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技術系サラリーマンの生活実験

【自転車実験室】リアホイール組み直し 〜組み立て編〜

さて、スポークも買ってきたところで早速組み直しです。まずはホイールをバラすわけですが、ここでスプロケットを忘れずにはずしておかないと、後で泣く事になります。

 

■パターン図を描く

 今回は初めて組むパターンのドライブ側4本組、反ドライブ側6本組の「ヨンロク組」です。また、前みたいに逆イタリアンにならないように、事前にパターン図を描きました。

 

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バルブホールと、ハブのロゴの位置が合う事と、スポークのアヤ(スポークの交差点)の部分がバルブホールに重ならないようにパターンを決めます。クロス組の場合スポークを交差させるため、ハブへのスポークの通し方が4通り発生します。ここでは

赤:ドライブ側の内から外に通す

橙:ドライブ側の外から内に通す

青:反ドライブ側の内から外に通す

緑:反ドライブ側の外でから内に通す

と色分けしました。

この絵ですが、Excelで描いています。CADを使うこともなく、これ位なら意外と簡単に描けるので重宝してます。線の前後の配置を変えられるので、実際に組んでいるのと同様の雰囲気の絵が描けます。ハブとスポークの穴位置が少しずつズレていますが、分かればよしとします。

 

■スポークを通す

パターン図を基に、ハブにスポークを通していきます。

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FH-9000のスポーク穴は、私の実測ではφ2.2mm。#14のスポークはφ2.0で結構ギリギリです。実際に通してみると、ハブの内から外に通す場合、スポークのねじ切り部がフランジに引っかかって通しにくいです。#15だとスルッと通せると思います。

残り半分を通します。

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ハブを立てて通していくと、すでに通したスポークが外れそうになるので、横にして通していきます。写真の状態まで通してから、反ドライブ側の通し方が逆である事に気がつきました。通し直しです。パターン図を描いていても間違えた訳ですが、逆に描いていなかったら組み付けるまで気付かなかったと思います。

今回一度にスポークをハブに通しましたが、1本ずつ通してリムに組み付けるのと、全て通してからリムに組み付けるかは好みの問題だと思います。ただ、スポークを1本ずつ通すと、最後の方のスポークは結構大胆に曲げないと通せなくなってくるので、私は心理的にスポークを全て通してからリムに組み付けるようにしています。

 

■リムを組み付ける

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リムとハブを床に置いて、最初の2本を仮組します。ドライブ側から見て、バルブホールの左側を組みました。この時ニップルは外れない程度に締めるだけです。これを起点にドライブ側を仮組していきます。

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組めました。

同様にして反ドライブ側も組んでいきます。組みあがったら振れ取り台にセットして、ニップルを均等に締めていきます。

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仮組の段階ではこの通りスポークのネジ山が見えているので、私はネジ山が隠れる位に締めてから、テンションの調整に入るようにしています。

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この段階ではまだスポークもフニャフニャですし、ホイールもブレブレです。

スポークの本締めに入る前に、ハブとリムのスポーク穴にラスペネを少しずつ注します。負荷がかかる箇所のスベリを良くして、テンションの調整をしやすくするのが目的です。テンションが上がってきたら、スポークの交差点にも注します。

帰宅後や、朝早く起きた時にぼちぼち振れ取りして、組み上がりました。

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レースで激しくリム打ちさせたためリムが歪んでおり、振れ取りには限界があります。歪んだところ以外はだいたい振れが取れているので良しとします。諦めも肝心です。

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スポーク穴の左側が歪んでいるのがわかるでしょうか?これは修正後で、最初はもっと歪んでいました。リムが歪むくらい激しくリム打ちしたのに、IRC SERAC CXはパンクもせず 、リムから外れもせずしっかり働いてくれました。これまで使ってきて、かなり信頼度が上がっています。

 

■タイヤを組み付ける

振れも取れたので、タイヤを組み付けます。チューブレス運用なので、専用のテープをリムに貼って、バルブを取り付けます。今回のタイヤは11/6の東海シクロクロス第2戦、ワイルドネイチャープラザに備えて「IRC SERAC CX SAND」です。

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タイヤを組み付ける前に下準備として、ビード直近の「ヒゲ」を切り落とします。

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最初は切っていなかったのですが、外した時にリムに「ヒゲ」が巻き込まれていたのを発見して、それ以来切り落としています。リムへの密着度が高くなって欲しいというおまじないです。

タイヤの組み付けは、リムの相性がいいのか石鹸水を使うことも、専用タイヤレバーを使うことも無く、手だけでアッサリ組み付きます。シーラントが石鹸水の代わりになるように感じます。シーラントを約40ml入れて、フロアポンプで空気を入れると、CO2ボンベを使うことも無くビードが上がりました。

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ここから規定空気圧最大まで空気を入れて、シーラントが行き渡るようにホイールをクルクル回して、一晩寝かせて完了です。

2、3回付け外ししたSERACはフロアポンプではビードが上がりませんでしたが、新品は余裕です。IRCの山田さんもフロアポンプでビードが上がりやすいように設計しているとおっしゃっていましたが、偽り無しです。

 

これでワイルドネイチャープラザへ向けた足回りの準備は整いました。昨年より上の順位を目指して、あとは練習有るのみですね!

 

■まとめ

・スポークパターンは間違えやすいので、事前に図を描く。

・スポークは全てハブに通してからリムに組み付けると、曲げる量が少なくて済む。

IRC SERAC CXの新品は、フロアポンプでビードが上がりやすい(今の所失敗無し)。