしまいました。

 

・最初の下り

今回は東海シクロクロス初のアップダウンのあるコース、浮いた砂でタイヤが滑って、下手な私にはなかなかスリリング。特に試走ビデオでは2:31当たりの下り最後の箇所は外に膨らむとズルズル外に身体が逃げてしまい怖かったです。よく落車するのでビビって身体が強張るのを感じました。

 

・階段までの畑区間

スリッピーな区間でしたが、落車せず走れたのでここは終始楽しかったです。私にも声援を掛けてくれる人もいて、出走した人はみんな楽しかった場所ではないでしょうか。コーナーに轍が2〜3本できていて、初めて轍に乗せて曲がる感覚を味わいました。

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Photo by Kikuzo

コレ絶対サドル低い。

 

・階段からの下り 

東海シクロクロスでは初のマジな階段。身体が重たいので登れるペースで淡々と登るしかありません。この辺りで腰と太腿が痛くなってきました。痛みを抱えたまま走り続けます。

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Photo by youkan_0045 

後ろに迫っていたGreen Cogの庄司店長。抜かされた後に「ハブ毛には負けん!」と叫んで漕ぎましたが追いつけず。やっぱりサドル低い。

 

3週目で太腿の痛みが取れてきましたが、腰の痛みはそのままで、何だか踏み切れないままズルズルと後退して13位でフィニッシュ。うーんイマイチ。

 

◼反省点

・坂を登れない

今回のコースでは第2コーナーから第3コーナーまでの登りと、出展ブース前に出てくる登りが大きめの砂利が浮いた登りになっており、必死で漕いでもリアタイヤが滑って上手く登れませんでした。姿勢がわるいのかトラクションを上手くかけられず、テクニック不足がもろに出てしまいました。最終周回では思い切って降車して走りました。

 

練習不足は言わずもがなです...

 

◼良かった点

・コースが楽しかった

東海シクロクロスは会場の制約で平坦路が多いのですが、今回は牧場の高低差を活かした作りで、辛い登りにスリリングな下りと長く走りたくなる作りで、刺激的でした。コレは来シーズンも是非開催して欲しい。1シーズンに2回は開催して欲しい。

 

・WAKO'sの洗車サービスを受けられた

今回のレースで一番の発見と気づきを得たのが、会場に出店していたWAKO'sの洗車サービスです。

 この写真をご覧ください。

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洗車サービスの数分間で衝撃の輝きを得たフロントディレーラーです。オーバーホール以来こんなピカピカのフロントディレーラー見たこと無いです。リアディレーラー、チェーン、スプロケットも同様です。今回のレースは土埃が多かったので、ディレーラー周りはオイルに土が付着して結構汚れていたのですが、凄みを感じる仕事でした。全体を洗車するのに30分弱。感動しました。

 

こちらの質問にも手を休めずに丁寧に答えてくれて、ベランダで洗車するコツをしっかり教えてもらえました。これで技術料を取らないのは申し訳ないくらいでした。

 

WAKO'sのラスペネやチェーンオイルは使っていますが、洗車と注油については自己流でイマイチ上手くできませんでした。ここで得た気づきとしては、

・ケミカルの特性を理解して使う

・ブラシ、ウエスの使い方

・洗車中の手の動きと段取り

とたくさん上げられますが、一番は「素直にコツを教えてもらうことは重要」ということでした。私は試行錯誤が好きなので、洗車も自分でいろいろ試していましたが、熟練の業を見せてもらって、専門家のアドバイスは素直に受ける価値がある、と感じました。自己流でやってきた分上手く行かなかった部分の謎が氷解し、さらにバイクもピカピカになるという、なんと言えばよいか、感動しました。

 

レース会場でWAKO'sの洗車サービスがあったら、ぜひ受ける事をオススメします。

 

■まとめ

リザルト

出走:C4D

順位:13/37位(35%)

タイム:35:04(+2:08)

 

専門家に「教わる」ということに感動を覚えた今回、トレーニングについても自己流を見直すことにしました。次回は1ヶ月後のワイルドネイチャープラザ。昨シーズン初めて表彰台に登った思い出深いステージです。今シーズンは表彰台に登ることはできないかもしれませんが、上位に食い込めるように1ヶ月を過ごしたいと思います。

【自転車実験室】スポークパターン検討用のテンプレートをExcelで作る

ホイールのスポークパターンを考える時、実際に絵を描いています。アマチュアですし、組んだ本数も少ないので頭で迷わず組めるほど習熟していません。

 

でも、手描きで描けるほど絵心もないので、Excelで描いています。オートシェイプを線で結ぶ時、線がオートシェイプに吸着してくれるので、スポーク代わりの線が引きやすいのです。

最初に描いた時の32hのパターンはセコセコ手でオートシェイプを配置しましたが、リムやハブの穴みたいに円周上に均等にオートシェイプを配置するのは正直面倒でした。

 

なので、自動で配置する事にしました。

下のスクリーンショットがその画面です。

 

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左上のセル「B2」と「B3」に穴数を入力して、「Make Hole」ボタンを押すと、円周上にオートシェイプが配置されます。「Clear」ボタンを押すとオートシェイプが消えます。

 

 力技で組んだExcel VBAプログラムのソースは以下の通りです。

 

Option Explicit

Sub MakeHole()

'入力された穴数にあわせて、スポークパターン検討用のテンプレートを出力する

    Dim RimHole As Integer  'リム穴数格納用

    Dim HubHole As Integer  'ハブ穴数格納用

    Dim Count As Integer    'カウンタ用

    Dim HoleX As Variant    'オートシェイプのX座標

    Dim HoleY As Variant    'オートシェイプのY座標

    Dim Angle As Variant    '穴の角度

    Dim ShapeName As String '穴の名前

 

    '穴数の格納

    RimHole = ActiveSheet.Cells(2, 2).Value

    HubHole = ActiveSheet.Cells(3, 2).Value

 

    'リム穴の配置

    For Count = 1 To RimHole

 

        '三角関数で円周上の座標を計算する

        '角度を求める

        Angle = (360 / RimHole * (Count - 1)) + (180 / RimHole)

 

        '穴の名前を作る

        ShapeName = "RimHole" & Count

 

        'X座標を求める

        HoleX = Cos(WorksheetFunction.Radians(Angle)) * 275 + 320

        'Y座標を求める

        HoleY = Sin(WorksheetFunction.Radians(Angle)) * 275 + 300

 

        '穴を作る

        With ActiveSheet.Shapes

            .AddShape(msoShapeOval, HoleX, HoleY, 3.5, 3.5).Name = ShapeName

            .Range(Array(ShapeName)).ShapeStyle = msoShapeStylePreset14

        End With

 

    Next Count

 

    'ハブ穴の配置

    For Count = 1 To HubHole

 

        '三角関数で円周上の座標を計算する

        '角度を求める

        Angle = (360 / HubHole * (Count - 1))

 

      '穴の名前を作る

        ShapeName = "HubHole" & Count

       

  '偶数、奇数で場合分け

        If WorksheetFunction.IsOdd(Count) = True Then

       

      'X座標を求める

            HoleX = Cos(WorksheetFunction.Radians(Angle)) * 50 + 320

            'Y座標を求める

            HoleY = Sin(WorksheetFunction.Radians(Angle)) * 50 + 300

       

      '穴を作る

            With ActiveSheet.Shapes

                .AddShape(msoShapeOval, HoleX, HoleY, 3.5, 3.5).Name = ShapeName

                .Range(Array(ShapeName)).ShapeStyle = msoShapeStylePreset10

            End With

       

  Else

       

      'X座標を求める

            HoleX = Cos(WorksheetFunction.Radians(Angle)) * 50 + 320

            'Y座標を求める

            HoleY = Sin(WorksheetFunction.Radians(Angle)) * 50 + 300

       

      '穴を作る

            ActiveSheet.Shapes.AddShape(msoShapeOval, HoleX, HoleY, 3.5, 3.5).Name = ShapeName

       

  End If

   

 Next Count

 

End Sub

 

本職の人からしたら 「なんじゃこれ」と思われるコーディングかも知れませんが、動くからいいのです。他になんの役にも立たないので。

 

自宅で使っているMac版のExcelには、オートシェイプをまとめて選択する機能がないので、「Clear」ボタンには以下のコードを設定してオートシェイプをまとめて消せるようにしました。ボタンにはそれぞれ「Make」と「Clear」の名前を付けておく必要があります。

 

'穴を消す

Sub ClearHole()

   

 Dim Hole As Shape

   

 For Each Hole In ActiveSheet.Shapes

   

     '穴を作るボタンと消すボタン以外のオートシェイプを削除

        If Hole.Name = "Make" Then

            'Do Nothing

        ElseIf Hole.Name = "Clear" Then

            'Do Nothing

        Else

            Hole.Delete

        End If

   

 Next Hole

 

End Sub

 

CADを使えよ、と言う話かもしれませんが、ExcelVBAのプログラムはExcelがインストールされているPCならどこでも使えるので、特別な環境を用意しなくてもでデータ処理等が手早く解決する場合が多く、普段の仕事でも重宝しています。

私はプロのプログラマではないので、プログラム自体を納品することがないから自由に組めることも魅力です。

 

くだらない目的のためにツールを作るのって、「遊び」があって私は大好きです。

【自転車実験室】超ハイローフランジのハブはスポークテンション左右差是正の夢を見るのか

ホイール組みたし資金なしで悶々としている時、TNIのハブのラインナップが増えている事に気がつきました。

 

STAR (スター)ハブ | TRISPORTS

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一撃で心を撃ち抜かれてしまいました。

ナニこのドライブ側のフランジ。ひと目でドライブ側のフランジ径を大きくして、反ドライブ側のスポークとのテンションを近づけようという目的なのがわかりますが、それにしても強烈なデザインです。これは組んでみたい。

 

取扱商社のトライスポーツのWebサイトにはこのハブの図面が公開されているので、これを元にホイールを設計するとどうなるのか計算してみることにしました。

 

 

■スポークパターンを考える

図面は以下の通りです。

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図面から側面図だけ切り取って、実際にスポークをレイアウトするとこんなイメージでしょうか。

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またもExcelでレイアウトです。フランジが特殊な形状なので、スポークの通し間違いは発生しにくそうです。反ドライブ側はテンションを少しでも上げられるように6本組としました。 イケそうな気配です。

 

■スポーク長とスポークテンションを計算する

反ドライブ側は通常の24hハブと計算は同じですが、ドライブ側フランジの形状が特殊なため、一般的な24hハブと同じ計算ではスポーク長とテンションの計算ができません。

考えたスポークレイアウトから、ドライブ側の1本だけ抜き出して、側面図に補助線を引いて、ドライブ側のスポーク長計算に必要な角度を計算します。

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24hのリムを使用しますので、中心線の延長線上にある上側の穴から数えて4個目まの角度が 360 / 24 × 3 = 45° となります。フランジの穴は中心線から6°振られているので、

 θ = 39°

となります。

 

これを元に、以前に作ったExcelシートを少し修正して計算してみました。
リムは愛用しているオフセットリム、VelocityのA23 OCを、スポークはストレートの#14を使用する前提です。このシートは穴数と何本組とするかでERD・PCD間の角θが計算できるように組んでいるのですが、今回ドライブ側は角度を直接入力しています。反ドライブ側は6本組の計算です。

 

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ドライブ側の目標スポークテンションを107kgfと設定した時、反ドライブ側のスポークテンションは75.4kgfとなり、ドライブ側の70.47%になりました。

以前に同じリムで、ハブをシマノ FH-9000(11速DURA-ACE)で組んだときの反ドライブ側スポークテンションは70.68kgfで、ドライブ側比66.06%でした。単純計算でドライブ側比で4%以上テンションを上げられる見込みとなりました。うーんこれは組みやすそう。

 

■オフセットリムを使わなかったらどうなるの

・・・ここでふと考えました。オフセットリムを使わなかったらどうなるんだろう。

リムのオフセットを0にして再計算してみました。

 

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・・・ドライブ側の目標スポークテンションを107kgfと設定した時、反ドライブ側のスポークテンションが55.69kgfとなってしまい、ドライブ側の52.05%になってしまいました。PCDの差が60mmもある超ハイローフランジのハブでも、オフセットリムを使用しないと反ドライブ側のテンションはダルダルになってしまいます。

つまり、リア11速化でドライブ側のフランジがよりセンターに寄ってしまった現実を改善するには、超ハイローフランジのハブよりもオフセットリムのほうが効果が高い事になります。

 

チューブレスレディのオフセットリムは、私が知る限りではVelocityのA23 OCDT SWISSのRR440 asymmetricのみ。選択肢が少ないです。もうちょっとリムハイトが高いチューブレスレディのオフセットリムが増えてくれたらいいのに、と思いますが、手組みホイールはニッチな趣味ですので、簡単には増えないでしょう。

 

 

いずれロードバイクチューブレスタイヤにしたい私は、もちろんホイールを自分で組みたいと考えています。その時のリアハブの選択肢にビシっと食い込んできたTNIのスターハブ、設計だけで随分楽しめました。早く組んでみたいけど資金が貯まるまでしばらく我慢です。

 

こんな事を考えていると、自分の理想のハブとリムを作りたくなってきます。そうするとホイールが組みたいからパーツを作りたいという話になって、どんどん現実から思考が飛躍していきます。実に悩ましい。

 

【書評】あなたの人生の物語 著:テッド・チャン

正月休みの間に読んだ小説で、特別感動を覚えたのが本書です。

 

あなたの人生の物語

あなたの人生の物語

 

 

SFがメインの短編小説集で、どれも面白く読めたのですが、特に表題作の「あなたの人生の物語」が素晴らしかった。エイリアンとのファーストコンタクトが設定の作品で、1回読んだだけでも十分楽しめたのですが、どうにも理解が追いつかない部分があり、結局2日間で3回も読み直してしまいました。

 

3回読み直してやっと話の全貌が理解でき、唸ってしまいました。

私なりの解釈として、本作のキーワードは「ものの見方」です。

何かの事象に対して、観測者が違う、または観測者が同じでも観測する方法が違う場合、その事象の「意味」は変わってきます。だから私は「真実はいつも1つ」とのたまう名探偵が嫌いです。

 

人類もエイリアンも同じ宇宙に住んでいるわけですが、進化した過程が違うので、宇宙に対するものの見方が違います。その違いを描いているだけで十分に面白かったのですが、物語の仕掛けには目立つのになかなか気づけませんでした。私の視野が狭い証拠ですね。

 

なお、本作を原作とした映画が2017年5月に日本でも公開されるそうです。

www.message-movie.jp

本作は映画化できそうな気がしますが、原作の良さを活かして映像化できるのか?期待はずれに終わらないことを願いたいです。これは見に行きます。

・・・ソニー・ピクチャーズのサイトの「メッセージ」という表記、「セ」だけフォントがリュウミンですね。何か意味を込めたのでしょうか。気になります。

 

「メッセージ」を見に行く予定の方、ぜひ原作である本書を読まれる事をオススメします。

 

ちなみに、ファーストコンタクト物の映画では、私は「コンタクト」が一番好きです。

冒頭のセリフ「大きな望遠鏡が欲しいわ」からのシーンの切り替えが大好きなんです。

コンタクト (字幕版)

コンタクト (字幕版)

 

 「ものの見方」の違いを楽しませてくれるのがファーストコンタクト物の良さだと思います。探せばいろいろあるファーストコンタクト物、今年はもっと読んでみたいと思います。

 

 

【雑記】2016年を振り返って

2016年は、個人的には苦しいことも多かったのですが、思い返すと「自分に対する気付き」が多い良い年になったと感じています。

 

シクロクロス

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Photo By Kikuzo

私に取って重要な話題のシクロクロス。昨シーズン初めてC4で表彰台に登り、どっぷりハマってしまいました。練習量が少ないなか、どれだけ楽しんで上位にいけるかを考えるのは本当に楽しいものです。いわゆる「中年」と呼ばれる年齢になってきて、熱中できる趣味がある私は幸せものです。

 

・成績

東海CX第1戦:6/31位(19%)  

 愛知県新城市「ふれあいぱーく鳳来」(泥)

東海CX第2戦:19/47位(40%)

 愛知県稲沢市「ワイルドネイチャープラザ」(砂)

東海CX第3戦:7/30位(23%)

 岐阜県海津市「平田リバーサイドプラザ」(芝)

東海CX第4戦:13/33位(38%)

 岐阜県各務原市各務原アウトドアフィールド」(芝+丸石+舗装路)

 

シングル順位が2/4回。少しは速くなってきたかな。

現在C4の私はなんとかC3に昇格したいわけですが、今一歩か二歩表彰台に届かない。単純な練習不足なわけですが、意思が弱い私にとってトレーニングは大きな課題です。今シーズンは東海シクロクロスのみ参戦と決めているので、残りは3戦。何か結果を残したいです。

 

SF小説の良さを再発見した

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2016年は、「自分が本当に好きなものは何か」について考えた年でした。その一つにSF小説があります。一時期本を読む余裕すら無い年もありましたが、今年は読むための工夫してみました。

Kindleアプリの導入

Amazon電子書籍システム、Kindleを昨年くらいから使い始めたのですが、これが本当に良かった。

・端末を買わなくてもiPhoneアプリで十分使える事

・ポイント還元での割引

・読みたいときにすぐ買える

・本棚を圧迫しない

・まだ息子に読ませられないものが気軽に買える(笑)

と、とにかく私にとって利点が多かったです。もちろん紙の書籍のページをめくる感覚も捨てがたいのですが、とにかく「読む」という行為の敷居を下げる事ができました。

 

・図書館の利用

名古屋の中央図書館にあたる「鶴舞図書館」は平日はPM8:00まで開いているため、仕事が早く終わったら帰宅中に寄ることができる事に気が付きました。通勤路からは離れていますが、自転車通勤には関係ありません。Webで予約や取り寄せができるので、書籍の購入費を下げる事ができました。借りて読んで、もう一度読みたくなったものは買いました。また、市内の他の図書館で借りたものであれば、市内のどの図書館でも返却できるので、意外と返却のハードルが低かったです。

 

SF小説を色々読んでみて、「とにかく読者に説明がいるジャンル」という事に改めて気が付きました。そして、自分はその「説明」が大好きだったことにも気づきました。壮大なビジュアルを文字だけで説明するその表現にしびれるのです。合わない人には全く合わないですね(汗)

 

 

■ホイール組みの面白さを知った

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今年から挑戦した自転車のホイール組み。

仕事では手を動かすものを若手に任せて、自分はデスクワークの時間が多くなりました。なので、プライベートで手を動かし、トライアンドエラーができるホイール組みは職人的な感覚を養える大変楽しいものでした。2016年はシクロクロス用2.5セット、MTB用1セットを組みました。組めば組むほど多くのノウハウが蓄積され、自分のレベルアップに気づけました。来年は難易度が高いというスポーク本数が少ないホイールに挑戦したいです。

 

■Jeremy Sycipとの出会い

 

Takeshi Saitoさん(@tkcx3110)が投稿した写真 -

私のシクロクロス車のフレームは、アメリカはカリフォルニア州ソノマのフレームビルダー、Jeremy Sycipに依頼したものです。 今年、ライドイベント「Gourmet Century足助」に参加するために来日し、ついに会うことができました。

想像していた通りの人物で、依頼して良かったという思いが固まりました。何かを買う、ということについて、「何を」ではなく「誰が作ったもの」「どんな思いで作られたもの」を買う、ということは最終的に「自分とは何か」につながることだと感じています。オーダーフレームは確かに高い買い物です。でも、同じ金額を積んでも自分には同じものは作れないのです。作り手の技量の積み重ねを買える買い物は大きな喜びに満ちていました。

此の世は自分を探しに来たところ。
此の世は自分を見に来たところ。
物買ってくる。自分買ってくる。

河井寛次郎/陶芸家 

 

■家族でのキャンプツーリング

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自転車店Circlesの企画で、フェスイベント「森・道・市場」に自転車で行く「Bike to 森・道・市場」に参加し、家族で自転車に乗ってキャンプツーリングに行くことができました。 息子の成長も実感しましたし、工夫次第でなんとかなるものだと感じました。

我が家以外にもチャイルドトレーラーで参加されたご家族もいましたし、子供が小さいうちから一緒に自転車で遊ぶ方法は色々ある事を発見しました。

幼い子どもにペースを合わせるのは難しいですが、遅さを競うロードレースだと思えば、自分の技量がそのまま結果に出るので結構楽しめます。これは来年も行きたいです。

 

MTBの楽しさを知った

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まさかの展開でゲットできたMTBフレームで、私のMTBは組み上がりました。シクロクロスでダートライドの魅力を知った私としては、これも本当に嬉しかったです。

今となっては時代遅れかもしれない26インチですが、そんなことどうでもいい。

シクロクロスで走れない悪路を走れることだけで、世界がぐっと広がりました。今まで走れなかったところが走れる感覚は得難い体験です。毎年年末に友人たちとシクロクロスでダートライドに行っていたのですが、今年は私もMTBがあるのでMTBライドになりました。シクロクロスではとても走れないコースだったので、やっぱりあって良かったと実感しました。なかなか乗りに行けなかったので、来年はもっと機会を増やしたいです。

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 走り納めは今年も素晴らしい天気に恵まれました。来年も必ず走りたいです。

 

◼︎まとめ

 つくづくプライベートは趣味の自転車を中心に回りました。走れる環境を作ってもらっている家族や友人、ショップ、メーカー、イベント主催者のおかげです。自転車に乗っている瞬間は本質的には1人ですが、走るためには1人の力では足りません。素晴らしい環境で過ごせる事を感謝しています。

こうやって2016年を振り返ると良かったことばかりですが、仕事を含め辛いこともたくさんありました。でも、辛いことは反省して記憶の範囲に留めておいて、良かったことを記録に残していけば、それを励みにできると考えています。

 

2017年もきっと良いことがたくさんあると思います。素通りしないでしっかりチャンスを捕まえて、また来年末に「今年も良い一年だったね」と言える暮らしがしたいですね。

 

それでは良いお年を。