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技術系サラリーマンの生活実験

【自転車実験室】Bike to 森、道、市場2016

家族で自転車に乗ってキャンプに行く。そんな目標が達成出来たのが、今年の「森、道、市場2016」でした。

 

6歳になり、名古屋から犬山まで30km超のライドをこなす猛者に成長した息子の目標は、「自転車でキャンプに行く」というものでした。私としては大変望むところだったのですが、各種の問題がありました。
 
・名古屋から30km以内で、ルーティングしやすいキャンプ場が無い。
・3人分のキャンプ装備をどのように自転車で運ぶか?
・荷物を減らすので遊び道具をたくさん持てない。
・遊び疲れた復路の対応。
 
 ここら辺を解決しつつ、自転車でのキャンプを楽しむのに狙いを定めたのが「森、道、市場2016」に自転車で行くという、自転車店Circlesプレゼンツbike to 森、道、市場でした。
 
bike to 森、道、市場は、自転車で「森、道、市場2016」まで行くグループライドイベント。これなら遊び道具で困ることはないし、最大のメリットは、申し込み時点で既に売り切れだった「森、道、市場2016」のキャンプイン権利です。さらにグループライドは名古屋からと岡崎からの2グループあり、岡崎からなら基本平坦路で20kmちょい。ここで、
 

・岡崎スタートの帰りは車で回収

 
というプランに行き着きました。
 

■準備

1.自転車
私のシクロクロス車はリアキャリアが取り付けられる仕様ですので、リアキャリアを通勤自転車から移植。フロントはフォークにキャリア用ダボ穴が無かったのですが、鉄のフォークですので服部製作所に依頼してダボ穴を溶接、フロントキャリアを取り付けました。
 
妻の自転車はリアキャリアを取り付け済みで、整備以外の追加は不要。息子の自転車は18インチのキッズBMXで、そもそもキャリアの取り付けが不能なのでそのままとしました。
 
2.テント
bike to 森、道、市場でのキャンプサイトはグループライド参加者でのキャンプ村になるためファミリーテントは張れないし、第一デカくて運べない。手持ちの小型テントは2人用が1張り。妻子には2人用のテントを使ってもらい、私は友人から1人用のテントを借りて、小型のテント2張り体制とする事にしました。
 
3.ルートの確認
基本参加者は大人ばかりのグループライドですので、息子のペースに合わせると我が家は当然ついて行けません。また、子供には車道走行が困難な箇所もあるため、事前にルートを確認し、可能な限りグループライドについて行くが、状況に応じて我が家は分離して走る方針としました。
 
4.雨が降ったら諦める覚悟をする
 大人だけならまだしも、言わずもがなです。
 

■当日

1.岡崎まで車で移動
 岡崎スタート組の集合場所はJR岡崎駅の東口。車で自転車と装備を運び、ドミー岡崎駅東店の西側にある名鉄協商パーキングJR東岡崎駅第3に車を止めました。名鉄協商パーキングJR東岡崎駅第3は大型の平面駐車場で¥600/24時間と安いので、荷物も自転車も下ろしやすく、今回の用途にぴったりでした。
 
2.荷物の分担
 妻子には自分の着替え一式をそれぞれバックパックで背負ってもらい、妻の自転車のリアキャリアには、どうしても私の自転車に積みきれなかった2人用テントの幕体とマット、すぐに取り出したい日焼け止めや鍵類を積載しました。残りの荷物は私のバイクとバックパック。バイクへの積載はこんな感じになりました。

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フロントキャリアにテント1張りと寝袋1つ、リアキャリアのパニアバッグには火器や燃料、ランタンやテーブル、調理器具一式。キャリア上部に寝袋2つと座椅子とモリモリです。

走り出してから気づいたのですが、フロントキャリアの寝袋がシフトレバーに干渉して、最初シフトダウンができず焦りました。「力いっぱいレバーを動かして寝袋を変形させる」ことで対応できましたが、ダブルレバーにもメリットがあることを実感しました。

マットや枕、その他の細々したものはすべて私のバックパックに詰め込みました。

 
3.ライド本番
 岡崎スタート組は2班に分かれて、我が家はゆっくりペースの2班。それでもついていけないので他の方には先に行ってもらい、いつもどおり歩道メインでゆっくり3人で走ることにしました。

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普段から基本妻が先頭でペースを作り、私は最後尾で後方のチェックとルートの指示という体制です。それなりに遅かったはずなのですが、同じ班だった皆さんは要所要所で待ってくれて、しっかりグループライドを楽しめました。

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ゴール目前の海岸線をみんなで走った時の楽しさはなんとも言いがたいものです。我が家に配慮していただいた皆さんに本当に感謝しています。
 
 グループライドを経験したことがある方なら、走力のバラ付きが大きいメンバーでのグループライドは難易度が高いことはお分かりいただけると思います。妻は楽しく走れたと本当に感激していました。
 

■帰宅

 フェスでのキャンプの夜を楽しみ、一晩明けて朝のゆっくりした時間を過ごしたら私は帰り支度の準備です。
 「森、道、市場2016」は東海地方では大きなイベントですので、JRの快速が止まる蒲郡駅からシャトルバスがたくさん出ています。日曜日の多数の来場者に逆行してシャトルバスに乗り込み、JR蒲郡からJR岡崎まで電車で移動して車を回収。今度は車で会場へ向かいます。あっという間でした。
 
 帰宅前にラグーナの湯でさっぱり体を清めて、国道23号線のバイパス経由で名古屋への帰路に付きました。遊び疲れた息子は車中で熟睡。19時までに帰宅し、息子は一旦起きて夕食を食べましたが、21時には再び熟睡でした。
 

■反省点

1. 3人用の山岳テントが欲しかった。
 いくら1〜2人用のテントとはいえ、2張り持って行くとそれだけで嵩張ります。
今回のような場合は3人用の山岳テントがベストだと思いました。
 
2.リアキャリアに重量物を集中し過ぎた。
 ダンシングするとはっきりフレームのしなりを感じました。車体を振れないのでまっすぐペダリングする必要があり、体幹をかなり使いました。フレームバッグの導入や、フロントキャリアへの荷物の分散をもっと考えたいです。
 
3.寝袋は小さい物が欲しかった。
 我が家の寝袋は3シーズン用の化繊。海辺とはいえ気温が高かったせいか、テント内は意外に暑く薄いサマーシーズン用で十分な印象でした。重量も大事だが、パッキングには嵩も大事と思い知りました。
 

■まとめ

 「家族で自転車に乗ってキャンプに行く」という目標にタイミング良くイベントが重なり、コースとキャンプ場の選定を外注できたことは大きかったです。ライドイベントの良さはここにあるんですね。企画していただいたCirclesに感謝です。
私は食料の買い出しやら車の回収やらで「森、道、市場2016」のコンテンツそのものはほとんど体験できませんでしたが、妻と息子は大いに楽しんでくれたようです。息子は目標を達成した事に満足して、一緒に走ってくれた方々に遊んでもらったことを語りながら眠りに付きました。
 
 さて、次はどこに行こうか。