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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】第1回エコパシクロクロス

2017-2018シーズンの東海シクロクロスは、第7戦の愛知牧場から最終戦のワイルドネイチャープラザまでは約1か月の空白があります。

 

我が家では遠征の費用と時間の問題もあるので、2017-2018シーズンは東海シクロクロス参戦に絞っていたのですが、さすがに間が開きすぎてレースの感覚が薄れてしまうので、最終戦前に何かレースに出走しておこうと目を付けたのが、今年第1回開催となる「エコパシクロクロス」でした。

 

bikenavi.net

 

■アクセス

レース会場である「小笠山総合運動公園エコパ(以下エコパ)」は、静岡県袋井市にあり、東名高速道路「袋井IC」から車で約15分、名古屋駅から計算しても2時間あれば十分到着できる好立地です。この日は6:15出発で、途中トイレ休憩をはさみましたが7:50には会場入りできました。関東からでも、東京より西側に在住の方であれば、かなりアクセスしやすい会場と思われます。

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また現地に着いてから知ったのですが、「JR愛野駅」から約1.5kmと駅からほど近く、天候が許せば十分輪行参戦が可能な立地と感じました。

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■会場

かつては日韓合同サッカーワールドカップの会場の一つにもなったというスタジアムを有する「エコパ」は、とにかく広い!愛知県でも西三河在住の方には、刈谷市の「総合運動公園」や、岡崎市の「中総(中央総合公園)」より広い、といえば伝わると思います。スタジアム以外にもサッカーコートが複数あったり、この日も地元のスポーツイベントと思われる来場者を多く見かけました。 

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広い・・・

 

公園の奥まで車を進め、「第10駐車場」に止めます。広いうえに舗装された駐車場です。当日は晴れでしたが、雨のレースになった時にこの駐車場はかなりありがたいと感じます。おそらく500人規模で参戦するレースとなっても、十分に全員収容できるのではないでしょうか。

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広くてきれいな駐車場。

 

土の駐車場で雨のレースの場合、駐車場からドロドロになるのでシューズもバイクも汚れまくりで、撤収が猛烈に大変になります。よく訓練されたシクロクロッサーはそんなことはモノともしない印象ですが、特に幼い子連れのシクロクロッサーには子供の靴や服が汚れる率が下がるので、大事な要素ではないでしょうか。

 

ちなみにこの日は快晴で、iPhoneで撮った写真だと分かりにくいのですが、駐車場から富士山が見えました。

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富士山が見えます!

 

特筆したいのは会場に設置されていた「ヒートブース」です。

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電気ポットにお湯が準備されている上、4tトラックの荷台にヒーターを入れて温めてあり、自由に入って体を温めることができました。外が寒かったのでこれは本当にありがたかった。本当はテントで設置する予定だったそうですが、当日はあまりに風が強かったのでテントはやめて、急遽資材を運んできた4tトラックで対応したそうです。準備が大変だったと思いますが、参加者への配慮がうかがえました。

 

飲食ブースは1店舗のみ。第1回開催で参加者が読めないこともあり仕方がないと思うのですが、腹ペコのライダーにはボリューム不足だったことと、ドリンク類が不足していた印象です。東海シクロクロスではBUCYO COFFEEブースで安く豊富に食事とドリンクが提供されるので、BUCYO COFFEEブースのありがたみを思い知りました。

 

■コース

コースは1周役3kmで設定されており、大変バラエティに富んだ内容で面白いコース設定でした。

引用:エコパシクロクロス公式

 

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ピット付近。舗装路区間が長い!

 

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通称「エコパの壁」写真の見た目より傾斜がきつい。

 

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林道もあります。砂利が浮いたダブルトラックで、テクニックの差が出ます。

 

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トンネルもあります。

 

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脇を乗車で抜けられる階段。

 

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キャンバーもあります。

 

コースディレクターは浜松市Kenichi Cycleの斉藤健一氏。「できる限りブレーキなしで走れるコースをイメージしたが、手伝ってくれた人がイジったので一部初心者には難しくなった」とおっしゃっていましたが、難易度的には上級者でも満足できたのではないでしょうか。私が確認している範囲では、1周をすべて乗車でクリアしたのは、2017-2018シーズン東海シクロクロス年間チャンピオンが確定している岩田祐樹氏のみでした。

 

■レース

「エコパシクロクロス」はAJOCCから独立したレースなので、参加カテゴリは自己申告です。「エキスパート」と「マスターズエキスパート」には賞金が出ます!

「エキスパート」の場合優勝は3万円。場合によっては参加費、遠征費、帰りの晩御飯代がカバーできる金額です。強いライダーに参加してもらってレースを盛り上げるのに重要な要素と感じました。

 

高校生以下のキッズカテゴリがなかったのですが、我が家を含めて何人か子供を見かけたので、次回はキッズカテゴリも検討いただけたらと思います。

 

今回は朝すこしゆっくり目に出発したかったので、午後からの60分エンデューロミックス(男女混合)に妻とエントリーしました。チームエンデューロは白秋の森バイクロアで妻も楽しさに目覚めたので参加にあたって不安はありませんでした。自転車のレースの中でもオフロードは、一般的には女性にとっては参加のハードルが高いと思われます。そんな中男女混合のチームエンデューロであれば「ちょっと1周だけ」が可能になります。オフロードに興味はあるけど、ガチガチのレースはちょっと、という女性にお勧めしたいです。レースの前日にエントリーリストを確認すると60分エンデューロミックスのエントリーは我々夫婦のみ(!)。レースは準備の段階から始まっていると言えると思いますが、今回はスタートラインに立った時点で勝利が約束されていたのです。

 

エンデューロはソロ、チーム、60分と90分が一斉スタートです。出走者には東海シクロクロス初代年間チャンピオンのがっきーもいました。ラップされるのは確実だったので、コース内で彼の走りが見れるチャンスがあるのでその点も楽しみでした。

 

今回、レース前にアップしておくつもりだったのですが、午前最後のエキスパートクラスの観戦が面白く、アップをする時間がなくなってしまいました。昼の試走の時にちょっと頑張ってみたのですが、イマイチ身体が温まり切らずにスタート。

 

当日は快晴でしたが風が強く、体感温度が低かったせいか太腿が固まってしまいました。走り出すと太腿の芯が硬くて脚が重たい。レース前のアップの重要性を改めて思い知りました。でも、今回はすでに勝ちが約束されているという初めての状況。順位を気にせずコースを楽しむことに集中できました。

 

スタートしてから3周走って妻と交代です。

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シクロクロスでは寒くても半袖にショートパンツと言うのが妻のスタイル。風が強い上、この時点で8℃という気温の今回のレースでは異常とも言えるスタイルにピットからも「半袖?」という声が聞こえます。私は長袖でした。

 

妻がコースの3/4周くらい走ったところで声をかけると返事がないので、「1周で交代」というのがわかりました。周回は足首に巻いた計測チップでカウントします。ピットに帰ってきた妻の足からチップを外し、自分の足首に巻きます。その間、今回は出走できない息子が自転車を支えてくれました。勝手にピットワークを覚えていっており心強い限り。この時点で残り時間が20分ちょっとあったので、1周10分以内で走れば後3周は走れる計算です。

 

途中で60分ソロに出走しているGreenCogの庄司店長(影武者)を発見!今回は負けへんで。追いついて「腰ポン」を決めました。

 

意外にも途中で妻の「もう1周走りたい」の声が聞こえます。1周でまたピットイン。妻と交代、6周回目に突入しました。今回通称「エコパの壁」と呼ばれる大きいキャンバーがコース内にあったのですが、キャンバーを上るということは下りがあるわけで、下りが怖い妻にとっては大きな課題でした。

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今回の「エコパシクロクロス」では2回とも乗車でクリア!課題克服です。後から聞くと「周りに人が少なかったから落ち着いて下れた」とのこと。第1回開催で参加者が少なめだったことが幸いしたようです。コース奥から妻の姿が見えてきたときにMCの「残りあと3分!もう1周いけるかな~」の声が聞こえます。「エコパシクロクロス」のMCは東海シクロクロスでおなじみのYKO氏。おかげでアウェー感もなくレースを楽しめました。

 

残り2分を切ったところで妻がピットに帰ってきました。交代して7周回目、寒さでまぁまぁ疲れてきていましたが、コースインすると楽しくなってきます。最後のストレートだけフルモガキしてみたりして、存分に楽しみました。

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 レース直後の私。相当楽しかったみたい。

 

■表彰式

90分エンデューロも終わって表彰式です。60分チームエンデューロミックスは我々だけなので、表彰台独占です。慣れていないのでYKO氏からマイクを渡されても何をしゃべったものかわからなくなりましたが、妻がきれいにまとめてくれました。

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商品はなんとイナーメのリカバリー用マッサージオイル! f:id:tkcx3110:20180224133335j:image

50ml入りを人数分で2本もらいました。これはうれしい!

2017-2018シーズンからイナーメのCXオイルをアップ用っとして使い始めていて、気に入っていました。それなりに高級品なので普段使いはキツいのですが、イナーメのオイルは香りも良く、レース前後の勝負オイルとしてこれからも使っていきたいです。

 

■レース後

90分エンデューロミックスに参戦していた浜松市の自転車店GreenCogの方々とは面識があったので(特に店長)アウェー感もなく、ホームレースのような感覚でした。レース後片付けを終えても15時前。早い。

晩御飯の前に、元Circlesスタッフの伊藤氏のお店Happy&Slappyに寄ってから、最寄りの「さわやか」で晩御飯です。

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最初は赤身に驚きましたが、くせになります。

 

もちろんげんこつハンバーグ!オニオンソースに胡椒を強めに振っていただきました。来るのは2回目ですが、レース後の空腹感もあってさらにおいしく感じました。たまらん。16:30入店で30分待ちました。日曜日ということもあり大変な混雑です。でも、待つ価値のあるお店だと思います。帰りも渋滞はなく、ちょっとスーパーに寄ったのに19:30に帰宅できました。早い。全然遠征感がない距離感でした。

 

レースを楽しんで、おいしいものを食べて、早く帰宅。充実のショートトリップでした。次回のエコパシクロクロス(開催を期待しています)は、晩御飯に夫婦思い出の店「中川屋」で「うなぎとろろ茶漬け」を食べたい。

 

■総評

「エコパシクロクロス」は、東海地方からのアクセスも良く、関東からも十分参戦を検討できる会場と感じます。コース設定も面白かったのですが、ポイントはスタートの舗装路区間。距離が長くとれるため、UCIエリート開催のポテンシャルが十分にあると思います。駐車場も広いし、輪行参戦も可能だし、天気が良ければ富士山も見えるので、外国人シクロクロッサーにもアピールしやすい会場ではないでしょうか。

 

運営が大変になるのは十分承知の上ですが、希望としてはショートコースを設定してキッズレースが組み込めると、我が家のような家族には大変ありがたいです。ぜひ運営には検討していいただけたらと思います。

 

素晴らしい休日を提供してもらえて本当に感謝です。来年もよろしくお願いします!