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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】浜松シクロクロス2018

2017-2018のAJOCCシーズンも終わり、3/18に開催された「東海クロスランド」に参戦できなかった身としては、1ヶ月以上ぶりのシクロクロスになりました。

本当は家族で参戦するつもりだったのですが春休み後半の息子が久しぶりに風邪引きに。その状態で家を空けて1人で遊びに行くのは流石にNGと思いDNSを決めたのですが、4月から職場の異動で仕事内容が変わり頭がチリチリしていた私を見かねて妻から「走って頭スッキリさせて来たら」とのお言葉が。そこでダメ元で参戦予定の服部氏に交通費ワリカンを持ち掛けたところ快くOKを貰ったので参戦する事に。

家族で参戦ならプチトリップの意味合いもあるので交通費は確保してあるのですが、1人で行くとなると遠征費は馬鹿にならないもの。遠征の時に仲間がいると心強いですね。

 

◼︎アクセス

会場は東名高速「浜松IC」から約17kmの「中田島砂丘 凧場」。

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AM5:30に名古屋の白川公園を出発したのですが、道は空いていて7:10には会場まで到着できました。浜松の名自転車店「GreenCog」からもほど近いです。以前に参戦したエコパシクロクロスといい、浜松付近は東海地方だけでなく、関東からも参加しやすそうな好立地です。

 

◼︎会場

中田島砂丘」と言うくらいだから砂だらけかと思いきや、防風林なので一部を除いて締まった路面でした。会場に着いて感じたのが風が強くて寒い事。この日は日中も気温12℃で、シクロクロスとしては高温ですが、春の気温に慣れた身体には応えます。BUCYO COFFEEのホットメニューがありがたい。

浜松シクロクロスはシクロクロッサーお馴染みのBUCYO COFFEEが出店しています。「美味い、早い、安い」の3拍子揃ったメニュー。この日のメインはきしめんでした。

…3月末に10年ぶりくらいの春スキーに行ったのですが、久々のスキー場で感じたのは「スキー場にはBUCYO COFFEEが無い!」と言う当たり前の事。スキーも結構お腹が空くのを忘れていて準備が悪く、食事の確保が面倒でした。ウインタースポーツと言えばシクロクロスになった我が家は会場で暖かく迎えてくれるBUCYO COFFEEに身体が馴染んでしまい、食料を確保する、という動物的な勘が薄れて来た気がします。いやマジで。

 

◼︎コース

今回C3にエントリーしていましたが、会場に着いてから「シクロクロスにエントリーしている人は1時間耐久が無料」という太っ腹企画である事に気が付きました。1時間耐久は考えていなかったのですが、試走をしてみてコースの良さを知り1時間耐久も走る事にしました。

試走の時のオンボードカメラの映像がこちら。

 


浜松シクロクロス2018試走

 

いかがでしょうか。今回走っていない方、走ってみたくなるコースレイアウトではないでしょうか?

のんびりペースで6分。複雑ですがコンパクトなコースです。難所は1:30くらいからの登りの後の砂区間。芝に見えて砂、というラインを見誤ると急にスピードダウンしてしまいます。さらに道幅が狭く、レース前のアナウンスで部長も「抜き所が無い」と言っていました。

関西シクロクロスの「くろんどCX」が好きな方なら大いに楽しめるコース設定だと思います。地獄の階段はありません。

 

◼︎C3のレース

いつも通り朝からしっかり水分を取っているのでお通じもありスッキリです。レース会場のトイレにはウォシュレットなどないのでお尻拭きはマストアイテム。ネピアの「おしりセレブ」は水分が多くて柔らかく、拭き心地は良いですが量が少なく高コスト。やはりコストと拭き心地のバランスではピジョンの「おしりナップお出かけ用」に軍配が上がります。

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「おしりナップ」がベスト。そう思ってます。

ゼッケンNo.順にコールされて計測チップを受け取ります。スタートはグリッドもなくゆるい雰囲気。エントリーが遅かったのでほぼ最後尾スタートです。

第1コーナーはMCのYKO氏の言葉通りみんな落ち着いて進入。

レースペースで走り出すと、コースの猛烈な難しさを感じます。微妙にバンクしているコンパクトなコーナーや、芝に隠れた砂、微妙な位置に張り出している木の枝で目まぐるしく視界が切り替わります。各所で難儀している方を少しずつ抜かして3周目に3位争いに食い込みました。2位には宿敵GreenCogの庄司店長。太めのタイヤで砂区間を有利に進めており、かなり距離を空けられています。今より圧倒的に早くならないと追いつけない。

抜きつ抜かれつの結構なデッドヒートで3位争いをしている最中に前輪から異音が…

4周目の終わり位に前輪からエアが抜け、ビードは外れていませんでしたが操舵出来ないレベルまでタイヤが潰れてしまいました。

スペアは無いし、このまま走るしか無く無理して走っていましたが、5周目の前半で柿本さんから「リム痛むで」と言われて諦めました。

あと1周なのにDNFはしたくない。担いで走る事にしました。これが苦しい!AJOCCシーズンが終わり、ツーリング用の鉄フォークに変えた事で「重量化」した私の自転車が容赦なく肩に食い込みます。重たいのですが大のお気に入りのフォークなので致し方なし。

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クラウンにコインの埋め込みがある極太のセグメンタルフォーク。大のお気に入りです。

 

たまらず自転車を降ろし、サドルを押して走ります。どんどん後続から抜かれる中、「1時間耐久は辞めよう、辞めよう」と思いながらのランです。気が遠くなる。

コース南側の森区間を抜けてゴールが近づいて来たとき、このタイミングでチームメイトの服部氏が迫って来ました。私は最下位付近のはずなのに何故このタイミングで?!と思いながらも最後の意地でダッシュを掛けました。が、そのまま抜かれて18位でゴール。

ゴール後に知ったのですが、服部氏も飛び乗りした時にサドルが明後日の方向を向き、それ以降ずっと立ち漕ぎでペースを落としていたのでした。

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私の中で「#ふたりはメカトラ」が生まれた瞬間でした。

 

2人揃ってメカトラをメイクして冴えない成績で、ある種美味しい展開でした。

私の前輪パンクの原因は、コーナーでハンドルをこじってしまった際にリムとビードの間に土が入り込んでしまい、そこからエアが抜けた事によるものでした。

 

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ビードフックに土が入り込んでいます。

 

私の前輪のタイヤは、センターノブがほとんど残っていない位使い込んだSERAC CX MAD。正直寿命なのですが、資金繰り的にまだ買い替えられずそのまま使っています。ビードが緩くなってきており、低圧だとリムから外れやすい状態です。走行中に外れなかっただけ御の字と言った所でしょうか。

ランのダメージは大きく、正直1時間耐久は諦め掛けていましたがやはりこのままでは不完全燃焼。材料とポンプは持ってきていたのでタイヤをはめ直す事にしました。

サイドカットしていない事を確認してからタイヤを外し、タイヤとリムを洗います。土や草、古くなったシーラントを洗い流してペーパータオルで拭きあげ、リムテープを貼り直し、シーラントを注ぎ込んでGIANTのControl Tankで一気にエアを入れます。一発でビードが上がりました。リムテープを切るハサミは忘れてきていたのですが、快く貸してくれた方がいました。感謝です。

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持っててよかったControl Tankとリムテープ、シーラント。 

チューブレス対応のタンク一体型ポンプもありますが、私は別体が良いと思っています。新たにポンプを買い増す必要が無いですし、頻繁に使うポンプは軽い方が扱いやすいです。

 

◼︎1時間耐久

午前中のC3の反省から、午後は走り切る事を目標に。ビードからのエア抜けが怖くて、フロントのエア圧は2.2barに設定しました。

スタート3分前にも関わらず、風が寒いのでYKOバスの陰に隠れて風をしのぎます。体感温度が全然違いました。参加者が多いためローリングスタートの予定ですが、「ルマン方式にするかw」の声も聞こえます。

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スタート3分前にも関わらずこの状態w

 

スタート1分半前になって自転車に跨りゆっくりスタートです。人数が多く隊列はどんどん長くなっていきます。私がコースの半分くらいに来たところで本スタートのコールが聞こえました。ペースを上げます。

 

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Photo by Tatsunori Yamada コースが楽しくてニヤケます。

 

60分連続で走り続けるのは今回が初めてでした。走ってみてよく分かったのは「60分全力はムリ」という事。速度を落とさず上手く休む事を覚えないと60分のレースには身体が耐えられません。ただ今回良かったのは、毎周回ラインを確かめる走りが出来た事です。

試走の時からレースペースで走れたらいいのでしょうが、気持ち的にペースが上がりきらないのです。レース中は勝てないと分かっていてもテンションMAXなのでペースが上がり、その時に曲がれる、走れるラインを探す繰り返しが可能になります。本当にいい練習になりました。

難所の砂の登りも2回乗車で超える事ができて嬉しかったです。結果-2Lapで18/62位。今の私には上出来では無いでしょうか。

レース後は胃の周りが重たかったです。内臓が揺さぶられた感じ。C1の選手はどんなレースマネジメントをしているのでしょうか。私はまだまだ60分のレースをまともに走り切るには遠いですね。

 

◼︎レース後

表彰式が終わると、レースの主催「カントリーモーニング」のイベント定番のじゃんけん大会です。やたらと賞品が豪華です。

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賞品が豪華なカンモー名物じゃんけん大会。

 

最後に今回初めて観戦に来たという参加者のお母さんが3Tのディスクブレーキ用ホイールをゲットして行きました。スゴイ…

 

家族を置いて来ているので、定番になっている「餃子の店 かめ」でお土産の浜松餃子を買って早々に帰宅です。

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息子と行った時の写真。定番のお店です。

 

道路も混んでいなくて19:00過ぎには帰宅できました。速やかに餃子を焼いて晩御飯です。

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餡の脂が少ないように感じるが、んまい。

今回50個買って¥2,000(tax in)。2日に分けて土日とも晩御飯が餃子になりましたが、もっと食べたかった。60個買っても良かったかな…

 

◼︎まとめ

・工具、ケミカル類は一式持って行くのは大事。

・今後1時間耐久は可能な限り走る。トレーニング効果が高い。

・早く新しいタイヤが欲しい。

 

浜松シクロクロスは、コースが面白く、走りごたえのあるイベントでした。

レース後は浜松餃子を買ったり、「さわやか」でハンバーグを食べたりとプチトリップの要素たっぷりです。今回は翌日のMTBレースは参加しませんでしたが、来年は両日とも参加したいです。

See you next year!