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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 最終戦 ワイルドネイチャープラザ

私にとって2019-2020シーズンの最終戦にあたる,ワイルドネイチャープラザがやってきました。第7戦で東海シクロクロス初のコースとなった「梅林公園」は,日曜日から泊りの出張となったため不参加。
第6戦の大野極楽寺公園以来のレースです。東海シクロクロスではシーズン中に2回ワイルドネイチャープラザが巡ってくるのが定番となりましたが,個人的にはこのままシーズン中に2回続けてほしいと思っています。開催地である稲沢市からも,河川敷砂丘保全として「シクロクロスはアリ」という考えのようですし,私はこのコースが大好き,つまり稲沢市と私にとってWin-Winの関係であると言えます。
さらに今シーズンから導入したチューブラータイヤは,ほぼこのコースを低圧のタイヤで走るために準備したようなもの。過去最高の機材と,過去最高とは言えないイマイチな体で今シーズン最後のシクロクロスが始まります。
 

■事前の準備~トレーニン

56Cycleに行った
56Cycleでのローラー練には1回行けました。が,普段全然走れていないせいか全然パワーが上がらず,途中で脚が止まってしまいました。うーんイマイチ。普段走っていないからなのは間違いないのですが,平日の早朝も土日の朝も最近疲れ切っていて起きることができず,夜も思考停止していて走る気力が湧きません。その点56Cycleでのローラー練は周りに人がいるし,落車して怪我の恐れもないし,メニューは56さんが考えてくれるので,何も考えず必死で漕ぐだけなので気楽です。肉体的には猛烈に過酷ですが,私にとって精神的にはある種癒しの時間です。願わくば毎週通いたいところなのですが・・・
 
久しぶりにMTBに乗った
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海外で働いていたSimworks CXのレイ君が一時帰国。CXではマスターカテゴリのガミさんと3人でMTBで山に入りました。やっぱりMTBを含めたオフロード走行は本当に楽しいです。普段の土日は朝起きられないのですが,シクロクロスがあるか,こうやって約束すると起きれます。これは普段の土日も自分一人で走りに行こうとせず,誰かを誘って走る時間をシェアするのが良いということでしょうか。
確かに自分との約束は反故にしがちですが,だれかとの約束は可能な限り達成しようとするもの。これからは誰かに声をかけてみようかと思います。

 

■事前の準備~メンテナンス

ワイルドネイチャープラザでは砂でローギアに落とすことが十分あり得ます。愛知牧場ステージでスプロケットのインナー側にチェーンを落としているため,変速調整を念入りにしました。
特にリミットスクリュー。ローギアに落とした時にチェーンが鳴るくらいギリギリに調整しました。走行抵抗は上がりますが,チェーンをインナー側に落とすよりはましです。
 

■レース前日

本当は前日試走に行くつもりでしたが,のっぴきならない事情により緊急の関西への帰省となり断念。移動往復6時間,滞在4時間でした。激しい雨も降っていたのである意味では前日試走に行かなくても気は楽でした。帰宅後準備をして早々に就寝しました。
 

■レース当日

最近一緒にMTBで走ったレイ君も出走するので相乗りしたい,ということで我が家の車に4人4台乗車で会場に向かいました。以前の自転車車内積みなら無理でした。ヒッチキャリア様々です。今つけているヒッチキャリアYAKIMAの「FullTilt5」は一応自転車5台用なので,タイヤを外したりハンドルの向きを変えるなど工夫したら,カングーで5人5台での遠征が可能になりそうです。
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ばっちり雨やがな・・・
 
天気予報は晴れでしたが,会場に近づくにつれて雨が降ってきました。晴れると思っていたので傘を持ってきていません。甘かった・・・
雨も降っているし強烈な伊吹下ろしで寒いので,荷下ろしなどの準備は進めず受付開始まで寝て待つことにしました。そのまま意識を失い,気が付いたら試走時間が終わっていました!疲れがたまっているのか一度眠るとまとめて寝てしまいます・・・同情していたレイ君はいつの間にかいないし,受付済みの私のゼッケンがダッシュボードに置かれていました。完全に意識失ってるなコレ。ここまで来たらしかたありません。試走は諦め,ゆっくり観戦とレース準備にいそしむことにしました。雨がパラパラ降りになってきたところでローラーやらの準備,雨が降ってきたら車の中でゼッケン着け,また晴れたらお着換えテントの設営という感じでゆっくりした時間が過ぎました。最後にタイヤのエア圧を1.4barに合わせました。80kgを超える体重の私には破格の低気圧です。チューブラータイヤの力を思い知ります。
 
 

■実際のレース

アップを終わらせ,招集に向かおうとしたところでトイレに行きたくなりました。寒いときはトイレのタイミングが計りづらい。トイレは渋滞していて焦りました。招集時間ギリギリで間に合いました。
今回ゼッケンNo.36,4列目右から2人目に位置づけました。ワイルドネイチャープラザのスタート直後は中央部から左よりが砂が柔らかく沈みやすい。悪くない位置です。

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Photo by Kikuzo 落ち着きすぎたスタート。
 
スタート後は過去に前走者に突っ込んだりしたことがあるため,ついスピードを落としてしまい,他車と安全な距離が確認できるまで後ろに下がってしまいます。もっとうまくなって前に出たいところですが,今は致し方なし。第一コーナーの砂区間にインよりに突っ込むと,少しスペースが空いていました。しかし前走者と絡みそうなので少し減速,ラインをわずかにずらして進みます。次は左手が前にいたMTBの方のバーエンドにヒット。痛ぇ。相手側もびっくりしていたので「ごめんよ!」と叫んで追い抜かします。しかしスピードが落ちてしまい第一コーナーの砂区間は乗車で越えられませんでした。締まった路面に入ったらすぐに乗車,次の砂を越えます。右コーナーを越えたら次は砂の弱めのクランク,渋滞しています。何とか大外から乗車で越えますが,ここでモタつきました。

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Photo by Kikuzo 遅いとわかっていても,つい乗車したくなってしまうのです。
 
普段は自転車を押す姿がゾンビの集団に見えるからか「ゾンビ坂」といわれるセクションが下りになっており,つい乗りたくなって乗車してみました。不安定な下りの感覚が楽しいです。しかし斜度が下がってくると途端に遅くなるため,乗車は1周目だけにして以降は押して走りました。結果的に押したほうが早かったです。
 
今回空気圧を1.4barまで落としたチューブラータイヤの砂でのグリップ感は今まで感じたことがないレベルでした。雨により砂が締まっていたこともあり,結構乗車できてしまいます。路面が固い森区間でも,若干タイヤが腰砕けになる瞬間がありましたが,タイヤがヨレる感覚も感じれたので,慣れれば何とかなりそうな気がします。砂区間はつい楽しくなって乗車しすぎてしまい,結果的に遅くなるというのが良くないところです。しかし乗れると楽しいんだよなぁ。砂区間中央部のテント周りの登りも,最終周回では乗車で進むことができました。後ろの走者に「スゲェ!」と言ってもらえてちょっとうれしい。
 
最終周回のゾンビ坂の下りになると,太鼓の音が聞こえてきました。おそらく私の隣のライダーを応援しているのですが,若い男子たちが太鼓に合わせてZARD「負けないで」を合唱しています。最終周回の下りにピッタリすぎて笑ってしまいます。思わず太鼓の音に合わせて合いの手を入れながら走ってしまいました。こういう応援思いつくのスゴイなぁ。叫んでいるだけの私とは大違いです。
 

■リザルト

カテゴリ:C3
順位:36/48位(75%)
タイム:29:36.2(+4:12)
Lap1:8:03.2
Lap2:7:11.4
Lap3:7:09.8
Lap4:7:11.8
 
2周目以降のタイムは安定していますが,他の方と比較すると納得の順位です。1周目にもたつかなくてもあと2つ順位を上げるのがせいぜいでしょう。
今回1位の選手は別格でしたが,1周あたりあと30秒縮めないとシングル順位には程遠いです。よく訓練されている東海シクロクロスのC3常連組にとって,ワイルドネイチャープラザの砂は最早「乗れて当たり前」の領域になってきています。表彰台へはまだまだ先が長い・・・
 

■まとめ

・チューブラータイヤの効果は絶大。体重が重い自分には必須な気がしてきた。
・今の走りでは運が良くても勝てない。速さのベースアップが必要。
・最早ワイルドネイチャープラザの砂は「乗れて当たり前」。その先を目指さないとC3で表彰台はない。
 
 今シーズンは明らかなトレーニング不足で全く振るいませんでした。後半になるにつれて少しだけ感覚が戻ってきて,やっとゼッケンNo.の順位にまでたどり着けました。かつて同じくらいの順位で争っていた人々ははるか彼方。追いつきたいです。仕事の忙しさのあまり思考停止してトレーニングがすっかりおろそかになっていて,「残業ばっかりしている場合ではないぁ」と感じる今日この頃。勝てる人たちはそれをやりくりして結果を出していて憧れます。なんにせよあと半年もしたらまたシーズンが巡ってきます。そこまで何ができるか,もうちょっと頭を働かせてみたいです。