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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 第1戦 平田リバーサイドプラザ

わかってはいたが結果からすると惨敗。今までで最低の結果を叩き出しましたが、今、充足感を得ています。やっぱりシクロクロスが好きだ、そう思える一日でした。

 

'19/8/31のTXWC2019から、ダートを走るという行為が一切できていなかったワタクシ。それどころかいろんなことが重なって、ロクなトレーニングができていませんでした。レース前日まで自分の出走時間を勘違いしているというザマで、完全に過去最低のコンディションです。正直出走したくないくらいだった。ですが、とにかく走ってみれば何か変わるかもしれないと参加してみたら、やっぱり「シクロクロスはイイ!」となるのでした。私にとってやっとシーズン開幕です。過去二回大雪と大雨で開催されなかった平田ステージはすごい快晴で淀んだ私を迎えてくれました。

 

 

■事前の準備~トレーニン

何もしていない!

色んな事情があり、最近56Cycleでのトレーニングも1回/2週間行ければいいほう、という状態になってきました。かつ暴食してしまったりとか、かなりたるんだ事態に。トレーニングの時間を見つけることも考えられず、日々生きるのに精一杯だった気がします。日々のトレーニングに勤しんでいる人を指を加えて眺め、自分は何もしていないあまりよくない時期が続きました。まぁ、こういう時期もありますよね。昨シーズンの悔しい思いはどこへやら。喉元過ぎれば・・・というやつでした。

 

■事前の準備~メンテナンス

チューブレスタイヤを交換した

今シーズンは本当は昨シーズンの終わりに購入したチューブラータイヤを使うつもりだったのですが、これも準備が間に合いませんでした。ホイールを組むところまでは行けたが、タイヤの貼り付けまでたどり着けず。もともと昨シーズンまでチューブレスで使っていたホイールを組みなおしたため、今更チューブレスには戻せない。仕方なしに'19年7月に組んだR45ハブのホイールに、昨シーズン使ったIRC SERAC CX MADとSERAC CXを組みつけました。次のレースまでにチューブラータイヤを何とか貼り付けたい。

機材はそれ以外にも少しアップデートしたのですが、それはまた後程。

 

■レース当日

 試走しなかった

何かが折れていた私は、朝早く起きて試走に間に合うように出発する気力がわかず、最初から「レース時間に間に合えばいいや」という気持ちだったため、ゆっくり出発することにしていました。今回はたまたま都合があった友人に便乗してもらうことにしたので、7:00に自宅出発。いつもより1.5時間もゆっくり。

 

道中車の流れはスムーズでしたが、到着したのは8:30。朝の試走がまさに終わろうとしているところでした。会場中心部の駐車場には止めれないので、北側の指定されたスペースに停めました。

 

ジタバタしても仕方がないので、受付してのんびり準備、アップものんびり、何もかもスローテンポで進めました。エア圧は1.8barにセットしたのですが、妙にタイヤが硬い。多分エアゲージが狂ってきている気がするのですが、もはやそれを確かめるすべもなく、そのまま行くことにしました。

 

■実際のレース

昨シーズンはマメに出場していたのでゼッケンNo.8。ぎりぎりセカンドローです。招集エリアで待機していると、見知った面々が集まってきました。番号を呼ばれて順にスターティンググリッドに入っていきます。ここでNo.7がDNSということがわかり、私もフロントローに入れてしまいました。フロントロー右端。悪くない位置です。

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Photo by Kikuzo 緊張してヘルメットを直す

 

スタート3分前から、猛烈に緊張してきました。なんだろうこの緊張感。何もしてきていないのだからどうにかなるわけでもないのに、緊張するんです。ギアを確認して、スタート30秒前にガーミンの計測をスタート。20秒前にサドルに尻をかけ、ペダルの位置を確認。10秒前で前を向き、頭の中でカウントダウン。 心の中で10秒カウントダウンしてから1秒後くらいに、ホイッスルが鳴りました。

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Photo by kikuzo 意外と悪くないスタート

 

皆さん様子を見ながらだったのか、以外に静かなスタートでした。3番手くらいで第1コーナー手前からブレーキング、ブレーキ中に3人に抜かれて5番手くらいで第1コーナーに入りました。激しい振動。一気に速度が落ちてしまいました。過去2回季節外れの台風と、寒波による大雪で開催されなかった平田ステージの名物は、芝に隠れた微妙な凸凹で、これが自転車に激しい振動を与えるのです。ここで更に抜かれて8番手くらい。「まだ何とかついていけるかも」甘い考えを抱きます。

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Photo by kikuzo 甘い考えのあの頃。

 

第2コーナーを曲がったあとの木の根っこを無理に避けようとして、コーステープの杭に当たりそうになりました。急ブレーキです。

「ぜんぜんコースがわからない!」

試走していない影響がここから出てきました。第1コーナーから第2コーナーまでは例年の通りだし大きなコーナーなので問題ありませんでしたが、それ以降から急速に意味がわからなくなってきました。

コーナーのたびにビックリしてガツンと急ブレーキ、モタモタしながらシフトダウンしてペダルを踏み直す、という一番消耗するパターンに入ってしまいました。急速に心拍が上がります。コース半分くらい進んだところで「今10位!」の声を頂戴しました。「まだ何とかなるかも」更に甘い考えを抱きます。

シケイン越えは久々の割には何も悩まずできました。シケイン後の助走が長いのが難点ですが、飛び乗りは「ドシン!」という感じはなく、ペダルキャッチもうまく行きました。良かったのはここくらい。

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Photo by Kikuzo 自転車持ち上げすぎですが、動作自体はスムーズにできました。一人のシケインは寂しい。

 

1周回目が終わったあたりから、腰が猛烈に痛くなってきました。急ブレーキの繰り返しで全然スムーズに走れていないため、どんどん腰にダメージが蓄積され、足が生きているのに前に進めなくなってきました。このあたりからどんどん抜かれるようになっていきます。勝手にライバル認定している人たちがどんどん私の前へ。最終コーナーで手前くらいから声援がたくさん飛んできます。ありがたいことです。しかしヘバる。

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Photo by Masatsugu Kaneko へばっている。よく見るとタイヤがあまり潰れていません。やはりエア圧高すぎたか・・・

 

3周回目でやっとコースが頭に入ってきましたが、もはやまともに走る体力が残っていませんでした。そこからペースダウン。更にズルズル後退して、マスターズの先頭パックに追い抜かされ、その後も何名かのマスターズの方々に抜かれて後退。もはや完走することしか頭にありませんでした。

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Photo by Masatsugu Kaneko これは曲がれんやろなぁ、という写真。

 

各所で聞こえる声援は本当にありがたいです。それに答えて少しくらい見せ場を持ちたかったけど叶わず。いやーツラい。

 

■リザルト

カテゴリ:C3

順位:35/38位(92%)

タイム:33:44.5(+3:16)

Lap1:6:50.9

Lap2:6:42.0 

Lap3:6:36.0

Lap4:6:45.8

Lap5:6:49.8

 

見事に過去最低の順位でした。ラップタイムを確認すると、2周回目、3周回目とタイムが上がっていっています。前述した「3周回目くらいでコースを覚えてきた」という感覚は間違いなかったようです。しかしここで売り切れ、一気にタイムを落としています。そして単純にアベレージスピードが遅い。課題山積みです。どこから対策していったものか・・・対策と言う前に単純にもっと走れよ、という感じです。

 

■今シーズンのパーツ変更点

本当は冒頭に書こうと思っていた今シーズンのパーツ変更点です。

まずは自転車の写真をご覧下さい。

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ホイールは’19年に新しく組んだチューブレスレディホイール。タイヤは昨シーズンも使っていた「IRC SERAC CX MAD」と「IRC SERAC CX」。

そして今シーズンから東海シクロクロスシケインスポンサーである、Wolftoothのフロントシングル用チェーンリングです。少しお高いのですが、Tanpan実装時の対応がとても良かったので、いつかは使おうと思っていました。丁数は昨シーズンの38tから40tへアップ。クランクは105のシルバー、というのは変わっていないのですが、訳あって5アームのFC-5700から4アームのFC-5800に時代を進めました。更にBB、ヘッド、ハブの色に合わせてこれまたWolftoothのオレンジアルマイトのチェーンリングボルトにしたのですが・・・

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チェーンリングボルトがない!

レース中にボルトを一個無くしていました・・・

締め方が悪かったようです。整備不良がもろに出ていて、大変ショッキングな結果に。泣く泣くその場でCirclesに注文のメッセージを送付しました。

さて、わざわざFC-5800にクランクを変えた理由が以下の写真です。

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今シーズンから、左クランクタイプのパワーメータ、「STAGESPOWER G3」を実装しました。これでホイールを選ばずパワーの計測が可能になりました。

ホイール組みを趣味にしている者としては、好きなホイールを選んで走りたい。けれどもパワートレーニングを知ったからにはパワーメータも導入したい。できれば安価に。ということで左クランク型の「STAGESPOWER G3」にしました。左クランク型、かつ105グレードが欲しいのであればパイオニアからもっと安価に出ているのですが、私はどうしてもこの自転車にはシルバーのクランクを使いたかったのです。ハンドルバーとシートポストがシルバーのこの自転車には、どうしてもシルバーのクランクが欲しい。チェーンリングは黒でもいいけどクランクはシルバーがいい。なのでパイオニアは無し。

しかしSTAGESPOWERの本国サイトには、FC-5800のシルバーもラインナップにありました。だが日本の代理店にはラインナップにない。海外から直販すると、日本の無線機規格の「技適マーク」が無いはずなのでNG。しかしどうしてもシルバーのクランクにしたい。そこで直販もしている正規代理店であるインターテックに「どうしてもシルバーが欲しい」と問い合わせをしました。結果、

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インターテックは神。

私が購入した後に直販サイトから105シルバーが消えたので、一人のユーザのために準備をしてくれたようです。ちゃんとシールに技適マークの印字もありました。(写真の本体左側のシールです)パワーの受信感度も、Garmin Edge520Jで今の所途切れまくることはなく、問題なく受信できています。不満なし。今後はレースでしっかり踏めていたかが明らかになるので、効果測定がしやすくなりました。

次もクランク型を買うときはSTAGESPOWERを買います。

 

■まとめ

・やはりシクロクロスはイイ。頭に火が入る感じがする。

・トレーニングしていないのだから結果が悪いのは当然。何とか時間を確保するしかない。 

・試走は大事。次からはちゃんと朝の試走に間に合うように出発する段取りを取る。

 

久々のシクロクロスでは、昨シーズン知り合った方々との再開もあり、また久し振りの友人との再開もあり、素晴らしい時間が過ごせました。BUCYO COFFEEのサービスはますます磨きがかかり、家族で楽しく過ごせる素敵な環境です。改めて運営の皆様に感謝したいです。

帰り際、56さんに声をかけると、「もっとモガきゃあよ!!」とお言葉を頂戴しました。全くそのとおり。何とかモガく時間を作ります。

 

'19/12/1、東海シクロクロス第2戦のIRCカップ「ふれあいぱーくほうらい」は所々の都合により参戦できないため、次回は'19/12/15の「ワイルドネイチャープラザ」です。最も楽しみにしている砂のステージ、寝かせてあったチューブラータイヤを貼り付け、今できる万全の体制で挑みたいと思います。