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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 第5戦 愛知牧場day2(JCX戦)

辛いツラい愛知牧場day1が終わりました。同じコースでまだ1日残っています。しかし「走らない」という選択肢は私にはなく,とにかく何とかして走る手はずを整えるのです。day1のレースが終わった時からday2のレースの準備は始まっています。
 

■事前の準備~メンテナンス

愛知牧場day1が終わった後,帰宅するために車に向かおうと自転車にまたがったところ「ブニ」と前輪に違和感が・・・
 

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親指だけでタイヤがへこんでしまうくらいエアが抜けています・・・えらいこっちゃ!
大変焦ってしまったのですが,「チューブラーのパンクがパナレーサーのシーラントで治った」という,シクロクロスアイドルKossyの投稿を目にしていたことを思い出しました。そうと決まれば買いに行くしかありません。妻に頼まれたお遣いをIKEA長久手で済ませ,速やかにシーラントを買いに行きました。
買ったのはパナレーサーのシーラント120ml入りです。税込み¥880です。
 

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なにやらくるみの粉末が入っていて,パンクの穴に効くといううたい文句です。コンクリートの骨材のような意味合いでしょうか。
日は暮れかかっていました。すぐに作業したかったので自宅の駐車場ですぐに作業開始です。
 

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車に積んであったWolftoothのチェーンリンクプライヤにはバルブコアツールがついているので,それでバルブコアを外しました。
 

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バルブコアが抜けるとタイヤがしぼむのですが,しぼみ方にムラがあります。タイヤを乗せるときに変に力がかかって中のチューブがゆがんでしまったのでしょうか。
さてシーラントをどうやって注入するかですが,考えた結果ビニールテープでバルブとシーラントのノズルの先端を留めて流し込む作戦にしてみました。
 

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が,失敗でした。空気が逃げる場所がなく,うまくシーラントが入りません。力いっぱいシーラントのボトルを握ると,ノズルの根元からシーラントが漏れてきてしまいました。この後はビニールテープを外し,バルブに一滴一滴シーラントを垂らして入れました。40ml程度入れたところでバルブをこより状にした紙ウエスでほじり,バルブコアを着け,エアを若干入れてからホイールをゆっくり回してシーラントをいきわたらせ,最後に3気圧弱入れて作業終了しました。あとは一晩寝かせてパンクがふさがっていることを祈るのみ。
 

■レース当日

朝起きて,真っ先にシーラントを入れたタイヤの状態を確認しに行きました。
指で押してみるとエアがしっかり残っていて「カッチカチ」であります。懸念していた穴はふさがったようで安心しました。ありがとうKossy!これからシーラントはパナレーサーに乗り換えることにします。
 
レースの準備
日曜日は妻子もレースに出るので忙しくなります。昨日走っているのでコースは大体把握できています。自分は朝の試走はやめて,妻子に試走の時間を持ってもらいました。
試走から帰ってきた人の話を聞くと「ちょっとコース変わっている」とのこと。まぁ,変わったところで昨日の体たらくを考えたら勝ちに絡めるわけは無く,あきらめるしかありません。
妻子が試走に行っている間に環境のセッティングです。今回から妻の要望によりこれを導入しました。

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ホームセンターでも買えるアウトドアブランド「LOGOS」の「どこでもルーム」です。
お着換えテントとして購入しました。

 

ロゴス テント どこでもルーム Type-M 71459002

ロゴス テント どこでもルーム Type-M 71459002

  • 発売日: 2013/03/11
  • メディア: スポーツ用品
 

 類似品よりは高価ですが,妻から見ても「畳むのが難しくなさそう」という点が重要でした。安価なタイプは「畳むのが難しくポールを折った」というレビューが多く,不安要素があります。また私の懐が寒くなった気がしますが,妻の期待に応えることが優先度高であります。

 
中はこのように床が無く,ただ地面に建てるだけの簡単な作りです。

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シューズを脱ぐときのためにビーチサンダルを置きました。レース後に自分も着替えてみて感じたことですが,「あったかい」のです。当日の愛知牧場はそれなりに寒かったのですが,少しの日照と風を防げることで相当の快適さとなりました。妻からも「着替えやすかった」と大絶賛でした。
 

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使用後は折りたたみ傘の要領で畳むことができ,

 

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畳んでスタッフサックに入れると棒状になって収納しやすいです。サイズ感は,サイズ43の私のシューズと比較するとこんな感じです。良い買い物でした。

 

■実際のレース

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Photo by Kikuzo 人数が多い。
前日と違って曇り空,風は冷たいが気温自体はそこまで低くありませんでした。これはレース中は暑くなると感じてアームカバーは外しました。スタートは5列目左から2番目。ホイッスルと同時にスタートするも,周りが混雑していて前に出られません。右側の方がバランスを崩したのか少し出遅れ,そのすきに少しだけ前に出れました。が,怖い。昨シーズンスタート直後に他車と絡んでしまうことが多かったこともあり,スタートの集団に巻き込まれることに恐怖心があります。シクロクロスのセオリーからは外れますが,スタート直後の混雑では頑張りすぎないことにしました。
 

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Photo by kikuzo 第一コーナー直後。集団は長く伸びてしまいます。
 
第一コーナーは砂利が浮いているのでスリップダウンの恐れがあり怖い。慎重に曲がりますが,やはり落車する方がいます。何とか抜けて集団の真ん中ちょい後くらいに位置づけました。第二コーナーを抜けて段差のある登りへ。路面が若干柔らかく急に負荷が上がります。このままでは登り切れないと感じたので,さらにシフトダウンした瞬間にペダルからトルク感が抜けてリアディレイラー付近からガリガリと異音が。
 
「チェーン落ちた・・・」
 
過去に何度かあるこの感覚,チェーンがローギアとスポークの間に落ちてしまいました。最近変速周りのメンテナンスをサボっていたせいか,ロー側のリミットスクリューが緩んでいたと思われます。

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Photo by kikuzo 自転車を降りてチェーンを戻す。Kikuzo氏は毎度こういう瞬間を見事に押さえてくれます。
 
自転車を降りて,速やかにチェーンを直そうと試みます。手こずっている間にどんどん抜かされ最下位に。過去にも大野極楽寺公園で似たようなことがありました。Simworksのもんじゃさんが「どないしたん?」と声をかけながら追い抜かしていきます。「チェーン落ちた!」と叫んでやっとのことでチェーンを直し,レース再開(最下位)です。
 
もうこうなると追いかけるだけなので気楽なものです。せっせとペダルを漕ぐと前日よりも走りやすくなっていることに気が付きました。コースが少し改修されたことと,路面が少し締まって走りやすくなっていました。スピードも乗せやすくなっており,最下位による気負いの無さから断然楽しくなってきました。階段も,前日より足が軽やかに動いて「駆け上がれている」雰囲気になりました。

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Photo by kikuzo 楽しくなってきて笑顔が出る。
 
2周目に入り第2コーナーを抜けた後,まったく同じところで再びチェーンを落としてしまいました。気を付けていたつもりだったのに・・・今度は現象がわかっているので1周目よりは早く直せました。
 

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Photo by kikuzo 抜きつ抜かれつでデッドヒート。

 

レース後半になってくるとペースが合う人も出てきて,抜きつ抜かれつのレースらしい展開になってきました。勝ちに絡めなくても競り合いになると本当に楽しく,一緒に走るライダーの皆様に感謝するところです。

 

後半はどんどん楽しくなってきて,順位は全然ですが出し切った感があり,多幸感がありました。

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Photo by kikuzo 抜かされたM2ライダーとの握手でこの笑顔。本当に楽しかった。

レース後の退避路で私を抜かしたM2ライダーと笑顔で握手。なんだろうこの楽しい感じ。シクロクロスを辞めたくないのはこういうところにあるのかもしれません。
 

■リザルト

カテゴリ:C3
順位:50/63位(79%)
タイム:34:39.7(+6:08)
Lap1:8:58.2
Lap2:8:40.4
Lap3:8:29.3
Lap4:8:31.3
 
チェーンを落とした1周目,2周目と比較して3・4周目は10秒は早くなっています。もともと遅いことは別にして,ペースは落ちなかったということですね。もともと遅いことは,体重が単純に重いためアップダウンの激しい愛知牧場ステージはモロに影響を受けますね。
 

■まとめ

・チェーンを落とさないこと。細かいメンテナンスをサボるとこうなる。
・体重が重いことはすべてにおいて不利。
シクロクロスは楽しい。
 
レース後,ワールドカップへ向けて日本代表の練習があったのですが,これも本当に見ごたえがありました。基本は「前を見て走る」というだけなのですが,その光景がすごかったです。自転車に乗るうえで「前を見る」ということはどういうことかを考えるきっかけとなりました。遅くても,前を見て走りたいと思います。