【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 第6戦 大野極楽寺公園
■事前の準備~トレーニング
■事前の準備~メンテナンス
洗車サービスを利用した
後輪の振れ取り
やはりスポークがガリガリ削れていて,さらに一部曲がっています。まだ組んでから5回しか走っていないのに・・・
チューブラータイヤのホイールセットのため,スポークを交換するにはタイヤを剥がす必要があります。まだ5回しか走っていないチューブラータイヤを剥がして,スポークを新品にする気力はさすがにありません。2020-2021シーズンが終わるまで振れ取りでごまかしたいと思います。
スプロケットは戻してしまって振れ取りです。何とか許容範囲まで振れが取れました。
こんなこともあろうかと買っておいたUNIORのセンターゲージです。棒の先にあるこのドーナツのおかげでタイヤがついていてもセンター出しができます。センター出しのしやすさ,測定精度でいうとHOZANのセンターゲージがベストだと思いますが,タイヤを外せない/外したくないときに実用的な範囲でのセンター出しには十分な威力を発揮します。名古屋のCultureClubで買えます。
■レース前日
■レース当日
積み込みは以前に比べると面倒になりましたが,装着した状態でKangooの観音が開くのが大きい。これだけで価値があります。
朝の試走
■実際のレース
しかしこの後のコーナー2ヵ所で曲がり切れず,降車できないままペダルを外す失態。さらに焦ってペダルに足が乗せられず,走りだせなくなってしまいました。降車して走りだすまでだいぶもたついてしまう体たらく,この間にさっきのランで抜かしたライダーほとんどに追い抜かされてしまいました。
Photo by Kikuzo この砂利が滑る。タイヤのグリップ感がまだ掴みきれていません。
あとはとにかく自分のベストタイムを目指して走るしかありません。ですが,キャンバーでビビッてスピードを上げきれず,地味にタイムが伸びません。
Photo by Kikuzo スピードを乗せて直線を走るのですが,他もスピードが乗っているので追いつけない。
「体重関係ないぞ」と言われはしたのですが,体重が重いと一動作毎の負荷が単純に高く,コーナー立ち上がりの加速が鈍かったり,ダンシングに鋭さがなかったりと何もかもデメリットになります。体重が関係ないのは「適正体重付近」になってから言えることですね・・・
Photo by Youkan_0045 遅くてもコースを走ることは楽しい。
順位は全然伸びないのですが,しかしシクロクロスは楽しい。単純にコースを走ることが面白いし,ペースが合う方と競り合いになるのも面白いし,遅いことも全部自分の責任なので,ある種あきらめもつくものです。
Photo by M.Hattori チームメイト並んでランの方に「肩ポン」
最後の階段を越えてホームストレートに進入すると,同じジャージの方が2名バイクを押して走っています。2名ともメカトラのようです。「あと少し!」と声をかけて「肩ポン」して追い抜かしました。みんな笑顔です。なんとも言えない面白い気持ちになる瞬間がいろいろあって,やっぱりシクロクロスはやめられないです。
■まとめ
ホイールを選ばず,気軽に使えるパワーメータとして今これがベスト,と考えています。最近価格が下がってさらに入手性がよくなりました。以前までのモデルは通信が切れやすいという評価が多かったようですが,現在のGen3を使っている私は特に不満に感じることはありません。
【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 第5戦 愛知牧場day2(JCX戦)
■事前の準備~メンテナンス
■レース当日
レースの準備
類似品よりは高価ですが,妻から見ても「畳むのが難しくなさそう」という点が重要でした。安価なタイプは「畳むのが難しくポールを折った」というレビューが多く,不安要素があります。また私の懐が寒くなった気がしますが,妻の期待に応えることが優先度高であります。
使用後は折りたたみ傘の要領で畳むことができ,
畳んでスタッフサックに入れると棒状になって収納しやすいです。サイズ感は,サイズ43の私のシューズと比較するとこんな感じです。良い買い物でした。
■実際のレース
Photo by kikuzo 抜きつ抜かれつでデッドヒート。
レース後半になってくるとペースが合う人も出てきて,抜きつ抜かれつのレースらしい展開になってきました。勝ちに絡めなくても競り合いになると本当に楽しく,一緒に走るライダーの皆様に感謝するところです。
後半はどんどん楽しくなってきて,順位は全然ですが出し切った感があり,多幸感がありました。
Photo by kikuzo 抜かされたM2ライダーとの握手でこの笑顔。本当に楽しかった。
■リザルト
■まとめ
【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 第4戦 愛知牧場day1
2020年が明けて約10日が立ち,私にとって2020年最初のレースがやってきました。かつてC3への昇格を決めた愛知牧場のday1。過去最高に身体が仕上がっていた当時の私は今は存在しません。増えた体重は容赦なく私を地上に縛り付け,坂を登ることを断固阻害します。食べることが大好きな中年の私は,自分の体重による苦しみと,食欲に挟まれて身動きが取れなくなっています。今一番欲しいものは「強い意志」と言いたいところですが,意志の力は弱くすぐに折れてしまいます。考えるべきはシクロクロッサーとして生活を回す仕組み作り。すぐにはアイデア出るわけないので,来シーズンに向けて考え直したいところです。
■事前の準備~トレーニング
六甲山に登った
2020年も無事正月休みを迎えることができ,元旦に近年自分の中で恒例となった「六甲山山頂でご来光ライド」に行ってきました。
「去年も同じことやってましたよね」と声をかけられました。
親戚が集まって大晦日夜更かししている中,一人だけ早々に就寝。5時に起きて六甲山山頂を目指しました。いつも通りの逆瀬川からのルート。全然脚が動きませんでした。元旦に六甲山に登るときは旧年を思い返しながら山頂を目指すのですが,途中は後悔やらなんやらが浮かんできても,山頂につく頃には「まぁこんなもんか」と割り切れるようになるのです。毎年の私に対する定点観測のような位置づけになるのでしょう。正月休みの帰省中は親族との付き合いも多いため走りに行く時間が作りにくいのですが,今後も元旦に六甲山に登るのは続けていきたいと思っています。
56Cycleに行った
久しぶりに56Cycleでローラートレーニングをしました。年末からこの日,と決めて1/8の20:00の会を申し込みました。実際のローラートレーニングはパワーが全然上げられず,弱っている自分を痛感しました。やはり続けるしかありません。以前は毎週通っていたのですが最近は仕事が忙しく隔週しか行けません。が、2020年は積極的に通いたいと考えています。
■レース前日
晩御飯をパスタにしました。少しごま油を和えて,妻が買ってきていた明太子を混ぜて地味な夕食です。
食べ過ぎないように,しかしレースに効きそうな食事,と考えパスタでカーボローディングです。マ・マーの「早ゆで3分」はすぐに茹で上がるし,100gずつ結束されているので重宝します。「まだ食べたい」という気持ちを何とか抑え込んで,レースの準備をしました。風呂に入るとやる気がなくなるので帰宅後着替えずそのまま作業です。妙に腰が痛くて,オムロンの低周波治療器で腰と尻に刺激を与えてからPM23:30就寝。意外と腰の痛みが楽になって,すぐ眠りに落ちました。
これ使ってます。
■レース当日
愛知牧場day1は,妻と息子は別の用事があったので一人で参加となりました。普段は家族で参加しているので少し寂しいのですが,自分の準備に集中できるので気楽でもあります。AM5:30起床、AM6:00に家を出てAM6:35に愛知牧場の駐車場に到着しました。超早い。我が家から最も近いシクロクロス会場,今後も継続して開催していただきたいです。
超晴れの予感
朝の試走
走り始めると,あまりの路面の重さと,自分の身体の重さに閉口しました。何もかもが「重い」。ところどころぬかるんでいて容赦ありません。さらに緩い下りは洗濯板状になっているところが多く,ラインが限られています。あっという間に疲れてしまい試走は2周で終了。洗車コーナーでタイヤを洗ってアップの準備に移りました。
アップ
ローラーを設置した場所は地面が柔らかく,ローラーの足が沈んでしまうのですが,100均で買った5枚入りのタイルマットを敷いて対策です。FG220は地面に設置するのが4か所なので,十分足ります。
ローラー台の下にマットを引いて沈み込み防止。
今回は少しアップに時間をかけてみました。20分くらいかけて徐々に心拍数を上げていき,最後3分くらいで心拍数を180bpm超えまで上げました。シクロクロス中の私の平均心拍数は180bpmを超えるので,アップでそこまで上げておかないとキツそう,という判断です。アップの前後にアミノバイタルゼリーの赤の小さいやつを食べました。空腹感は感じませんでした。
実際のレース
今回はボディNo.43で後ろからスタートです。5列目左端のグリッドに入りました。すぐ前にかつては勝手にライバル認定していたオーニシさんがいます。最近は全くついていけず,ライバルとはとても言えません。いつかまた追いつきたい。スタートを待って待機していると日差しが照り付け,ぐんぐん気温が上がってきました。スタート4分前にジャケットとタイツを脱ぎましたが全然寒くない。
ホイッスルでスタート。スタート直後に右前方の2~3名が絡んで急に前が開けました。その間を進んで少しだけ前に出れました。その後はぐんぐん隊列が伸びていきます。ラインが限られているので,よほどの走力が無いと前走者を抜かすことができません。前に出れないままずるずる後ろに下がってしまいます。とにかく体が重く,前に進まないのです。洗濯板状の路面で腰を浮かしたくても「ドッコラショ」状態で路面からの突き上げをモロに食らってしまいます。
それにしても路面が重い。地面はしっかり水分を含んでいて,数ヵ所泥のセクションができていました。轍になっているところはいいのですが,平らなところは泥が粘って急速に減速します。
そして階段。
Photo by Yahiro Hidenori 手すりがないと登れない・・・
手すりを掴み,身体を引き上げながら登ります。すでに心拍は限界近くに達し、駆け上がる余裕はありません。階段を登ってからは下り基調になりますが,心臓バクバクで余裕がありません。階段を越えた後のセクションは、ラインをきちんと選べばスピードを落とさずに走れるのですが、コーナーの処理が上手くできませんでした。登りながらの右ターンが苦手。目線をうまく出口に持っていけないんですよね。
Photo by Hidenori Yashiro
「モーモー坂」は、ギアを1番下(40×32)まで落とし,可能な限りサドルの前に座って足を回します。チンタラ登っているのでM2ライダーにズバズバ抜かれますが,抜き返す余裕はない。立ち上がるとトルクが抜けてしまいます。乗り方とラインの選び方が悪いんですが,それを改める余裕もありません。
「モーモー坂」を登り切った直後にシケインといういやらしいレイアウトにより、降車にも余裕がなく,飛び乗りもできませんでした。
3周目になると辛さが襲ってきて、「明日もコレ走るのか〜」と泣きが入るように。抜かされたM2ライダーの方にも「こんなところでどうしたんや」と言われる始末。トレーニング不足と増大した体脂肪による物ですハイ。
Photo by youkan_0045 苦悶の表情。全く余裕なし・・・
特にいいところもなく、ひたすら苦しいレースが終わりました。終わった時点で「明日もあるのか」と「デブるのはダメだ」という思いで頭がいっぱいに。特に後者については湧き上がる自分の食欲が恨めしく思えます。「まず自分の中のデブを◯さなくては…」と朦朧とした意識の中で考えるのでした。
■リザルト
カテゴリ:C3
順位:43/51位(92%)
タイム:31:32.5(+7:05)
Lap1:10:11.9
Lap2:10:37.8
Lap3:10:42.8
周回を重ねる毎にタイムが遅くなっていきますね。身体が感じていたつらさはそのままタイムに直結していました。かつて昇格したコースでこの体たらく。なんともつらいレースでした・・・
■まとめ
・とにかく身体が重たい
・登りの右コーナーが苦手
・シクロクロッサーとして生活が回る「仕組み」を考えたい。
久々に家族を連れず一人のレースだったので,完全に自分のペースで準備できたのに全く良いところがないまま愛知牧場day1は終わってしまいました。失意の中帰宅しようと自転車に跨ると前輪に違和感が・・・チューブラータイヤの空気圧が極端に下がっています。どうやらスローパンクしていたようです。高価かつ手間のかかったチューブラータイヤ,2回走ってさっそくパンクとは・・・青ざめてしまいましたがこの後お使いもあるしどうしたものか,「明日もあるのに・・・」と苦悩しながら岐路についたのでした。
【自転車実験室】YAKIMAのヒッチキャリア"FullTilt5"を導入しました
約2年前に購入し,我が家のオフロード自転車生活を支えてくれていたヒッチキャリア"Kuat Transfer3"。自転車の積載が大変簡単で,家族3人の自転車が1分もあれば積める逸品です。
しかし我が家のRenault Kangooとの組み合わせでの最大の弱点が,「観音開きのリアハッチがヒッチキャリアに干渉して開かない」ということ。車内からアプローチすれば荷台の荷物も取れるのですが,そのたびに後部座席を倒したり,奥まった荷物が取り出しにくい等のデメリットがありました。
「どうしてもキャリアを着けた状態でリアハッチを使いたい」。実はそれにはすでに解があり,シクロクロスで私が勝手にライバル認定していたオーニシさんがKangooでYakimaのFullTilt4を使っており,観音開きが使えることは伺っていました。しかしオーニシさんのKangooと私のKangooではヒッチメンバのメーカが違うため,本当に観音開きが使えるか不明。それを先日の東海シクロクロス第3戦ワイルドネイチャープラザにて無理を言ってテストさせてもらいました。
結論「使える」。速攻で注文したのでした。
これ以降の内容は,すべて私が先駆者のオーニシさんに教えてもらったことです。オーニシさんに感謝を表しつつ,今後Kangooにヒッチキャリアを導入したい方のために記録を残します。
※このエントリを書いていて写真が不足しているな,と感じたので今後改めて写真を撮り更新したいと思います。
■サイズ
細かい寸法を記したところで検索すればわかる話のため省略します。それよりも,以下の写真をご覧ください。
車が汚れているのは置いておいて,この通り,たたむと荷台に収まります。KuatのTransfer3は荷台に収まらず,後部座席をすべて倒すと辛うじて詰める大きさだったため,キャリアを使わないときの収納に問題がありましたが,これなら使わないときに荷台にしまっておくことができます。
■車への取り付け
先ほどの写真で右側に赤い部品が見えたと思います。これがヒッチキャリアの固定用ダイヤルです。緩めておいて,取り付け部をヒッチメンバに突っ込みます。
上記の写真で緑色のマークの右側のグレーのボタンを押し込むと,ヒッチメンバの穴に引っかかっている突起がへこむようになります。グレーのボタンを押し込みながら突起が穴に来るように装着し,先ほどの赤いダイヤルを時計回りで締め込みます。赤いダイヤルには鍵穴があり,鍵をかけると赤いダイヤルが空回りし,キャリアが取れなくなります。
そして肝心なのがここ!
ヒッチキャリアを最大限倒すと,この通り約5㎜のクリアランスをもってKangooのリアハッチのドアが開きます!ギリギリに見えるけど開くのです!感動。このクリアランスがずっと心配だったので,オーニシさんにテストさせてもらえて本当に良かったです。重ね重ね感謝しています。
■自転車の取り付け
アームを立てて,自転車の前三角を通します。以下のとおり専用のバンドでトップチューブ2ヵ所,シートチューブ1ヵ所を止めます。
私の自転車はワイヤがトップルーティンのため,バンドの圧迫でワイヤがフレームに擦れ,フレームに傷がつきます。すでに傷だらけの自転車なので私は気にしませんが,気になる方は何らかの対策が必要です。
前輪をキャリアそのもので固定できないため,何らかのベルトで前輪とダウンチューブを留めて,前輪が動かないように固定します。
キャリア本体の裏にはセキュリティワイヤが装備されており,
このように取り出して,
前三角を通してロックをかけることができます。鍵はキャリア固定用ダイヤルのものと共用です。
■取り付け具合の比較写真
横から見たTransfer3。
同じく横から見たFullTilt5。
平均した搭載高さは変わらない印象。しかしこうやってみるとヒッチメンバにつながっている部分のアームが妙に細く感じますね。
続いて後から見たTransfer3。
同じく後から見たFullTilt5。
スローピングがきついと自転車がだいぶ傾きます。個人的には気にならないレベル。極端にスローピングしているか,子供用の自転車等前三角が小さい自転車の場合はステムとシートポストをつなぐトップチューブサポートが必要になります。息子の24インチには使いました。
続いて車両からの突き出し量です。
Transfer3は1200㎜超え,
FullTilt5は1200㎜を切りました。
私の身長が低いため,うまく写真が撮れませんでしたが,確実に1200㎜を切っており,突き出し量は30㎜程度短くなりました。
自転車の固定が若干不安定というところは気になるのですが,観音開きが使えるというメリットが大きすぎるため思い切って導入しました。実際に使用しての走行は次回の東海シクロクロス第6戦大野極楽寺公園にて。今後のシクロクロスでの荷物の積載がどう変わっていくか,今から楽しみです!
【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 第3戦 ワイルドネイチャープラザ
いろいろ都合が重なって、東海シクロクロス第2戦の「ふれあいパークほうらい」はDNS、今シーズン2戦目となった東海シクロクロス第3戦「ワイルドネイチャープラザ」。日本一の砂区間が自転車と身体を苛み、人間としての総合力が問われる大好きなコースです。さらに自転車が走る事で砂丘保全になっていると聞きます。
憧れのチューブラータイヤセットを組み、ついに過去最高の装備となった愛車と、過去最低の身体を引っさげて挑んだ愛するコースは、トレーニングしていない私を容赦なく叩きのめすのでした。
■事前の準備~トレーニング
これまた何もできていない。
「全然練習していない」、これは人によって全然とらえ方が違うわけですが、私は本当にトレーニングできていません。全く。ゼロ。自転車に乗れているのは通勤の往復12kmだけ。どうしてこうなってしまったのか。仕事から帰ると意識朦朧でトレーニングする、という気が全く湧きません。風呂に入るのが限界。40代、衰えを感じます。しかしちょこちょこリムセメントを塗ったりするのは意識朦朧でも出来たので、力の掛けようなんだと思います。マインドセットの入れ替えが必要ですね。中年と呼ばれる年になって、衰える体力と精神力。特に精神力が削られるとマズい。
■事前の準備~メンテナンス
チューブラータイヤを導入した
前回のエントリで書いた、自身初のチューブラータイヤを導入しました。
貼り終わったあとにエアをしっかり入れて保管していたのですが、妙に前輪のエア抜けが早い気がします。不安になりますが「個体差あり」との事。1日で一気に抜けるわけではないので、「こんなもん」と捉える事にしました。しかし割引で買ったとはいえ高価なものですから、ドキドキしますね。いずれはシーラントを入れたほうが良いのでしょうか。シーラント選びも悩みます。
■レース前日
前日試走
今回は前日試走ができました。昼食後13:30くらいに家を出たのですが、道路が混んでいて会場に到着した時には15:15でした。土曜日の昼間は名古屋市内は道路が混むので、名古屋市から抜けるだけで結構な時間がかかります。
翌日のレースで使うシューズは使わずに、別のシューズを使います。一通り走ってみてタイヤが剥がれる気配がない事に安心しましたが、空気圧がイマイチ合いません。Panasonicの低圧用エアゲージの値よりタイヤが固く感じる。どうやら壊れてしまったようです。帰りにCirclesでエアゲージを買い直す事にして、レース当日の朝の試走で空気圧を決める事にしました。
前日試走が終わったくらいから小雨が降り出しました。「明日の砂は締まるかな?」とか考えながら帰路に。Circlesでエアゲージと、たまたまタイミングよく届いたチェーンリングボルトを買い、帰宅してから翌日の準備をして22:30には就寝。寝る前に少しでも回復を帰宅して「金グリ」を飲みます。最近は布団に入るとすぐに意識が無くなります。
金グリ。
■レース当日
朝の試走
4:30起床、5:00出発です。息子は眠たそうでしたが、親の趣味について来てくれてありがたい事です。5:00の名古屋市内の道路はさすがに空いていて、1時間半かかりませんでした。受付近くの駐車場に車を止めて、受付開始まで仮眠です。試走の時は、靴下、シューズともレースに使わないものを履き、コースを確かめる事とタイヤのエア圧を確認する事に集中しました。コーナーで後輪タイヤがよじれる感覚が把握できて、かつ走りに困らなそうな空気圧は前後とも1.45barでした。体重80kgもある私にとってはここまで空気圧を下げられたのは初めてです。チューブラータイヤ恐るべし。
アップ
ミノウラのFG-220を使ってアップをします。スポーツドリンクとアミノバイタルゼリーを食べてアップ開始です。STAGES POWERのパワーメータを実装しているので、タイヤを交換せずそのままアップです。アップを始めてから、全然心拍が上がらないことに驚きました。最近全然走っていなかったせいで、体が反応せず、心拍も上がらないのです。どんどん不安になってきました。結局300W付近でモガくのを繰り返してなんとか心拍180bpm付近まで持っていきました。 これ全然アカンやつや。アップの後はいつも通りお通じがあり、お腹周りの不安はなし。この辺りはルーティンがハマっています。
■実際のレース
第2戦の「ふれあいパークほうらい」が諸所の事情によりDNSだったので、ゼッケンNo.は37。後列スタートなので少し気が楽になりました。招集を受けてスターティンググリッドに入ると4列目左から2番目。スタート直後のコース中央部にはいやな思い出があるので悪くない位置です。
tkcx3110.hatenablog.com かつてのいやな思い出。
スタート2分前にジャケットとウォーミングアップタイツを脱ぎ、スターティンググリッドまで来てくれた息子に手渡します。レースそのものに興味は無いのに親に付き合ってくれて出来た息子です。スタート15秒前にGarminのスタートボタンを押し、その時計を目安にスタートのタイミングを計ります。
Photo by youkan_0045 おとなしめのスタート
ホイッスルでスタート。昨シーズンに全力で第1コーナーに突っ込んで、前走者とまさに「絡んだ」一件と、そもそもトレーニングしていないから最初から頑張ってもどうせ持たない、という諦めから静かなスタートになりました。第一コーナーに入る前に「左通るよ!」の声で二人くらいに抜かれます。
tkcx3110.hatenablog.com 過去に「絡んだ」一件。
第一コーナーで前走者にぶつかるのが嫌だった私はゆっくり侵入、そのまま減速して進めなくなり、早速押して走ります。しかしこうやって写真を見ると改めて太ったな。
Photo by Masatsugu Kaneko 早速押して走ります。
第1コーナーの砂は乗れませんでしたが、第2コーナーの砂は乗れました。前日試走で練習していた通りのイメージです。砂のコーナーで曲がるのは実際難しいので、可能な限り直線的に抜ける。第3コーナーは渋滞していたので諦めて降りて自転車を押します。この時点でアップのときに感じなかった高い心拍数を感じました。砂区間で降りて走るとあっという間に心拍が上がります。個人的な名物と言えるピット前の180°ターンは、前日試走でNAGARA BICYCLE GarageのHASEさんから攻略法を聞いていましたが、もはや心拍MAXの私には捌く余裕はありませんでした。
Photo by Youkan_oo45 森区間を抜けて苦悶の表情。
森区間に入ると、チューブラータイヤのグリップの良さを改めて感じました。なんというか、タイヤのよじれ具合がわかるのに、リムから剥がれない限りエア抜けの心配が無い。(パンクは別ですが)そのため思い切ってコーナーに飛び込めるため、安心感がありました。苦悶の表情ですが、いつもより曲がりやすい。
Photo by Kikuzo この地味な砂の上りがきつい
乗れるところは頑張って、
Photo by Kikuzo 担ぐ。
乗れないところは諦めて担いで走ります。担いで走ると感じるのは、砂の上で自転車を押して走るのと別の付加を感じることです。砂の上で自転車を押すと、疲れてハンドルを下に押してしまい、前輪が沈んで負荷が上がります。担いだ場合は負荷は自転車と自分の体重だけになるので、場合により付加が下がります。やはり砂で体力を残すには、パワーを下げずに体重を落とす工夫がいると感じました。
あとは声掛けです。
Photo by youkan_0045 ゾンビ坂の担ぎ
最も過酷な「ゾンビ坂」の担ぎ。友人のハットリさんからの「腕を振れ!前を見ろ!胸を張れ!」や、OGPボスのヒロセさんの声援が体を前に進ませます。メチャクチャきつい砂の担ぎは、声援なしでは走れません。担いでいる真っ最中なのに「チューブラータイヤの調子どう?」と聞いてくれる方も。ブログ読んでくれてありがとうございます。私の回答は「チューブラーの良さを味わい切る前に足が終わった」です。2周めのゾンビ坂で後ろからHASEさんの「サイトー!!」の声が。追いつかれてたまるものかと全力で走りました。やはり限界では声援が効くんですね。しかし不甲斐ない走りのままゴールしました。
Photo by ミックさん
レースが終わった後でもカメラを向けられたらポーズをキメるライバル「テンチョー」に対して疲れ切った表情のママのワタクシ。テンチョーには順位では勝ちましたが、シクロクロッサーとしては敗北です。
■リザルト
カテゴリ:C3
順位:36/44位(81%)
タイム:30:57.6(+6:13)
Lap1:9:56.1
Lap2:10:29.8
Lap3:10:32.7
砂の乗車率が上がった後半につれて、タイムが落ちていることがポイントです。へばってしまって乗車区間のタイムが落ちていることに他なりません。太った上にトレーニング不足で落ちた体力を痛感する結果でした。
■まとめ
・太った、かつ体力が落ちた。
・チューブラータイヤのグリップは良かった。継続してテスト。
・つくづく太ったな。
大好きなワイルドネイチャープラザで不甲斐ない走りをし、太って体力が落ちた私を痛感しました。年齢を重ねるごとに仕事もプライベートも忙しくなっていきます。そんな中でトレーニングの時間を確保し、良い成績で走っている方々に尊敬を感じますし、自分の不甲斐なさを痛感します。シクロクロス愛好家であり、かつC2への昇格を目指しているのだから、自分の中のトレーニングの優先度を上げて、何とか走る時間を今後確保したいものです。
「タイムマネジメント」。仕事でもプライベートでも問われるこの言葉が、トレーニングをしていない自分に重く響きます。チューブラータイヤも履いて機材としては文句の言いようがない状態、結果の全ては自分の身体能力によるものになってしまいました。体の状態はすぐには改善できないので、結果が出るのは随分先になると思われますが、流石に頑張り方を変える年齢になったと思います。何かを始めるのに遅すぎることはないはず。不惑のワタクシ、これから減量に挑みたいと思います。
…しかしこれを書きながら発泡酒を飲んでしまうのである。この脆弱な精神が憎い。
【自転車実験室】シクロクロス用にチューブラーホイール/タイヤセットを製作した
すでに2019-2020のシクロクロスシーズンは始まっているのですが、今頃今シーズン用のニューホイールセットを準備しました。仕事もプライベートもいろいろあってホイールを組んでいる時間が全然なく、休みの朝も全然起きられなくてトレーニングもろくにできていない。仕事の都合で東海シクロクロス第2戦「ふれあいパークほうらい」もパスしてしまう始末。しかし次は最も楽しみにしている第3戦の「ワイルドネイチャープラザ」。ここに今できる全力を投じるのです。
今回の機材アップデートは昨シーズンに安価で買ったチューブラータイヤ「A.Dugast Small Bird 33 」。サイドウォールがネオプレーンコーティングされており、従来のコットンより耐久性が高いのがウリです。タイヤのノブが他と比べて小さいですが、ワイルドネイチャープラザに最も重きを置いて選定したので悔いはありません。もちろん、東海のシクロクロッサーである私はIRCのチューブレスタイヤの良さを知っていますし、その有り難みも日頃感じているのですが、シクロクロス愛好家として一度は伝統のチューブラータイヤを使ってみたかったのでした。今まで経験した自転車整備で最も手間がかかった「シクロクロス用チューブラータイヤ貼り」の始まりです。
■リムはTNI
チューブラータイヤを使うためにはチューブラーリムが必要です。せっかく安く買ったタイヤ、リムも安価に抑えるため、これを選びました。
TNIのチューブラーリム、「CX22」です。リム高22mm、リム幅23.2mmとワイドリムです。1本¥4,200(税別)。前後分2本でも¥10,000しません。
重量は公称415gに対して、
413gと、
410gでした。
重量公差で考えると公称-2%以内に収まっているので、私の個人的な感覚では十分良心的な製品です。塗装の見た目も美しく、穴のバリも少ない。高品質に感じます。デカールはデザインが気に入らない上主張が激しすぎるので剥がしました。
■ホイール組み
昨シーズンまでVelocityのA23でチューブレス運用していたホイールをばらし、Dura-Aceのハブを流用して組みます。
組めました。前輪は28hのイタリアン4本組、後輪は28hのイタリアンヨンロク組です。スポークはお気に入りの星スポーク「WingStar」です。色がイイんです。
ホイール組は相変わらず楽しいですが、素人には数がこなしにくいのが問題ですね。もともとのリムのデカールははがしましたが、今回は別にデカールを貼りました。スポークを注文したところ、星スポークの営業担当から「もっと使って(意訳)」のお手紙とともにデカールが同封されていたのでリムに貼ることに。
なかなかかっこいい。
あとは、組む時にしか貼り付けられないように、私が最も愛するハードウェアをモチーフにしてステッカーを作りました。ステッカーの材料はエーワンのラベルシール「超耐水」を使いました。
このステッカーがいつまで過酷なシクロクロスでもつか見ものです。こういう遊びができるのが自分で組むホイールの良さですね。
■結線用の小手先を用意した
今回の後輪のリムはオフセットリムではないため、やはり反ドライブ側のスポークテンションがタルいです。そこで結線するのですが、前回のはんだ付けの際は小手先の熱容量が小さく、最大まで設定温度を上げてもなかなかはんだが乗りませんでした。
小手先が細い。
はんだこての小手先は必ず劣化するので、交換部品が売っています。今回は一番太い小手先を買いました。
比べると一目瞭然です。
果たして以前よりものすごくはんだが乗りやすくなりました。でも対象物から熱が逃げやすいので、なかなか薄くはんだを乗せるのが難しいのは相変わらずです。今回も芋はんだになってしまいました。まだまだ精進が必要ですね。しかし作業速度は断然早くなりました。道具をしっかり選ぶことの重要性を思い知りました。私は弘法ではないから筆を選ばなくては。
とりあえず結線出来ました。
■チューブラータイヤの貼り付け
さて、ホイールが組みあがったらタイヤの貼り付けです。話が前後しますが、昨シーズン買ったチューブラータイヤは、以下の写真の状態で保存していました。Circlesのマコさんから、「リムに乗せて少し空気を入れて保存するとよい」と教わっていたので、組む前のリムに乗せて少し空気を入れてラップでくるみ、押し入れに保管していました。たまに取り出して空気を入れてを繰り返し約1年。
タイヤの「ふんどし」にきっちりリムの型が着きました。これはタイヤを貼ったときに密着度が高そう。
タイヤを貼る前にリムに下処理としてマスキングをします。リムセメントがブレーキ面についたら除去が大変なので。
日東電工の床養生用を買いました。テープ幅が狭くリムにちょうどよさそうです。
貼れました。思った通りリムの高さにちょうど良く、貼りやすかったです。
前後とも貼ったら、リムセメントを塗るためにスタンドに設置です。後輪はクイックを挟むタイプのスタンドがちょうどよかったですが、前輪は使わなくなったミノウラの振れ取り台を使いました。こんな形で役に立つとは。
リムセメントはパナレーサーです。
ふたに刷毛がついています。個人的にはあまりにおいがキツくない印象。
塗ります。仕事から帰ってきて呆然としたまま1回/1日、3日間塗りました。リムセメントを塗ったら風呂に入って寝る生活。
リムセメントを塗ったホイールを床に転がしておくと自分や家族が脚をひっかけて不幸なことになるので、ミノウラのバイクタワーに付けてあるホイールラックで保管します。
リムセメントを塗り始めて3日目、この日はタイヤ側にもリムセメントを塗ります。タイヤに空気をある程度入れると、上の写真のように「ふんどし」側が上を向きました。この状態で塗っていきます。
「ふんどし」にピントが合っていませんが、ふんどしを観察するとフチにしっかり接着剤が含侵しています。丁寧なつくりを感じます。
「ふんどし」にリムセメントをしっかり塗り込みます。「ふんどし」の繊維にリムセメントが染み込むように、刷毛の先を押し付けるように塗りました。
塗り終わったらタイヤが横を向く状態でぶら下げて1日眠らせます。こちらも床に転がしておくわけには行かない。
4日目、いよいよタイヤの貼り付けです。リムセメントはおそらくきっちり塗れたはず。私にとって初めてなので信じるしかありません。
レース中にタイヤが剝がれてほしくないので、最大限の手を打ちます。Simworksで取り扱っている「CXテープ」を貼ります。バルブホール付近に貼れないのが気になる。うまい方法はないものでしょうか。
リムに密着するようにしっかり押して貼り付けます。
この後はテープの保護紙をはがし、その上からリムセメントを薄く塗って、「CXテープ」が溶けるのを見計らってタイヤをセットしました。ここからは勢いだったので写真を撮る余裕はありませんでした。「難しい」と聞いていましたが、とにかく難しかったです。リムから外れにくいように当然ながらタイヤは固く、乗せるだけでもかなりの腕力が必要で、「CXテープ」が固まる前にアライメントを取らなければなりません。タイヤを掴んで持ち上げるようにずらして修正、センターが出ているかチェック。少し波打ちましたが諦めました。これを書いている今、手の親指の付け根が筋肉痛です。
何とか乗せ切ったのですが、この通り溶けた「CXテープ」がタイヤサイドに付着してしまいました。正直言って自分が知っている自転車整備の作業の中で、「CXテープを使ったシクロクロス用チューブラータイヤをリムに貼る」という作業が最も難易度が高かったです。短時間かつ不可逆の作業は難易度高い。ホイール組のほうがよっぽど簡単です。この困難な作業をなじみの自転車店Circlesでは1本¥4,000程度の工賃で対応してくれるとのこと。正直破格であります。次回からは頼みたくなりましたが、「CXテープ」が余っているので、もう1回は挑戦してみたい。
さてタイヤを貼り終わったので、リムセメントと「CXテープ」が硬化するまでまた1日寝かせます。
1日経って接着状態を確認すると、バルブホール付近に隙間があります。可能な限り押し込んだつもりですが、イマイチの密着度。ここから浸水して接着剤が痛むといけないので、隙間をコーキングします。
セメダインの「バスコークN クリア(半透明)」です。学生の時ツーリング中に立ち寄った「Japan DIY Show」にて、小汚い学生の私にカタログと携帯ストラップをプレゼントしてくれ、丁寧に説明をしてくれたセメダインの方にはいまだに恩を感じており、それ以来接着剤はセメダイン派です。コニシボンドは買わない。
タイヤとリムの隙間にコーキングをヘラで押し込みながら塗布します。
コーキングが終わったら、コーキング材の表面が硬化開始する直前にマスキングをはがします。また一晩寝かせます。それにしてもチューブラータイヤ貼りは時間がかかります。チューブレスタイヤの運用の楽さを思い知りました。
■自転車に組付け
シクロクロスを始めてからn年、ついに待ち望んでいたこの時が!
カッコイイ・・・
なんだろうこのカッコよさ。
ピントがデカールにあっていない
この黒いリムに青ニップル、そして「WingStar」の鈍い銅色の組み合わせが凄くかっこいいと思うんですよね。これにスキンサイドのチューブラータイヤがさらにかっこいい。自分の走りはともかく見た目性能が無茶苦茶アガりました。今後も「WingStar」を推していきたい。売れないとディスコンになってしまうので、私のために皆さんに使ってもらいたい。
何とか'19/12/15の東海シクロクロス第3戦「ワイルドネイチャープラザ」に間に合いました。もともとこのタイヤを使いたかった一番の動機は「砂を低圧のタイヤで走ってみたい」というもの。トレーニングが全然できていないので成績は望めませんが、今までと走りごたえがどう変わるか、とても楽しみです。頼むから剝がれないでくれ!
【レースレポート】東海シクロクロス2019-2020 第1戦 平田リバーサイドプラザ
わかってはいたが結果からすると惨敗。今までで最低の結果を叩き出しましたが、今、充足感を得ています。やっぱりシクロクロスが好きだ、そう思える一日でした。
'19/8/31のTXWC2019から、ダートを走るという行為が一切できていなかったワタクシ。それどころかいろんなことが重なって、ロクなトレーニングができていませんでした。レース前日まで自分の出走時間を勘違いしているというザマで、完全に過去最低のコンディションです。正直出走したくないくらいだった。ですが、とにかく走ってみれば何か変わるかもしれないと参加してみたら、やっぱり「シクロクロスはイイ!」となるのでした。私にとってやっとシーズン開幕です。過去二回大雪と大雨で開催されなかった平田ステージはすごい快晴で淀んだ私を迎えてくれました。
■事前の準備~トレーニング
何もしていない!
色んな事情があり、最近56Cycleでのトレーニングも1回/2週間行ければいいほう、という状態になってきました。かつ暴食してしまったりとか、かなりたるんだ事態に。トレーニングの時間を見つけることも考えられず、日々生きるのに精一杯だった気がします。日々のトレーニングに勤しんでいる人を指を加えて眺め、自分は何もしていないあまりよくない時期が続きました。まぁ、こういう時期もありますよね。昨シーズンの悔しい思いはどこへやら。喉元過ぎれば・・・というやつでした。
■事前の準備~メンテナンス
チューブレスタイヤを交換した
今シーズンは本当は昨シーズンの終わりに購入したチューブラータイヤを使うつもりだったのですが、これも準備が間に合いませんでした。ホイールを組むところまでは行けたが、タイヤの貼り付けまでたどり着けず。もともと昨シーズンまでチューブレスで使っていたホイールを組みなおしたため、今更チューブレスには戻せない。仕方なしに'19年7月に組んだR45ハブのホイールに、昨シーズン使ったIRC SERAC CX MADとSERAC CXを組みつけました。次のレースまでにチューブラータイヤを何とか貼り付けたい。
機材はそれ以外にも少しアップデートしたのですが、それはまた後程。
■レース当日
試走しなかった
何かが折れていた私は、朝早く起きて試走に間に合うように出発する気力がわかず、最初から「レース時間に間に合えばいいや」という気持ちだったため、ゆっくり出発することにしていました。今回はたまたま都合があった友人に便乗してもらうことにしたので、7:00に自宅出発。いつもより1.5時間もゆっくり。
道中車の流れはスムーズでしたが、到着したのは8:30。朝の試走がまさに終わろうとしているところでした。会場中心部の駐車場には止めれないので、北側の指定されたスペースに停めました。
ジタバタしても仕方がないので、受付してのんびり準備、アップものんびり、何もかもスローテンポで進めました。エア圧は1.8barにセットしたのですが、妙にタイヤが硬い。多分エアゲージが狂ってきている気がするのですが、もはやそれを確かめるすべもなく、そのまま行くことにしました。
■実際のレース
昨シーズンはマメに出場していたのでゼッケンNo.8。ぎりぎりセカンドローです。招集エリアで待機していると、見知った面々が集まってきました。番号を呼ばれて順にスターティンググリッドに入っていきます。ここでNo.7がDNSということがわかり、私もフロントローに入れてしまいました。フロントロー右端。悪くない位置です。
Photo by Kikuzo 緊張してヘルメットを直す
スタート3分前から、猛烈に緊張してきました。なんだろうこの緊張感。何もしてきていないのだからどうにかなるわけでもないのに、緊張するんです。ギアを確認して、スタート30秒前にガーミンの計測をスタート。20秒前にサドルに尻をかけ、ペダルの位置を確認。10秒前で前を向き、頭の中でカウントダウン。 心の中で10秒カウントダウンしてから1秒後くらいに、ホイッスルが鳴りました。
Photo by kikuzo 意外と悪くないスタート
皆さん様子を見ながらだったのか、以外に静かなスタートでした。3番手くらいで第1コーナー手前からブレーキング、ブレーキ中に3人に抜かれて5番手くらいで第1コーナーに入りました。激しい振動。一気に速度が落ちてしまいました。過去2回季節外れの台風と、寒波による大雪で開催されなかった平田ステージの名物は、芝に隠れた微妙な凸凹で、これが自転車に激しい振動を与えるのです。ここで更に抜かれて8番手くらい。「まだ何とかついていけるかも」甘い考えを抱きます。
Photo by kikuzo 甘い考えのあの頃。
第2コーナーを曲がったあとの木の根っこを無理に避けようとして、コーステープの杭に当たりそうになりました。急ブレーキです。
「ぜんぜんコースがわからない!」
試走していない影響がここから出てきました。第1コーナーから第2コーナーまでは例年の通りだし大きなコーナーなので問題ありませんでしたが、それ以降から急速に意味がわからなくなってきました。
コーナーのたびにビックリしてガツンと急ブレーキ、モタモタしながらシフトダウンしてペダルを踏み直す、という一番消耗するパターンに入ってしまいました。急速に心拍が上がります。コース半分くらい進んだところで「今10位!」の声を頂戴しました。「まだ何とかなるかも」更に甘い考えを抱きます。
シケイン越えは久々の割には何も悩まずできました。シケイン後の助走が長いのが難点ですが、飛び乗りは「ドシン!」という感じはなく、ペダルキャッチもうまく行きました。良かったのはここくらい。
Photo by Kikuzo 自転車持ち上げすぎですが、動作自体はスムーズにできました。一人のシケインは寂しい。
1周回目が終わったあたりから、腰が猛烈に痛くなってきました。急ブレーキの繰り返しで全然スムーズに走れていないため、どんどん腰にダメージが蓄積され、足が生きているのに前に進めなくなってきました。このあたりからどんどん抜かれるようになっていきます。勝手にライバル認定している人たちがどんどん私の前へ。最終コーナーで手前くらいから声援がたくさん飛んできます。ありがたいことです。しかしヘバる。
Photo by Masatsugu Kaneko へばっている。よく見るとタイヤがあまり潰れていません。やはりエア圧高すぎたか・・・
3周回目でやっとコースが頭に入ってきましたが、もはやまともに走る体力が残っていませんでした。そこからペースダウン。更にズルズル後退して、マスターズの先頭パックに追い抜かされ、その後も何名かのマスターズの方々に抜かれて後退。もはや完走することしか頭にありませんでした。
Photo by Masatsugu Kaneko これは曲がれんやろなぁ、という写真。
各所で聞こえる声援は本当にありがたいです。それに答えて少しくらい見せ場を持ちたかったけど叶わず。いやーツラい。
■リザルト
カテゴリ:C3
順位:35/38位(92%)
タイム:33:44.5(+3:16)
Lap1:6:50.9
Lap2:6:42.0
Lap3:6:36.0
Lap4:6:45.8
Lap5:6:49.8
見事に過去最低の順位でした。ラップタイムを確認すると、2周回目、3周回目とタイムが上がっていっています。前述した「3周回目くらいでコースを覚えてきた」という感覚は間違いなかったようです。しかしここで売り切れ、一気にタイムを落としています。そして単純にアベレージスピードが遅い。課題山積みです。どこから対策していったものか・・・対策と言う前に単純にもっと走れよ、という感じです。
■今シーズンのパーツ変更点
本当は冒頭に書こうと思っていた今シーズンのパーツ変更点です。
まずは自転車の写真をご覧下さい。
ホイールは’19年に新しく組んだチューブレスレディホイール。タイヤは昨シーズンも使っていた「IRC SERAC CX MAD」と「IRC SERAC CX」。
そして今シーズンから東海シクロクロスのシケインスポンサーである、Wolftoothのフロントシングル用チェーンリングです。少しお高いのですが、Tanpan実装時の対応がとても良かったので、いつかは使おうと思っていました。丁数は昨シーズンの38tから40tへアップ。クランクは105のシルバー、というのは変わっていないのですが、訳あって5アームのFC-5700から4アームのFC-5800に時代を進めました。更にBB、ヘッド、ハブの色に合わせてこれまたWolftoothのオレンジアルマイトのチェーンリングボルトにしたのですが・・・
チェーンリングボルトがない!
レース中にボルトを一個無くしていました・・・
締め方が悪かったようです。整備不良がもろに出ていて、大変ショッキングな結果に。泣く泣くその場でCirclesに注文のメッセージを送付しました。
さて、わざわざFC-5800にクランクを変えた理由が以下の写真です。
今シーズンから、左クランクタイプのパワーメータ、「STAGESPOWER G3」を実装しました。これでホイールを選ばずパワーの計測が可能になりました。
ホイール組みを趣味にしている者としては、好きなホイールを選んで走りたい。けれどもパワートレーニングを知ったからにはパワーメータも導入したい。できれば安価に。ということで左クランク型の「STAGESPOWER G3」にしました。左クランク型、かつ105グレードが欲しいのであればパイオニアからもっと安価に出ているのですが、私はどうしてもこの自転車にはシルバーのクランクを使いたかったのです。ハンドルバーとシートポストがシルバーのこの自転車には、どうしてもシルバーのクランクが欲しい。チェーンリングは黒でもいいけどクランクはシルバーがいい。なのでパイオニアは無し。
しかしSTAGESPOWERの本国サイトには、FC-5800のシルバーもラインナップにありました。だが日本の代理店にはラインナップにない。海外から直販すると、日本の無線機規格の「技適マーク」が無いはずなのでNG。しかしどうしてもシルバーのクランクにしたい。そこで直販もしている正規代理店であるインターテックに「どうしてもシルバーが欲しい」と問い合わせをしました。結果、
インターテックは神。
私が購入した後に直販サイトから105シルバーが消えたので、一人のユーザのために準備をしてくれたようです。ちゃんとシールに技適マークの印字もありました。(写真の本体左側のシールです)パワーの受信感度も、Garmin Edge520Jで今の所途切れまくることはなく、問題なく受信できています。不満なし。今後はレースでしっかり踏めていたかが明らかになるので、効果測定がしやすくなりました。
次もクランク型を買うときはSTAGESPOWERを買います。
■まとめ
・やはりシクロクロスはイイ。頭に火が入る感じがする。
・トレーニングしていないのだから結果が悪いのは当然。何とか時間を確保するしかない。
・試走は大事。次からはちゃんと朝の試走に間に合うように出発する段取りを取る。
久々のシクロクロスでは、昨シーズン知り合った方々との再開もあり、また久し振りの友人との再開もあり、素晴らしい時間が過ごせました。BUCYO COFFEEのサービスはますます磨きがかかり、家族で楽しく過ごせる素敵な環境です。改めて運営の皆様に感謝したいです。
帰り際、56さんに声をかけると、「もっとモガきゃあよ!!」とお言葉を頂戴しました。全くそのとおり。何とかモガく時間を作ります。
'19/12/1、東海シクロクロス第2戦のIRCカップ「ふれあいぱーくほうらい」は所々の都合により参戦できないため、次回は'19/12/15の「ワイルドネイチャープラザ」です。最も楽しみにしている砂のステージ、寝かせてあったチューブラータイヤを貼り付け、今できる万全の体制で挑みたいと思います。