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技術系サラリーマンの生活実験

【雑記】グラウラー:Growlerというビールの楽しみ方を知った。('20/7/11追記)

私は,ビールが好きです。特に,クラフトビールと呼ばれる種類のものが好きです。なんでこんな味わい深い飲み物が生まれてしまうんでしょうか。まさに人類の業。クラフトビールが好きになった背景は人それぞれあると思われますが,私の場合はどうでもいいので割愛します。とりあえずクラフトビールが好きになったわけです。

 

しかし,お酒の飲み方に多様性が生まれ,クラフトビールを楽しむ考えは世間に広がってきたと思いますが,まだ各種クラフトビールが飲めるお店や醸造所が少ないのもまた確か。さらに駅から遠い場所にある場合が多く気軽に飲みに行くのはちょっとめんどくさいのです。メジャーなビールの醸造所ですと,私が住む名古屋市近郊にもキリンビールの工場がありますが,そこも電車とバスを乗り継ぐ必要があるため気軽には行けません。

 

さらに私はビールが大好きなのですが,飲み歩いて家になかなか帰らないというのは嫌なので,普段はあまり外を飲み歩いたりはしません。しかし瓶や缶で買えない珍しいビールが飲みたい。

 

気軽に家で飲めて,さらに瓶や缶で売っていないものまで飲んでみたい。しかし家を空けてクラフトビールを飲みに行くのも憚られる。モヤりながら昨今のCOVID-19による自粛期間を過ごす私に,シクロクロスを通じて知り合ったHarimaxから天啓のようなエントリが示されました。

note.com

その名も「グラウラー」(Growler:英)。ビールの炭酸ガスの圧力に耐えうる容器で,タップから注がれたクラフトビールを持ち帰って楽しむ手法です。

 

これなら駅から離れた場所にあるお店や醸造所に自転車で行ってビールを汲んで帰り,自宅で楽しむことができます!昨今のCOVID-19による愛知県の緊急事態宣言が解かれるのを待って,さっそくグラウラーでクラフトビールを汲みに行ってみることにしました。

 

【目次】

 

▪容器を準備する

容器は,先ほど紹介したHarimaxのエントリで一番出動回数が多いという「Klean Kanteen」のシングルウォールボトル,「リフレクトボトル」の18ozです。(輸入代理店推奨外)

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 代理店推奨外,とのことですが、t=0.3はあろうかというステンレスボトル,かつ金属製スクリューキャップです。ガスケットがしっかり潰れるまで締めれば大丈夫,という感覚を受けます。

我が家には旧品の「クラシックボトル」の在庫があったはずなのですが,そいつをよく使っていた妻に聞くと「失くした」とのこと。無念。新しく買いました。これだけで普通の缶ビールが10本以上飲めてしまいます。容器は18oz = 532mlで,だいたい1パイント分くらい入ります。あっという間になくなりそうな量ですが,インペリアルスタウトみたいなハイアルコールビールを考えると確かにこのくらいがよさそうです。

 

「Klean Kanteen」にはグラウラーモデルもあります。が,インスレート(ダブルウォールの保冷・保温タイプ)は容量多めであるため,高価だし重たく大きくなります。「一杯目のビールが一番旨い」という考え方ならグラウラーで汲んでくるビールは適量がいいし,シングルウォールなら帰宅後すぐ冷蔵庫に突っ込めます。妻はビールは好きですが量は飲まないため,一緒に楽しむなら少量でも問題ありません。グラウラーを始めるなら小容量のシングルウォールボトルが我が家には合いました。

 

▪輸送方法

グラウラーとして用意したボトルはシングルウォールなので保冷効果がありません。クラフトビールはキンキンに冷えていなくてもよいですが,傷まないようにある程度保冷して運ぶ必要があります。前述したHarimaxのエントリの通りタオルで絡めば問題ないのですが,私は前から持っていたモンベルのソフトクーラーを使いました。

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 モンベルの「ロールアップ クーラーバッグ3L」です。私のは旧品で,今は色が違います。('20/6/9現在公式サイトは入荷時期未定)

これなら万が一中で漏れてもバッグの外には漏れないし,バックパックで輸送が可能です。

 

中にはリフレクトボトルが2本と,330mlの細身の瓶ビールが入ります。隙間に小型の保冷剤を入れればバッチリ。

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・・・リフレクトボトルは最初は1本だけだったのですが,運用を開始したところ妻から「家で適量のクラフトビールが楽しめるのは素晴らしい。もう1本買うべし」とお達しがあったので追加しました。すでに容器だけでまともな缶ビール24本入り1ケースの価格をゆうに超える資金が投入されてしまいました。クラフトビールの魔力恐ろしい。

 

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この時グラスはGSIの樹脂グラスを使いました。キャンプでの使用を想定しています。

保冷剤とボトルを詰めたクーラーバッグを背負って走り,汲んだビールの重みを感じながら帰宅。夕食に美味しいクラフトビールを楽しめる。サイクリングとクラフトビールの楽しみが融合するわけです。これキャンプツーリングの途中で醸造所に寄ってビールが汲めたら,キャンプの夜の楽しみ激増ですね。グラウラー,夢が広がります。

 

 

クラフトビールを汲みに行く

グラウラーを用意してから,何軒か回ってみました。汲みに行く際以下の点に注意しました。

 

(1) 事前調査

グラウラーでお酒を販売するには,酒類小売業免許が必要になります。普通の飲食店は対応していない可能性があるため,グラウラーでビールを持ち帰りたい場合は,事前に調査が必要です。実際酒類小売業免許がないため断られたお店があります。そうやってちゃんと断ってくれると好感度高いので,今後は直接飲みに行きたい。

 

(2) 洗って持っていく

ビールに雑菌は厳禁なので,しっかり洗って乾燥させてから持っていきます。リフレクトボトル18ozは食洗機に入るので,洗浄から乾燥が楽です。

 

(3) 早めの時間に行く

お店の開店直後等,ピークタイムを避けるのが良いと思います。通常のオペレーションとは違うと思われますので、お店に必要以上の負担をかけたくない。また,早めに行けば早めに帰宅でき,早く飲めるから早く寝れる。

 

以上3点に注意してお店にGo !

 

1軒目 BeerBarマーブル '20/6/17追記

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店舗写真追加。仕事帰りに遠回りして寄りました。

住所:名古屋市天白区植田南2丁目923

名古屋市市営地下鉄「塩釜口」から徒歩10分ちょいの所にあります。自宅からは自転車で30分かからず行けるのですが,酔って自転車を押して歩いて帰るには少し面倒な距離です。お店の壁に「クラフトビール持ち帰りOK!!」の表示が。グラウラーを持って突入しやすく心強い。容器の容量を告げて量り売りしてもらえます。店内はカウンターメインのこじんまりしたお店。タップは4本ありました。

1軒目にBeerBarマーブルを選んだのは理由があり,ビールを汲む以外にこれを買いに行きたかったのです。

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「PEARL RICE RIOT DAMONDE」,東海シクロクロスとも関係の深いDAMONDEトレイルとコラボしたビール。お店の2周年記念で作られたこのビール,店主が育てた米を使ったビールです。醸造所は大阪の「ディレイラブリューワークス」,自転車好きならわかる屋号の醸造所です。こちらは実家に帰省した際に是非行きたい。

 

2軒目 little ruby

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住所:名古屋市昭和区山手通り5-2-5 レヂデンス山手

1軒目に行った「BeerBarマーブル」さんで「ヴァイツェンが好き」と伝えた所,「ここへ行け」と教えてもらったお店です。名古屋市市営地下鉄「八事」6番出口から徒歩5分ちょい,2020年1月オープンのまだ新しいお店です。

 

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汲みに行った時のタップリスト。

常にタップは3本稼働させるように(最大5本との事)していて,2種類はヴァイツェンを常備との事。グラウラーがなくても炭酸用ペットボトルを用意してくれるので、保冷用にタオルとか持っていれば気軽に寄ってテイクアウトできます。少し帰宅経路を遠回りしたら行けるので,通勤用鞄にタオル常備やなコレ。この日は「いわて蔵ビールヴァイツェン」を飲み,「胎内高原ヴァイツェン」を汲んで帰りました。

 

3件目 OKD KOMINKA BREWING '20/6/20追記

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 住所:愛知県知多市岡田中谷4

名古屋の中心街 から南に約25km,道を選べばまぁまぁスムーズに行ける位置にあるマイクロブルワリーです。名古屋からですとアップダウンはほとんどありません。自宅から往復50kmちょっと,サイクリングついでに汲みに行くのにちょうどいい。

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看板の左側の引き戸から入れる雑貨店からはビール工場が見え,鼻息が荒くなります。

 

もともとはおせんべいやさんの建物だったというこちら,車で行く場合はお店のはす向かいにある「おかき屋・辰心岡田本店」の駐車場を使うべし,とのこと。ビールを買いに行ったついでにつまみになるせんべいを買っておくとよさそうです。

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タップが8本もある!

フルーツを使ったビールを各種醸造しているようです。この日はボトルを2本持っていき,それぞれイチジクを使ったヴァイツェンと,メープルシナモンのIPAを汲み,コーヒー豆を使ったスタウトをボトルで買いました。価格がポイントで,なんと¥1,200/1Lなのです。Hydoro Flaskの64ozに満タン入れても¥2,280+Tax!普通の缶ビールと比較すると高価ですがクラフトビールとしては爆安。醸造所だからできる価格ですね。これは64ozのグラウラーを買うしかないのか・・・なお,保冷タイプではないですが,オリジナルのグラウラーも販売しています。

 

OKD KOMINKA BREWING併設の「範丈亭」のランチ('20/7/11追記)

 

家族でランチを食べに来ました。

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凄いボリュームです…

「わくわく日替わりセット」¥1,200(税別)。

この日はカキフライでした。カキフライ3個に鶏唐揚2個。サラダ、ひじき、豆腐、マジで具沢山の豚汁、ご飯はおかわり自由。これに食後のコーヒーとデザート付くんですよ!メチャお得です。大飯食らいの私も大満足です。

これ知多半島時計回りでしっかり走ってから、帰りに昼食とビール汲みのライドプランが熱い雰囲気です。文句なくお勧めします。

 

 

他にもグラウラーを使えそうな行ってみたいお店があります。今後新規開拓のたびにこのエントリに追記していきたいと思います。

 

◾️まとめ

クラフトビールが好き,だけどあまり飲み歩けない宅飲み派にお勧めしたい「グラウラー」。

・最初は小さなシングルウォールボトルで良い。

・お店によってはグラウラーに対応していない場合があるので、事前の調査や問い合わせが吉。

 

 グラウラーを知ったことで,瓶や缶ではすぐに買えないビールをお土産に持ち帰るという新しい楽しみが増えました。世の中には,私のように「あちこち飲んで回っているほど時間がない。けど瓶や缶では買えないビールが飲みたい」という方はいるはずです。そんな方に是非お勧めしたい飲み方でした。今後もお店の開拓が楽しみです!

 

 (このエントリは今後改定を計画する)