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技術系サラリーマンの生活実験

【レースレポート】シマノバイカーズフェスティバル2016 4hエンデューロ

初めてのシマノバイカーズは、悔し涙を流しながらのゴールとなりました。

 

TeamRuedaNAGOYA代表の落合氏にお誘いいただき、シマノバイカーズフェスティバル2016の4hエンデューロに参加してきました。

 

機材は、今年の頭に自分で組み上げたKONA KULA 2010です。ホイールサイズは26インチで今となっては時代遅れですが、コンポは何気にフルXTで組んであり、私には申し分ないバイクです。

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KONA  KULA 2010 Original Set Up

 

肝心のレースですが、今回レーサーは落合氏と私の2名。単純計算なら2hずつ走る事になりますが、シクロクロスでC1ライダーの落合氏とC4ライダーの私では圧倒的な走力の差があります。そこで落合氏が5周、私が3周で交代するプランで走る事になりました。

 

レースは13:00スタート。11:30位からアップのために試乗車用のコースを走っていたのですが、途中でまさかのチェーン切れ!レースまで1h位しかないので焦りましたが、シマノの有償メンテナンスサービスが出展しており事なきを得ました。自分がつないだ場所が切れたわけでは無かったので少し安心しました。レース中に切れていたら、とヒヤヒヤしました。

 

■レーススタート

チェーン切れで私がもたついている間に、落合氏が第一走者として5列目位の位置を確保してくれました。さてスタート前になって選手がスタートラインに並ぶのですが、その人数の多い事!

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一番後ろの人が見えません…何という参加者の多さ!スタートはこんな様子です。おヒマな方だけどうぞ。

 

youtu.be

 

スタート後にしっかり前に出た落合氏は5周回して私にスイッチした時点で、2名組部門先頭で戻ってきました!盛り上がって一生懸命走る私ですが、とにかく登りがツラい!九十九折りかつ芝の登りは、私のような登坂力の低いライダーには猛烈な負荷です。フライオーバーもスピードを乗せて登りにくいコースレイアウトで、容赦なく足が削られて行きます。

 

■落車

変わって下りでは、一気にスピードが乗ります。私は調子に乗って最初の周回でスピードを見誤り、ピット付近のストレートでバイクが宙に浮いた後に前後ブレーキを握ったまま着地してしまい、盛大にスリップダウンしてしまいました。シクロクロスで落車慣れ(汗)しているのですぐに「落車!」と叫び、速やかに立ち上がり走り出しました。

ドライブトレイン側に倒れてしまったのですが、リアメカもハンガーも無事でした。シャドーディレーラ万歳!

 

最初の3周を走って落合氏とスイッチ。猛烈な走りで私の遅れを取り戻して行きます。

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猛然と走る落合氏

 

■ディスパッチャーの存在

次にスイッチして3周回走り、ピットに戻ってきたら、子供の面倒を見ていた妻がピットに来ていました。妻は落合氏から伝言を受け取っており、「無理に追い込まず、一定のペースで周回を重ねる事」。2人組ではレース中パートナーとの会話が出来ません。家族が伝言してくれると話が変わってきます。チームエンデューロではディスパッチャーの存在が重要である事がよくわかりました。

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ピットから見えるこの登り返しがツラかった…写真ではなだらかなのですが。

 

伝言を受け取ったことで私の仕事がはっきりしました。考えてみると、そもそも2人の間には大きな走力の開きがあります。レースをプロジェクトとして捉えると、能力の違うチーム員に適切な仕事を分配して、最大価値を狙うのがマネジメントですから、私はバイクを壊さず、追い込みすぎて後で大幅にペースを落とさないように自分の周回を重ねる事が必要です。

 

以降は下りは飛ばさず確実に処理して、登りはペース一定で走る事を心がけました。ただ、何も改善しなかったわけではなく、ラインの選択でコーナリングスピードを上げることはできるようになって行きました。レベルが低いライダーでも、レース中には常に発見があります。シングルトラックも幾つかラインの選択肢があり、上手く行くと普段の自分にはできない走りになっていました。

 

■ピットクローズから後半戦

レースは4hと2hの混走です。ここに誤算がありました。本来なら落合氏から私にスイッチするタイミングに、2hの終了が重なってしまい、しばらくピットクローズで余計に周回を重ねさせる事になりました。このダメージが大きかった。余計に2周回した落合氏とスイッチして後半線がスタート。ですがこれでもまだ3位!

 

私も発奮して走る訳ですが、流石に疲労が溜まってきています。普段シクロクロスではC4の私にとってはレース時間は30分程度。私は1周8分近くかかっていましたから、いくら一定速で走っているとは言え、流石にレーシングスピード。1日にクロスのレースを何回もやるような状態で、ダメージがハンパ無い。3周回終わると倒れこむ勢いで、かといって座り込むと足が動かなくなります。途中でボトルを落としていた事にも気付きませんでした。

 

■ゴール

レースも残り1h弱となり、順位は4位。3位とのタイム差は1分45秒。そしてタイミング的に私が最終走者になりました。落合氏はピットクローズ時のダメージで足が攣った状態で追い上げ、タイム差22秒に縮めて戻ってきました。私の目にも3位の姿が見える状態です。見知らぬ方に背中を押されてピットを飛び出し、猛然と漕ぐのですが、タイム差を縮めるだけの足は私にはありませんでした。まさに全力を出し切ったと言い切れるのですが、どんどん差が開いていくのです。残り2周で、本当に涙が出てきました。足は重く、背筋はちぎれそうな痛み。そしてチームメイトの走りに応えられない悔しさがありました。

 

後はとにかく5位に詰められないように必死で走り、4位のままゴール。4h05m、39周回に及んだ戦いが終わりました。

 

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■まとめ

悔しさが残る結果となりましたが、本当に参加してよかったと思えるレースでした。

・ 自分に出来る範囲でチームに貢献できる。

・無理に追い込まず一定で走る。

・機材を壊したり、怪我をしないためにも焦らない。

・レーサーだけではなくディスパッチャーの存在も重要。

・どんなレベルでも、レース中には発見と成長がある。

・タイムを縮めたければ登坂力が大事。

 

 これは来年も参戦したいですね。この様な経験を得られるきっかけを頂いた落合氏に感謝します。シマノバイカーズフェスティバルのチームエンデューロは、レースに出た事がない人にもオススメできる充実したイベントでした。MTBをお持ちの方は、一度参加を検討してみてはいかがでしょうか?